大学卒業後にプロとしてメジャーデビューを目指す人に贈る、4つのアドバイス

ぎたすけ

大学卒業目前にプロを目指し始める人って多いよね。春にライブハウス行くと良くみるもん。

たけしゃん

みんな、就職という大きなイベントを前に自分がやりたいことって何だろう?って見つめ直すからだよ。僕もそうだったので経験談からアドバイスを書いてみたよ
この記事でわかること
  • 経験者が語る大学卒業後にプロを目指すという現実
  • 経験者が語る大学卒業後にプロを目指す人への4つのアドバイス
  • 大学卒業後にプロを目指す人に向けた戦略の重要性と考え方
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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1. 危機感を持つこと

ロッククライミング

たけしゃん

経験者の僕から言えるのは「危機感」ってほんとに大事ということ。不安は成長に向けた最高の栄養素です。できるだけリアルな危機感を持ちましょう

大学卒業後にメジャーデビューを目指す人に一番伝えたいこと。

それは「危機感」です。

大学卒業後に本格的にプロを目指すというのは、周回遅れでスタートするということです。

この時点で他のライバルと、かなりの差がついています。

自分の状況を的確に把握して、危機感を持つことが「行動力」に繋がります。

危機感を持つためには将来を見据えることも重要。

例えば、「30歳でデビューできなかったら就職する」という言葉をよく聞きます。

実際は29歳までフリーター経験しかない人が、30歳でまともな会社に正社員で就職はできません。

上記のような目標を立てるなら「30歳で就職するための努力」もセットで考えるべきです。

「30歳で就職するための努力」をセットで考えている人は、おそらく25歳くらいには現実の厳しさに気づくはず。

すると、その時点で危機感が一段階上がって必死になるので行動力がアップします。

状況をきちんと理解して、リアルな危機感を持つことが大事。

実際にやってみるとわかりますが、根性論など通用せず…リアルな危機感を持っているかどうかが行動力の決め手になります。

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2. ライバルの状況を知るべし

たけしゃん

危機感を持つために重要なことは「ライバルの状況を知ること」です。ライバルに設定する人を間違えないように注意しましょう

続いてのアドバイス。

それは「ライバルの状況を知ること」です。

ここで言うライバルは「同年代でメジャーデビューしている人」もしくは「同年代で憧れている人」です。

あなたの腕が初心者でも上級者でもライバルの設定基準はいっしょです。

プロを目指すなら、ライバルの設定でブレてはいけません。

決して同時期に始めた人や同じくらいのレベルの人をライバルに設定しないことです。

ライバルに勝つために目指すラインと目標に到達するためのラインを同じにレベルにすることが重要です。

そして、ライバルを見つけたら分析してみましょう。

  • 強みは何か?
  • 何ができるか?(楽器、作曲、演技、執筆など)
  • 支持している層はどこか?

…など。

自分と比べて、どれだけ差があるかを認識して危機感を持ちましょう。

また、既にポジションを確立している人がいるところを目指しても厳しいです。

その人になくて、自分ができるものを探して作りましょう。

バンドやシンガーソングライターは20~25歳でデビューする人が最も多いです。

10代から音楽活動を積極的に行ってきた層が、20代になる頃にはプロレベルの完成度になっているからです。

あなたが20代前半なら、ライバルはそこら中にいるはずです。探して分析しましょう。

3. 仕事選びは慎重に

仕事

音楽で食べていく。

…といっても、すぐに収入ができるわけではありません。

生きていくために、何かしらの収入源は必要です。

バイトをするのか、会社員になるのか…選択肢はさまざま。

【参考記事】フルタイムでバイトしているミュージシャンは働き方を考え直すべしcheck

それぞれでメリット・デメリットが異なります。

Point

  • バイト…給料は低いが、時間の自由が利く。学べることは少ないが仕事の負担も少ない
  • 会社員…バイトより給料は高いが時間の拘束が長い。学べることは多いが仕事の負担も大きい

以前であれば、プロを目指すならバイト…というイメージが強かった。

しかし、今はミュージシャンにもセルフプロデュースやマーケティングといった能力を強く求められる時代です。

音楽だけ上手くなれば、デビューできるわけではありません。

参考 ポルカ雫が明かす、「結成して2年でメジャーデビューした秘策」Buzz Feed

上記の記事では「メジャーデビューできたのは社会人経験で学んだマーケティング」と語っています。

中々、アルバイトをやっていても、マーケティングやタイムマネジメントについて学べません。

しかし、音楽で成功するためにはこういった能力は欠かせない要素です。

社会人生活を通して仕事について勉強することは、立派にプロミュージシャンを目指す活動となり得るのです。

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といって、全員が会社員になるべきか?というと、そこは難しいところ。

