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オーディオインターフェイスで使うケーブル
オーディオインターフェイスはDTMの主軸となる機材で、様々な楽器や音響機器を接続します。
そして、接続に使うケーブルは主に下記の3種類で分かれます。
種類 | 使用例 |
入力端子用ケーブル | マイクの接続 ギターの接続 鍵盤の接続 |
出力端子用ケーブル | スピーカーの接続 |
USBケーブル | PCとの接続 コンセントとの接続 |
ここで複雑なのがオーディオインターフェイスによって、採用されている端子の規格が異なることです。
規格が違えば、用意するケーブルも当然変わってきます。
例えば、下の写真は定番のSteinberg UR12とUR22Cですが、ご覧の通りで規格が全然違います。
ここ数年での技術の進歩はすごいですから、製品の発売時期が数年変わるだけで規格も変わってきてしまうんですよね。
本記事では最新の状況も踏まえて、オーディオインターフェイスに搭載される端子別に必要なケーブルをわかりやすく解説していきます。
入力端子用ケーブル
まずはマイクや楽器をオーディオインターフェイスと接続するためのケーブルから解説します。
オーディオインターフェイスの入力端子は3種類に分かれており、使用できるケーブルが異なります。
XLR | 主にマイクを繋ぐ端子 |
LINE (1/4”ライン入力) | ギターなど楽器を繋ぐ端子 |
コンボジャック | XLR・LINE両対応の端子 |
1万円程度のオーディオインターフェイスだとXLR、LINEの2種類が多いです。
1万円後半からはコンボジャック2基搭載の機種が主流になってきます。
その点を踏まえた上で楽器別で使用するケーブルを紹介していきます。
マイクケーブル
マイクの接続に使うマイクケーブルはXLR端子を備えた、XLRケーブルを使います。
XLRの端子はオスとメスがあり、オス側とオーディオインターフェイス、メス側とマイクを接続します。
オーディオインターフェイス側はXLR端子もしくはコンボジャックの端子に接続します。
なお、マイクの接続にはXLRケーブルだけでなく、XLR-TSフォンケーブルも使用できます。
XLR-TSフォンケーブルなら、オーディオインターフェイスのLINE端子に接続できます。
基本的にマイクの接続にはXLRケーブルを推奨しますが、接続側の端子によってはXLR-TSフォンケーブルを選択しましょう。
楽器の接続
続いてはギター、ベース、キーボードなどの楽器と接続する際に使用するケーブルです。
楽器の接続にはフォンケーブルと呼ばれるケーブルを使用します。
なお、ギター用で作られたフォンケーブルをギターシールドと呼んでいます。
また、フォンケーブルはオス・メスの違いはありません。
オーディオインターフェイス側はLINE(1/4’)端子もしくはコンボジャックに接続することができます。
なお、コンボジャックに接続する場合は音が極端に小さくなることがあります。
その場合はHi-Zスイッチを押して、インピーダンスを合わせましょう。
なお、フォンケーブルはXLRケーブルよりノイズに弱いため、長くなるとノイズが載りやすいです。
環境に適した長さのケーブルを選びましょう。
また、フォンケーブルにはS字プラグとL字プラグがあります。
楽器に適したタイプを選びましょう。
エレキギター、エレキベース、キーボードはSSタイプ、エレアコはSLタイプが一般的です。
MIDIケーブル
MIDIケーブルはキーボード(鍵盤)などからDAWにMIDI信号を送る場合に使用するものです。
打ち込みで昔から良く使われるもので、オーディオインターフェイスにMIDI入出力端子が備わっています。
主にはMIDIキーボードと呼ばれる打ち込み用の鍵盤との接続で使用します。
ただ、最近はMIDIキーボードもUSB接続が主流となり、MIDIケーブルを使用することは大分減りました。
出力端子用ケーブル
出力端子用ケーブルはスピーカーやヘッドホンと接続するためのケーブルです。
スピーカ用ケーブルはオーディオインターフェイスによって、3種類の出力用端子に分かれます。
端子 | 概要 |
