ハーモニクスチューニングのやり方。ギターを耳でチューニングをしてみよう

右手で弦を弾いたら、すぐに左指を弦から離す

ぎたすけ

ハーモニクスチューニングって楽器屋の店員さんとかが良くやるポーンってやつだな

たけしゃん

そうそう。玄人感あってカッコいいよね。実は簡単だからやり方を覚えておくといいよ
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ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

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ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
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ハーモニクスチューニング

右手で弦を弾いたら、すぐに左指を弦から離す

ハーモニクスチューニングとは言葉のままで、ハーモニクスを使ったチューニング方法です。

ハーモニクスの出し方

5弦5Fのハーモニクスの音

ハーモニクスの音は実音に比べると、音程差を感じやすい特性があります。

また、押弦せずとも音が伸びるので、音を聴きながらチューニングできるというメリットもあります。

更に耳でチューニングすることで音感トレーニングにもなるので、面倒でも日常的にやるメリットは大きいですね。

ギターをチューニングしているところ

ハーモニクスチューニングのやり方を覚えて、耳でチューニングを合わせる練習をしてみましょう。

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ハーモニクスチューニングのやり方

ギターをチューニングしている写真

それでは、ハーモニクスチューニングのやり方を具体的に解説していきます。

まずは基準となる5弦のチューニングを合わせます。

5弦のチューニングはチューナを使っても良いですが、耳で合わせる場合は音叉を使いましょう。

音叉

音叉を叩いて鳴らすと、Aの音が鳴ります。

音叉の音と5弦5Fのハーモニクスが同じ音になるように合わせます。

ハーモニクスの出し方

なお、音叉がない人は下のサンプル音で合わせてみましょう。

5弦のチューニングが終わったら、次の工程で各弦のチューニングを合わせていきましょう。

6弦のチューニング

6弦5Fと5弦7Fのハーモニクスが合うようにチューニングする

6弦と5弦のハーモニクスチューニング
4弦のチューニング

4弦7Fと5弦5Fのハーモニクスが合うようにチューニングする

5弦と4弦のハーモニクスチューニング
3弦のチューニング

3弦7Fと4弦5Fのハーモニクスが合うようにチューニング

4弦と3弦のハーモニクスチューニング
2弦のチューニング

2弦の開放弦と6弦7Fのハーモニクスが合うようにチューニングする

6弦と2弦のハーモニクスチューニング
1弦のチューニング

1弦の開放弦と6弦5Fのハーモニクスが合うようにチューニングする

6弦と1弦のハーモニクスチューニング

1弦と2弦は開放弦を使う点に注意しましょう。

なお、上図の工程を表でまとめると以下の通りです。

基準となる音合わせる弦
5弦7F6弦5F
5弦5F4弦7F
4弦5F3弦7F
6弦7F2弦の開放弦(実音)
6弦5F1弦の開放弦(実音)
5弦は音叉などで合わせる

やや変則的ですが、毎日やっていると、体が勝手に位置を覚えます。

しばらくは習慣的にハーモニクスチューニングをやってみましょう。

なお、ハーモニクスだと倍音の響きで音程の違いに気づきやすいです。

ハーモニクスを出す時はフレット直上の弦を軽く触れる

鳴ってる音だけでなく、音のうねり具合にも気を配りましょう。

音程が異なる場合はうねりの波長が異なるので、音が重なりません。

低い音は振動数が少ない。高い音は振動数が多い

音程が一致するとうねりも重なるので、2つ鳴っていた音が1つにまとまって聞こえるようになるはずです。

ハーモニクスチューニングは合わない?

ハーモニクスの音を鳴らす

最後は余談ですが、ハーモニクスチューニングでは絶対に音程が合わないという説があります。

これは平均律と純正律の違いにより、出てくる議論です。

項目概要
平均律オクターブを均等な周波数比で
12分割したチューニングのこと。
12平均律とも呼ぶ
純正律周波数の比が単純な整数比に
なる音程を用いたチューニング

ポップスでは平均律を用いるのが一般的です。

そして、ハーモニクスチューニングは純正律の考え方を使ったチューニング方法なので、平均律だと厳密には合いません。

なので、ハーモニクスチューニングで正確に合わせると、チューナーでは1メモリ程度ズレてることが多いです。

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とはいえ、この程度であれば演奏に支障はないですし、ハーモニクスチューニングは音感トレーニングにもなります。

なので、日頃は音感トレーニングも兼ねてハーモニクスチューニングをやりつつ、正確に合わせるときはチューナーを使うと良いでしょう。

ハーモニクスチューニング まとめ

右手で弦を弾いたら、すぐに左指を弦から離す
  • ハーモニクスチューニングは各弦のハーモニクスを使ったチューニング方法
  • 音感トレーニングになるので日常的にやってみよう
  • 正しく合わせるときはチューナーを使おう

ぎたすけ

めんどくさいけど音感トレーニングになるってのはいいな

たけしゃん

そうだね。最初のうちはハーモニクスで合わせた後にチューナーで答え合わせした方がいいよ

ハーモニクスチューニングについての解説でした!

最近はクリップチューナーが便利ですが、耳でチューニングすることは音感トレーニングにもなります。

音感は楽器演奏において、重要な能力なので日頃から意識して鍛えることが大切ですね。

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