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右手の爪を伸ばすメリット・デメリット
たけしゃん
ギターの伴奏で重要なのが右手。
ストロークはピックで弾いて、アルペジオは指で弾く…というのが一般的。
しかし、弾き語りにこだわっているとピックと指の使い分けによって起こる音質変化が気になってくるものです。
指とピックの音質変化の悩み
- アルペジオでもピックのようにクッキリした音が欲しい
- 指弾きとピックストロークを曲中に混ぜると音量差がきつい
- 指の肉でストロークすると擦れたような音になる
…などなど。
誰しもが指とピックの使い分けで悩むもの。
そんな時に右手の爪を伸ばしてピック代わりにすることで、一挙に悩みを解決することができます。
ただ、爪を伸ばすとそれなりにデメリットもあるため、僕の体験を基に解説していきます。
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右手の爪を伸ばすメリット
- 指弾きとストローク共にクッキリした音が出せる
- アルペジオ・ストロークで音量差が少ない
- 自分の好みで角度や伸ばす指を選択可能
ソロギタリストでは定番の手法ですが、最近では弾き語りプレイヤーでも増えてきました。
爪弾きのメリットはよどみなく、アルペジオ・ストロークを行き来できることです。
アルペジオ・ストロークの音量差もちょうど良いレベルに収まり、使いやすいです。
また、爪で全てのプレイをまかなうことで打音やスラップをストロークに混ぜるなど演奏の自由度が一気に上がることも見逃せません。
右手の爪を伸ばすデメリット
- 爪が強化しないと割れる
- 私生活で爪が長いと不便
演奏面で非常にメリットが多い爪ですが、デメリットは普段の手入れと私生活への影響です。
爪が長いとキーボードのタイピング、皿洗いなどの家事…他にも細かいところでやり辛さが出ます。
また、日頃から爪の整形やネイルケア強化などを行わないと演奏に上手く活用できません。
よって、どこまで演奏面を重視するのか?私生活出の利便性を重視するのか?が悩みどころ。
次章ではあなたが右手の爪をどうするか、決められるよう「右手の爪を伸ばすバリエーション」と「爪を強化する方法」を詳しく解説していきます。
爪弾きするために爪を伸ばす指
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まずはどの指の爪を伸ばすか?についてです。
爪を伸ばす選択肢は主に2パターン。
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それぞれを細かく解説していきます。
全爪伸ばす
- 全ての音がクッキリした音質になる
- ネイルアタックなどやりやすい
- 爪の手入れが大変
- 私生活で目立つ
全爪を伸ばすパターンです。
押尾コータローさんのプレイで見られるネイルアタックをやるには中指・薬指の爪を長くしたほうが有利です。
ただ、全爪を伸ばすので手間もコストもかかります。
また、僕も全爪を伸ばしていた時は同僚や取引先の方に驚かれるので、気を使ったものです。
何かを指さす時に左手を使ってました(苦笑)。
親指の爪だけ伸ばす
- ベース音をクッキリした音で出せる
- 爪の手入れが楽
- 私生活への影響が少ない
- 親指以外の爪を使った奏法はできない
- ストロークでは人差し指や中指の爪もあったほうが歯切れが良い
続いて、親指だけ伸ばすパターン。
ネイルアタックなどを活用しないなら、親指だけ伸ばすのが安定です。
ストロークは人によりますが、僕はダウン:人差し指&中指、アップ:親指です。
親指が伸びていて、固いと歯切れの良いストロークになります。
…がコツがいるのと、親指の爪が弦に垂直にあたるよう整形する必要があります。
【参考記事】爪でギターを弾くなら「親指だけ伸ばす」が最適である理由を解説する
爪の強化方法
普通の爪でギターを弾くと簡単に割れてしまいます。
特にストロークをやっていると、あっという間に割れるので爪自体を強化する必要があります。
ギターにおける爪の強化方法は主に3通り。
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それぞれを掘り下げて解説していきます。
ギター用 付け爪
補強された付け爪を両面テープで張り付ける方法です。
比較的安価で導入できるところが強みです。
後述のグラスネイルに比べると使用者は少ないのですが、音自体はクッキリ出て良い製品です。
また、両面テープも2週間くらいは持ちます。
付け爪の角度はヤスリで整形する必要があるので、好みの付け爪を作るには慣れが必要です。
デメリットは色が透明なので付け爪をつけていることが一目でわかることです。
まあ、逆に分かったほうが良いのかもしれません。
コブクロの小淵さんが一時期利用していたギターネイルズが有名ですね。
ギター用 マニキュア
ギター用マニキュアは爪の上から塗るベースコートを指します。
爪が堅くなるわけではありませんが、保護されて割れにくくはなります。
アルペジオする分には十分ですが、ストロークやネイルアタックなど激しいことをすると塗っても、普通に爪が割れます。
