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FIFINE Tank 3
マイクタイプ | ダイナミックマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 50-16,000 Hz |
接続端子 | XLR、USB-C |
サンプリング周波数 | 44.1-48kHz / 16bit |
S/N比 | >80dB |
1万円台ながら、音質も良く、XLRとUSB端子両対応のダイナミックマイク FIFINE Tank 3。
テレワークではPCに直接接続、配信ではオーディオインターフェイスを経由するなど、多様な使い方に対応できるマイクです。
使ってみた感じでは、マイクの音質・イヤホン端子の音質ともになかなか良いです。
マイク本体の機能も充実しているため、使い勝手も良いですね。
まずは、Tank 3の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを見たい方は<FIFINE Tank 3をレビュー>を参照ください。
カーディオイドマイク
Tank 3は正面の音を中心に拾うカーディオイドマイクです。
収音の中心部分は、マイク先端部分になります。
上図の矢印の方向に、口元を持ってきて発音しましょう。
カーディオイドのダイナミックマイクなので、収音範囲が絞られており、周囲のノイズを拾いにくくなっています。
一方で口元までマイクを持ってこないと、十分な音量にならないので注意しましょう。
XLR・USB両対応
Tank 3はXLRとUSB接続に対応したダイナミックマイクです。
マイク本体の底面にはXLR端子とUSB端子が両方用意されています。
オーディオインターフェイスやPAミキサーなどを介して、マイクを繋ぐ場合はXLR端子を使用します。
逆にPCとマイクを直接繋ぎたい場合は、USB接続を利用します。
なお、本体のボリュームノブやミュートスイッチはUSBで接続した場合にのみ機能します。
XLRで接続した場合は、オーディオインターフェイスやミキサーで調整しましょう。
本体機能
Tank 3は、マイク本体側面にマイク音量(ゲイン)とイヤホン音量を調整するノブがついています。
このノブはUSBで端末と接続した場合のみ、機能します。
また、ミュートスイッチもついており、通常時は緑色に点灯、ミュート時は赤色に点灯します。
ミュートスイッチはボタンを押し込むタイプですが、押し込んでもカチッという音は鳴らない仕様になっています。
ミュートスイッチもUSB接続時のみ機能します。
ダイレクトモニタリング
ダイレクトモニタリングとは、接続したPCなどを介さず、自分の声を直接モニタリングする機能です。
PCを経由しないため、遅延なく自身の声をモニターできます。
ダイレクトモニタリング機能もUSB接続した場合のみ、使用することができます。
Tank 3に接続したイヤホンは、自分の声とPCの再生音を聞くことができます。
なお、XLR接続の場合はTank 3のイヤホン端子は機能しなくなります。
接続したオーディオインターフェイスのイヤホン端子を利用しましょう。
付属品
Tank 3の付属品はUSBケーブル(Type A to C)です。
Tank 3側がType Cなので、接続する端末側もType Cの場合は変換アダプタが必要です。
マイクスタンドは付属しないため、自身でマイクアームなどを用意しましょう。
また、Tank 3とマイクスタンドを接続する部分は、3/8と5/8ネジ穴の両対応となっています。
マイクアームは今回のレビューでも使用している、Rode PSA1がおすすめです。
FIFINE Tank 3をレビュー
それでは、Tank 3を細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
1万円台では、非常に良くできた製品だなと感じました。
Tank 3と同じ、XLR・USB両対応のSHURE MV7が3万円程度するので、1万円台で買えるのは良いですね。
レビューの中では、具体的にMV7との比較もしていきます。
音質は及第点をしっかり超えている
Tank 3でボイス、ボーカルを録ってみました。
狙った音をピンポイントで録れるので、聴きやすい音です。少しこもっている印象は受けますが、配信やテレワークでは十分すぎる音質ですね。
ダイナミックマイクなのもあり、周囲のノイズ混入を大分抑制してくれます。
一方でマイクを口元まで持ってこないと、やはり音量は不足しがちです。
基本的には口元にマイクを持ってくる想定で、配置やカメラアングルを考えましょう。
イヤホン端子の音質もかなり良いですね。
透明感のある、クリアな音です。
ハイインピーダンスのヘッドホンを鳴らすには出力不足ですが、一般的なイヤホンやヘッドホンならかなり良い感じに鳴ります。
XLR・USB両対応だがUSBのほうが便利
Tank 3はXLR・USB両対応になっています。
ただ、本体ノブやミュートスイッチはUSB接続時しか機能しません。
そのため、基本的にはUSB接続で使用したほうが楽です。
ループバックやDSPエフェクトなどを使った高度な配信をしたい場合は、XLR接続でオーディオインターフェイスを挟むと良いでしょう。
また、DAWを使った音楽制作で活用する場合も、XLR接続でオーディオインターフェイスを挟んだ方が何かと楽です。
こんな感じで、用途によって接続方式を変えて対応できるのが、Tank 3の強みです。
逆にいうと、テレワークや雑談配信にしか使わない場合は普通のUSBマイクで良いという話でもあります。
ボリュームノブが側面についているのは地味に良い
Tank 3は珍しく、ボリュームノブが本体側面についています。
これが配信やってみると、地味に便利なんですよね。
側面についているほうが、サッと音量調整しやすいです。
また、ミュートスイッチは正面配置なので、音量調整中に誤ってミュートしてしまう心配もありません。
開封した段階だと「なんでこんな配置なんだろ…?」と思いましたが、使ってみると「なるほど。この配置いいな」となりました。
SHURE MV7との比較
最後はSHURE MV7との比較です。
ザックリ言うと、MV7はTank 3の多機能版マイクという感じです。
MV7ではPC・iOSで使える専用アプリが用意されています。
アプリを通して、以下のDSPエフェクトを利用できます。
項目 | 効果 |
EQ | 各帯域の調整 3種類のプリセットから選択 |
Limiter | 規定値を超えた音を規定値まで圧縮 設定はON/OFFのみ |
Compressor | 大きい音を圧縮、小さい音をブースト 3種類のプリセットから選択 |
Auto Level | 自動でマイク音量を調整する機能 |
このへんの機能を使いたい場合は、SHURE MV7を利用すると良いでしょう。
逆にエフェクト機能などはオーディオインターフェイスで補完するなら、Tank 3で問題ありません。
音質的にはほとんど差はないように感じたので、純粋に機能面と価格で比較するのが良いと思います。
ただ、MV7は33,000円程度するので、その予算があればTank 3とYAMAHA AG03mk2の両方買えちゃうんですよね。
であれば、Tank 3とAG03mk2のほうが対応力高いよなぁとは思います。
省スペースで済ませたい方などは、1台で色んなことができるMV7を選択するのが良いかなというくらいですね。
FIFINE Tank 3 まとめ
- 1万円台で買えるUSB/XLR両対応のダイナミックマイク
- 音質は及第点をしっかり超えている
- SHURE MV7と同程度の予算でTank 3とAG03mk2をセット買いできる
ぎたすけ
たけしゃん
FIFINE Tank 3のレビューでした。
1万円半ばの価格帯で、このスペックはすごくいいなと思いました。
基本はUSBマイクとして活用しつつ、オーディオインターフェイスを挟みたい用途でも使う人に最適なマイクです。
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