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XVIVE XV-U4
チャンネル数 | 6チャンネル |
最大伝送距離 | 27m(使用環境による) |
レイテンシー | 5ms未満 |
使用周波数帯域 | 2.4GHz ISMワールドワイド |
駆動時間 | 約5時間(フル充電時) |
重さ | トランスミッター:約90g レシーバー:約118g |
比較的安価で手軽に使えるワイヤレスシステム XVIVE XV-U4。
伝送距離も通常のライブハウスなら問題ないので、アマチュアにも使いやすい製品です。
僕もバンドのスタジオセッションなどで、ボーカルモニター用に購入しました。
使ってみた感じは非常に良いですね。やはり、イヤモニがあると歌いやすさが格段に違います。
一方でミキサーについての知識などが少しはないと使いこなせません。
そのため、本記事ではミキサーの使い方がわからないボーカル向けに使い方も解説していきます。
まずはXV-U4の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、使い方を見たい方は<ワイヤレスイヤモニの使い方>を、レビューを読みたい方<XV-U4のレビュー>を参照ください。
製品仕様 目次
トランスミッターとレシーバー
XV-U4はトランスミッターとレシーバーのセット製品です。
トランスミッターはミキサー側に接続します。
基本的にはトランスミッターはミキサーのAUXに接続します。
AUX端子はミキサーによってXLRとフォーン端子に分かれます。
XV-U4のトランスミッターの端子はXLRですが、付属品にフォーン変換アダプタがついています。
ミキサーの端子に合わせて、変換アダプタを使用しましょう。
AUXの使い方については後編の<ワイヤレスイヤモニの使い方>で細かく解説していきます。
続いてレシーバーです。レシーバーは自身のベルト部分に取り付けましょう。
レシーバー上部には3.5mmのイヤホン端子が付いているので、有線イヤホンを接続します。
イヤホンは付属しないため、自身で用意しましょう。
僕はゼンハイザーのIE100 PROを使っています。
IE 100 PROは音質が非常に良く、フィット感も優れています。
1万円前半のイヤモニの中では一押しですね。
2.4GHz帯を使用
XV-U4は2.4GHz帯を利用したワイヤレスシステムです。
音楽用途で使用されるワイヤレスシステムは主にB帯と2.4GHz帯に分かれます。
帯域 | 概要 |
B帯 | プロ仕様の製品で一般的な帯域 混線が少なく音切れしにくい |
2.4GHz | Wi-FiやBluetoothでも使う帯域 音質はいいが、混線や障害物による 音切れリスクはやや高め |
両方とも免許不要で使える帯域ですね。
B帯はBluetoothなどでは使用しない帯域なので、混線が少なく動作も安定しやすいです。
対して、2.4GHzはB帯と比べて高音域の情報量が多く、同時利用できるチャンネル数も多いです。
ただ、Wi-FiやBluetoothも使用する帯域なので、人がたくさんいると音飛びするリスクは上がります。
たけしゃん
僕がXV-U4を実際に使った環境で一番人数が多かったのは50人くらいですが、そのときは音飛びしなかったです。
アマチュアバンドで使う分には、XV-U4で十分だと感じます。
チャンネル数
XV-U4は6チャンネル用意されており、他の無線と競合した際に周波数切替できます。
チャンネル | 周波数 |
1 | 2402MHz、2480MHz、2482MHz |
2 | 2408MHz、2472MHz、2474MHz |
3 | 2416MHz、2464MHz、2466MHz |
4 | 2434MHz、2440MHz、2442MHz |
5 | 2427MHz、2448MHz、2450MHz |
6 | 2422MHz、2456MHz、2458MHz |
僕がスタジオセッションで利用した際はCH1だとノイズが酷く、CH3で安定しました。
楽器隊でワイヤレスを使ってる人がいるとぶつかることがあるので、チャンネルを切り替えてみましょう。
ちなみにXV-U4は新スプリアス規定に対応しています。
製品ページには対応の記載はありませんが、総務省の電波利用HPで適合証明を調べると新規定になってます。
また、1台のトランスミッターに複数台のレシーバーを接続できる仕様になっています。
充電と駆動時間
項目 | 内容 |
充電時間 | 約2.5時間 |
連続駆動時間 | 約5時間(フル充電時) |
トランスミッター、レシーバーともにUSB充電です。
付属の二股USBケーブル(USB 2.0)で同時充電可能になっています。
実際にスタジオで4時間使ってみましたが、全く問題なく使用できました。
USB充電対応なので、保険でモバイルバッテリーをセットで携帯しておくとよいでしょう。
付属品
- トランスミッター
- レシーバー
- フォーン変換アダプタ
- 二股USBケーブル
- ポーチ
本体含めて、5つのアイテムが同梱されています。
ポーチは付属品全てとイヤホンが入るサイズ感なので、使いやすくて良いですね。
スタジオで利用する場合は念のため、ポーチに全部入れて持ち歩くのが良いでしょう。
ワイヤレスイヤモニの使い方
続いてはワイヤレスのイヤモニの使い方を解説していきます。
ライブハウスで使う分にはPAさんに事前に伝えて、トランスミッターを渡せばOKですが、スタジオでは自分で設定しなければいけません。
イヤモニを導入したいボーカルさんも設定が不安で断念する方が多いと思うので、初心者でもわかるように具体的に解説します。
なお、使い方がわかっている人は本章を飛ばして<XV-U4をレビュー>を参照ください。
たけしゃん
ミキサーのAUX端子に接続しよう
