こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。
今回は弾き語りすとの目線で考えたDTMの必要性についてです。
弾き語りを主にやろうとした時に果たしてDTMの知識は必須なのでしょうか。
「自分は弾き語りだけをやっていたいけど、それでは駄目なのかなぁ」
「DTMに興味はあるけど、どんなメリットがあるんだろう?」
そんな疑問の答えについて私なりに考察していきます。
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1. 弾き語りにおけるDTMを使ったアプローチ
DTMスキルはもちろん、必須ではありません。
ギターだけあれば、演奏が成立することが弾き語りのよいところですからね。
ギターだけ弾ければライブはできますし、作曲だってできます。
しかし、DTMをほんの少し使えるようになるだけで、確実に世界が広がります。
DTMというと、高い鍵盤のスキルや作編曲スキルがいると思いがちです。
確かに音数を多くし、ハイレベルな楽曲製作をするには、そういったスキルも必要になります。
ですが、自分のPCで弾き語りを録音する。それもDTMなんです。
DTMという言葉は非常に広義に解釈されます。
ここでは、ある程度簡易なスキルで活用していくDTMのアプローチ手法をお伝えしていきます。
1-1. 作曲のバリエーションを増やす
ギターを片手にICレコーダーやスマホの録音機能を使って思いついたメロディーを録音していく。
恐らく、ギター弾き語りにとって最もポピュラーな作曲スタイルでしょう。
この手法に加えて、DTMを作曲に活用することで作曲の手法が大きく広がります。
例えば、テンポを決めてリズムトラックをループで簡易に作ることで、リズムがある状態での作曲ができます。
やってみるとギターだけで作ったときと違うアイディアが出てくることに気づくでしょう。もっと、DTMスキルをつけて有効活用するのであれば、様々な音色の楽器を使ってラフスケッチ的に伴奏を作ってからメロディラインを考えるなど、より一層自由な作曲ができるようになるでしょう。
バンドだとリフから曲を作ることも多いですし、職業作家だと伴奏をラフに一通り作ってからメロディーを入れたりすることもあり、それぞれに作曲手法は多彩です。
どうしてもシンガーソングライターはコードを弾いて作ったり、鼻歌で作ったりというオーソドックスな手法だけになりがちです。
DTMを絡めて作曲手法を増やすことで様々な曲を作れるようになるでしょう。
1-2. デモ音源を作成する
やはり、ミュージシャンなるもの自身の作品を作っていくことが大事です。
しかし、バンドとは異なり、「ギター1本、歌1人」です。しかも一発録りなんてなると、聴き応えのある音源を作ることは容易ではありません。
そこで、DTMなのです。
高いスキルがあれば、フルバンドだったり、オーケストラといった壮大な伴奏を作ることも可能ですが、コーラスを入れたり、ギターを2本にしてみたりするだけでも印象がかなり変わります。
全国にCDを発売する、itunesで音楽配信をするといった時は予算を設けてアレンジャーに編曲依頼すればいいと思いますが、新曲ができる度にそんなことをやっているとアマチュアミュージシャンは間違いなく破産します。
そんな時に弾き語りで一発録りした音源を掲載するより、DTMを用いてギターや歌を多重録音したり、EQやリバーブ等の基本的なエフェクトをかけて作りこめるようにしたほうがよいです。
それだけであなたの作品がグッと良くなりますし、聴いてくれる人も増えるでしょう。
2. DTM活用による活動幅の広がり
続いて、DTMを活用した活動についてです。
家に引きこもって音楽をやるというイメージを持たれている方もいるかもしれません。
逆なんです。
DTMを少し覚えるだけで、色んな方とコラボレーションしたり、ネット上での活動も円滑にできるようになるんです。
2-1. youtubeやニコニコ動画用の音源を作れる
DTMの環境を整えると自然にyoutubeやニコニコ動画用の音源を作る環境が出来上がります。
youtubeの弾き語り音源はデジカメなどで一発録りしている方も多いですが、最近ではウェブカメラとオーディオインターフェースを使って、音と映像を切り離して作成している方が多いです。
私的にも切り離して作ったほうが音質も良いですし、ベースとなる音源から多重録音し、音数を追加したり、ミックスしたりと作りこみもできるので良いと思います。
また、ニコニコ動画の「歌ってみた」をやるにもDTMの環境と知識が必要です。ニコ生もDTMをやる環境をそのまま使って放送できます。
昨今ではyoutubeやニコニコ動画における活動の重要性が非常に高いです。DTMをやることで、環境が自然に整うというところも高ポイントではないでしょうか。
2-2. 共作しやすい
今や、音源のやり取りはWEB上で行い、打合せもLINEやSKYPE。
お互いに一度も会わずに作品が出来てしまうことが当たり前の時代です。
もちろん、何度も対面して打合せしたり、音を合わせたりすることで生まれる音楽もたくさんあります。
しかし、時間も手間もかかります。
色んな方と音楽をやっていくにはTPOに合わせて、対面とWEB上の両対応をできるようにしておくことが大事です。
そしてWEB上のやりとりだけで、作品を作るためにはお互いにDTMの環境と知識を持っていることが必須です。
例えば先日、記事にした仮歌の仕事は一度も会わずにWEB上だけのやりとりが好まれます。
仮歌バイト・仮歌シンガーのお仕事内容・依頼の受け方を解説何故なら、時間の制約が多く、消費が早い仕事だからです。
「限られた時間の中で出来る限りのことをする」といった状況だと、スケジュールを合わせて会ってやりとりをするのは時間がかかりすぎます。
逆に私達、シンガーソングライターが誰かに楽曲のアレンジをお願いする時も同じです。
一定のBPMに合わせて録ったボーカル音源などを用意するよう求められます。特に無償でアレンジを依頼する場合は用意できないと、それだけで大抵の方に依頼を断られると思います。
このようにDTMをある程度は扱えないと、一気に依頼がこなくなりますし、こちらから依頼もできなくなります。
シンガーソングライターは大抵は1~2人で活動するわけですから、様々な方に協力をお願いすることになります。共作しやすい環境を整えるのは大事ですよ。
3. まとめ
最後にまとめです。
弾き語りすとにとってDTMは必須ではないですが、かなり重要な要素であることがわかっていただけましたでしょうか。
自宅で演奏するだけなど、限られた範囲でやる場合はDTMがなくても問題ありません。逆に自身の音楽をたくさんの人に聴いてもらいたいと思って活動するのであれば必須と考えたほうが良いでしょう。
この記事を読んで、DTMを始めようかなぁと思った方は下記の記事を合わせて読んでください。
今や、誰でもハイレベルな音源を作れる環境を手に入れることが出来る時代です。その分、様々な分野の知識を蓄えて広い視点を持てなければ優れたミュージシャンとして評価されない時代になったとも言えます。
DTMは楽曲製作ツールというレベルを超えて、ミュージシャン同士のコミュニケーションツールとも言える存在になっているのかもしれませんね。
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