ぎたすけ
たけしゃん
- バレーコードとは
- バレーコードを省略する方法
- バレーコードを省略するメリット
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バレーコード
バレーコードとは1本の指で複数の弦を押さえるコードフォームのこと。セーハとも呼びます。
代表例は初心者殺しで名高いFコードですね。
人差し指で1弦から6弦まで全ての弦を押さえています。
アコギはエレキと異なり、弦が硬いのでバレーコードを綺麗に抑える難易度が高いです。
また、無駄な力が入っていたり、角度が変だとすぐに手が痛くなります。
バレーコードの練習を重ねて正しいフォームでの演奏を身に着けることで疲れや痛みは大分軽減できます。
ですが、やっぱり長時間弾いていると疲れるものは疲れます。
そんなわけでバレーコードはできれば避けたい…と思っている人は多いです。
その一方で「バレーコードを避けるなんて邪道だ!」と考える方も少なくありません。
バレーコードを省略する方法
バレーコードを省略する方法とは至ってシンプルで「鳴らす音を絞って、フォームを簡略化する」だけです。
例えば、先ほどのFコードで説明すると…。
Fコードの構成音はF(ファ)、A(ラ)、C(ド)ですね。
バレーコードを使うパターンと省略系で弾くパターンだとこうなります。
鳴っている弦の本数が異なるので、響きは変わりますが音の構成音はF(ファ)、A(ラ)、C(ド)の3音で一緒です。
バレーコードの省略方法は自身で必要な音だけ絞りだして、弾くフォームを作り出すだけ。
プロアーティストでも良く使われる省略フォームを紹介すると…。
F#m7やBm7の省略形はアーティスト本人監修のギタースコアを見ると、良く出てきますね。
実際は開放弦部分を一工夫してテンションコードにしたり…と更に工夫されてることが多いです。
また、Bm7の例で言うと構成音はB・D・F#・Aの4つですが、省略系ではF#を省略しています。
もちろん響きは変わりますが、省略系でも違和感なく演奏できることが多いです。
曲の雰囲気的にどちらの響きが良いか?だけの問題です。
このように鳴らす音や弦を絞っていけば、いかようにもバレーコードを省略することは可能なのです。
そして、優れたギタリストの方ほど色んなフォームパターンを編み出しては状況によって使い分けています。
たけしゃん
バレーコードを省略するメリット
バレーコードの省略は演奏面においてメリットが大きいです。
様々なコードフォームを覚える必要があるものの、演奏の自由度やミストーン発生の防止に繋がります。
特にワンマンライブなど長時間演奏する機会が多い人やギター弾き語りなどアコギの音が目立つ演奏スタイルでは重要です。
本章ではバレーコードを省略するメリットを掘り下げて解説していきます。
バレーコードは疲れる
バレーコードでの演奏を繰り返していると手が疲れてきます。
練習を繰り返して、力の入れ方や手首の角度などコツを掴むことで手の疲労はかなり軽減されます…がなくなるわけではありません。
やっぱり、バレーコードばかり弾いてたら疲れはします。人間ですからね。
僕も昔にギターを習っていた先生に聞いたことがあります。
たけしゃん
ギターの先生
…と言われて、そりゃそうだと納得したものです。
なので、バレーコードが望ましい状況であればバレーコードを…
バレーコードである必要がない場合は省略したコードフォームを選択しましょう。
不要なケースで省略フォームを活用することで手の疲労を軽減でき、演奏の精度向上につなげることができます。
開放弦を活用できる
アコギの魅力的な響きを活かせるのは何といっても開放弦です。
更には開放弦ならミストーンが発生する確率も一気に下がります。
バレーコードだと、もちろん開放弦は使えません。
しかし、省略系のコードフォームを活用することで開放弦を有効に活用することができます。
特に爽やかな楽曲では軽快なストロークで爽快感を増したいもの。
例えば、秦基博さんのGirlでは省略したコードフォームで開放弦を活用した軽快なコードストロークで楽曲の爽やか度を上げています。
秦基博さんは他の楽曲でも省略コードフォームを活用した演奏を積極的に取り入れていますね。
秦さんの本人監修ギタースコアで演奏内容を確認すると、様々な省略コードフォームを勉強できるのでおすすめです。
ギタースコア
アルバム
運指の自由度が上がる
バレーコードの大きなデメリットとして運指の自由度が低いことです。
フォーム的にも細かいメロディーを追加で入れるのは困難。
逆に省略コードフォームを活用すると、指の自由度が上がるのでオブリガートを入れやすくなります。
他にも前後のコードとベースラインやトップノートを連携させたり、演奏の自由度が大分上がります。
バレーコードに縛られていると、見えないバリエーションや演奏があるわけです。
優れたギタリストほど、指が指板を自由に踊っています。
演奏に適したコードフォームを考えること
ここまで、省略したコードフォームを活用することの素晴らしさを説明してきました。
しかし、バレーコードのほうが良い場面もたくさん存在します。
バレーコードを選択すべき場面
- ギターの音に厚みが欲しいとき
- ミュートを織り交ぜて細かく刻みたいとき
- 短い距離の平行移動でコードチェンジ可能なとき
なので、バレーコードを避けるがために省略コードばかりを使うのもよろしくありません。
どちらのコードフォームが楽曲にマッチするか?を考えて選択しましょう。
バレーコードも省略コードも1つの選択肢でしかないことを肝に銘じて、偏った考えにならないことが大事ですね。
バレーコードの省略について まとめ
- コード構成音から鳴らす弦を絞ることで省略したコードフォームを作れる
- 省略したコードフォームを使うことで手の疲れの軽減・演奏の自由度向上が期待できる
- バレーコードが良いときも多いため、演奏に適したコードフォーム選択を心がけよう
ぎたすけ
たけしゃん
バレーコードの省略についての解説でした。
弾き語りをよくやられるプロアーティストの方々を見ても、人によっていろいろです。
省略コードがメインの人もいれば、バレーコード中心の方もいます。
大事なのはどちらの選択肢も選べるようにすることです。
テクニカルなギタープレイをするなら、コードフォームに捕らわれないプレイが重要となってくるので省略コードを活用することは非常に勉強になりますよ。
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