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オトノハ Ivy wall
寸法 (縦・横・奥行) | 300 ×300 × 42.5 mm |
材質 | ABS |
質量 | 約600g |
2023年10月に日本環境アメニティから発売されたオトノハ Ivy wall。
反射音を効率よく散乱させ、音源本体の音が聴きやすくなるアイテムです。
コンパクトで部屋のインテリアにも馴染むデザインなので、設置しやすいところが良いですね。
なお、リスニング環境を良くするだけでなく、レコーディングなどでも活躍します。
早速、製品仕様から解説していきましょう。
仕様を飛ばして、レビューを見たい方は<オトノハ Ivy wallをレビュー>を参照ください。
バリエーション
Ivy wallはホワイトグレーとグレージュのカラーバリエーションが用意されています。
ホワイトグレーはやや明るめで白い壁などに馴染みます。
グレージュは暖かみのある色合いになっています。
壁や家具の色合いでチョイスを変えられるのは良いですね。
また、オトノハはIvy wallとContainer gardenの2種類あり、Container gardenは3重構造の上位モデルという位置づけです。
希望小売価格は下表の通りになっています。
製品名 | 希望小売価格 |
Ivy wall | 10,780円 |
Container garden | 151,800円 |
宅録環境ではIvy wallを複数枚買って、設置するのが予算的にも使いやすいかと思います。
取付方法
Ivy wallは背面にフックや釘を引っかけられる穴とカメラ用ねじに対応した1/4インチのねじ穴がついています。
そのため、設置の自由度は高く、手軽に様々なところに設置できます。
筆者の環境ではピクチャーレールとフックを使って、スピーカー裏に設置しました。
フック用の穴があるため、壁時計を設置するのと同じように使えます。
また、本体背面の四隅にカメラ用ねじのねじ穴がついているため、三脚なども使えます。
ただ、ねじ穴の位置が四隅なので使えるアイテムは割と選びますね。
定番のManfrottoの三脚などでは使えなかったので、僕はマイクスタンドに変換ねじを挟んで設置しました。
あとはコンパクトで軽いため、タブレット用のスタンドなどに立てかけて使うこともできます。
壁に穴を開けずとも設置できるため、賃貸住宅でも使いやすいところが良いですね。
なお、付属品はありません。
設置するためのアイテムは各自で用意しましょう。
オトノハ Ivy wallをレビュー
それでは、オトノハIvy wallを細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
音を散乱する効果があり、価格的にも手軽に使えるのが良いですね。
また、デザイン性や取付方法の豊富さなど、導入しやすい点とても良いです。
一方で吸音効果はあまりないため、設置目的を明確にした上で購入するのが重要かなと感じました。
音の散乱効果で明瞭かつ臨場感が出る
まずはIvy wallをスピーカー裏に1枚ずつ配置してみました。
この配置にすると、スピーカーの音が明瞭になり、音が立体的に聴こえるようになりました。
正面だけではなく、音が上から降ってくる感覚があり、ライブ動画を見ると臨場感が大分増します。
吸音材とは異なり、高音が失われることはないので、反射音が散乱することで音が明瞭になりますね。
Ivy wallを設置したデスクの前でギター弾き語りをしてみても、自身の声が明瞭になります。
宅録をやっていると吸音を意識することが多いですが、音の散乱もかなり重要な要素なんだなと実感できます。
宅録以外にもオーディオルームに設置するのも、非常に良いと感じました。
吸音効果はあまりない
Ivy wallは音を散乱して、部屋の音響を整える効果がありますが、吸音効果はあまりありません。
そのため、強い部屋鳴りを抑えるという目的だと、効果は出にくい可能性があります。
先日、YAMAHAの調音パネルACP-2を借りていましたが、ACP-2は吸音効果もあるので、全体的に音がスッキリしていました。
このあたりはACP-2とIvy wallで結構違いを感じました。
特に重低音はACP-2だと引き締まった音になりますが、Ivy wallは設置前とほとんど変化は感じませんでした。
Ivy wallのほうが価格的にもサイズ的にも手軽に使えますが、部屋の反響がすごい場合はIvy wallだけでの解決は難しいように感じました。
逆に既に吸音材を設置しており、音がモコモコしてしまう場合はIvy wallを追加で設置することで、解決できる可能性はありそうですね。
レコーディングは部屋鳴りを少し抑えられる
マイクの後ろにIvy wallを設置して、ボーカルのレコーディングもやってみました。
音を大きくして聞いてみると、Ivy wallありのほうが部屋鳴りが若干減って音が明瞭になっています。
筆者の部屋はYAMAHAの調音パネルだとほとんど変わらなかったのですが、Ivy wallはマイクの真後ろに設置できるためか、効果が出ていますね。
とはいえ、吸音効果はさすがにリフレクションフィルターのほうが高いと感じました。
なので、部屋鳴りが気になる環境ならリフレクションフィルターのほうが良いと思います。
部屋鳴りをそこそこ抑えられているのなら、Ivy wallは効果的だと感じました。
また、ヘッドホンなどを付けない状態だと話声が明瞭に返ってくるので、話しやすいです。
そのため、雑談配信やナレーション録りにも適していますね。
個人的にはレコーディングのためだけなら、リフレクションフィルターが良いと思いました。
Ivy wallは普段はスピーカー用に使い、レコーディング時だけマイク後ろに移動させるという使い回しがベストかなと感じました。
地味にリスニングとレコーディング用で使い回せるアイテムは少ないですし、Ivy wallなら1分あれば配置換えできます。
実際に使ってみると、状況別で使い回せるメリットはなかなか強力だなと思いました。
インテリアに馴染むデザイン
Ivy wallの良い点は部屋のインテリアに馴染むところです。
全く違和感なく、おしゃれ感も足せるアイテムになっているところが非常に良いですね。
よくある吸音材だと、やはり部屋のインテリアには馴染み辛いです。
また、調音パネルも場所を取るので、設置の自由度はあまり高くありません。
対して、Ivy wallはデザイン性も良く、コンパクトでねじ穴も付いているので設置が用意です。
価格も1枚10,780円程度なので、導入しやすいです。
意外とこういった手軽に使えるタイプのアイテムはなかったので、試しに導入してみたい人にもおすすめです。
オトノハ Ivy wall まとめ
- 音を散乱させて部屋の音響を整えるアイテム
- 四隅の1/4インチねじ穴とフック用の穴で設置の自由度が高い
- 筆者の環境ではレコーディングよりはリスニングでの効果が高かった
ぎたすけ
たけしゃん
オトノハIvy wallのレビューでした。
個人的にはレコーディングよりはリスニング環境を整える方面のほうが合ってるかなと感じました。
価格やサイズ的にも手軽に導入しやすいですし、設置の自由度も高いので、色んな工夫ができるアイテムです。
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