ブログ運用を始めて、約7年。
パーマリンクに「年月日」が入ってたのですが、「年月日」を取り除きたいと1年前から思ってました。
しかし、気づけば記事数も500を超え、月間PV数も50万を超え…SEOの影響が怖くてずっと後回し。
そんな状態が続いたのですが、ついに覚悟を決めてパーマリンクを変えました。
パーマリンク変更(2020年10月実施)から約2年間経過観察した結果、SEO的な影響は下記の3点でした。
- 変更して1か月目はPV 90%減
- 2か月目でほぼ戻る
- 1年間は色んな記事が検索圏外に飛んだり、戻ったりの繰り返し
結論、被害甚大でした…。
1年経過して、ようやくパーマリンク変更前に戻った状態で安定し、そこからは特に大きな変動はありませんでした。
本記事では上記の影響について、リアルな話を細かく解説していきます。
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パーマリンクを変えた理由
まず、大前提としてパーマリンクは変えないほうが良いです。
パーマリンクを変えること自体、検索順位の下落などリスクは絶対あるからです。
そして、正直なところ「年月日」入っていてもSEO的に不利な要素ってそこまでないです。
よく言われるのが、公開日を変えられないため検索結果画面に公開日が表示され、長期更新されてない古い記事と思われてしまうというものです。
ただ、僕の場合は普通に最終更新日が表示されてました。
たまに再度インデックスされた数時間だけ、公開日が表示されることがある程度でした。
このへんは今のアルゴリズムだと、構造化データで最終更新日をマークアップできてれば、特に問題ないと思ってます。
そんなわけで、パーマリンクに「年月日」が入ってることでの不利益ってそんなになかったです。
しかし、そんな状況でも僕も色々と考えた上でリスクを背負ったうえでも、変えたい理由があったのです…。
その点を少し解説していきますので、あなたも本当にパーマリンクを変えるべきか考えてみてください。
イベント・セール系記事のURLを使いまわしづらい
パーマリンクを変えたい一番の理由はダントツでこれです。
パーマリンクに「年月日」が入っていると、公開日を変えるとURLが変わってしまいます。
そんなわけで、毎年のイベントやセール記事を書くときに基本的にはURL変わっちゃうんですよね。
肌感覚で、URL変えてる記事は毎年URL使いまわしてる記事に比べて明らかにSEO的に弱いです。
たけしゃん
これが本当にきつくて毎回URL変えてると、URL使いまわし組に絶対勝てないと僕は確信しました。
ちなみに最近、Googleが公開した「Best practices for Black Friday and Cyber Monday pages」という英語記事でもURL使いまわしが推奨されてました。
やっぱりそうなのね…と改めて納得しました。
音楽系のサイトやってると、イベントやセール記事って割と少なくないのでパーマリンクを変えようと決めました。
たけしゃん
リライトしても新着記事に上げられない
記事内容を大きく更新したときって、できれば新着記事に再度上げて読んでもらいたいんですよね。
ところがパーマリンクに「年月日」入ってると公開日を変えるとURL自体が変わってしまいます。
そのほかにも細かいところで記事下の「次の記事」「前の記事」に表示される記事のコントロールとかもしたいんですよね。
これも、公開日変えられれば自由自在なのに、パーマリンクに「年月日」入ってると無駄な制約が増えます。
URLが長くてウザイ
パーマリンクに「年月日」入ってるとURLが11文字多くなります。
これがSNSにシェアするときとか、LINEでシェアするときに地味にウザいんですよね。
特にTwitterでシェアされるときに11文字多いと、その分ユーザーが感想書くスペースなくなるんです。
些細なところですが、URLは短いに越したことがないですよね。
以上の3点を理由にリスクをある程度は覚悟して、パーマリンク変更することにしました。
一番の理由はダントツでイベント&セール記事でURL使いまわしたいことです。
正直、これがなければ僕はパーマリンク変えなかったと思います。
パーマリンク変更と301リダイレクト
パーマリンクを変更するとURLが変わるため、記事が404にならないように301リダイレクトをかける必要があります。
301リダイレクトかけると、旧URLから新URLに転送されるだけでなく記事評価を新しいURLに引き継ぐことができます。
SEO的にも悪影響なく、URL変更できるといわれてます。
たけしゃん
実際に僕のサイトでやった作業は以下の通りです。
- パーマリンクをWordpress管理画面の「パーマリンク設定」で投稿名に変更
