ぎたすけ
たけしゃん
歌ってみた・カバー動画制作講座、今回は動画編集です。
PCで無料で使えるAviUtlを使って、映像と音源を合成してテロップをつけるところまでを解説していきます。
やや初期設定が難しいので、iPhoneを持っている方はiOSのiMovieでやるほうがいいかもしれません。
ただ、細かいことはAviUtlのほうができるので、PCを持っている方はチャレンジしてみましょう。
AviUtl
AviUtlとは個人の方が制作された、AVIファイルを編集・コーディックするためのソフトです。
昔からあるソフトで有志の方々が拡張用のプラグインをたくさん開発し、今でもフリーの動画編集ソフトでは一番有名ではないかと思います。
特にニコニコ動画では初期から活用されていて、歌ってみたの界隈でも動画編集と言えばAviUtlというくらいに一番よくつかわれています。
一方で有志で制作されたソフトなので、さすがに市販の動画編集ソフトのように気の利いたUI、機能はありません。
本記事では歌ってみた・カバー動画の編集に必要な項目に絞って基本設定や使い方を解説していきます。
シンプルなカバー動画制作では使わない、高度な編集機能についてはAviUtlを解説したサイト「AviUtlの易しい使い方」を参照いただくと良いと思います。
AviUtlとプラグインのセットアップ
まずはAviUtlと使用するプラグインをダウンロードして、セットアップします。
下記の4点を使用するのでダウンロードしましょう。ソフト名をクリックするとダウンロードページに飛べます。
ソフト | 概要 |
AviUtl | 動画編集ソフト本体 aviutl110.zipをダウンロードする |
拡張編集Plugin | 機能拡張するプラグイン テスト版exedit93rc1.zipを ダウンロードしよう |
かんたんMP4出力 | AviUtlで作った動画を MP4で出力できるプラグイン |
L-SMASH Works | AviUtlでavi以外の ファイル形式を読みこめる プラグイン |
すべてダウンロードが終わったら、まずはAviUtl本体のZIPファイルを解凍しましょう。
AviUtlはインストーラーなどはなく、本体実行ファイル「aviutl.exe」を起動すれば使えます。
ただ、本体だけだとaviファイルしか取り扱えないので、他の3つのプラグインをセットアップする必要があります。
まずはAviUtlのZIPファイルを解凍してできたフォルダ内に「Plugins」というフォルダを作ります。
フォルダを作ったら、次にダウンロードした「拡張編集プラグイン(exedit93rc1)」のZIPファイルを解凍します。
解凍後にできたフォルダ内にあるファイルを全て、先ほどのAviUtlのフォルダ直下に格納します。
続いては「かんたんMP4出力」のZIPファイルを解凍しましょう。
解凍したフォルダ内にある「easymp4.auo」をAviUtlフォルダに作った「Plugins」フォルダの中に格納します。
最後はL-SMASH WorksのZIPファイルを解凍します。
解凍したフォルダ内にある下記4つのファイルをAviUtlフォルダの「Plugins」フォルダの中に格納します。
- lwcolor.auc
- lwdumper.auf
- lwinput.aui
- lwmuxer.auf
ここまでの作業が終わったら、セットアップは完了です。
AviUtlフォルダ内にある「aviutl.exe」をダブルクリックしてAviUtlを起動させましょう。
AviUtlで映像と音を合成する方法
それでは、AviUtlで映像と音声を合成し、テロップを入れていく作業を解説していきます。
まず、AviUtlを立ち上げると真っ白な画面が表示されます。
最初に先ほど設定した拡張機能のウィンドウを出しましょう。
まずは「設定」→「拡張編集の設定」をクリックします。
すると、拡張編集のウィンドウが開きます。
このウィンドウは動画、音声、テキストなど各要素をタイムラインで表示するものです。
続いて、「表示」→「再生ウィンドウの表示」をクリックします。
すると再生ウィンドウが表示されます。
再生ウィンドウでは編集中の動画を再生して、内容確認することが可能です。
2つのウィンドウを立ち上げたら、まずは動画を拡張編集にドラッグ&ドロップで挿入します。
なお、挿入時に動画の画像サイズやレート確認のウィンドウが開きます。
画像サイズはYouTubeに投稿するなら「1920 × 1080」がおすすめです。
フレームレートと音声レートはそのままでオッケーです。「読み込むファイルに合わせる」はチェックを外しましょう。
続いては動画の下に別撮りした音源を挿入しましょう。
動画と音源の両方を挿入したら、映像と音源のタイミングが合うように音声ファイルの再生開始位置をずらします。
この作業はほんとに面倒ですが、再生ウィンドウで何回も動画再生しては音源の位置を細かくずらしてタイミングが合致するよう調整します。
タイミングが合致したら、動画で不要となる前後の部分を削除しましょう。
動画の端をドラッグしてマウスを動かせば、簡単に任意の位置までカットできます。
動画と音源のサイズを同一にしたら、再生開始位置を左端の00:00秒に合わせましょう。
そして、Layer 2に入っている「音声ファイル[標準再生]」をクリックします。
すると、別ウィンドウで音声ファイルの設定が表示されているので、「音量」の項目を0にします。
こうすることで動画と一緒になっている音声ファイルの音が消えて、流れる音は別撮りした音源だけになります。
以上で、映像と音源の合成は終了です。続いてはテロップを入れていきましょう。
AviUtlで動画にテロップを入れよう
映像と音の合成が終わったら、歌詞などテロップを入れていきましょう。
まずは「拡張編集」のウィンドウでテロップ開始位置にタイムラインの軸を合わせます。
その状態でLayer 4など空部分で右クリックし、「メディアオブジェクトの追加」→「テキスト」を選択します。
タイムラインに挿入されたテキストをクリックすると、「テキスト」の編集ウィンドウが登場します。
上図の各項目を入力してテキストの内容やフォント、配置を調整します。
配置についてはAviUtl本体のウィンドウで直接動かすことも可能です。
テキストのフォント、配色、内容、位置などの設定が終わったら、タイムラインで終了位置を合わせましょう。
この要領でテロップを必要なだけ追加していきます。また、動画のタイトルなども同様に追加しましょう。
動画ファイルの書き出し
テロップも入れて、動画の編集が終わったら動画の書き出しです。
まずはタイムラインでどこからどこまでの時間軸を書き出すか指定します。
スタート位置は00:00で固定のようなので、まずは動画の開始位置を左端に持ってきましょう。
そのうえで時間軸である縦の赤線を最終位置に移動させて、何もないところで右クリック→「範囲設定」→「現在位置を最終フレームにする」をクリックします。
書き出す範囲を指定したら、AviUtlの左上にある「ファイル」から「プラグイン出力」→「かんたんMP4出力」を選択しましょう。
設定などは何も変えずに保存するファイル名を入れて、ファイルを出力します。
ファイルが完成するまで、PCの能力によっては結構時間がかかるので気長に待ちましょう。
以上でAviUtlを使ったカバー動画の編集方法解説は終了です!
最初は苦戦すると思いますが、何回かやるとサクサクやれるようになるので慣れましょう!
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