コールクラーク(Cole Clark)のアコギ・エレアコを解説して、おすすめギターを紹介する

コールクラークの解説

ぎたすけ

アコギ メーカーの解説か。コールクラークって、あまり聞いたことないメーカーだな

たけしゃん

オーストラリアのギターメーカーだよ。僕も借りて、しばらく使っていたことあるけど良いエレアコだよ

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たけしゃん

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ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
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コールクラーク(Cole Clark)

コールクラーク

  • 2001年設立
  • 本社はオーストラリア
  • メーカー独自のピックアップが高品質でエレアコに強いメーカー

オーストラリアで2001年に設立したばかりの若いギターメーカー、コールクラーク。

創立者のブラッドレー・クラークは同じオーストラリアのギターメーカーMaton(メイトン)に勤務しており、独立してコールクラークを設立しました。

 

Maton(メイトン)と同じく、オーストラリアの木材を用いており、ブンヤやメイプルのギターが多いです。

そして、ピックアップに独自の3Wayシステムを用いており、エレアコの評価が高いギターメーカーです。

 

国内では2015年から、イシバシ楽器が輸入代理店を務めています。

大手楽器店が代理店になって安心感がありますね。

コールクラーク(Cole Clark)の評価・評判

コールクラーク(Cole Clark)はピックアップが凄いとシンガーソングライターの中でも評判です。

優れたライブ用のエレアコを探しているアーティストにはもってこい。

 

そして、楽器店の店員さんもコールクラーク(Cole Clark)を絶賛されている方が多いです(楽器屋巡りが趣味の僕調べ)。

最近は評価もうなぎ登りで、話題に事欠かない評判のギターメーカーですね。

コールクラーク(Cole Clark)アコギのプロ使用者

コールクラークの使用者

  • 北川悠仁 (ゆず)
  • 佐藤竹善
  • ジャック・ジョンソン
  • ダイスケ
  • 高田漣
  • 平井大
  • 村山辰浩(カサリンチュ)
  • 山下穂尊 (いきものがかり)

コールクラークといえば、何といってもジャック・ジョンソン。

コールクラークが国内で無名だった時代は「ジャック・ジョンソンが使っているギターメーカー」という説明が最もキャッチーで、よく用いられていました(笑)。

 

SSW’18(シンガーソングライターフェス 2018)でダイスケさんと村山さん(カサリンチュ)のお2人がコールクラークのエレアコで演奏していました。

エレアコの音の響きが抜群でしたね。

一通りの有名ギターが登場する中で、エレアコでの音質の良さが一際目立っていました。

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コールクラーク(Cole Clark)のアコギの特徴

たけしゃん

コールクラークはエレアコ中心のラインナップ。価格帯も10万円台後半からのギターメーカーです

コールクラークのギターは木材は全て単板のみで構成されています。

そのため、価格帯もエントリーモデルで10万円台後半。

本格的にギターを弾く人向けのギターメーカーです。

 

また、コールクラークのギターは独自性があり、使用する木材やピックアップなど随所にこだわりが見られます。

本章ではコールクラークのラインナップと共にメーカー独自の特徴的な部分を解説していきます。

コールクラーク(Cole Clark)の型番

コールクラークの型番解説

コールクラークの型番は長いのですが、意味は割とシンプルです。

シリーズ名からはじまって、あとは本体の仕様や木材を組み合わせて型番が決まります。

 

木材の表示は「トップ木材の頭文字」と「サイド&バック木材頭文字」で構成されています。

頭文字と該当する木材は以下の通り。

頭文字が示す木材

  • B(※)…ブンヤ(トップ)、ブラックウッド(サイド&バック)
  • C…シダー
  • S…スプルース
  • M…メイプル(クイーンズランドメイプル)
  • H…Huon Pine(ヒューオン・パイン)
  • RE…ローズウッド(インディアン・ローズウッド)
  • BL(※)…ブラックウッド
  • RD…レッドウッド
  • MS…メイプルシルクウッド
  • MAH…マホガニー
MEMO
Bはトップ材ならブンヤ、サイド&バック材ならブラックウッドとなる。オールブラックウッドの場合はBLBLと表記される

ちょっと複雑なので、型番よりは仕様表を見て木材を確認したほうが良いでしょう。

ギターのボディサイズ

ANGELシリーズ、FAT LADYシリーズの違いはギター本体のボディサイズです。

コールクラークのボディサイズ

ANGELシリーズはやや小ぶりなMartinでいうところのOサイズギター。

音のレスポンスが良く、フィンガースタイルやテクニカルなギタープレイに適しています。

 