- プラグインの「Redirection」で旧URLから新URLに301リダイレクト
- 内部リンクをプラグイン「Search Regex」を使って、全て新URLに置き換え(一部手修正)
③はやらなくても、②が設定されてれば新URLにリダイレクトされます。
ただ、内部リンクを旧URLのままにすると恒久的にリダイレクトが発生しちゃうので全て書き換えました。
サブディレクトリでテスト環境を構築して、上記作業を実施・動作確認してから本番環境にそのまま持ってきてます。
ちなみに僕は上記の作業を全てサイト引越し屋さんに作業依頼しました。
自身でも対応できそうな内容でしたが、サイト規模的にも絶対に失敗したくなかったのでプロにお願いすることにしました。
たけしゃん
発注してからテスト環境の構築に2日間、テスト環境の動作確認後に本番環境へ移行するのは3時間ほどで対応終了しました。
非常にスムーズで、リダイレクト漏れなどもなく頼んでよかったです。
たけしゃん
もちろん、自身で対応されるのも良いと思います。
僕のようにサイト規模がそこそこある人は外注したほうが余計なトラブルもないので安心です。
リダイレクト系はミスすると致命的になったりしますからね…。
パーマリンク変更によるSEOへの影響
パーマリンクを変更しても、301リダイレクトすればSEOに影響はない…と言われてますが、僕がやってみて実際どうだったか。
結果は以下の通り。
- 変更して1か月目はPV 90%減
- 2か月目でほぼ戻る
- 1年間は色んな記事が検索圏外に飛んだり、戻ったりの繰り返し
ということで、影響めちゃくちゃありました(苦笑)。
何度も確認しましたが、リダイレクト作業は完ぺきでしたし、サーチコンソールも正常に新URLに切り替わっていきました。
ですが、相当きつい損害が出ました。
たけしゃん
流れとしては…はじめの1~2週間で検索結果に表示されるURLが旧パーマリンクから新パーマリンクに変わりはじめます。
ここで検索順位が大きく変動してPVが大分下がったものの、数日後には80%くらいのPVに戻ります。
続いて2週目で90%近くのキーワードで検索順位の大下落が起きます。
このときはPV数が80~90%減くらいになり、16日間ほどこの現象が続きます。
サーチコンソールを見ると、この数日前に新URLが全てインデックスされ、旧URLが除外に変わってました。
たけしゃん
そんなこんなで、1カ月ちょっと経って、パーマリンク変更前の90%くらいまでPVは戻ってきました。
しかし、その後も1年間は一時的に色んな記事が圏外に飛ぶ現象を繰り返してました。
検索アルゴリズムに変動があると、記事が飛んで2週間~4週間程度で元に戻る感じです。
そのため、サーチコンソールの年間グラフでは下図のような凹みがところどころ発生していました。
個人的にはパーマリンク変更は2度とやりたくないですね…(苦笑)。
知人にも色々聞いてみた
僕は仕事の付き合いで、SEOコンサルタントなどやってる人が周りに多いので色々聞いてみました。
色んな人の意見を聞いてみたところ、下記のような話が出てました。
- 大半のサイトは数週間程度で元に戻ることが多い
- 肌感覚で検索上位記事の比率が高いサイトほど影響が出やすい印象はある
- 301をかけていても検索順位がずっと戻ってこないパターンは割とある
基本的には短期間で評価が戻るという意見が多かったです。
一方でパーマリンク変更後、ずっと順位が戻らず、そのドメイン自体を捨てたことがある…という話も複数人から出ていました。
また、一部記事をサブディレクトリやサブドメインへ移行するケースに関しては、影響は一時的ですぐ戻ると話している人が多かったですね。
自分もやってみて思ったことは、「301かけてもダメなときはダメ」ということですね。
パーマリンク変更はサイトが成長する前にやってしまうことを強くおすすめします。
サイトのアクセスがそれなりにある場合は最終手段と思ったほうが良いです。
終わりに
パーマリンク変更によるSEOの影響についてでした。
まあ、一番良いのは最初からパーマリンクの設定を「投稿名」にしておくことです。
ただ、僕みたいによくわからない状態で別のパーマリンク設定をしちゃった人は早い段階での切替をおすすめします。
もう、サイト規模が大きくなっちゃってる人はパーマリンク変更する必要が本当にあるかもしっかり考えたほうが良いですね。
「年月日」入っててもURL使いまわし以外では、SEO的なデメリットはほとんどありません。
またパーマリンク変更は難しくはないものの量が多くて危険な作業なので、プロに依頼することをおすすめします。
僕が依頼したサイト引越し屋さんは対応も早く、柔軟なのでおすすめです。
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