ぎたすけ
たけしゃん
僕はリトルマーチンを10年以上使ってるから、具体的に色々と解説するよ
飛ばし読みガイド
読みたい場所をクリック!
リトルマーチンとは
たけしゃん
ミニギターですが、しっかりと鳴ることで好評なリトルマーチン。
エド・シーランを筆頭にプロアーティストの使用者もおり、人気は年々高まっています。
一方で価格もそこそこ、携帯性が良く、部屋に置くにもちょうどいいサイズから初心者用ギターとしても人気の製品です。
そんなリトルマーチンですが、いざ買おう!とお店に行くと思ったより種類があって、何を買っていいかわからないのです。
そんなわけで、本章ではリトルマーチンの種類や違いから解説していきます。
この後の目次(タップで解説に飛びます)
リトルマーチンのサイズ
リトルマーチンのサイズ
- 全長 865mm
- スケール 584.2mm
- ボディ幅 319mm
- ナット幅 42.9mm
数値で見るよりは実際に通常のギターと写真で比較してみましょう。
左がリトルマーチンLXM、右が通常のドレッドノートサイズであるMartin DX1です。
結構違いますよね。
それぞれの全長やボディ幅を数値でも比較してみると…。
リトルマーチンはドレッドノートの8割ほどの大きさですね。
実際に抱えてみたり、部屋に置いてみると数値よりも小さく感じます。
一方でネック幅は42.9mmなので、通常のマーチンギターと変わりません。
なので、ネックが細いものを求めてミニギターを選択しても意味がないので気を付けましょう。
この後の目次(タップで解説に飛びます)
リトルマーチンの種類
リトルマーチンは上記の7種類。
初代リトルマーチンであるLXMがベースとなっており、人気のLX1はトップの木材をHPLからスプルースにグレードアップしたモデルとなっています。
また、リトルマーチンにはエレアコも用意されており、型番後ろにEがついているLXME、LX1EとED SHEERAN Signature Editionがエレアコです。
ピックアップにはピエゾタイプのFishman Sonitoneピックアップが内蔵されています。
ピエゾは高出力でハウリングにも強いので、バンドでも活用できます。
エド・シーランのようにループマシーンに繋いでプレイすることも可能です。
それではリトルマーチンの各機種をもう少し掘り下げて、見ていきましょう。
商品名タップで解説に飛びます
LXM・LXME
- 2003年に発売された初代リトルマーチン
- 木材はHPLを使用
- エレアコ仕様のLXMEがある
初代リトルマーチンである、LXMです。
木材はトップ・サイド&バック共にHPLを使用しています。
チューニングも良く、箱鳴りもする良くできたミニギターです。
トップがスプルース単板のLX1より、定価で5,000円安いです。
メインでガッツリ使うならLX1を推しますが、LXMも十分メイン・サブどちらでも使えるギターです。
僕は長年、LXMをサブギターとして自宅や軽いセッションで活用しています。
LXM(アコギ)
LXME(エレアコ)
LXK2
- コア柄になったリトルマーチン
- 木材はHPLを使用
- LXMと基本性能は変わらない
HPLをコア柄にしたLXK2。
木材はHPLを使用しており、基本性能・価格はLXMと変わりませんので色違いという位置づけです。
エレアコ仕様の製品はないため、エレアコが欲しい場合はLXMEを選択しましょう。
LX Black
- ブラックカラーのリトルマーチン
- 木材はHPLを使用
- LXMと基本性能は変わらない
ブラックカラーのHPLを使用した、LX Black。
LX Blackも基本性能・価格はLXMと変わりませんので色違いという位置づけです。
LXK2と同じく、エレアコ仕様の製品はありません。
LX1・LX1E
- 最も人気のリトルマーチン
- 木材はトップ:シトカ・スプルース、サイド&バック:HPL
- エド・シーランが元々、使用していたモデルはLX1E
リトルマーチンで最も人気がある、LX1。
トップ:シトカ・スプルース、サイド&バック:HPLという構成でリトルマーチンの中では上位のグレードとなっています。
LX1にピックアップのFishman Sonitoneを搭載させたのがエレアコモデルのLX1Eです。
LX1Eはエド・シーランが使っているギターとして有名ですね。
ミニギターのライバルであるBaby Taylorがトップ:シトカ・スプルース単板、サイド&バック:サペリ合板というスペック。
