ぎたすけ
たけしゃん
カポタストの種類

カポタストはギター演奏を補助するアイテムですが、種類は5つに分かれます。
タイプ | 概要 |
![]() クリップ | バネ式とも呼ばれる 握って開いて取付ける |
![]() スクリュー | ネジ式とも呼ばれる ネジを回して取付ける ワンタッチタイプもある |
![]() バンド | 素材を伸ばして取付ける 安いが見た目はイマイチ |
![]() ローリング | バネを伸ばして取付ける 瞬時に位置を移動できる |
![]() 変則チューニング | 変則チューニング用 特定弦にだけ取付ける パーシャルカポとも呼ぶ |
それぞれの種類で呼び方は何パターンかあります。
本記事ではアコースティックギターマガジンで使われている呼び方を基に解説していきます。
そして参考ですが、プロアーティスト50名のタイプ別使用率を調査してみました。
スクリュータイプが圧倒的に多いですね。
ただ、ボーカルギターなのかギタリストなのかで選ぶタイプが結構違います。
そのあたりも踏まえて、タイプ別でカポタストの特徴を解説していきます。
クリップタイプ(バネ式)

まずはポピュラーなクリップタイプです。
洗濯バサミの要領で握って、ギターに取り付けします。

着脱も簡単でカポタストの移動もしやすく、万能に対応できるタイプですね。
クリップタイプのメリット・デメリットは以下の通りです。
クリップタイプの良いところは仕組みが単純で着脱が簡単なところです。
握って取り付けるだけなので、誰でも簡単にわかります。

片手で着脱できるため、瞬時に取り付け位置を変えることもできます。
また、未使用時はギターヘッドに取り付けできるため、ライブなどでも使いやすいです。

一方で着脱にはある程度の握力が必要です。
女性でも付けられないことはあまりないですが、毎回着脱していると面倒ではあります。
そして、押弦のテンション(強さ)を調整することはできません。

押弦の強さは音やチューニングに関わる部分なので、こだわる人は割と多いところです。
そのため、使用率調査でもギタリストの使用者は少なかったですね。
逆に弾き語りやボーカルギターはクリップタイプの使用者は多いです。
やはり、手軽に使えるところがいいですね。
スクリュータイプ(ネジ式)

続いて、使用比率が最も高かったスクリュータイプです。
スクリュータイプはワンタッチとネジ固定の2種類に分かれています。
種類 | 概要 |
![]() ワンタッチ | 着脱はテコの原理で行う 押弦の強さはネジ調整できる |
![]() ネジ固定 | ネジを回して着脱する 押弦の強さもネジで調整する |
人気なのはSHUBB C-1などのワンタッチタイプです。

テコの原理で取り付けできるので、簡単で力も入りません。

押弦のテンションはネジを回して調整できます。
手軽に使える上に細かく調整できるため、非常に使い勝手がいいです。
SHUBB C-1は僕のみている範囲では最も使用者が多いカポタストですね。
対して、ネジ固定タイプはネジを回して着脱するタイプです。

着脱は面倒ですが、テンション調整を忘れることがありません。
また、SHUBBに比べてテンション調整もしやすいです。

ソロギタリストなど、押弦のテンションをこだわる人には人気のカポタストですね。
逆に弾き語りだとワンタッチが主流で、ネジ固定タイプを使っている人はかなり少ないです。
バンドタイプ(ゴム式)
続いては昔から存在するバンドタイプです。
伸縮する素材になっており、伸ばしてギターに取り付けます。
1,000円未満で買える安さが売りですが、最近はクリップタイプも安いので影が薄いです。

昔は初心者セットによく付属していましたが、今ではクリップタイプ付属が多くなりました。
今となってはバンドタイプを使っている人はかなり少ないですね。
ローリングタイプ

ここからは用途が少し特殊なカポタストです。
ローリングタイプはローラーを使ってフレットを移動できるタイプのカポタストですね。
J-POPでよくある「最後のサビで半音上に転調」などを簡単に対応できます。

一方でローリングカポはバンドタイプなので、取り付けはやや力が必要です。
押弦のテンションも調整できないため、転調がない曲だとスクリュータイプの方が便利ですね。
たけしゃん
なお、ローリングカポの定番はGreg Bennett Glider The Rolling Capoです。

4,000円程度しますが、ローリングタイプならこれを買った方がいいです。
1,000〜2,000円で類似品が売っていますが、類似品とはローリングのしやすさが段違いです。
変則チューニング(パーシャルカポ)
最後は変則チューニング用のカポタストです。
取り付けるだけでオープンチューニングになる特殊形状タイプが主流ですね。
下のカポはKyser KG3Bですが、3・4・5弦だけ押弦するカポタストです。
他にも1~5弦を押弦してドロップDチューニングにするカポタストが販売されます。
また、様々なパターンに対応できるスパイダーカポという製品もあります。
ギターのチューニング自体を変えずに変則チューニングを使いたい人に便利なアイテムです。
カポタストの種類 まとめ

- 主にはクリップ、スクリュー、バンドタイプの3種類
- 使用者の比率はスクリュータイプが最も高い
- ギタリストと弾き語りでは使うカポタストが違う
ぎたすけ
たけしゃん
カポタストの種類についての解説でした。
弾き語りだと、スクリュータイプのSHUBB C-1がおすすめですね。

取り付けも簡単ですし、押弦のテンションも調整できます。
僕も愛用していますが、とても楽です。
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