アコギ(エレアコ)用アンプ おすすめ4選。弾き語り向けに選び方や使いやすい製品を解説

THR30ⅡA WirelessをSM57で録ってるところ

ぎたすけ

エレアコ用のアンプってエレキギターとは違うもんなの?

たけしゃん

エレアコは音を歪ませないのが特徴だね。あとは弾き語り用にマイク端子も付いてたりするね
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音楽ブロガーたけしゃん

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たけしゃん

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ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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アコギ用アンプの選び方

THR30ⅡA Wireless

アコギ用のアンプは主にエレアコと繋いで使うことを想定したアンプです。

エレキギター用のアンプは音を歪まることが多いですが、エレアコ用は原音に忠実に音を増幅します。

アンプとのつなぎ方はいたってシンプルでINPUTにギターシールドを挿すだけです。

THR30ⅡA Wirelessのギター端子

あとはVOLUMEを上げればアンプから音が出ます。

最近だとエフェクトやBluetooth機能など、かなり多機能なアコギ用アンプもありますね。

ここからはアコギ用アンプによく搭載されている機能を一通り解説していきます。

飛ばしておすすめ製品を見たい方は<アコギ用アンプ おすすめ4選>を参照ください。

たけしゃん

ここ数年で発売されたギターアンプは超多機能なので、機能説明は長いです

出力

THR30ⅡA WirelessをSM57で録ってるところ

出力はザックリ言うと、そのギターアンプが出せる最大音量です。

大きくは下記の3種類に分かれています。

出力主な用途
10W
(5W+5W)
自宅・路上ライブなどで活躍
ライブスペースだと音量不足
30W
(15W+15W)
ライブカフェなどで活躍
広い会場だとやや音量不足
60W音量で困ることはほとんどない
その分、本体がでかくて重い

なお、大体の機種がコンセントと電池駆動で出力が変わります。

よくあるのはコンセントで30W、電池駆動10Wというパターンですね。

自宅や路上ライブで使う分には10Wあれば問題ないです。

補足

路上ライブは場所にもよりますが、昔から路上で定番のCUBE STREETが10Wです

結婚式の余興とかライブカフェで使う場合は30Wあったほうがいいですね。

たけしゃん

僕は路上ライブは10Wのアンプ、結婚式は50Wのアンプを使ってました。50Wはかなり余裕がありましたね

入力端子

THR30ⅡA Wirelessのツマミ

アコギ用アンプは弾き語り想定で作られているものと、ギタリスト向けのものがあります。

弾き語り想定だと、ギター端子のほかにマイク端子が用意されています。

THR30ⅡA Wirelessのコンボジャック
コンボジャックはマイクもギターも挿せる端子

また、アンプによってはスマホやオーディオ機器を繋げるAUX端子も用意されています。

THR30ⅡA WirelessのAUX端子

オケを流しながら演奏したい人はAUX端子が必要なので注意しましょう。

弾き語り用となっているものは大体はマイク端子とAUX端子が搭載されています。

逆に安いアコギ用アンプはギター端子しかなかったりするので、気を付けましょう。

また、最近はBluetooth対応の製品も増えてきています。

Bluetooth経由でスマホなどを接続してオケやBGMを流せるので非常に便利です。

THR30ⅡA WirelessをBluetoothスピーカーとして使ってるところ

僕も自宅ではスマホをBluetoothでアンプに繋いで、リスニングから練習までこなしてます。

さすがに一般のスピーカーより、はるかに音が良いので快適です。

モニターアンプとして使うギタリストの方はLINE OUTの出力端子の有無を確認しておきましょう。

THR30ⅡA Wirelessの接続端子
THR 30IIA Wirelessの背面

ステージ上ではアンプの出音をモニターとして使いつつ、アンプで作った音をLINE OUTでPA卓に送ってる人が多いです。

低価格帯のモデルはLINE OUTがないものも多いので、自身の用途に対応できる製品を選びましょう。

電源供給

ZOOMのACアダプタ

ギターアンプの電源供給は主に3パターンです。

電源特徴
コンセント大出力も対応可能
路上ライブだと電源確保が困難
乾電池出力は20Wくらいまで
単三電池 8本が多い
充電電池出力は15Wくらいまで
最大駆動は4~5時間くらい

