audio technica ATH-EP1000IRをレビュー。楽器用の低遅延ワイヤレスヘッドホン

ATH-EP1000IR

評価:4

ぎたすけ

楽器用のワイヤレスヘッドホンって普通のヘッドホンとは違うのか?

たけしゃん

電子ピアノとかオーディオインターフェイスに繋いで使えるようになってるね。
あと、音質がフラットでモニターするのにちょうどいい感じになってるよ
補足
レビューするためにメーカー様から製品提供いただきました!

飛ばし読みガイド

 

この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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audio technica ATH-EP1000IR

ATH-EP1000IR

audio technicaから2021年4月に発売された楽器用ワイヤレスヘッドホン ATH-EP1000IRです。

ワイヤレスで製品コンセプトが楽器用となっているところが珍しいですね。

主に以下の3点が通常のワイヤレスヘッドホンと異なる仕様となってます。

  1. 電子ピアノやオーディオインターフェイスなどと接続可能
  2. 楽器の音をモニターしやすいフラットなチューニング
  3. 0.001秒以下の超低遅延ハイブリッド赤外線システムを採用

一般リスニング用途ではなく、音楽演奏のモニターヘッドホンという用途に特化してます。

実際にライブ配信で使ってみたんですが、すごく使いやすかったです。

たけしゃん

ヘッドホンのケーブルがない状態で演奏できるのはすごく楽ですね!

早速、ATH-EP1000IRの製品仕様から解説していきます。

製品仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<ATH-EP1000IRをレビュー>を参照ください。