会社員は勉強になることが多い一方で時間の制約は大分厳しい。

現時点で音楽のスケジュールがたくさんある…など正社員をやるのが厳しい人はアルバイトや派遣社員として働いて時間を確保したほうが効率的です。

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副業は有効だけど慎重に

最近はブログやYouTubeなどで稼ぐ人が増えてきました。

僕自身も本ブログで収益があります。

プロを目指すミュージシャンに副業をやるよう、勧める人は多いですが慎重に考えましょう。

ブログでもYouTubeでも、収益に繋ぐには2~3年の時間をかけてスキルを身に着けつつ、労力をかける必要があります。

ブログならライティングスキル、YouTubeなら動画編集スキルが必須です。

認知度をアップするのに有効な手段ではあるものの、時間がない中で身に付けなければいけないスキルが余計に増える可能性が高いです。

収益を上げようとすると、最低1年は音楽以外のスキルをガッツリやり込んで習得することになります。

時間との勝負になるあなたにそんな時間があるのか?をちゃんと考えて取り組みましょう。

逆にメジャーデビューがゴールでないなら副業による収益作りは非常に有効です。

メジャーデビューを諦めれば年齢によるタイムリミットはなくなります。

じっくりと時間と労力をかけて収益源を作り上げることができます。

【参考記事】音楽ブログを始めて、少しずつ収益を上げるための5つのポイントを解説する

4. 集中的にやりこもう

最後は「集中的にやりこむ」です。

メジャーデビューを目指すとなると、20代前半が勝負。

20代中盤になると、年齢制限で受けられるオーディションが大分限定化されてしまいます。

MEMO
スポンサー提携の大手レコード会社が行う大型オーディションは「20歳まで」「22歳まで」「25歳まで」が多いです

…となると、大学卒業してから2~3年がリミットとなるため、とにかく時間がありません。

ここで解説するのは3点。

  • やめることを決める
  • 音楽教室などで習う
  • 現場に飛び込む

重要なのは自分で活動方針をちゃんとデザインした上で行動に移すこと。

順を追って説明していきます。

やめることを決める

やめることを決める=やることを限定化する

本ブログを読んでいるということは、シンガーソングライターを目指している方が多いはず。

シンガーソングライターの音楽活動はとにかくやることが多い。

  • ボーカル
  • 楽器
  • 作詞・作曲
  • DTM

…等々。

1つのスキルをプロレベルまで引き上げるには5年、10年かかります。

繰り返しですが、大学卒業後にプロを目指すのは周回遅れでスタートするようなもの。

自分が得意ではないと感じるものは早い段階でやめてしまいましょう。

やめるものを誰かにお願いするのか?

あえて、やらないことを売りにするのか?

セルフプロデュースの観点ですが、どちらの選択肢を取るかは難しいところ。

やることを限定化して「〇〇専門 ミュージシャン」と名乗るのも、独自のポジション作りができるため有効です。

まずは下記の流れで自分自身を整理してみましょう。

  1. やること・やれることを書き出す
  2. 得意・苦手で分ける
  3. 得意なものを見て活動方針を決める
  4. 苦手なものは活動方針に沿って「人に頼む」か「やめる」か仕分けする

こんな感じ。

やり方は自由ですが、自身の強みを整理し、どうプロデュースしていくのか?を一度考えることが重要です。

音楽教室などで習う

やめることを決めて、やることを絞ったら集中的にやりましょう。

もし、あなたが初心者・初級者レベルであれば「人に習う」のは有効な手段です。

オンラインでも習うことができますが、細かいニュアンスが伝わらないので、対面がおすすめです。

習う際に大事なことは「自主的にやること」。

毎週、自分で音楽活動を行って先生にわからないことを聞くというスタンスで習いに行きましょう。

先生が設けてくれるカリキュラムに沿って練習しただけでは、その他大勢の中に埋もれるだけです。

習いに行くというより、「自分でやってみて、わからないことを聞きに行く」と考えている人は半年後、他の生徒と明らかに違っています。

品質・自由度◎!

現場に飛び込む

周回遅れでスタートしているわけで、あれこれと考える時間も惜しいです。

とりあえず、ライブハウスなど音楽を演奏する現場に飛び込んで学びましょう。

人前で演奏している人は成長が早いです。

家で練習しているよりも、人前で演奏して恥をかいたほうが上手くなりたいという感情が遥かに高まるからです。

というわけで、さっさと人前で演奏できる環境を整えるのはマスト。

おすすめなのはオープンマイクです。

ノルマもなく、フラっといって歌えるので慣れると気軽に人前で演奏できる環境を作ることができます。

【参考記事】オープンマイクはライブハウスデビューしたい人に最適なイベントcheck

また、仕込み系セッションもおすすめ。

楽器に自信がない人はボーカルだけで参加してみて、徐々に楽器もチャレンジしていきましょう。

【参考記事】バンドで演奏してみたい弾き語りすとは仕込み系セッションに行ってみようcheck

現場に飛び込む時に重要なのは「素直さ」「音楽を楽しむ気持ち」の2点。

これだけ、もって飛び込めば周りの人が助けてくれます。

僕もセッションイベントを主催していますが、上手い下手ではなく「素直に音楽を楽しみたいと思っている人」に一番来てほしいです。

まとめ

  • 大学卒業後にメジャーデビューを目指すなら危機感を持つべし
  • ライバルの状況をリサーチするべし
  • 仕事選びは仕事に何を求めるか?を考えるべし
  • やめることを決めて、やるべきことを集中的に取り組むべし

ぎたすけ

想像以上に大学卒業後にメジャーデビューを目指すって厳しいんだな

たけしゃん

メジャーデビューって考えると厳しいよね。でも、最近はメジャーデビュー以外の選択肢も大分増えたから頑張りようはある気がするよ

今回は大学卒業後にメジャーデビューを目指す人向けの記事でした。

今後はメジャーデビューって概念も薄れていくはず。

音楽業界は厳しい反面、新しい戦略も建てられるのかなと感じています。

といっても、今回記事で書いたリサーチや戦略作りといったノウハウは必要なってきます。

しっかりと自分の現状を分析して、活動方針を定めた上で集中的に取り組みましょう。

これから、メジャーデビューを目指す社会人のみなさんには是非頑張っていただきたい!応援してます!

品質・自由度◎!

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