アルペジオ向けに爪を伸ばして、ストロークはピックを使う…という方には良いでしょう。
ソロギタリストの沖仁さんが監修したThe Guitaristがおすすめです。
ギター用 ネイル
マニキュアよりも本格的に爪を強化する方法は爪をネイルケアすることです。
ギタリストのネイルケア自体も、かなり一般的になっているためギター用ネイルが発売されています。
最も有名なギター用ネイル製品は押尾コータローさんが使用されているグラスネイルです。
マニキュアとは異なり、爪がカチカチに強化されます。
演奏音もピックのように輪郭のあるクッキリした音に仕上がります。
ただ、激しいストロークをすると比較的すぐに割れてしまうので定期的に塗り直しが必要です。
僕の場合は2週間くらいに1度塗り替えてました。
上手く塗らないと剥がれたり、ひび割れたりするので最初は上手くいきません。
何度かやっている内に慣れてきます。
また、艶は出るものの控えめなので、親指だけならそこまで目立ちません。
爪で全部まかないたい方には少し高いですが、グラスネイルがおすすめです。
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ギタリストの爪強化におすすめ!グラスネイルの使い勝手をレビューする
ギタリストの爪強化におすすめ!グラスネイルの使い勝手をレビューするプロアーティストの右手の爪
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プロのシンガーソングライターについても、爪弾きする方が増えています。
その中で代表的なアーティストとして3名について解説していきます。
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大石昌良
- 全爪を伸ばしている
- グラスネイルで補強
- 全プレイを爪で対応
卓越したギターテクニックでファンキーな楽曲を演奏する大石昌良さん。
全爪を伸ばしてグラスネイルを二重に塗って強化しています。
大石さんは色んな奏法を駆使しているので、同じようにやるならグラスネイルで全爪補強以外に選択肢はないです。
爪の手入れが大変ではありますが、これだけのプレイができれば手入れ頑張った甲斐がありますよねぇ。
君じゃなきゃダメみたい(Live)/大石昌良(YouTube)
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- 親指の爪を伸ばしており、他の指も少しだけ伸ばしている
- 親指の爪を補強(未確認ですが、おそらくグラスネイル)
- 全プレイを爪で対応
続いては星野源さんです。
親指の爪を伸ばして補強し、ストロークも含めて爪だけで全プレイを対応しています。
シンプルなギター弾き語りにおいては星野源さんのスタイルは理想的です。
2nd Blu-ray/DVD『ツービート in 横浜アリーナ』の弾き語りDAYでは爪だけで様々な楽曲を演奏していますが、本当に素晴らしいです。
ストローク・アルペジオの場面によって使い分けしていますが、音質・音量共にバランス良好。
ストロークの切れ味も申し分なし。正にピック弾きと指弾きの良いとこ取りです。
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- 爪は伸ばしていない
- 指弾きとピック弾きで演奏
- ピックの持ち替えはマイクスタンドにピックを付けて対応
最後は秦基博さん。
秦基博さんは爪は伸ばさずに指弾きとピック弾きを使い分けています。
アルペジオは丸い音になっており、これはこれで秦さんの声と調和して味わいがあります。
曲中でアルペジオからストロークに切り替える時はマイクスタンドに挿したピックを取って移行しています。
ライブで指弾きアルペジオからピックストロークへ移行した際は音量変化がそこまでなく、良好です。
おそらく、裏でエンジニアの方が調整しているんだと思います。
つまり、指弾きとピック弾きでもやりようは十分あるということですね。
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- 右手の爪を伸ばすことで指弾きとピック弾きの良いとこ取りが可能
- 爪を伸ばすと手入れや私生活でやや苦労がある
- プロミュージシャンは爪が長い人・短い人どちらもいる
ぎたすけ
たけしゃん
ギター伴奏における右手の爪についての解説記事でした!
僕自身の話をすると、全爪伸ばしてみて私生活が不便…と感じて親指だけ伸ばす方向に変えました。
それからは親指だけ伸ばしている時期と面倒で全爪切っている時が交互にあります。
特に仕事忙しい時期は面倒で、全爪切ってます(苦笑)。
なので、必ずしも爪伸ばす必要はないと感じています。
ただ、親指を伸ばしてちゃんと整形・強化すると便利なのは間違いないです。
…ということで爪の強化方法をおさらい。
爪の強化方法
- 付け爪…ギターネイルズ
- 軽く強化…The Guitarist
- ガッツリ強化…グラスネイル
ぜひ、ご自身にあうプレイスタイルを試行錯誤してみてください!
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