基本はコンセントですが、路上ライブでは電池駆動が必要です。

ギタリストで定番のアンプは電池駆動できないものが多いので、購入前にきちんと確認しましょう。

充電電池と乾電池については、どちらでも問題はありません。

乾電池の場合は予備を持っておけばいいですし、充電電池なら保険でポータブル電源を持ち歩けばいいでしょう。

ポータブル電源

コンセントを挿せるタイプのモバイルバッテリー

最近はポータブル電源も小型で大容量になってるので、充電電池のほうが楽かなとは思いますね。

参考

単三電池は1個1,500mAh程度だが、ポータブル電源は製品によって20,000mAh以上あるので持ちが良い

エフェクト

THR30ⅡA Wirelessのギターパネル

アコギ用アンプにはEQやリバーブといったエフェクト機能が搭載されています。

よくあるエフェクトは空間系、シミュレート系ですね。

空間系は主にリバーブ、コーラスです。

リバーブ

コーラス

リバーブはナチュラルなサウンドの色付けとして使います。

コーラスは音色を大きく変えるのに使います。シティポップ調の曲などに最適です。

シミュレート系はマイク録りの音、真空管の音などをシミュレートして混ぜるタイプです。

原音

マイクシミュレート

シミュレート系の機能はお値段高めのアンプじゃないと搭載されていないですね。

弾き語りライブで使う分にはマイク・ギター共にリバーブをかけられれば、特に支障はないです。

オーディオインターフェイス

THR30ⅡA Wireless
THR30IIA WirelessはUSB端子がある

最近のギターアンプはオーディオインターフェイスも兼ねる製品があります。

アンプをPCと接続することで、DAWでの録音が可能になります。

また、製品によってはiPhoneとUSB接続して動画撮影にアンプの音を使うことも可能ですね。

インスタの動画撮影画面

一方でどこのメーカーのアンプもオーディオインターフェイス機能はおまけレベルです。

通常のオーディオインターフェイスと比べて、細かい部分で使い辛いところがあります。

補足

音が遅延したり、モニター音量が上手く調整できない仕様になってることが多い

ギターアンプの購入検討において、オーディオインターフェイス機能やDAWの付属は優先順位低めで大丈夫です。

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アコギ用アンプを選ぶポイント

エレアコで演奏している人

アコギ用アンプを選ぶときに大事なのが、用途が何なのかです。

弾き語りとギタリストだと用途が違うので、選び方にも違いがでます。

よくある使用例はこんな感じです。

弾き語り
ギタリスト
  • 路上ライブ
  • 結婚式などの余興
  • ステージでのモニター
  • ライブでのギターの音作り

ギタリストの場合はライブでの音作りやモニター用途なので、使う頻度も割と多いです。

対して、弾き語りだと路上ライブを頻繁にやる人以外は使用頻度は高くありません。

補足

弾き語りだとライブステージでアコギ用アンプを使うことはあまりない

たけしゃん

といっても弾き語りやってると余興系はよく頼まれるので、アンプ1つくらい欲しくなるんですよね

弾き語りの人はスマホ用スピーカーとして使うなど、普段使いもできる製品を買ったほうが良いです。

THR30ⅡA Wireless
棚とかに置きやすいデザインであるとなおよい

アンプ機能だけ求めて買うと、普段は置物化する上に場所取るんで邪魔です…(苦笑)。

アコギ用アンプ おすすめ4選

THR30ⅡA WirelessとRenc Share

それでは、アコギ用アンプのおすすめを4つ紹介していきます。

ギターアンプ選びは弾き語りとギタリストだと観点が大分違うので、同じ属性の人のアドバイスを聞くのが重要です。

僕は弾き語りなので、ギタリストの方はギタリストの記事を参考にすることをおすすめします。

逆に弾き語りの方は僕のように実際に弾き語りで路上ライブや余興などの経験がある人間のアドバイスを参考にしましょう。

製品名タップで解説に飛びます

製品THR30ⅡA Wireless
THR30IIA Wireless
BOSS ACS-LIVE
ACS-LIVE
Roland AC-33
AC-33
VOX VX50 AG
VX-50AG
出力15W+15W60W15W+15W50W
電源アダプタ
充電電池
アダプタアダプタ
単三×8
アダプタ
エフェクト
オーディオ
インターフェイス
××
実売価格約63,800円 約52,800円 約42,800円約23,200円
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YAMAHA THR30IIA Wireless

THR30ⅡA Wireless
定格出力30W(15W+15W)
バッテリー駆動15W
接続端子コンボジャック
ギター
AUX(Bluetooth対応)
出力LINE OUT(ステレオ)
電源ACアダプタ
充電式バッテリー(約5時間)
オーディオ
インターフェイス

