ぎたすけ
たけしゃん
KMSシリーズはボーカルマイクの中でもプロのライブでよく使われてるマイクだよ
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NEUMANN KMS105
マイクの有名メーカー NEUMANNのコンデンサーマイク KMS105。
ライブでも使えるようにチューニングが施されたボーカルマイクです。
音を拾う範囲を絞って、周囲の音被りを抑制した超単一指向性を採用しているのが特徴です。
KMS105には仕様が少し変わった、KMS104とKMS104 PLUSというバリエーションがあります。
KMS104 | 単一指向性の万能なマイク |
KMS104 PLUS | KMS104から低音域を拡張させ、ポップ、ロックの女性ボーカルに最適化したマイク |
KMS105 | 超単一指向性で音の被りを更に抑えたマイク |
また、仕様違いバリエーション以外にカラーバリエーションとしてKMS105 MTが存在します。
まずは、KMS105の製品仕様から解説をしていきます。
仕様を飛ばしてレビューを読みたい方は<NEUMANN KMS105をレビュー>を参照ください。
KMS105 仕様 目次
指向性
KMS105は正面の音だけ拾う、超単一指向性(スーパーカーディオイド)マイクです。
通常の単一指向性(カーディオイド)よりも、音を拾う範囲を絞っています。
そのため、周りの音被りを抑制することが可能でハウリングにも強い仕様となっています。
とはいえ、単一指向性のKMS104やKMS104PLUSをライブで使ってる人を結構見てますが、ハウリングなく普通に使えてる印象です。
そのため、声量やボーカルスタイルの関係などでマイクの音量を高めにしたい人やバンド構成的に音被りの懸念が強い人が選択すると良いでしょう。
周波数特性
KMS105の周波数特性は20Hz~20KHzです。
レコーディング用のコンデンサーマイクなどでよくある周波数特性です。
中高音が豊かでボーカルの力強いハイトーンをキレイに録ってくれます。
大きさ・重量
- 長さ × 直径…180mm × 48mm
- 重さ…約300g
ハンドヘルド型のマイクの中では、至って標準的なサイズ・重量です。
ハンドマイクとして使っても、軽いので使いやすいです。
自宅にあるマイクスタンドで試した結果は下記の通り。
- ブームスタンド(TAMA)…〇
- ブームスタンド(KC)…〇
- ブームスタンド(ノーブランド)…〇
- Roycel マイクアーム…〇
- ブーム型卓上スタンド…〇
どれでもOKでした。
KMS105のサイズ感・重量であれば、ほとんどのマイクスタンドで問題ないでしょう。
付属品
マイクケース
マイクホルダー
付属品としてマイクケースとマイクホルダーがついてきます。
マイクケースはマイク本体とマイクホルダーを別々に収納できるようになっています。
衝撃にも強そうでコンパクトなので、すごく使いやすいマイクケースです。
マイク本体のルックスもよく、付属品の質も良いです。
さすがハイエンドモデルって感じがします。
NEUMANN KMS105をレビュー
それでは、KMS105を具体的にレビューしていきます。
はじめにレビュー内容を箇条書きでまとめると、以下の通り。
- ボーカルの美味しい部分がしっかり押し出される
- 音がキレイに整っていて、そのままでも全然聴ける
- 指向性はかなり狭いので、音被りやハウリング防止に重点を置く人向き
総評すると、すごく良いマイクです。
ノイマンらしい、ボーカルの良いところは拾ってくれて聴き心地の良い音です。
一方で超単一指向性なので、音を拾うポイントはかなり狭いです。
ちゃんと目的があって選ぶ人は良いですが、こだわりがないならKMS104のほうが無難で使いやすいですね。
レビューの目次
音質はすごくよく、歌ってて気持ちいい
KMS105を使って、色々とボーカル・アコギを録ってみました。
音質はすごく良いです。質の良いレコーディング用のコンデンサーマイクを使ってるのと変わらないです。
これでライブでも使えるというのは強いですね。
KMS105を使って、ボーカル・アコギをそれぞれ録った動画がこちら。
ボーカルもアコギもいい感じの音で録れています。
中高音域が自然な感じでグッと押し出されていて、繊細な表現や張った声もキレイに録ってくれます。
