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SHURE Nexadyne 8

SHURE Nexadyne 8は2024年5月に発売されたボーカル向けのダイナミックマイクです。
SM58やBeta 58Aの実質的な次世代機という位置づけで、Revonic™デュアルエンジンテクノロジーを搭載しているのが最大の特徴。
2つのトランスデューサーが連携することで、従来のダイナミックマイクでは実現できなかった明瞭なサウンドを実現しています。

ラインナップはカーディオイドの8/Cとスーパーカーディオイドの8/Sの2種類。

| 項目 | 8/C | 8/S |
| タイプ | ダイナミック型 | |
| 指向特性 | カーディオイド | スーパーカーディオイド |
| 周波数特性 | 50~20,000 Hz | |
| 出力インピーダンス | 300 Ω | 450 Ω |
| 感度 | -54.0 dBV/Pa(2.00 mV) | -51.0 dBV/Pa(2.81 mV) |
| 質量 | 258 g | 294 g |
| コネクター | 3ピン(XLR)、オス | |
| 外装仕様 | ブラック塗装のダイキャストアルミ | |
どちらも定価は変わらず、指向性の違いで選ぶことができます。
まずは、製品仕様から解説します。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<SHURE Nexadyne 8をレビュー>を参照ください。
Revonic™デュアルエンジンテクノロジー

Nexadyne 8は、Revonic™デュアルエンジンテクノロジーを搭載することで、以下のような改善がなされています。
- 近接効果の抑制:マイクに近づいても低音域が膨らみにくい
- ハンドリングノイズの低減:マイクを持ち替えてもノイズが出にくい
- 周波数特性の最適化:2つのトランスデューサーで細かな音作りが可能
- オフアクシス特性の改善:マイクからずれても音質変化が少ない
従来のダイナミックマイクは、1つのトランスデューサーで構成されていましたが、Nexadyneには2つのトランスデューサーが搭載されています。
この2つを逆位相で接続することで、ハンドリングノイズなどを抑制しつつ、声などの音声信号は強調するという仕組みになっています。
特に、近接効果の抑制は従来のSM58やBeta 58Aと比べて明らかに優れています。

録音した音源を聴き比べてみたら、Nexadyne 8のオンマイクでの明瞭さとバランスの良さには驚きました。
指向性

Nexadyne 8には、指向性が異なる2つのモデルが用意されています。
- Nexadyne 8/C:カーディオイド
- Nexadyne 8/S:スーパーカーディオイド
Nexadyne 8/Cは、カーディオイドが採用されており、正面の音を拾うオーソドックスなタイプ。
収音範囲は、やや広めに作られているので扱いやすいモデルと言えます。

Nexadyne 8/Sは、スーパーカーディオイドが採用されており、8/Cよりも収音範囲は狭くなっています。

周辺ノイズの混入を抑制し、ハウリングにも強いモデルです。
一方、口元がマイクから外れると音量もガクンと下がるので、歌唱時に動き回る方などは注意が必要。
どちらを選ぶか迷う場合は、汎用性重視なら8/C、ハウリング対策を重視するなら8/Sという選び方が良いでしょう。
個人的には、8/Cでも十分ハウリングに強かったので、特段理由がなければ8/Cが安定だと感じました。
付属品

Nexadyne 8の付属品は以下の通りです。
- マイクホルダー(ソフトフレックス)
- ジッパーケース
- 3/8インチ-5/8インチ変換ねじ
マイクホルダーはSHUREおなじみのソフトフレックス。

しっかりとマイクを固定でき、着脱もスムーズです。
中には3/8インチ-5/8インチ変換ねじが入っており、マイクスタンドにあわせて、ねじサイズを調整できます。
ジッパーケースはセミハードタイプで、持ち運びにも安心。


質感もしっかりしていて、価格相応の作りになっていますね。
SHURE Nexadyne 8をレビュー

それでは、Nexadyne 8を詳しくレビューしていきます。
レビューにあたって、ステージでのライブパフォーマンスとライブ配信の両方で使ってみました。
自宅環境での録り比べでは、SM58やBeta58Aと明らかに差があったので驚きました。
近接効果の抑制が素晴らしい

