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アコギ用アンプの選び方

アコギ用のアンプは主にエレアコと繋いで使うことを想定したアンプです。
エレキギター用のアンプは音を歪まることが多いですが、エレアコ用は原音に忠実に音を増幅します。
アンプとのつなぎ方はいたってシンプルでINPUTにギターシールドを挿すだけです。

あとはVOLUMEを上げればアンプから音が出ます。
最近だとエフェクトやBluetooth機能など、かなり多機能なアコギ用アンプもありますね。
ここからはアコギ用アンプによく搭載されている機能を一通り解説していきます。
飛ばしておすすめ製品を見たい方は<アコギ用アンプ おすすめ4選>を参照ください。
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出力

出力はザックリ言うと、そのギターアンプが出せる最大音量です。
大きくは下記の3種類に分かれています。
出力 | 主な用途 |
10W (5W+5W) | 自宅・路上ライブなどで活躍 ライブスペースだと音量不足 |
30W (15W+15W) | ライブカフェなどで活躍 広い会場だとやや音量不足 |
60W | 音量で困ることはほとんどない その分、本体がでかくて重い |
なお、大体の機種がコンセントと電池駆動で出力が変わります。
よくあるのはコンセントで30W、電池駆動10Wというパターンですね。
自宅や路上ライブで使う分には10Wあれば問題ないです。
結婚式の余興とかライブカフェで使う場合は30Wあったほうがいいですね。
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入力端子

アコギ用アンプは弾き語り想定で作られているものと、ギタリスト向けのものがあります。
弾き語り想定だと、ギター端子のほかにマイク端子が用意されています。

また、アンプによってはスマホやオーディオ機器を繋げるAUX端子も用意されています。

オケを流しながら演奏したい人はAUX端子が必要なので注意しましょう。
弾き語り用となっているものは大体はマイク端子とAUX端子が搭載されています。
逆に安いアコギ用アンプはギター端子しかなかったりするので、気を付けましょう。
また、最近はBluetooth対応の製品も増えてきています。
Bluetooth経由でスマホなどを接続してオケやBGMを流せるので非常に便利です。

僕も自宅ではスマホをBluetoothでアンプに繋いで、リスニングから練習までこなしてます。
さすがに一般のスピーカーより、はるかに音が良いので快適です。
モニターアンプとして使うギタリストの方はLINE OUTの出力端子の有無を確認しておきましょう。

ステージ上ではアンプの出音をモニターとして使いつつ、アンプで作った音をLINE OUTでPA卓に送ってる人が多いです。
低価格帯のモデルはLINE OUTがないものも多いので、自身の用途に対応できる製品を選びましょう。
電源供給

ギターアンプの電源供給は主に3パターンです。
電源 | 特徴 |
コンセント | 大出力も対応可能 路上ライブだと電源確保が困難 |
乾電池 | 出力は20Wくらいまで 単三電池 8本が多い |
充電電池 | 出力は15Wくらいまで 最大駆動は4~5時間くらい |
基本はコンセントですが、路上ライブでは電池駆動が必要です。
ギタリストで定番のアンプは電池駆動できないものが多いので、購入前にきちんと確認しましょう。
充電電池と乾電池については、どちらでも問題はありません。
乾電池の場合は予備を持っておけばいいですし、充電電池なら保険でポータブル電源を持ち歩けばいいでしょう。
最近はポータブル電源も小型で大容量になってるので、充電電池のほうが楽かなとは思いますね。
エフェクト

アコギ用アンプにはEQやリバーブといったエフェクト機能が搭載されています。
よくあるエフェクトは空間系、シミュレート系ですね。
空間系は主にリバーブ、コーラスです。
リバーブ
コーラス
リバーブはナチュラルなサウンドの色付けとして使います。
コーラスは音色を大きく変えるのに使います。シティポップ調の曲などに最適です。
シミュレート系はマイク録りの音、真空管の音などをシミュレートして混ぜるタイプです。
原音
マイクシミュレート
シミュレート系の機能はお値段高めのアンプじゃないと搭載されていないですね。
弾き語りライブで使う分にはマイク・ギター共にリバーブをかけられれば、特に支障はないです。
オーディオインターフェイス

最近のギターアンプはオーディオインターフェイスも兼ねる製品があります。
アンプをPCと接続することで、DAWでの録音が可能になります。
また、製品によってはiPhoneとUSB接続して動画撮影にアンプの音を使うことも可能ですね。

一方でどこのメーカーのアンプもオーディオインターフェイス機能はおまけレベルです。
通常のオーディオインターフェイスと比べて、細かい部分で使い辛いところがあります。
ギターアンプの購入検討において、オーディオインターフェイス機能やDAWの付属は優先順位低めで大丈夫です。
アコギ用アンプを選ぶポイント

アコギ用アンプを選ぶときに大事なのが、用途が何なのかです。
弾き語りとギタリストだと用途が違うので、選び方にも違いがでます。
よくある使用例はこんな感じです。
ギタリストの場合はライブでの音作りやモニター用途なので、使う頻度も割と多いです。
対して、弾き語りだと路上ライブを頻繁にやる人以外は使用頻度は高くありません。
たけしゃん
弾き語りの人はスマホ用スピーカーとして使うなど、普段使いもできる製品を買ったほうが良いです。

