評価:4
ぎたすけ
たけしゃん
用途 | 項目 |
---|---|
ライブ配信 | |
DTM | |
テレワーク |
トーク
ボーカル
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HyperX DuoCast
マイクタイプ | USBコンデンサーマイク |
指向性 | カーディオイド 無指向性 |
サンプリング周波数 | 96kHz / 24bit |
対応OS | Windows、Mac OS PS4、PS5 |
ゲーミングデバイス中心に人気のあるメーカー HyperXから2022年7月に発売されたUSBマイク DuoCast。
コンパクトかつ、おしゃれで高音質な非常に使いやすいマイクです。
HyperXのUSBマイクは4製品あり、DuoCastはミドルモデルになっています。
DuoCastはSoloCastの弱点を補完しつつ、LEDライティングなど上位モデルの人気機能を搭載しています。
後発品だけあって、SoloCastとQuadCastの良いところを上手く取った製品になってますね。
まずはDuoCastの製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<DuoCastをレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
カーディオイドと無指向性に対応
指向性 | 特徴 |
カーディオイド | 正面の音のみを拾う 1人で使う場合に最適 |
無指向性 | 360度の音を拾う 会議室などで便利 |
DuoCastはカーディオイドと無指向性の2つの指向性を切替できます。
指向性はマイク背面のつまみを押すことで切り替わります。
基本的にはカーディオイドを利用し、複数人の会議などでは無指向性を選択しましょう。
なお、マイク本体ではどちらの指向性が選択されているかはわかりません。
PCで利用する場合は専用ソフトで調整するのが良いでしょう。
ミュートスイッチ
DuoCastは本体上部にミュートスイッチがついています。
ミュートスイッチは触るだけでON/OFFがかかります。
ミュートONの場合は本体のライティングが消灯されてグレーになります。
スイッチで切り替えるタイプよりも手軽でパッとミュートにできるので便利ですね。
なお、背面にあるつまみはマイクのゲインコントローラーになっています。
ボリュームではなく、ゲインであることがポイントです。
ザックリと説明すると以下の通りですね。
項目 | 概要 |
ゲイン | マイクの入力音量を調整 リスナーに届く音量にも影響する |
ボリューム | イヤホン端子の音量を調整 リスナーに届く音量には影響しない |
ゲインを上げると、マイクの音量が上がります。相手に届く音量も大きくなります。
ボリュームは自分のイヤホンに返ってくる音量だけが変わります。
なお、DuoCastにはボリュームを調整するつまみはありませんが、専用ソフトで変えられます。
相手の声やBGMなどの音量を大きくしたい場合はボリュームを上げましょう。
LEDライティング
DuoCastはマイク中央のリング部分がLEDライトになっています。
LEDのカラーはPCで使える専用ソフトから、細かく変更することができます。
カラーは単色だけでなく、グラデーションや時間とともに変色していくCycleなども選べます。
Cycle
なお、上位モデルのQuadCast SはLEDライトの面積が広いです。
ライブ配信だと、QuadCastのほうが見栄えは良いですね。
一方で会社などのテレワークで使う方はDuoCastくらいがちょうどいいでしょう。
付属品
DuoCastの付属品は専用マイクスタンド、USBケーブル、マイクマウントアダプターです。
USBケーブルはUSB-C to Aです。本体側がType-Cになっています。
なお、USB端子の上はイヤホンジャックです。
接続するとPCなど端末の音、マイクの入力音がモニターできるようになっています。
マイクマウントアダプターはDuoCastを別売りのマイクスタンドに取付けるときに使用します。
ショックマウントごと使えるので、マイクアームなどにそのまま使用できます。
専用マイクスタンドとマイクアームの2Wayで使うと、色んな用途で役立つので良いですね。
HyperX DuoCastをレビュー
それでは、DuoCastを細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
非常に良くできています。
ショックマウント・ポップフィルターの内蔵など、SoloCastでの弱点をしっかりカバーできています。
レビューでは同価格帯のマイクとも比較していきます。
製品レビューの目次
音質はクリアで低ノイズ
DuoCastでナレーションや歌を録ってみました。
非常にクリアで低ノイズです。1万円前半のUSBマイクではかなりハイレベルですね。
ボイス
ボーカル
テレワーク、配信で使う分には申し分ない音質です。
AKGやBlueなど、有名マイクメーカーの製品と比較しても負けていません。
吹かれノイズや振動ノイズにも強い
DuoCastはポップフィルター内蔵でショックマウントが採用されています。
