ぎたすけ
たけしゃん
iPhone 7 内蔵マイク
ZOOM iQ7
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ZOOM iQ7の特徴
マイクタイプ | MSステレオマイク(90°/120°/M-S) |
音質 | 44.1kHz・48kHz/16bit |
最大入力音圧 | 120dB SPL |
電源 | iOS端末より給電 |
対応iOS | iOS6~14 |
寸法(WDH) | 54.5× 57.2× 26.5mm |
重量 | 30.5g |
ケーブルなど一切不要でiOS端末に直接接続できる手軽さがウリのZOOM iQ7。
結構前からある、iPhone・iPad・iPod向けの外部マイクですね。
Ligtningコネクタを介して、そのまま付けられるので手軽な上に携帯性も抜群です。
音質もiPhone内蔵マイクとはさすがにレベルが違うので、スマホでの配信や録音を高音質にしたい人にはありがたい製品です。
用途としては以下のシチュエーションで活用可能ですね。
- 演奏動画の撮影・録音
- ボーカル・楽器のレコーディング
- 高音質ボイスレコーダー
- ライブ配信
- オンライン会議(ZOOM)
それでは、製品仕様から細かく解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<ZOOM iQ7をレビュー>を参照ください。
仕様の目次
iOS端末で使用可能
ZOOM iQ7はLigtningコネクタがついており、iOS端末と直接接続可能です。
電源供給はiOS端末からされるため、別途電源も不要です。
対応端末は以下の通りになっています。
iPhone | iPhone5以降 |
iPad | 第4世代以降 |
iPod | 第5世代以降 |
※端末名別の対応機種一覧は公式HPを参照ください
また、本体下部にはケースアジャスタなる部品がついていて取り外し可能になっています。
ケースアジャスタはスマホケース有無に合わせて調整できるゴム製の板です。
スマホケース越しにiQ7をつけるときはケースの厚みで取付できない場合があるので、ケースアジャスタを外して調整しましょう。
また、iQ7はiOS用なのでAndroidでは使えません。
Android端末で使いたい場合はZOOM Am7を選択しましょう。
コネクタがUSB-Cになっているので、USB標準のAndroidで使える仕様になっています。
MSステレオマイク搭載
SIDE | 双指向性マイク。両サイドの音を拾う |
MID | 単一指向性。正面の音を拾う |
ZOOM iQ7の特徴はMSステレオマイクになっていることです。
MSステレオマイクは正面の音を拾うマイクと両サイドの音を拾うマイクを組み合わせてステレオ音像を作り出します。
ちなみにZOOM iQ6は両サイドの音を2本のマイクに分けて拾うXYステレオマイクになっています。
部屋全体の音を録りたいときはXYステレオのほうが自然なステレオ音声を録ることができます。
一方でMSステレオマイクであるiQ7なら、SIDEマイクで部屋の音全体を録りつつ、MIDマイクで狙いたい音を集中的に録ることが可能です。
自身の歌や楽器の音をメインに録りたい場合はMSステレオマイクの方が良いですね。
また、マイクの回転と本体のスイッチで録る方向とステレオの広さを変更できるようになっています。
ステレオ幅調整スイッチ
90° | 音の広がりを90°にする |
120° | 音の広がりを120°にする |
M-S | Handy Recoder(アプリ)で調整する |
1人で音を録るときは基本的には90°で大丈夫です。
細かい調整をしたい場合はM-Sを指定して、専用アプリのHandy Recoderを使いましょう。
Handy RecoderではMIDとSIDEのマイクをパラで録音して、ステレオ幅を調節バーでいじれる仕様になってます。
HandyRecorder
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ウィンドスクリーン付属
ZOOM iQ7にはウィンドスクリーンが付属しています。
マイクを近づけて話す場合や外で録音する場合に息や風で発生する吹かれを防止することができます。
本体にウィンドスクリーンを取り付けるとこんな感じ。
スッポリ覆われるので、それなりに風の音も防いでくれますね。
専用アプリ Handy Recorder
ZOOM iQシリーズ用にHandy Recorderという専用アプリが用意されています。
Handy Recorderを使うことで録った音声のフォーマットを変更したり、録音データの編集やエフェクト調整といったことも可能になります。
また、MSステレオのステレオ幅の調整も可能となっているので、割といろんなことができます。
ちなみに音声録音のアプリなので、撮影はできません。
撮影する場合はiOS標準のカメラアプリやその他のビデオ系のアプリを使いましょう。
HandyRecorder
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ZOOM iQ7をレビュー
それでは、ZOOM iQ7を細かくレビューしていきます。
メリット・デメリットをまとめると以下の通り。
手軽に高音質という面では素晴らしい外部マイクです。
そのへんの安いUSBマイクよりもはるかに高音質でケーブル不要。