製品仕様 目次

機器の接続方法

ATH-EP1000IR

ATH-EP1000IRはヘッドホンと充電器兼トランスミッターの2つで構成されています。

トランスミッターと楽器・機材を有線で接続して、トランスミッターとヘッドホンが無線接続という流れになります。

ATH-EP1000IRの接続方法

公式HPから引用

ATH-EP1000IR 充電器の底

※トランスミッターの底面。AUDIO INと楽器や機材を接続する

Bluetooth接続ではないので、イヤホンジャックがある楽器や機材なら何でも使えます。

トランスミッターは小さめで軽いので、接続機器の近場に置きやすいです。

ATH-EP1000IR 充電器

ちなみにヘッドホンと楽器・機材を直接有線で接続することも可能です。

そのため、ヘッドホン側にもイヤホン端子が用意されています。

ATH-EP1000IR

ヘッドホンの充電が切れている状態でも、有線接続すれば音がちゃんと出ます。

また、ワイヤレスでも低遅延ではあるものの有線接続にすると更に遅延をなくすことができます。

この使い分け可能な仕様が便利で、1台でレコーディングから練習・ライブ配信まで何でもこなせます。

なお、同製品であればトランスミッター1つで複数台のヘッドホンを繋げる仕様になってます。

ATH-EP1000IRは1台のトランスミッターで複数台接続できる

※公式HPから引用

周囲の人がATH-EP1000IRを使っていれば、ヘッドホン端子1つで複数のヘッドホンに同じ音を出力できます。

複数人でライブ配信するときとか、練習するときに役立ちそうです。

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音質

ATH-EP1000IR

ATH-EP1000IRの再生周波数帯域は20~20,000Hz。

トランスミッターとワイヤレスヘッドホンでのデジタルオーディオ処理のサンプリングレートは24bit/192kHzで処理されます。

ATH-EP1000IRの接続方法

価格帯的にも2万円台なので、音質は十分に良いです。

ほんとにフラットな特性なので、ライブ配信やレコーディングでの生楽器モニターには使いやすいです。

また、ワイヤレスヘッドホン側に音量調整機能がついています。

ATH-EP1000IR

これも地味に助かるポイントで、オーディオインターフェイスが遠いときとかヘッドホン側でモニター音量を調整できます。

たけしゃん

僕はYouTubeの撮影するときはオーディオインターフェイスから離れた場所で撮るので、ヘッドホンで調整できるのは助かりますね

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充電と連続再生時間

ATH-EP1000IRの充電器

ワイヤレスヘッドホンの仕様

  • 充電時間:約4時間
  • 連続再生時間:約5時間
補足

充電時間・連続再生時間共に使用条件により異なります

ワイヤレスヘッドホンの連続再生時間は約5時間です。

なお、充電切れても有線で楽器や機器と接続すれば使えます。

トランスミッターはACアダプタを接続して使うことが前提なので、充電などはありません。

ワイヤレスヘッドホンの充電はトランスミッターに接続するのですが、変わった接続方法でRのイヤーパッドをトランスミッターに置く形になります。

ATH-EP1000IRを充電しているところ

上の状態で充電端子がカチっとハマります。

あとはトランスミッターにACアダプタを付けておけば勝手に充電されます。

ちなみにトランスミッターは電源OFFにしていても、ACアダプタ繋いでいればヘッドホン充電はできます。

横幅が広くないので、電子ピアノの上や机の上などにポンと置いておけるのが良いですね。

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付属品

ATH-EP1000IRの付属品
ATH-EP1000IR 充電器
ATH-EP1000IR付属のケーブルと6.3mm変換アダプタ
ATH-EP1000IR付属のACアダプタ
  • ヘッドホン本体
  • トランスミッター
  • イヤホンケーブル(3.5mm)
  • 6.3mm変換アダプタ
  • ACアダプタ

楽器用ということで6.3mm変換アダプタもつけてくれています。

電子ピアノやオーディオインターフェイスは3.5mmと6.3mmの端子に分かれるので、どちらでも付属品だけで使えるのはありがたいですね。

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audio technica ATH-EP1000IRをレビュー

ATH-EP1000IR

それでは、ATH-EP1000IRを細かくレビューしていきます。

はじめにザックリと箇条書きでレビュー内容をまとめると、以下の通り。

  • 音質はフラット。モニター用としてはかなり良い
  • ほんとに低遅延でレコーディングも普通にいける
  • ヘッドホンケーブルないと演奏動画の撮影が楽
  • 実売価格 2.3万円程度と結構良い値段のヘッドホン