RCA | テレビなどでも使う端子 安価な製品に採用されている |
フォン | このタイプが圧倒的に多い |
XLR | 少ないがたまにある |
一番多いのはフォン端子ですね。
ちゃんとオーディオインターフェイスとスピーカーの両端子を見て、適応するケーブルを選択しましょう。
RCA
テレビやゲーム機などでもおなじみのRCAケーブルです。
オーディオインターフェイスも1万円程度の安価な製品だと、RCA端子が採用されています。
スピーカー側も民生機器だとRCAが採用されているものが多いため、リスニング用途だとRCAが主流ですね。
逆にモニタースピーカーではXLRかフォンが主流なので、RCA-XLR(オス)ケーブルなどを利用する必要があります。
フォンケーブル
続いては楽器の接続などにも使用されるフォンケーブルです。
オーディオインターフェイスの出力端子はフォン端子が採用されているものが多いです。
そして、モニタースピーカー側はXLRとフォンの両対応が多いです。
スピーカー側の端子を確認し、フォンケーブルもしくはフォン-XLR(オス)を選択しましょう。
XLRケーブル
出力端子の最後はXLRケーブルです。
オーディオインターフェイスだとXLR出力を採用している製品は少ない印象ですが、たまにあります。
モニタースピーカー側もXLRが多いため、この場合はXLRケーブルで大丈夫ですね。
ヘッドホン端子
ヘッドホンは本体にケーブルが付いているため、ケーブルを用意する必要はありません。
ただし、接続端子が3.5mmと6.3mmの2種類存在します。
基本的には民生用は3.5mm、プロオーディオは6.3mm端子が採用されることが多いです。
そのため、多くのオーディオインターフェイスは6.3mm端子が採用されています。
ただ、安価なオーディオインターフェイスでは3.5mmが採用されていることもあります。
接続端子のサイズが合わない場合は変換アダプタを使用しましょう。
ちなみに多くのモニターヘッドホンは製品に6.3mm変換アダプタが付属しています。
変換アダプタがない場合は別途購入しましょう。
USBケーブル
最後はPC、スマホなどと接続するUSBケーブルです。
昔はFIREWIREなどありましたが、現在はUSB接続が圧倒的に多いです。
また、最近発売された製品はほぼUSB Type-Cが採用されています。
逆に2019年以前に発売された製品はUSB Type-Bが採用されていることが多いです。
基本的には製品に付属するUSBケーブルを使えばいいだけですが、付属するものはUSB(A to C)ケーブルが多いです。
そのため、PC側のUSB端子によっては変換アダプタが必要となります。
ちなみにType AをCに変換することはできますが、Type CをAに変換することはできません。
付属品がC to CケーブルでPC側はType Aの場合は別途、A to Cケーブルを買いましょう。
電源ケーブルとしてのUSBケーブル
最近のオーディオインターフェイスは電源供給用に5V DCを設けている製品が多いです。
この5V DCが設けられている理由は主に以下の2点です。
- スマホ・タブレットでの使用
- スタンドアロンでの使用
スマホ・タブレットで使う場合は端末からのUSB給電だけでは足りないことが多く、別途電源供給が必要になります。
また、PCに繋げずにオーディオインターフェイス単体で利用する場合も何かしら電源供給が必要となります。
そのときのために電源供給用で5V DCのUSBポートが用意されているわけです。
この電源供給用のUSBポートですが、最近発売された製品はType Cが採用されています。
そして、少し前に発売された製品だと、USB 2.0 Micro-Bが採用されています。
この給電用のUSBケーブルは基本付属しないため、自身で用意しましょう。
なお、オーディオインターフェイスとLightningのiOS端末を接続するにはUSBカメラアダプタが必要です。
ただ、iPhone 15シリーズからはiPhoneもUSB Type Cを採用しはじめていますので、今後はUSB Type Cによる一本化が進むのかなと思います。
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