まず、イヤモニを効果的に運用するにはPhone端子ではなく、AUX(AUX SEND)端子を使います。
ここが肝なので、AUXの仕組みをしっかり理解しましょう。
Phone端子はメインアウトと連動しているため、自分の好きなように音を調整するわけにはいきません。
対して、AUXであれば自分のイヤモニに流す音だけを個別調整できます。
なので、必ずAUX端子を使ってメインアウトの音と切り離して調整しましょう。
なお、XV-U4は接続する端子によって、音量レベルのベースを変えられる仕様になってます。
紛らわしいですが、ミキサーのAUXに繋ぐときはLINEです。
LINEで音が大きすぎる場合はAUXに切り替えてみましょう。
AUX端子が埋まってる場合
狭いスタジオだと、AUX端子がモニタースピーカーとの接続で全て埋まってる場合があります。
この場合はモニタースピーカーを1台外して、代わりにイヤモニ用のトランスミッターを取付けましょう。
ボーカルには専用でモニターを1台割り振ってもらえることが多いので、そのモニターを外せばOKです。
モニタースピーカーを外すときは、必ずメンバーに一声かけましょう。
また、スタジオ退出時にはモニターの接続を元に戻しましょう。
AUXに返す音を調整しよう
AUXはメインアウトと別管理になっているため、各チャンネルにAUXのツマミがあります。
今回はトランスミッターをAUX1に接続しているので、イヤモニに出したいチャンネルだけAUX1のツマミを回しましょう。
例えば、CH1に接続したボーカルマイクの音をイヤモニに出したいなら、CH1のAUX1ツマミを右に回しましょう。
同じ要領でイヤモニに音を返したいパートのCHだけ、AUXを右に回して音量調整します。
スタジオでバンドセッションする場合、ボーカルのイヤモニには基本ボーカル、コーラスだけ返せばOKです。
ただし、返す音量はギター、ベース、ドラムなど他の楽器の音がそれなりに聞こえるレベルに抑えましょう。
エレアコ、キーボードはミキサーを通すので、AUXツマミを利用してイヤモニに音を返せます。
必要に応じて、AUXを回して音を返すと良いでしょう。
たけしゃん
ワイヤレスの電源を入れる
ミキサーのAUXにトランスミッターを繋いだら、トランスミッターとレシーバーの電源をONにします。
電源をONにすると現在の設定チャンネルが点灯するので、トランスミッターとレシーバーのチャンネルを合わせます。
チャンネルを合わせれば、レシーバーに差し込んだイヤホンから音が聞こえるようになります。
ノイズが酷い場合は他のワイヤレスと競合している可能性が高いので、チャンネルを変えてみましょう。
XVIVE XV-U4をレビュー
それでは、XV-U4を細かくレビューしていきます。
メリット・デメリットを箇条書きすると以下の通り。
総評すると、非常に良いですね。
スタジオセッションで使ってみましたが、自分の声がクッキリと聞こえるので断然歌いやすくなりました。
価格も2.5万円程度と頑張れるレベルなので、ライブをたくさんやる人にはかなりおすすめです。
ライブでの歌いやすさが違う!
XV-U4越しで聞こえる音質ですが、有線よりはホワイトノイズが多く、やや音痩せはしています。
とはいえ十分高音質なので、バンドでのモニターで使うなら全く問題ないレベルです。
なお、音はモノラルで出力されます。ライブでのボーカルモニターであれば問題ないです。
逆にレコーディングではさすがに厳しいです。モノラルですしね。
ライブステージ、ライブ配信用のモニターシステムと割り切ったほうが良いです。
スタジオセッションで使ってみた感じは非常に良かったです。
モニタースピーカーと比べて格段に自分の歌が聞き取りやすいですね。
イヤモニがあると歌いやすさが全然違いました。
バンドで自分の歌声が聞こえにくいと感じてる方は導入したほうが良いです。
電波は結構遠くまで届く
XV-U4は伝送距離は27mということで、実験してみました。
障害物的なものがなければ、確かに20m以上はいけました。ドアとか挟むと10mくらいで途切れます。
ライブハウス、スタジオで使う分にはほとんど問題ないかなと思います。
色んなライブハウスの間取図を見ましたが、ステージからPA席の距離は10~15m程度が大半です。
よほど、広い箱でやる場合以外はXV-U4でまず問題ないでしょう。
取扱いが簡単でよい
XV-U4は特に難しい設定もなく、本体の電源を入れてチャンネルを合わせるだけで使えます。
無線機によっては難しい調整があったりするので、誰でも使える手軽さは強いですね。
さすがにミキサーのAUX周りの基本操作は覚える必要がありますが、このへんも仕組みを覚えれば簡単ですからね。
これくらいのレベルなら機械に詳しくない人でも取り扱いできるはずです。
また、携帯性に優れている点もポイント高いですね。
他社ワイヤレスシステムのトランスミッターは箱型でもう少し大きいものが多いです。
XV-U4は付属の小さいポーチに必要なものは全部入る手軽なサイズ感が良いんですよね。
ギター用ギグバッグの小さいポケットでも入るので、持ち運びが非常に楽です。
操作性、携帯性を考えても個人が所有するのにちょうどいい製品ですね。
XVIVE XV-U4のまとめ
- イヤホンをワイヤレス接続できるアイテム
- 2.5万円程度とワイヤレスの中では安価だが、ちゃんと使える
- ライブやバンド練で使うと格段に歌いやすい!
ぎたすけ
たけしゃん
ワイヤレスイヤモニ XVIVE XV-U4についての解説でした。
僕も普段は弾き語りが多いので、バンドでやると自分の音が聞こえなくて困ること多かったんですよね。
イヤモニを導入してみて、こんな違うんだな…と驚きました。
イヤモニを使うのは大分敷居高いイメージでしたが、現在は個人でもこんなに簡単に導入できるんだなと感動します。
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