評価:4.5
ぎたすけ
たけしゃん
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Sennheiser IE 100 PRO
型式 | ダイナミック型 |
再生周波数帯域 | 20 Hz – 18 kHz |
感度 | 115 dB (1 kHZ/ 1 Vrms) |
インピーダンス | 20Ω |
接続端子 | 独自端子 |
質の良いオーディオ機器で定評のあるSennheiserのインイヤーモニター IE 100 PRO。
昔から人気のIE 40 PROの後継機です。
非常に聴きやすいサウンドに快適な付け心地で、リスニング用途でも人気がある製品です。
まずはIE 100 PROの製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<IE 100 PROをレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
IE 40 PROとの違い
まずは先代のIE 40 PROとの違いを記載していきます。
変化した部分を箇条書きでまとめると以下の通りです。
- ダイナミックドライバーが新開発された
- イヤーフック部分が強化された
- ケーブルの耐久性が向上
- 接続端子が上位モデルと同じになった
- 別売りのBluetoothケーブルが使えるようになった
サウンド周り、耐久面、利便性の面で性能が上がっています。
サウンドに関しては、正直なところほとんど変わっていません。IE 40 PROと一緒で聴きやすい音です。
わかりやすい変更点としては、接続端子がIE 400 PROなど上位モデルと同じになったことですね。
IE 100 PROなら上位モデルで使われているケーブルにリケーブルすることも可能です。
また、別売りのIE PRO BT CONNECTORを買うことでBluetoothで使えるようにもなりました。
細かいところの性能アップに加えて、普段使いでの利便性が向上しています。
新開発のシングルダイナミック・ドライバー
IE 100 PROは新開発のシングルダイナミック・ドライバーを搭載しています。
小型ですが、パワフルな音で大音量にしても歪みません。
高音の抜けが良く、明瞭なサウンドです。
ライブのモニターとしても聴きやすいですし、リスニング用途で使っても非常に心地よく聴こえます。
イヤーフックを耳にかけて固定
IE 100 PROはイヤーフック部分を耳に引っ掛けて固定するタイプです。
イヤーフック部分はフレキシブルに曲げられます。
IE 100 PROのイヤーフックは柔らかめで調整が非常に楽です。
このイヤーフックの調整が甘いと耳裏が痛くなったりしますので、これだけ楽に調整できるのは良いですね。
接続は独自端子
IE 100 PROはゼンハイザー独自規格の端子を使用しています。
そのため、MMCXなどのケーブルは使用できません。
ただ、IE 100 PROになって、上位モデルのIE 400 PROなどと同じ規格になりました。
そのため、上位モデルのオプション品は使用できるようになっています。
IE 100 PROの付属品
IE 100 PROには本体、1.3mケーブル、ソフトポーチ、シリコンアダプタ、フォームアダプタ、クリーニングツールが付属しています。
ソフトポーチはサイズ感も程よくて、質感も良好なので使いやすいです。
僕も最近はモバイルバッテリーなどの小物入れるポーチの中に入れてコワーキングスペースに持って行ってます。
また、イヤーピースはサイズ別で替えが付属してます。
※クリーニングツール、フォームアダプタ、シリコンアダプタ
本体を装着してみて、サイズ感が微妙と感じたら交換してみると良いでしょう。
なお、IE 100 PROの接続端子はイヤホン標準の3.5mm端子になっています。
オーディオインターフェイスなどは6.3mmであることが多いので、ライブ配信などで使う場合は変換アダプタを用意しておくと良いでしょう。
また、iPhoneに直接接続したい場合はLightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタが必要なので、こちらも必要に応じて用意しましょう。
Sennheiser IE 100 PROをレビュー
それでは、IE 100 PROを細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
ライブステージ、配信でのイヤモニ、リスニングでの用途では非常に良いですね。
