評価:4
ぎたすけ
たけしゃん
読みたい場所をクリック!
audio technica ATH-E40
型式 | ダイナミック型 |
再生周波数帯域 | 20~20,000Hz |
出力音圧レベル | 107dB/mW |
インピーダンス | 12Ω |
入力端子 | A2DCコネクタージャック |
重量 | 約10g |
audio technicaのインイヤーモニター ATH-E40。
audio technica Eシリーズのエントリーモデルです。
1万円前半という手ごろな価格帯で音質もかなり良いです。
一方で、僕の耳だと装着時のフィット感がイマイチで惜しいと感じてしまいました。
まずはATH-E40の製品仕様から解説していきます。
製品仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<ATH-E40をレビュー>を参照ください。
製品仕様 目次
ダイナミック型のインイヤーモニター
ATH-E40はダイナミック型でデュアルフェーズ・プッシュプル・ドライバー搭載のイヤホンです。
EシリーズはATH-E40のみダイナミック型で、ATH-E50とATH-E70はバランスドアーマチュア型(BA型)を採用しています。
形式 | 一般的な特徴 |
ダイナミック型 | 再生帯域が広い 低音域の厚みが出やすい 価格はピンキリ |
バランスド アーマチュア型 | 再生帯域は若干狭い 小型で明瞭な音質 高級イヤホンに多い |
形式はどっちが良いというわけでもなく、好みの問題です。
ダイナミック型は中低音域の厚みが出やすく、ATH-E40も低中音域に迫力があります。
コードを耳にかけて固定
ATH-E40は耳にスポッと入れて、フレキシブルに曲げられるコード部分を耳に引っ掛けて固定します。
ATH-E40の付け心地は少し特殊ですね。
最初付けたときはイヤホンが浮いている感覚があります。
ただ、演奏してみるとこの浮いた感じでちゃんと固定されているんですよね。
慣れるまでは違和感がありますが、慣れてしまえば特に問題はありません。
A2DCコネクタージャック
ATH-E40はaudio technica独自のA2DCコネクタージャックを採用しています。
そのため、リケーブルは可能ですが、MMCXなどを採用した他社のケーブルは接続できません。
なお、ライブのイヤモニとして使う場合は耐久性の観点からも純正ケーブルが望ましいです。
なので、イヤモニとして運用する人は独自端子である点をデメリットに捉える必要はありません。
付属品
ATH-E40の付属品は専用ケースとシリコンイヤーピース、6.3mm変換プラグです。
付属品の質も良いですね。
装着時の浮きはシリコンイヤーピースのサイズ交換で若干改善されたりもします。
付属品でXS、S、M、Lの4種類付いているので、色々試してみるとよいでしょう。
audio technica ATH-E40をレビュー
それでは、ATH-E40を細かくレビューしていきます。
まず、メリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
音質面はすごく良いですね。
音の分離も良く、各楽器の音が聴きやすいのでイヤモニとしても非常に良いです。
逆に気になる点は装着感です。
しっかり固定させても、本体が少し浮いた感覚です。ただ、固定力・遮音性は優れています。
レビューの目次
正確な定位とクリアなサウンド
ATH-E40をライブ配信とバンドセッションで使ってみました。
中音域が前に来るので、ボーカルの音が聴きとりやすくて良好でした。
上位モデルのATH-E50と比べると、低音域の迫力がありますね。
一方で音の分離はATH-E50のほうが優れており、どのパートを中心にモニターするかで好みが分かれそうです。
僕はリズム隊を意識しながら歌うことが多いので、ATH-E40の音は相性よかったです。
音の解像度に関しては1万円前半なら間違いなくトップレベルです。
非常にクリアで各パートの距離感も良い具合に再現されています。
フィット感はいまいち
ATH-E40は音に関しては価格以上で素晴らしいですが、フィット感はいまひとつです。
サイズがやや大きめで耳に入れても、少し浮いた感覚があります。
ただ、ちゃんとフィットはしているんですよね。
動き回っても外れないですし、音もしっかり遮断されています。
なので、慣れの問題な気もしますが、借りて数日使った感覚では微妙に感じました。
ECサイトの口コミを見ても、「音は良いが装着感が微妙」と書いてる人が多かったです。
ちなみに僕は上位モデルのATH-E50とATH-E70は装着感もバッチリでした。
競合製品との比較
競合製品として、同価格帯のSennheiser IE 100 PRO、SHURE SE215 SPA-Aと比較しました。
3製品とも音のタイプは結構違います。
この3製品で総合力的に一番優れていると感じたのはIE 100 PROです。
音質はやや高音が強くなっており、装着時のフィット感は良好です。
やや味付けされた音になっており、モニター用途でもリスニング用途でも聴きやすいです。
SHURE SE215 SPA-Aは低音がドーンとくるチューニングになっています。
リスニング用途では良いですが、モニター用途だと他2機種よりは使い辛い印象です。
また、装着時のフィット感は良好ですが、長時間付けると僕はやや耳が痛くなります。
ATH-E40はフラットなバランスで最もモニター用途に適してます。
ただ、フィット感に関しては他2機種に比べるといまいちです。
フラットな特性を重視したい人にはATH-E40をおすすめしたいですね。
audio technica ATH-E40 まとめ
- 1万円前半で買える、ライブ向けのインイヤーモニター
- 音質はフラットで、低中音域の迫力もしっかりある
- 装着時のフィット感はいまいちだが、固定力などは問題なし
ぎたすけ
たけしゃん
audio technica ATH-E40のレビューでした。
低中音域に迫力がありながら、全体のバランスはフラットでどの音源を聞いていても聴きやすかったです。
1万円近辺で正確にモニターできるイヤホンが欲しい人におすすめです。
関連記事
イヤモニ(モニターイヤホン) おすすめランキング ベスト5。選び方から使い方まで徹底解説! Sennheiser IE 100 PROをレビュー。イヤモニ・リスニングのどちらでも優秀なイヤホン SHURE SE215 Special Editionをレビュー。1万円近辺のベストセラーイヤホン Sennheiser IE 400 PROをレビュー。ドラマー・ベーシスト向けの本格的なイヤモニ モニターヘッドホン おすすめランキング10選。DTM・歌ってみた・配信で使いやすい製品を徹底解説よく読まれている記事
初心者が覚えるべき ギターコード 10個を練習用の譜例付きで解説
男性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。音域チェックできる音源付き
コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2024年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜
初心者向けアコースティックギター おすすめ6選。購入するギターの選び方を107名のアンケート調査付きで解説
ギターのストロークパターンを練習しよう。弾き語りでよく使う譜例 10パターンで解説
ギターのカポタストでキー変更するための上げ方、下げ方を役立つ早見表と合わせて解説
ギター初心者も弾ける簡単な曲 おすすめ50選。練習時のポイント解説付き
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
女性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。参考アーティストも合わせて紹介
アコギ メーカー11社を解説。ブランドごとの特徴やおすすめのギターを紹介