Nexadyne 8の最大の特徴は、オンマイクでも低音域が膨らまない明瞭なサウンドです。
従来のSM58やBeta58Aでは、マイクに近づくほど低音域がブーストされる「近接効果」もあり、音がこもり気味でした。

Nexadyne 8では、この近接効果が大幅に抑制されており、マイクをゼロ距離で使っても明瞭でバランスの取れたサウンドになっています。
自宅環境で、SM58やBeta58Aと録り比べたところ、Nexadyne 8の明瞭なサウンドに驚きました。

そして、ベースとなるサウンドの特性はクリアで抜けが良く、声の輪郭がはっきりとしています。
高音域の伸びも自然で、ゼンハイザーのe 935とSHUREのBeta58Aの良いとこ取りしたような印象です。
ちなみに、個人的にはカーディオイドの8/Cが使いやすいと感じました。

8/Cでも十分ハウリングに強く、音被りを回避できてましたし、収音範囲も標準的で扱いやすいです。
何かしらスーパーカーディオイドにしたい理由がある人以外は、8/Cで良いのではないかと思いました。
EQ処理なしでも使える自然なサウンド

Nexadyne 8をライブ配信で使ってみましたが、EQ処理をせずとも自然で明瞭なサウンドが得られました。
SM58だと、音がややこもり気味になるのでEQで補正することが多いのですが、Nexadyne 8はそのまま使ってもスッキリと明瞭に聴こえます。

マイク距離が変わっても比較的音質の変化が少ないので、初心者でも扱いやすいマイクです。
ライブ配信やリハーサルスタジオなど、音の調整も自分でやらないといけない場合でも安心して選べるマイクだと感じました。
ハンドリングノイズの抑制も優秀

ステージでハンドマイクとして使う場合、気になるのがハンドリングノイズ。
マイクを持ち替えたり、グリップを握り直したりするときに「ゴソゴソ」というノイズが入ることがあります。
Nexadyne 8はRevonic™デュアルエンジンテクノロジーのおかげか、このハンドリングノイズが気にならないレベルで抑制されています。

筆者は、パフォーマンス中に右手と左手でマイクを持ち替えることが比較的多いのですが、録音を聴きなおしてもノイズっぽい音はなく良好でした。
ライブで動きながらパフォーマンスする方にも、安心しておすすめできるマイクです。
ライブでの利用だけならSM58でいいかも

最後は、微妙だなと思った点も触れておきます。それはコスパです。
Nexadyne 8の価格は44,000円程度で、SM58(約16,000円)の3倍近い価格です。
音質面では確実に進化しているものの、ステージでのライブパフォーマンスのみの用途であれば、SM58やBeta 58Aでも十分だなと感じたんですよね。

ライブハウスのように、ラウドな環境でエンジニアの方が調整してくれるサウンドとなると、正直なところステージ上でも客席でも違いをほとんど感じられないです。
たけしゃん
なので、そこに数万円のお金を払う価値があるか?と言われると、結構厳しいなと感じてしまいました。
SM58やBeta58Aも十分に良いマイクですからね…。
一方で、ライブ配信やレコーディングでも使いたい場合は、Nexadyne 8の価値は十分あります。
オーディオインターフェイスに直で挿してヘッドホンで聴くと、SM58やBeta58Aと比べて明らかに明瞭でクリアなサウンドに聴こえます。

ステージとライブ配信の兼用マイクとして考えると、Nexadyne 8は非常に魅力的な選択肢だと思いました。
なので、どれだけ幅広い用途で使うかを考えて、Nexadyne 8まで頑張るか、SM58やBeta58Aにしておくか決めると良いでしょう。
SHURE Nexadyne 8 まとめ

- Revonic™デュアルエンジンテクノロジーでオンマイクでも明瞭なサウンド
- EQ補正なしで使える自然な音質で、ステージと配信の兼用に最適
- 価格はSM58の約3倍。ステージのみならSM58でも十分
ぎたすけ
たけしゃん
SHURE Nexadyne 8のレビューでした。
ダイナミックマイクも、確実に進化しているんだなと感じられる製品でした。
個人的には、ライブ配信はコンデンサーマイクがいいなとずっと感じていましたが、Nexadyne 8なら十分使えるなと感じました。
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