僕もスタジオや自宅配信でのイヤモニとして、発売以来ずっと愛用しています。
一方でミックスとかディレクションで使うには、やや不向きかなと感じました。
レビューの目次
明瞭で心地よいサウンド
IE 100 PROは高音域が明瞭な明るいサウンドで、いわゆるドンシャリ寄りの音です。
ポップスやロックなどを中心に非常に聴き心地が良いですね。
イヤモニとして使う場合もボーカルの音が明瞭でクッキリ聴こえるため、すごく歌いやすいです。
音の分離も良いため、アコギの粒立ち良いアタック音もクッキリと入ってきます。
ボーカル、アコギのイヤモニとしては、すごく使いやすいですね。
ちなみに僕はライブステージでは、モノラルのワイヤレスシステムに繋いで使っています。
モノラルでもボーカルの音は埋もれず、明瞭に聴こえるので非常に助かっています。
付け心地も非常に良い
IE 100 PROはフィット感に優れており、付け心地も非常に良いです。
特にイヤーフック部分が調整しやすい点が気に入っています。
僕はもともとはSHURE SE215を長年使っていましたが、イヤーフック部分が少し硬いんですよね。
そのせいか、長時間付けている耳裏が痛くなることが結構ありました。
一方でIE 100 PROは柔らかいので、長時間付けていても耳裏が痛くなりません。
メインのイヤモニをIE 100 PROに変えた一番の理由はイヤーフックの使いやすさですね。
ミックスやディレクションにはやや不向き
IE 100 PROは聴き心地が良いサウンドになっており、フラットとは言い難いです。
その点がミックスやディレクションに不向きだと感じます。
僕はミックスやディレクションはSONY MDR-7506でやってます。
MDR-7506で微妙に感じたサウンドも、IE 100 PROで聞くと良い感じに聴こえてしまうんですよね。
同じようにAirPods Proで聞くと、高音域がうるさいサウンドもIE 100 PROで聞くと心地よく聴けてしまいます。
リスニングやライブでのモニター用途では、非常に良いです。
一方でミックスやディレクションでは、判断ミスしそうなのでIE 100 PROは使わなくなりました。
また、自分のライブ配信のアーカイブを聴き直すときも、基本使っていません。
やっぱり、すごく良い感じに聴こえるんですよね。
自分の演奏をフラットな視点で確認したいときは、フラットなモニターヘッドホンを使ったほうが良いですね。
逆にリスニングで使う分には、ストレスなく音楽に没頭できます。
競合製品との比較
最後は競合となるイヤモニのSHURE SE215 SPE-Aとaudio technica ATH-E40と比較してみましょう。
まずは、1万円近辺のベストセラーイヤホン SHURE SE215 SPE-Aです。
IE 100 PROと聴き比べてみると、SE215 SPE-Aは低音が強く、音がこもり気味です。
ライブのモニターとして使うなら、明瞭で聴きやすいIE 100 PROが良いなと感じます。
また、SE215 SPE-Aはイヤーフック部分が硬くて耳裏が痛くなりがちなんですよね。
なので、僕はIE 100 PROを推します。
低音域が強いイヤホンが良い人や、MMCXが良い人はSE215 SPE-Aも検討すると良いかなというくらいです。
続いてはaudio technica ATH-E40との比較です。
ATH-E40はフラットな特性でクセのないサウンドです。
そのため、ミックスやディレクションでも使いたい人にはATH-E40はおすすめです。
一方でフィット感がいまひとつです。
遮音性などには問題ないものの、付けた時に浮いた感覚があります。
なので、ライブステージやライブ配信でイヤモニとして使うなら、IE 100 PROをおすすめします。
色んなイヤモニをメーカーさんに借りて試しましたが、僕は予算1万円近辺ならIE 100 PROが総合力No.1だと感じています。
ゼンハイザー IE 100 PRO まとめ
- 1万円前半で使い勝手がよい、ステージ向けのイヤモニ
- ドンシャリ寄りのチューニングでリスニング用途でも使いやすい
- フラットではないので、ミックス・ディレクション用途だといまいち
ぎたすけ
たけしゃん
ゼンハイザー IE 100 PROのレビューでした。
僕はバンドやセッションで歌うときは、IE 100 PROをいつも使ってます。
すごく歌いやすくて、非常に重宝しています。
ライブ用のイヤモニを探している方はぜひチェックしてください。
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