そのおかげで、SoloCastと比べてもマイク単体で吹かれや振動ノイズに大分強くなっています。
特に振動ノイズに強くなった点はテレワークや配信で使う人には大きいです。
キーボードの打音で比較した音源を用意したので聞いてみてください。
SoloCast
DuoCast
低音の振動音が大分軽減されていますね。
DuoCastはサイズ的にも、出先で使いやすいので振動ノイズに強いのは大きいです。
SoloCastとQuadCast Sとの比較
続いては、DuoCastと同じHyperXのSoloCastとQuadCast Sとの比較です。
まずはシリーズの性能比較表がこちら。
SoloCastと比較すると、DuoCastは以下の点が強化されています。
- 無指向性の追加
- イヤホン端子の追加
- ゲインつまみの追加
- LEDライティングの追加
- ショックマウントにグレードアップ
- ポップフィルター内蔵
大きいのはショックマウントなど「ノイズ対策の向上」と「イヤホン端子の追加」ですね。
イヤホン端子から、PCなどの再生音をモニターできるため、歌配信などもこなせます。
イヤホン端子の追加でSoloCastに比べると、配信周りの守備範囲は大分広がっています。
なお、マイクの入力音はダイレクトモニターで返ってきます。
ダイレクトモニターは専用ソフトでOFFにすることも可能です。
ダイレクトモニターをON/OFFできるUSBマイクは地味に珍しいですね。
ただ、QuadCast Sのようにダイレクトモニターの音量だけを調整することはできません。
なので、歌配信を頻繁にやる人はQuadCast Sまで頑張ったほうが良いかなと思います。
一方で、そこまでモニター環境をシビアに調整しなくていいなら、DuoCastで十分ですね。
また、QuadCast Sとの差はLEDライティングの面積と指向性切替の数です。
QuadCast SはLEDの面積が広いので良くも悪くも目立ちます。
このへんは用途次第ですね。
画面上を華やかにしたいなら、QuadCast S。ワンポイント程度がよければ、DuoCastがおすすめです。
指向性はDuoCastはカーディオイド、無指向性の2つですが、QuadCast Sは以下の4つになります。
指向性 | 特徴 |
カーディオイド | 正面の音のみを拾う 1人で使う場合に最適 |
双指向性 | 前後の音を拾う 対談などで便利 |
無指向性 | 360度の音を拾う 会議室などで便利 |
ステレオ | 正面・左右の音を拾う ワイドな収録などで使う |
双指向性とステレオが加わるわけですね。
こちらも必要な人は限られているので、DuoCastで十分な人が大半かなと感じますね。
おそらくはDuoCastが最もたくさんの人の需要にハマる、汎用性が高い製品です。
競合製品との比較
DuoCastの競合製品として、比較したのはAKG Lyra-Y3とBlue Yeti nanoです。
この3製品は同価格帯で、強みが若干異なります。
指向性 | 特徴 |
DuoCast | 振動ノイズに強い コンパクトでおしゃれ 仕事・配信におすすめ |
Lyra-Y3 | 高音質で指向性も豊富 専用ソフトはなし 音楽用途におすすめ |
Yeti nano | 専用ソフトが多機能 ノイズ除去など付属 凝った配信でおすすめ |
どれも高音質で使いやすいですが、Lyra-Y3は192kHz/24bit対応で指向性も4種類使えます。
ゲインつまみ、ミュートボタンもあり、本体機能は非常に豊富です。
本体がやや大きいですが、音楽や制作といった用途なら一番おすすめの製品ですね。
Blue Yeti nanoはコンパクトで本体機能は少なめです。
代わりにPCで動く専用ソフトが非常に多機能で、ノイズ除去やボイスチェンジャーがついています。
また、別売りのロジクール製キーボードを組み合わせると効果音も使えます。
配信中に色んな声や効果音を出したい人におすすめのマイクです。
DuoCastはLyra-Y3とYeti nanoの中間的な製品ですね。
コンパクトなボディで、本体機能はYeti nanoより充実しています。
専用ソフトはエフェクトがないものの、マイクやLEDライトの細かい設定が可能です。
また、3製品の中ではショックマウントの出来が良く一番振動ノイズに強いです。
専用スタンドで卓上に置いて使うのがメインなら、DuoCastが最も使い勝手が良いですね。
キーボードを打ちながらでも、自身の声はキレイに相手に届きます。
ビジネスシーンから配信まで万能に使えるルックスなのも良いですね。
テレワークとオーソドックスな配信で使うなら、DuoCastが良いですね。
HyperX DuoCast まとめ
- ベストセラーのSoloCastからノイズ対策などが強化された製品
- 専用ソフトでマイクの細かい調整やLEDライトの色変更ができる
- テレワーク、ライブ配信で使いやすいコンパクトなUSBマイク
ぎたすけ
たけしゃん
HyperX DuoCastのレビューでした。
SoloCastが非常に人気ですが、ノイズ対策の面を強化したDuoCastはかなり使い勝手が良い仕様になっています。
卓上で手軽に使えるUSBマイクとしては非常に高い完成度だと感じました。
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