FAT LADYシリーズはオーソドックスなドレッドノート型。

低音がどっしりしており、音量も出るためストロークを中心に弾き語りとマッチするギターです。

各シリーズのグレード

ANGELシリーズ、FAT LADYシリーズ、それぞれに1~3のグレードがあります。

シリーズのグレード

  • 1…2wayピックアップで木材も安めのエントリーモデル
  • 2…3wayピックアップで木材もグレード高め
  • 3…3wayピックアップで木材も最高品質、装飾も豪華な最上位モデル
MEMO
イシバシ楽器のページではグレード1は2wayピックアップですが、最近のグレード1は3wayが標準装備になっています

プロアーティストで良く使われるのはANGEL 2、FAT LADY 2など「2」のグレードです。

最も木材組み合わせのバリエーションが豊富で価格も20~30万円あたりが多いからでしょうね。

 

ジャック・ジョンソンもFAT LADY 2シリーズであるFL2-ACを使用されています。

MEMO
FL2-ACは生産終了した旧ラインナップなので、現在は販売されていません

オーストラリアの木材を使用

コールクラークではギターに良く使われる、スプルースやローズウッド以外にも聞きなれないオーストラリアの木材が登場します。

オーストラリア独特の木材

  • ブンヤ…強度があり、素朴な音。トップ材に使われる
  • ブラックウッド…ハワイアンコアに近い、硬めの音質
  • クイーンズランドメイプル…軽量で強度があり、マホガニーに近い音質でレスポンスが良い
  • Huon Pine(ヒューオン・パイン)…軽量で経年変化に強い、高級木材

良く出てくるのは、このあたり。

ちなみに同じオーストラリアのギターメーカーMaton(メイトン)でも使われる木材です。

 

ただ、Maton(メイトン)はトップ材はシトカ・スプルースがメインです。

なので、トップにブンヤを使っているメーカーといえばコールクラーク(Cole Clark)になります。

 

なお、ジャック・ジョンソンが使っていたFL2-ACはトップ:ブンヤ 、サイド&バック: クイーンズランドメイプルです。

この組み合わせは中々に生音の響きも悪くないですね。

コールクラーク(Cole Clark)のエレアコ

アコースティックギター

コールクラークは大半のギターがエレアコ仕様になっています。

そして、コールクラークを買うならエレアコ1択…というほどにエレアコに価値があるギターメーカーです。

 

そのコールクラークのエレアコには独自のピックアップを採用しており、2種類あります。

  1. 2wayピックアップシステム
  2. 3wayピックアップシステム

これが大変優秀なピックアップなのです。

ライブで高品質な出力ができるため、他のギターメーカーより優れているポイントと言えます。

 

また、ギター本体自体も生鳴りを抑えた設計になっています。

これはライブでマイクの出力を上げてもハウリングしにくいようにあえて調整しているようです。

エレアコでの使用をメインに考えたライブギターということですね。

2wayピックアップシステム

注意
現行モデルでは3Wayピックアップシステムに統一され、2Wayモデルはなくなりました

サドル下に設置されるピエゾタイプのピックアップとボディ内部のフェイスセンサーピックアップの2系統からなるピックアップシステム。

 

内蔵のプリアンプが2系統の音をミックスして出力する、デュアルピックアップです。

プリアンプコントローラーはボディ横についており、Volumeと4バンドEQコントローラーがついています。

旧verのANGEL1、FAT LADY1に採用されているピックアップシステムです。

 

3wayピックアップシステムが素晴らしいので影が薄いですが、地味に優れた音質と機能を持ち合わせたピックアップシステムです。

3wayピックアップシステム

2way同様のサドル下のピエゾ、ボディ内部のフェイスセンサーに加えて、コンデンサーマイクが増えた3wayピックアップシステムです。

 

内蔵のプリアンプで3wayピックアップをミックスして出力しますが、「サドル下 + ボディ内部」と「コンデンサーマイク」の音量比率はコントロールできます。

3Wayピックアップのプリアンプ

プリアンプのコントローラーはマスターVolume、3バンドEQ、サドル下 + ボディ内部用 Volume、コンデンサーマイク用 Volume。

 

コンデンサーマイクをくわえると、ナチュラル感が違いますね。

マイクで録った自然な鳴りが加わり、弾き語りで聴いていても非常に心地良い音に仕上がります。

 

バンド演奏時はハウリングしないようにコンデンサーマイクの比率を下げ、弾き語りでは比率を上げることで場面毎に最適な音作りが可能です。

コールクラークの一番強みは3wayピックアップシステムの素晴らしい音質ですね。

 

現在ではエントリーモデルのANGEL1、FAT LADY1も含めて、全て3Wayピックアップシステムに統一されました。

ANGEL1、FAT LADY1は17万円くらいで買えますが、10万円台でこれだけのピックアップシステムを導入しているのはコールクラークとYAMAHAくらいです。

補足
2019年5月にYAMAHAが10万円台の3Wayピックアップシステムの新作エレアコを投入してきました

コールクラーク(Cole Clark)のおすすめアコギ

アコースティックギター

たけしゃん

ライブでの使い勝手を重視してギターを探している方におすすめなのがコールクラークのエレアコです!