ミックスでは音量調整して軽くコンプレッサーとリバーブかけたくらいですが、録り音がいいので楽にまとまってくれます。
他のマイクとも比較してみましょう。
比較用マイク
- NEUMMAN KMS105(6.3万円程度)
- SHURE BETA58(1.5万円程度)
- SENNHEISER e965(6万円程度)
- NEUMMAN TLM 102(6.7万円程度)
ハンドヘルド型コンデンサーマイク、ダイナミックマイク、据え置きタイプのコンデンサーマイクですね。
KMS105
BETA58A
e965(6万円程度)
TLM 102(6.7万円程度)
どれも良い感じですね…(笑)。
その中でもKMS105は音がギュッとまとまってて、距離が近い感じを受けますね。
中高音域もクリアに出ていて、僕は好みな音色です。
TLM 102と比べると、音の立体感がない感じを受けますが、まあこのへんは用途も違いますしね。
ライブやハンドマイクで使えることを考えると、KMS105の音質はすごく良いですね。
ポップノイズが少なくて良い
ハンドマイクでマイクに近づいて歌っても、ポップノイズがあまり載らず歌いやすいです。
KMSシリーズ全般的にポップノイズに強かったですね。
先ほどの比較音源もハンドマイクで歌ってます。
全然ポップノイズ載ってないので、良いですね。
KMS105は指向性が狭いので、ポップノイズ気にしてマイク離すと角度によって音量がグッと下がります。
そのため、ポップノイズが載りづらいって地味に重要なポイントな気がします。
使ってみた感じは口をガッツリマイクに近づけて、歌っても大丈夫そうで安心しました。
音を拾う範囲は結構狭い
超単一指向性なので、音を拾う範囲は狭くなってます。
なので、基本はマイクに口を近づけて、しっかりと正面から声を当てるようにしないと音量がガクっと下がります。
一方で周りの音を拾いにくいので、音量を上げてもハウリングしにくいです。
録り音も密度が高くて、グッと前に来る感じもあります。
よって、声量を抑えめのスタイルでマイク音量を上げる人や、ハンドマイクで動き回って音被りが出やすい人などが向いてますね。
そうではない人は単一指向性のKMS104を選んだほうが使いやすいかなと感じました。
指向性で迷ってるならe965も検討すべし
※Sennheiser e965
同価格帯にあたる、ハンドヘルド型コンデンサーマイクにSennheiser e965があります。
e965は音質はもちろん良好で、指向性を切替できるんですよね。
※マイク内部に単一指向性と超単一指向性の切替スイッチがある
超単一指向性だけで困らない人はKMS105で問題ないですが、指向性で迷ってる人はe965にしとくと変更できるので間違いないです。
指向性切替できるハンドヘルド型コンデンサーマイクって僕が知る限りは他にないです。
ちなみにe965でボーカルとアコギを別々に録った動画がこちら。
KMS105、e965のどちらも音質的にすごく良いマイクです。
長い目でみたときの利便性だと、指向性切替できるe965が強いですね。
音質もルックスも魅力的
KMSシリーズはルックスも良いですよね。
見た感じで良さげなマイク…というオーラが出てます。
音質もボーカルの美味しいところをしっかり拾ってくれます。
何より、ノイマンの音をライブでも使えるというのが魅力的ですよね。
原音も整っていて、エフェクトの載りもよいです。
KMS105 1本で色々と対応できるので、価格帯は高めですが値段以上の価値はあるマイクです。
NEUMMAN KMS105 まとめ
- 超単一指向性のライブで使えるコンデンサーマイク
- 音の密度が高い感じで中高音域もナチュラルかつ良い感じに聞こえる
- 音を拾う範囲が狭いので、音被りやハウリングを防止したい人向け
ぎたすけ
たけしゃん
僕も単一指向性と超単一指向性の両方持ってるけど、両方とも普通に何も支障なく使ってるし
NEUMMAN KMS105の解説でした。
録り音が近い距離間で聞こえてきて、歌いやすいマイクでした。
最近だと、ライブハウスでやるライブも配信することが前提になってきているので、ライブで使うマイクも良いマイクを選びたいところ。
NEUMMAN KMSシリーズはプロアーティスト使用者も多く、質も素晴らしい製品です。
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