一方でスマホとドッキングするタイプなのでカメラと併用する場合にマイキングの自由度がないのが難点です。
個人的な各用途での使い勝手をまとめるとこんな感じ。
喋る用途では総じて相性が良いです。
ざっとまとめると、こんな感じでここからは細かくレビューしていきます。
レビューの目次
音質は内蔵マイクから大幅にレベルアップ
iPhone 7 内蔵マイク
ZOOM iQ7
上記の音声は机の上にスマホを置いて、弾き語りで録ったものです。
聴き比べてみると、音質の違いが明確ですね。
iPhone内蔵マイクは音質が良いと言っても、やっぱり通話用なんだなと感じます。
iQ7のマイクはステレオのバランスや音を拾う範囲も絶妙な調整で、机の上に置いて使うにはもってこいです。
マイキングとか細かいことを意識せずに使っても、かなり良い音で録れるので楽です。
一方で音楽用途で使う場合は、指向性を絞ったマイクを美味しい音が録れる位置に設置したほうが良いです。
このあたりはどこまで手間かけるか?というところですね。
お手軽に使うなら、iQ7はかなり使い勝手良いマイクですし、喋る系の撮影や配信においてはiQ7で十分です。
動画撮影時にマイクが遠くなりがち
ZOOM iQ7はスマホとドッキングするタイプの外部マイクです。
その手軽さは素晴らしいものの、動画撮影においては基本的にはオフマイクしか選択肢がありません。
スマホカメラの画角に人と楽器を入れるためにはカメラと被写体の距離がそれなりに必要です。
そのため、オンマイクでの収録はできないのでどうしてもハンドマイクなどと比べて音がぼやけます。
このあたりは手軽さと音質のどちらを優先するか?というお題ですね。オンマイクだとそれなりに手間も増えますし、機材も増えますからね。
サクッと撮影を済ませつつ、音質もある程度のレベルは欲しいという方はiQ7は良いですよ。
また、演奏ではなくトーク系の収録であればオフマイクのiQ7で全く問題ない音質なので、用途にもよるかなと思います。
専用アプリの使い勝手は良い
専用アプリであるHandy Recoderは操作性も良く、良好です。
また、Handy Recoderのみ使える機能が割と多くて、ここは他アプリでも使えたらなぁ…と少し残念。
例えば、エフェクトが搭載されており、EQやリバーブを音にかけることができます。
設定内容もプリセット系中心で初心者でも使いやすい仕組みになってます。
また、録音した音源はそのままiCloudなどにアップできるようにもなっています。
一方で「ファイル」アプリではHandy Recorderは出てこないので、LINEなどで音源共有したい場合は一度iCloudにアップロードしてiCloud経由で共有する感じでした。
また、iQ7のイヤホンジャックの音量調整はHandy Recorderからしかできません。
iPhone本体の音量調整ボタンをいじっても変わらないので、Handy Recorderのヘッドホンアイコンの音量で調整します。
一度調整すれば、Handy Recorderを落としても記憶されており、他のアプリでも調整した音量が適用されます。
あと、Handy Recorder上ではダイレクトモニター機能がつかえます。
モニター音が遅延する場合はダイレクトモニター機能をONにしましょう。
ここも欲を言うと本体機能で搭載して、他アプリでもダイレクトモニターを使えるようにしてほしかったですね。
ステレオマイクなのはありがたい
ZOOM iQ7の良いところはステレオマイクである点です。
iPhoneのアプリにはモノラル仕様とステレオ仕様があって、ステレオ仕様のアプリでモノラルマイクを使うとLからしか音が出ないんですよね。
そして、普通のXLRマイクはモノラルなので片耳からしか音が出なくて困ることは割とあります。
アプリ | 仕様 |
17Live | モノラル |
nana | モノラル・ステレオ切替可能 |
nanaパーティー | ステレオ |
Poco-cha | ステレオ |
インスタライブ | モノラル |
LINEライブ | モノラル ※1chしか認識しない |
ツイキャス | ステレオ |
YouTube Live | ステレオ |
TikTok | モノラル ※1chしか認識しない |
GarageBand | モノラル・ステレオ切替可能 |
iOSのビデオ | ステレオ |
例えば、iOS標準のカメラアプリで動画を録りたい場合に普通の外部マイクだと片耳からしか音がでません。
iQ7だとちゃんとステレオで音が出るので、カメラアプリでライトに撮影したい場合は便利ですね。
色々使ってみた所感では手軽さはキープしつつ音質をそれなりのレベルにしたい人向けの製品ですね。
DAWとか使って、カッチリ録る人には不向きですが、カメラアプリで一発録りで済ませたい人には強い味方になりそうです。
ZOOM iQ7 まとめ
- iOS端末に直接接続できるMSステレオマイク
- 手軽で高音質。音楽用途よりは喋る系の動画・配信に適している
- 音声録音用の専用アプリでエフェクト調整も可能
ぎたすけ
たけしゃん
ZOOM iQ7のレビューでした。
結構前に発売された製品ですが、しっかり考えられていて今でも現役で使える機種ですね。
オンライン会議とかオンラインでのスピーチは音質で与える印象が大分変わるので、こういったお手軽かつ高音質な外部マイクを上手く利用したいところですね。
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