とまあ、こんな感じですごく良いです。

僕は普段はSONY MDR-CD900ST使ってますが、最近では全部ATH-EP1000IRで対応してます。

やっぱ、ワイヤレスって良いですよね(笑)。慣れると有線に戻れないです。

一方で実売価格で2.3万円するので、ただの楽器練習用で買うには辛い価格帯です。

ライブ配信とか動画撮影、DTMと幅広く使えるので、使い道を色々想像して購入検討するとよいです。

レビューの目次

音質はフラットでモニターしやすい

ATH-EP1000IR

楽器のモニター用として開発されてるのもあって、音質はフラットです。

おかげでアコギの音とか電子ピアノの音がクッキリ聴こえます。

また、付け心地は結構タイト目で密閉感強めですね。

弾き語りやってても、ちゃんと歌と楽器が分離して聴こえてくるので、ライブでのモニターも楽でした。

このへんはSONY MDR-CD900STと近い感じで、僕はそのまんま違和感なく乗り換えられました。

ATH-EP1000IRを充電しているところ

もちろん、普通に音楽を聴くのにも使えます。

高音質でよいですが、とにかくフラットなのでAirPodsとかで普段音楽を聴いてる人には音源がおとなしく聞こえるかなと思います。

僕はお出かけではAirPods Proを使ってるので、ATH-EP1000IRで聴くとかなりおとなしく聞こえます。

ただ、耳コピとかしたいときはATH-EP1000IRのほうがやりやすいので良い悪いありますね。

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低遅延でレコーディングもいける

AT8700JでAT4040を取り付けした様子

ATH-EP1000IRはワイヤレスですが、ほんとに低遅延ですね。

僕はDAW使ったレコーディングでもATH-EP1000IRをワイヤレスで使って問題なく、録音できました。

RECでは有線にしようかなと…はじめは思ってましたが、やってみたら無線で問題ないので、現状は基本無線で全部こなしてます(笑)。

まあ、リスクヘッジとして有線化もできるので、有線・無線を切替可能なのはすごく良いですね。

充電できてるかはちゃんと確認すること

ATH-EP1000IRを充電してるところ

使っていて、注意が必要だなと思ったのが充電です。

置き方が特殊なのもあって、ちゃんと接続されておらず充電されてないことが結構あります。

充電されている場合はランプが点灯するので、しっかり点灯してるかどうか確認しましょう。

なお、フル充電でもライブ配信で使っていると5時間はもたないですね。

4時間くらいで音が徐々に途切れ始めて、しばらくすると電源が落ちます。

なので、ダラダラとトークやコラボをやるような終わりの時間が予測できない配信では不向きです。

まあ、有線で繋げば電池切れの心配は不要なので長丁場になる場合は有線にしましょう。

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無線は撮影がほんとに楽

ATH-EP1000IRを充電しているところ

ヘッドホンを無線にできると、演奏動画の撮影がほんとに楽ですね。

というのも、僕の自宅環境だと撮影時にPCデスクから離れる関係でヘッドホンケーブルがギリギリまで伸びちゃうんですよね。

しかも、このヘッドホンケーブルを撮影時に映らないようにするのが結構難しいんですよ。

AT4040でレコーディングしているところ

※右上にヘッドホンケーブルが…

演奏と撮影を一発録りしてるやつとか、気にしてる余裕ないのでケーブル見切れるの割り切ってたんですよね…(笑)。

ATH-EP1000IRなら、ケーブル自体がないので見切れる心配もなく、ケーブルの長さも考えなくていいのでほんとありがたい。

製品仕様上も通信距離は「見通しの良い状態で7m以内」となってるので、室内撮影なら余裕です。

あと、ヘッドホン本体にボリューム調整機能があるのでモニター音量変えたいときにわざわざPCデスクに戻らなくていいのもありがたいですね。

ATH-EP1000IR

PCと離れた場所で撮影するときには、使い勝手が良いので助かってます。

ただ、調整幅は音量+側が狭いので、接続機材側の音量をやや大きめにしといてヘッドホン側の音量に余裕もたせとくと良いです。

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値段は結構するので使い道を検討すべし

ATH-EP1000IR

実売価格で2.3万円程度と、ワイヤレスヘッドホンの中でも中堅モデルにあたる価格帯です。

まあ、音質やスペックを考えると2万円以上はするだろうなと思えますが、練習用として買うには高いし、スペック的にももったいないです。

有線への切替も可能なので、普通に練習・REC・配信とかを丸っとこなすモニターヘッドホンと思って買ったほうが良いです。

僕自身も、ATH-EP1000IR 1台で全てこなせてるので、歌い手・シンガーソングライターはATH-EP1000IRだけで全然問題ないです。

なかなか、ヘッドホンに2万円だすのは大変かなと思いますが、自宅で音楽発信を色々やってる人には非常に便利で価格以上の価値がある製品です。

audio technica ATH-EP1000IR まとめ

ATH-EP1000IRの付属品
  • 楽器や音響機材に接続できるワイヤレスヘッドホン
  • 低遅延かつフラットな特性でモニターヘッドホンに適した造りになっている
  • 2.3万円程度するので、モニターヘッドホンとしてガッツリ使う想定で買ったほう良い

ぎたすけ

やっぱり、ワイヤレスって実際に使ってみると便利なんだな

たけしゃん

便利だね。特にせまい室内で撮影したり、ライブ配信やったりするとワイヤレスのありがたみを思い知るよね

audio technica ATH-EP1000IRのレビューでした。

僕も自室で音楽やることを多いので、楽器やヘッドホンのワイヤレス化できるとほんとに楽ですね。

ワイヤレス化を進めると、日ごろの練習や活動も手軽にやれるのでフットワークが軽くなります。

モニターヘッドホンのワイヤレス化は遅延で難しいと思ってましたが、ATH-EP1000IRは思った以上にワイヤレスで快適に演奏できますよ。

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