アコギ弦の太さ(ゲージ)による音や演奏性の違いを解説【プロ 77名の弦の太さ別 使用率も紹介】

コンパウンド弦のMartin MA130Sは弦が白い

ぎたすけ

ギターの弦の太さが違うと音とか変わるもんなの?

たけしゃん

ちょっと変わるね。演奏しやすさとかも変わるから地味に大事なポイントなんだよね
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音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

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ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
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アコギ弦の太さ(ゲージ)

Martin MA540

まず、アコギ弦の太さはパッケージに英語と数字で記載されています。

数字は1弦と6弦の太さを記載しているものが一般的ですね。

ギター弦のパッケージに書いてある数字の意味

そして、アコギ弦の太さは主に4種類に分かれます。

ギター弦の太さによる違いと特色をまとめた図

弦が太くなるほどに押弦はやや大変になりますが、太くてパワーのある音になります。

逆に細い弦になると押弦が楽になり、音自体も細くなります。

アコースティックギターとギター弦

弦の太さは自身の演奏スタイル、欲しい音色などに合わせて選ぶのが好ましいですね。

なお、弦の太さはゲージとも呼びます。

下表は参考までにプロアーティストの使用している弦の太さを調べたものです。

プロのアコギ弦の太さ
LIGHT
54名(70.0%)
MEDIUM
8名(10.4%)
CUSTOM LIGHT
5名(6.5%)
EXTRA LIGHT
4名(5.2%)
独自にMIX
4名(5.2%)
HD LIGHT
2名(2.6%)

圧倒的にLIGHTが多いですね。

LIGHTは音質・演奏性のバランスがよく、ストローク・アルペジオのどちらの奏法でも使いやすいです。

なので、まずはLIGHTを使ってみるのが安定ですね。

ここからはもう少し太さごとの特徴を掘り下げて解説していきます。

目次

EXTRA LIGHT

Martin MA170

Martin弦のEXTRA LIGHT

1弦2弦3弦4弦5弦6弦
.010.014.023.030.039.047
メリット
デメリット
  • 押弦が楽
  • 音が細くてスッキリしている
  • 低音などパワーは不足気味

最も細い弦がEXTRA LIGHTです。

1弦に.010、6弦に.047を設定しているメーカーが多いです。

EXTRA LIGHTまでいくと、大分音も細くなります。

ストロークではパワー不足を感じることも多いため、弾き語りだと使用している人は少ない印象ですね。

ライブステージで弾き語りしているところ

プロアーティストだと、YUIさんがEXTRA LIGHTを使っています。

また、初心者のうちは押弦で指が痛くなるため、EXTRA LIGHTを薦めることが多いですね。

CUSTOM LIGHT

Martin MA175

Martin弦のCUSTOM LIGHT

1弦2弦3弦4弦5弦6弦
.011.015.023.032.042.052
メリット
デメリット
  • 押弦が楽
  • 音がやや細めだが低音は出る
  • とくになし

やや細めになっているCUSTOM LIGHTです。

1~3弦はEXTRA LIGHTにかなり近いですが、4~6弦はLIGHTに近い太さになっています。

そのため、音のパワーはEXTRA LIGHTより大分あります。

その上でLIGHTよりは押弦は楽なので、テクニカルなプレイをする方などで選ぶ人が多いですね。

Taylorのエレアコを弾いている男性

プロアーティストでは大石昌良さんがCUSTOM LIGHTを使用しています。

アルペジオが多い方はCUSTOM LIGHTを試してみると良いですね。

LIGHT

Martin MA140

Martin弦のLIGHT

1弦2弦3弦4弦5弦6弦
.012.016.025.032.042.054
メリット
デメリット
  • ストローク・アルペジオともに万能
  • とくになし

使用者がダントツで多い、標準的な太さのLIGHTです。

ストローク、アルペジオともにちょうどよく、万能に使える太さです。

演奏性も良く、音も低音から高音までバランスよく鳴ります。

エレアコで演奏している人

ギターを工場出荷する時に張られる弦もLIGHTを採用しているメーカーが多いです。

まずはLIGHTを試してみて、そこから色んな弦の太さを試してみるのが良いでしょう。

MEDIUM

Martin MA150

Martin弦のMEDIUM

1弦2弦3弦4弦5弦6弦
.013.017.026.035.045.056
メリット
デメリット
  • 音にパワーがあり、響きも豊か
  • 押弦がやや大変

MEDIUMは標準より太めのゲージです。

LIGHTに比べて、全体的に少し太めの弦が採用されています。

MEDIUMを張ると、ストロークの音にパワーが出ます。

弾き語りを一発録りするときのマイキング

力強くかき鳴らした時にLIGHT以下と比べて、箱鳴りしている感じが強く出ますね。

一方で弦が太いため、押弦はやや大変になります。

弾き語りだとMEDIUMを使っている人も割と多いですね。

ちなみに秦基博さんはメインで使っているナローネックのJ-45にはMEDIUMを使っています。

ナローネック

ネックが細い仕様のギター。通常のネック42~44mmが多いが、ナローネックは40mm程度

ストローク中心の方には一度は試してほしいゲージですね。

それ以外の太さ

アコギのエリクサー弦 3種類

前述の4種類以外にも、メーカーによって色んなバリエーションがあります。

例えば、MartinではLIGHTとMEDIUMの間にBLUEGRASSというバリエーションがあります。

Martin MA240

Martin弦のBLUEGRASS

1弦2弦3弦4弦5弦6弦
.012.016.025.035.045.056

MartinのBLUEGRASSは1~3弦はLIGHT、4~6弦はMEDIUMと同じ太さになっています。

また、ELIXIRのHD LIGHTのように1~2弦がMEDIUM、3~6弦がLIGHTと同じ組み合わせもあります。

ELIXIRのHD LIGHT

1弦2弦3弦4弦5弦6弦
.013.017.025.032.042.053

このように最近は需要に合わせて、色んな組み合わせの弦パックが用意されています。

LIGHTとMEDIUMで悩む場合は、このような間の弦を使ってみるのも良いでしょう。

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ギターのセッティングは弦の太さで変わる

アコースティックギターに弦を張っているところ

アコギ弦の太さを解説し終わったところで、最後は注意点です。

ギターは弦の太さを変えると弦の張力でかかるテンションが変わります。

例えば、ずっとMEDIUMを張っていたギターでEXTRA LIGHTに変えると、どこかしら音が詰まったり、ビビったりしがちです。

アコースティックギターを置いた部屋

その場合はトラスロッドで調整してみたり、ギター工房で調整してもらいましょう。

そんなわけで弦の太さを気分で頻繁に変えるのはあまりおすすめしません。

気に入った太さを見つけて、そのゲージを基準にギターを調整してもらうのがベストです。

ギター工房の写真

弦の太さで弦高の調整も変わってくるので、早い段階で一通り試して固定するのが良いと個人的には思います。

アコギ弦の太さ まとめ

アコースティックギター用のギター弦を16種類並べた写真
  • 弦が太くなると押弦がやや大変だが、音にパワーが出る
  • LIGHTを使う人が圧倒的に多い
  • 弦の太さはギターのセッティングにも影響が出る

ぎたすけ

弦の太さって思ったより、色んなバリエーションがあるんだな

たけしゃん

最近は色々あるね。まずはLIGHTからはじめて、色々触ってみると面白いよ

アコギ弦の太さについての解説でした!

僕も色々試してみて、ここ最近はLIGHTに落ち着いています。

まずはLIGHTを基準として使ってみて、そこから色んなゲージを試してみると良いでしょう。

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