リトルマーチンで互角のスペックはLX1にあたるため、よく引き合いに出される機種でもあります。
世間でリトルマーチンといったら、LX1かLX1Eというイメージで定着している人気ギターです。
LX1(アコギ)
LX1E(エレアコ)
ED SHEERAN Signature Edition
- エド・シーランシグネイチャーモデル
- 木材はトップ:シトカ・スプルース、サイド&バック:HPL
- デザイン以外はLX1Eと一緒
エド・シーランシグネイチャーモデルのリトルマーチン、ED SHEERAN Signature Edition。
木材や造りは基本的にLX1Eと変わらず、アルバム「÷(DIVIDE)」のマークが盛り込まれて華やかになっています。
基本がLX1Eと変わらないのに、値段が2万円くらい上がるのでエド・シーランのファンの方以外はLX1Eを買ったほうが良いです。
Martin LX1とLXMの違い
リトルマーチンを購入する時に一番悩むのがLX1とLXMのどちらにするかです。
価格差は5,000円ほどLX1のほうが高いのですが、それだけの価値があるのかが気になるところですよね。
LX1とLXMの違いはトップの木材です。
トップがシトカ・スプルースに変わってLXMと音質の違いが気になるところですが、使った感じでは中~高音がLX1のほうがやや強め。
指弾きで鳴らしたサスティーンの伸びもLX1のほうが優勢です。
ただ、ハッキリ優劣つけられるほどの差はなく、入念に弾き比べないと違いがわからないレベルです。
僕は長年LXMを使ってますが、LX1にすればよかった…と思うような状況はまあ考えられないですね。
なので、正直どっちを選んだからといって後悔することもないです。
ただ、将来的な経年による木の成長を考えるとシトカ・スプルース単板のほうが強いです。
メインギターとして使うならLX1もしくはエレアコ仕様のLX1Eを選択するべきですね。
逆にサブギターで使うなら、LXMで何の問題もありません。
ただ、最近はLXMの流通量が減ってきており、実売価格に差があまりありません。
そうなると、もちろんLX1を選んだほうが良いですね。
LX1(アコギ)
LX1E(エレアコ)
Martin LXMのレビュー
たけしゃん
それでは、以前から僕が使っている、初代リトルマーチン LXMをレビューしていきます。
総評は「サブでもメインでも活躍できる万能ギター」です。
僕のようにお出かけ用(セッション・帰省など)に活用するもよし、メインギターとしてバリバリ活用するも良いでしょう。
ちなみにリトルマーチンというとLX1が主流ですが、LXMのほうが高音の伸びが微妙に劣るくらいでほとんど変わりません。
なので、レビュー内容は共通で言えることがほとんどです。
レビューを読んでみてメインギターにしようと思った方は将来的な鳴りを考えスプルース単板のLX1もしくはLX1Eを選択しましょう。
レビュー目次(タップで解説に飛びます)
低音薄めのシャカシャカした音質
ミニギターらしく、LXMは低音はかなり薄いです。
そのため、中高音が強く出てきてシャカシャカした音になっています。
上記の動画はLXMでストローク曲を演奏していますが、軽めの音が心地良い感じに鳴っています。
リトルマーチンは爽快感を求めるストロークや歯切れの良いカッティングとは相性の良いギターです。
逆にどっしり低音を鳴らしたい曲には不向き。
実際にエド・シーランは、低音を効かせたい楽曲ではボイパや打音をループマシーンで鳴らすことで補ってます。
アルペジオは低音薄めで、全体のサウンドバランスが取れているので自然な感じでいけます。
エド・シーランが弾いてるのはLX1Eを基に作られたシグネイチャーモデルです。
う~ん、アルペジオでも割と良い感じ。
ただ、ギターの音が薄めなのでボーカルで迫力を出せる表現力は必要です。
エド・シーランを聴いてもボーカルのダイナミクス感を全力で出して、ギターはリズムとコード感を出すお供という位置付けです。
思った以上に音量は出る
ドレッドノートには負けますが、弾き語りするに必要十分な音量が出ます。
実際にドレッドノートとリトルマーチンをジャカジャカ弾いた音をそのまま無加工で載せるとこんな感じ。
LXM(ミニギター)
J-45(普通のギター)
ボリュームも全く一緒で何もいじっていません。
想像していたよりも、普通のギターに音量負けしていないことに驚いたのではないでしょうか?