(CUBASE AI付属)
実売価格63,800円程度

まずはYAMAHAの人気アンプTHR30IIA Wirelessです。

エレキギターで定番のTHRシリーズのアコギ用アンプですね。

THRシリーズは音良し、ルックス良し、機能良しと非常に人気の高いアンプです。

アコギ用のTHR30IIA Wirelessも同様にどの点を切り取っても優秀なアンプですね。

THR30ⅡA Wirelessのツマミ

定格出力30Wと音量は十分な上に、エフェクト関連も非常に充実しています。

素直なエレアコの音から、空間系を効かせた攻めた音まで簡単で自由自在に作れます。

専用のスマホアプリも用意されており、Bluetooth接続したスマホから調整も可能となっています。

THR remoteのiOS画面

もちろん、Bluetooth接続したスマホから音楽を流すことも可能です。

更に充電式のバッテリーを内蔵しており、電源がないところでも使用できるので路上ライブなどにも使えます。

THR30ⅡA Wireless本体に取っ手がついている
取っ手で持ち運びも楽。別売りの専用ケースもある

また、アンプ本体にワイヤレスレシーバーが内蔵されており、別売りのLine6 G10Tを購入するとワイヤレスでギター接続できます。

Line6 RELAY G10

THR30IIA Wireless 一台で何でもできちゃう優れものです。

価格は高いものの、デザイン性も良く、Bluetoothスピーカーにもなるので置物化しづらいのが強みですね。

BOSS ACS-LIVE

定格出力60W(50W+10W)
接続端子マイク
ギター
AUX
出力DI/LINE OUT
電源ACアダプタ
オーディオ
インターフェイス
実売価格52,800円程度

BOSSのAcoustic Singerシリーズ ACS-LIVE

かなり多機能で積極的な音作りもできる上に出力も申し分ないアコギ用アンプです。

EQ、空間系エフェクト以外にもルーパー機能やハーモニー機能も搭載されています。

1人で音を重ねて多重演奏することも可能になっています。

入出力端子も非常に多機能です。

マイク端子はファンタム電源に対応しており、コンデンサーマイクも使えます。

NEUMANN TLM103を専用サスペンションEA1に取り付けした
コンデンサーマイク TLM103
補足

アコギ用アンプでコンデンサーマイクが使える製品は意外と少ない

出力端子もXLRアウトになっており、DI機能も有しています。

一方で電池駆動はできず、路上ライブなどの用途には適していません。

スタジオとかカフェのライブなどで、1人で多彩な演奏をするのに適しているという感じですね。

BOSS ACS-LIVE Acoustic Singer LIVE アコースティックギター用アンプ

ROLAND AC-33

定格出力30W(15W+15W)
※電池駆動 20W
接続端子マイク
ギター
AUX
出力LINE OUT
電源ACアダプタ
単三電池 ×8
オーディオ
インターフェイス
×
実売価格42,800円程度

定番中の定番であるROLANDのアコギ用アンプ AC-33です。

出力が30Wで使いやすい点と電池駆動することから、人気が高いアンプです。

エフェクト機能もEQ、リバーブ、コーラスに加えてルーパーも入っています。

元々の音質も良いので、自宅練習・路上ライブ・小スペースでのライブと汎用性も高いです。

一方で音量が小さめです。

電池駆動でも20Wのはずなんですが、感覚的には10Wのアンプと大して変わらない印象を受けました。

自宅での利用においては全く問題ないですが、ライブスペースだとややきついかもしれません。

前段でプリアンプを挟むなど、環境に応じて音量を底上げする策も考えておくと良いですね。

VOX VX-50AG

定格出力50W
接続端子マイク
ギター
AUX
出力LINE OUT
電源ACアダプタ
オーディオ
インターフェイス
×
実売価格23,200円程度

安くてコンパクトですが、50W出せる真空管アンプ VOX VX-50AGです。

必要な端子、機能は揃っており、コスパが非常に良い製品です。

マイク端子はファンタム電源にも対応し、背面にはLINE OUTもついています。

各チャンネルに空間系のエフェクトも搭載されており、これで2万円台はすごいなと感心しますね。

一方で電池駆動できないので、路上ライブなどで使うのはやや難しいですね。

結婚式の余興に使うだけで、路上ライブなどはやらないという人にはお値打ち価格の良製品です。

アコギ用アンプ まとめ

製品THR30ⅡA Wireless
THR30IIA Wireless
BOSS ACS-LIVE
ACS-LIVE
Roland AC-33
AC-33
VOX VX50 AG
VX-50AG
出力15W+15W60W15W+15W50W
電源アダプタ
充電電池
アダプタアダプタ
単三×8
アダプタ
エフェクト
オーディオ
インターフェイス
××
実売価格約63,800円 約52,800円 約42,800円約23,200円
ECサイトAmazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス
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楽天市場
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  • 弾き語りで使う場合はマイク端子が必要
  • 色んな所で使うなら出力は30W以上がおすすめ
  • 弾き語りの人はスマホ用スピーカーなど普段使いできるものが良い

ぎたすけ

確かに弾き語りだと、そもそもアコギ用アンプってあんまり使わないよな

たけしゃん

そうなんだよね。でも結婚式の余興とか路上ライブとか使うときは使うから持っていて損ではないんだよね

アコギ用アンプについての解説でした!

僕も結婚式の余興とか路上ライブとかでたまに使うので、1台アンプを持ってましたね。

THR30IIA Wirelessなどは高いですが、おしゃれで普段使いしやすいのでコスパは地味に良いですね。

僕の経験上、弾き語りの人は物置化しないアンプを選ぶのが大事なポイントだと感じます。

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