アンプ機能だけ求めて買うと、普段は置物化する上に場所取るんで邪魔です…(苦笑)。
アコギ用アンプ おすすめ4選

それでは、アコギ用アンプのおすすめを4つ紹介していきます。
ギターアンプ選びは弾き語りとギタリストだと観点が大分違うので、同じ属性の人のアドバイスを聞くのが重要です。
僕は弾き語りなので、ギタリストの方はギタリストの記事を参考にすることをおすすめします。
逆に弾き語りの方は僕のように実際に弾き語りで路上ライブや余興などの経験がある人間のアドバイスを参考にしましょう。
製品名タップで解説に飛びます
YAMAHA THR30IIA Wireless

定格出力 | 30W(15W+15W) バッテリー駆動15W |
接続端子 | コンボジャック ギター AUX(Bluetooth対応) |
出力 | LINE OUT(ステレオ) |
電源 | ACアダプタ 充電式バッテリー(約5時間) |
オーディオ インターフェイス | 〇 (CUBASE AI付属) |
実売価格 | 63,800円程度 |
まずはYAMAHAの人気アンプTHR30IIA Wirelessです。
エレキギターで定番のTHRシリーズのアコギ用アンプですね。
THRシリーズは音良し、ルックス良し、機能良しと非常に人気の高いアンプです。
アコギ用のTHR30IIA Wirelessも同様にどの点を切り取っても優秀なアンプですね。

定格出力30Wと音量は十分な上に、エフェクト関連も非常に充実しています。
素直なエレアコの音から、空間系を効かせた攻めた音まで簡単で自由自在に作れます。
専用のスマホアプリも用意されており、Bluetooth接続したスマホから調整も可能となっています。

もちろん、Bluetooth接続したスマホから音楽を流すことも可能です。
更に充電式のバッテリーを内蔵しており、電源がないところでも使用できるので路上ライブなどにも使えます。

また、アンプ本体にワイヤレスレシーバーが内蔵されており、別売りのLine6 G10Tを購入するとワイヤレスでギター接続できます。

THR30IIA Wireless 一台で何でもできちゃう優れものです。
価格は高いものの、デザイン性も良く、Bluetoothスピーカーにもなるので置物化しづらいのが強みですね。
BOSS ACS-LIVE

定格出力 | 60W(50W+10W) |
接続端子 | マイク ギター AUX |
出力 | DI/LINE OUT |
電源 | ACアダプタ |
オーディオ インターフェイス | 〇 |
実売価格 | 52,800円程度 |
BOSSのAcoustic Singerシリーズ ACS-LIVE。
かなり多機能で積極的な音作りもできる上に出力も申し分ないアコギ用アンプです。
EQ、空間系エフェクト以外にもルーパー機能やハーモニー機能も搭載されています。

1人で音を重ねて多重演奏することも可能になっています。
入出力端子も非常に多機能です。
マイク端子はファンタム電源に対応しており、コンデンサーマイクも使えます。

出力端子もXLRアウトになっており、DI機能も有しています。
一方で電池駆動はできず、路上ライブなどの用途には適していません。
スタジオとかカフェのライブなどで、1人で多彩な演奏をするのに適しているという感じですね。
ROLAND AC-33

定格出力 | 30W(15W+15W) ※電池駆動 20W |
接続端子 | マイク ギター AUX |
出力 | LINE OUT |
電源 | ACアダプタ 単三電池 ×8 |
オーディオ インターフェイス | × |
実売価格 | 42,800円程度 |
定番中の定番であるROLANDのアコギ用アンプ AC-33です。
出力が30Wで使いやすい点と電池駆動することから、人気が高いアンプです。
エフェクト機能もEQ、リバーブ、コーラスに加えてルーパーも入っています。

元々の音質も良いので、自宅練習・路上ライブ・小スペースでのライブと汎用性も高いです。
一方で音量が小さめです。
電池駆動でも20Wのはずなんですが、感覚的には10Wのアンプと大して変わらない印象を受けました。
自宅での利用においては全く問題ないですが、ライブスペースだとややきついかもしれません。
前段でプリアンプを挟むなど、環境に応じて音量を底上げする策も考えておくと良いですね。
VOX VX-50AG

定格出力 | 50W |
接続端子 | マイク ギター AUX |
出力 | LINE OUT |
電源 | ACアダプタ |
オーディオ インターフェイス | × |
実売価格 | 23,200円程度 |
安くてコンパクトですが、50W出せる真空管アンプ VOX VX-50AGです。
必要な端子、機能は揃っており、コスパが非常に良い製品です。
マイク端子はファンタム電源にも対応し、背面にはLINE OUTもついています。

各チャンネルに空間系のエフェクトも搭載されており、これで2万円台はすごいなと感心しますね。
一方で電池駆動できないので、路上ライブなどで使うのはやや難しいですね。
結婚式の余興に使うだけで、路上ライブなどはやらないという人にはお値打ち価格の良製品です。
アコギ用アンプ まとめ
- 弾き語りで使う場合はマイク端子が必要
- 色んな所で使うなら出力は30W以上がおすすめ
- 弾き語りの人はスマホ用スピーカーなど普段使いできるものが良い
ぎたすけ
たけしゃん
アコギ用アンプについての解説でした!
僕も結婚式の余興とか路上ライブとかでたまに使うので、1台アンプを持ってましたね。
THR30IIA Wirelessなどは高いですが、おしゃれで普段使いしやすいのでコスパは地味に良いですね。
僕の経験上、弾き語りの人は物置化しないアンプを選ぶのが大事なポイントだと感じます。
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