それでは、コールクラークのおすすめギターの解説をしていきます。

コールクラークは安いギターでも10万後半の価格帯です。

 

狙い目はここ最近で価格据え置きのまま3wayピックアップが搭載されたANGEL1、FAT LADY1です。

これほどの高品質なピックアップが搭載されたエレアコが10万円台後半で買えるのは強いです。

CCFL1EC-BM

ドレッドノートサイズのFAT LADYシリーズからCCFL1EC-BMです。

木材はトップ:ブンヤ、サイド&バック:クイーンズランドメイプルというオーストラリアのギターメーカー定番の組み合わせ。

 

ブンヤとクイーンズランドメイプルの組み合わせにより、音のレスポンスが良好で高音も伸びます。

ボディサイズが大きく低音もしっかり出ているので、どのジャンルでも万能で使いやすいです。

 

最近のCCFL1EC-BMは3wayピックアップシステムが載っているため、エレアコの音も非常に良いです。

20万円以内で買えるエレアコとしては、かなり優秀なギターです。

Cole Clark / CCFL1E-BM FL Dreadnought_Bunya Queensland Maple

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CCFL2EC-BB

ドレッドノート型のFAT LADYシリーズから、CCFL2EC-BBです。

木材はトップ:ブンヤ、サイド&バック:ブラックウッドという組み合わせ。

 

ブラックウッドはハワイアンコアに近く、音質が非常に硬いです。

音がクッキリとして、ドンシャリな音質になります。

 

弾き語りでもカッティングなどの切れ味がよく、良い感じに鳴ります。

かき鳴らして歌う方のも良いですし、アルペジオと刻むストローク中心のプレイも良いですね。

 

CCFL2EC-BBも3wayピックアップシステムが搭載されている機種です。

弾き語りでも、バンドでもコンデンサーマイクの比率を変えれば最適な音質で出力できます。

ライブでもレコーディングでも使える実用的なギターですね。

Cole Clark / CCFL2EC-BB コールクラーク エレアコ アコースティックギター アコギ
Cole Clark

コールクラーク(Cole Clark)買取相場価格 一覧

機種名良品並品
ANAC24万円2.8万円
FL14万円2.8万円
FL1AC4.6万円3.2万円
FL2A4.7万円3.3万円
FL2AC5.1万円3.6万円
FL3A5.9万円4.1万円
FL3AC6.3万円4.5万円
  • 良品…ちょい傷程度
  • 並品…汚れ・傷あり(大半はこっち)
  • 美品…未使用品のみ適用(良品の30%増し程度が相場)
補足
個体差や年式で変動が大きいので、正確な価格は無料買取査定で確認しましょう

コールクラーク(Cole Clark)の買取相場価格を参考にまとめてみました。

旧型番時代のものしか相場は出てないですね。

 

販売価格に対する買取相場価格はかなり安めに設定されています。

ただ、現行品ならもう少し高い値段がつくのではないかと感じます。

 

コールクラーク(Cole Clark)はライブギターとして優れているので、買替する際もサブギターで所持する人が多そうです。

…ですが、そこそこの金額では売れるので予算を確保したい方などは買取査定で売値を確認するようにしましょう。

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コールクラーク(Cole Clark)を解説して

まとめ

ぎたすけ

内蔵されているピックアップで良いやつって中々ないから貴重だな

たけしゃん

そうだね。ピックアップ初期装備のエレアコでは最高峰の音質だと思うよ

コールクラーク(Cole Clark)の解説でした。

 

SSW’18ではピックアップによる音質差がわかりやすく出ていました。

ピエゾやマグネットの方はアコギっぽくない音で、コンデンサーマイク入りのデュアルピックアップの方は自然で聴きやすい音質でした。

その中でコールクラークのエレアコは本当に音質が良かったです。

 

コンデンサーマイク入りのデュアルピックアップを採用しているギターメーカーはほとんどないので、貴重なギターメーカーでもあります。

良い音のエレアコを探している方はぜひ、検討してみてください。

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