たまにリトルマーチンを部屋で静かに弾けるギターとして欲しがる人がいますが、全然無理です。
部屋で静かに弾くことが目的ならサイレントギターを検討しましょう。
造りはちゃんとしている
安くても、そこはMartin。
ギターの造りはしっかりしています。
チューニングもミニギターの割にはズレにくいし、ボディの角が取れているので長時間抱えていても痛くないです。
僕は自宅作業用・お出かけ用としてLXMを10年以上使ってますけど、未だにトラブルや故障は一度もありません。
サブギターとしてはもちろん、メインギターとしてバリバリ使うのも全然いけます。
YouTubeやライブ配信の撮影に向いてる
ミニギターはカメラの画角に収めやすいので、動画やライブ配信の撮影が非常に楽です。
特に顔出ししない人は顔が映らないように、良い感じの絵にするには画角の調整が難しいんですよね。
僕もYouTubeやるにあたって、顔出ししてない人気の弾き語りYouTuberさんを参考に色々みました。
大体、良い感じの絵が撮影できてる人って、ミニギターとか小ぶりなギター使ってるんですよね。
試しに自分でやってみたら、やっぱり普通サイズのアコギだと良い感じに画面内に入りきらないんですよ。
結局僕は色々工夫しつつ、妥協しつつで普通サイズのアコギでやってますが、YouTubeやライブ配信中心の方は撮影角度の自由度が高いミニギターはおすすめですね。
LXM(アコギ)
LXME(エレアコ)
ギターを抱えながら作業できる
LXMのサイズ感であれば、ギターを抱えながら物を書いたり、キーボードを打ったりできます。
曲を書いている時は何かと作業が発生するので非常に便利。
部屋の中でテレビを見ながらサッとギターを取って弾いたりもできるので、室内での取り回しが便利なのは大きいです。
専用ギグバッグで持ち運びが楽
LXMは専用のギグバッグが付属でついてきます。
ドレッドノートと比べると縦・横ともに一回り小さくなります。
この一回り小さくなるのが、効果大です。
縦・横が一回り小さくなると人間の体にスッポリハマるくらいのサイズ感になります。
天井や横幅で引っかからなくなるので移動が非常に楽です。
また、かなり軽いので移動の疲れも溜まりません。
LXM(アコギ)
LXME(エレアコ)
LX1(アコギ)
LX1E(エレアコ)
リトルマーチンのまとめ
ぎたすけ
たけしゃん
リトルマーチンの解説でした!
あらためて、種類別にまとめると…。
リトルマーチンの種類
僕が買った時代はまだLXMしか店頭にない時代で、ピックアップも楽器屋のおやじさんが無料で付けてくれたんですよね。
今だったら価格差も大してないので、やっぱりLX1かLX1E選びますね。
LXMのレビュー内容自体はLX1にも共通して言えることばかりなので、ぜひ参考にしてください。
LX1(アコギ)
LX1E(エレアコ)
よく読まれている記事
初心者が覚えるべき ギターコード 10個を練習用の譜例付きで解説
男性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。音域チェックできる音源付き
コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2024年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜
初心者向けアコースティックギター おすすめ6選。購入するギターの選び方を107名のアンケート調査付きで解説
ギターのストロークパターンを練習しよう。弾き語りでよく使う譜例 10パターンで解説
ギターのカポタストでキー変更するための上げ方、下げ方を役立つ早見表と合わせて解説
ギター初心者も弾ける簡単な曲 おすすめ50選。練習時のポイント解説付き
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
女性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。参考アーティストも合わせて紹介
アコギ メーカー11社を解説。ブランドごとの特徴やおすすめのギターを紹介