ZOOM H1nをレビュー。外部マイクとしても有能な安価なハンディレコーダー

ZOOM H1n

評価:4

ぎたすけ

音はよさそうだけど、スマホでよくない?って思っちゃうよな

たけしゃん

それが使ってみると結構差があるんだよね。H1nだと音量調整が楽で良いよ
H1nの評価
音質
 (4)
使い勝手
 (4)
価格(12,000円程度)
 (5)
総合評価
 (4)
メリット
デメリット
  • 音質はなかなか良い
  • オートレベルとリミッターがある
  • PCやiOSの外部マイクにもなる
  • 自動調整だとあまり良い音で録れない
  • 付属品が少ない

iPhone内蔵マイク

H1n

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この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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ZOOM H1n

ZOOM H1n 斜めから撮った
同時録音トラック2
信号処理32ビット
最大 SPL120 dB
フォーマット mp3(128~320kbps)
Wav(96kHz / 24bit)
記録メディアmicroSD、MicroSDHC
最大32GB対応(別売)
電源単4電池×2
アルカリで約10時間駆動
外形寸法(WDH)50 mm × 137.5 mm × 32 mm
重量60g(電池含まず)
公式HP

ハンディレコーダーのベストセラー、ZOOM H1n

12,000円程度で買えて、色んな使い方ができる非常に便利な製品です。

H1nの特に良い点が最大120dB SPLの耐音圧でリミッターもついていることです。

ZOOM H1n 左斜め上

そのおかげでライブハウスやスタジオの大音量でも割れずに録れます。

それでは、H1nの製品仕様から解説していきます。

仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<ZOOM H1nをレビュー>を参照ください。

製品仕様 目次

90°XYステレオマイク

ZOOM H1n 上部

ZOOM H1nは90°XYステレオ方式のコンデンサーマイクが採用されています。

音質はなかなかよく、ポンと置いて録音するだけで良い感じに録れます。

最大SPL 120dBなので、かなりの大音量もキレイに録音できる点も良いですね。

なお、プラグインパワー対応のステレオミニ入力もついています。

ZOOM H1n 右側面上部

そのため、外部マイクや楽器を接続して、録音することも可能です。

オートレベル機能

ZOOM H1n 左斜め上

ZOOM H1nは音量を自動調整するオートレベル機能がついています。

また、音割れ防止のリミッター機能や不要な低音域をカットするローカットフィルターもあります。

このあたりが普通の外部マイクより、H1nが使いやすい理由です。

オートレベルとリミッターをONにすれば、音量調整せずとも、それなりの音質で録音できます。

ZOOM H1n 右側面

なお、録音した音の再生は内蔵スピーカーあるいはLINE OUTに繋いだイヤホンで聴けます。

ZOOM H1n 左側面

LINE OUTはVOLUMEボタンもついているため、その場でスムーズに録音を確認できます。

外部マイクとしても使える

ZOOM H1n 左斜め

ZOOM H1nはUSBオーディオインターフェイスとしても機能します。

そのため、PC、iOS、カメラなどの外部マイクとして使うことが可能です。

補足

iOSとの接続はケーブル以外にUSBカメラアダプタが必要です

また、動画撮影用に出力からトーン信号を鳴らせるサウンドマーカー機能もついています。

動画は一眼レフで録り、音はH1nで録る場合にカメラ側にトーン信号を入れておくと後で映像と音を同期させるときに楽です。

付属品

ZOOM H1n 外箱

ZOOM H1nの付属品はクイックガイドのみです。

記録メディアは別売りなので、合わせて購入しましょう。

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補足

スマホやPCの外部マイクとしてのみ使う場合は記録メディアは不要です

なお、セット販売されているアクセサリーパックのSPH-1nを買うと、下記4点がついてきます。

ZOOM SPH1n の外箱
ZOOM SPH1n 付属のウィンドスクリーン
ウィンドスクリーン
ZOOM SPH1n 付属のUSBケーブル
USBケーブル
ZOOM AD-17
USBアダプタ
ZOOM SPH1n 付属のソフトシェルケース
専用ケース

専用ケースとウィンドスクリーンはあったほうが大分楽なので、SPH-1nをセット購入することをおすすめします。

また、本体は単四電池2本で駆動します。

ZOOM H1nの単三電池を入れるところ

アルカリ単四電池なら約10時間連続駆動できます。

実際にスタジオ練習で使った感じでは、フル充電のエネループで6時間くらいが限界でした。

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ZOOM H1nをレビュー

ZOOM H1n
H1nの評価
音質
 (4)
使い勝手
 (4)
価格(12,000円程度)
 (5)
総合評価
 (4)

それでは、ZOOM H1nを細かくレビューしていきます。

メリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。

メリット
デメリット
  • 音質はなかなか良い
  • オートレベルとリミッターがある
  • PCやiOSの外部マイクにもなる
  • 自動調整だとあまり良い音で録れない
  • 付属品が少ない

ベストセラーだけあって、よくできた製品です。

バンドリハなど、録音する機会がある人は持っておいて損はありません。

製品レビューの目次

音質はiPhoneより大分良い

ZOOM H1nとiPhone 13Pro

ZOOM H1nでボーカルやアコギを録ってみました。

さすがに音質はiPhone内蔵マイクよりはワンランク上です。

特に自宅での生録音では、音の繊細さで大分差が出ます。

ZOOM H1n

ZOOM H1n 右斜め上

iPhone 13 Pro

iPhone 13

イヤホンなどで聴くと、音質の違いがわかりやすいですね。

iPhoneの内蔵マイクとは鮮明度が大分違います。

僕はオープンマイクやセッションの録音用で、ZOOM H1nをiPhoneの外部マイクとして使っています。

やはり、iPhoneマイクよりはH1nのほうが細かい部分までわかるので復習しやすいです。

オートレベルとリミッターはそれなり

ZOOM H1n 上部

オートレベルとリミッターでバンドリハを簡単にキレイに録れる…と思いH1nを買ったのですが、そこまでは期待しすぎでしたね。

一応、音量が激しく変化する状況でも割れずにそれなりにキレイには録れます。

ただ、圧縮が激しくかかったり、急に音量がガクンと下がったり、iPhoneの内蔵マイクとあまり変わらないです。

iPhone7
iPhoneの内蔵マイクもオートレベルっぽい動作をする

リミッターが強くかかると音質もiPhoneと大して変わらなくなります。

iPhoneよりワンランク良い音で録るには、リミッターが強くかからないように音量調整して録るしかありません。

そのため、音量調整せずにそれなりの音質で…と考える人はiPhoneでも大して変わりません。

H1nはもう一手間かけて、iPhoneより良い音質で録りたい人向けの製品ですね。

外部マイクとして使えるので便利

ZOOM H1n

ZOOM H1nの良いところは外部マイクとして機能することです。

僕はiPhoneの外部マイクとして使うことが多いですが、スマホ側にファイル保存できると共有など何かと楽です。

たけしゃん

リハの録音でも、その場でGoogle Driveに転送してメンバーと共有できます

また、H1nは一眼レフなどカメラの外部マイクとしても使えます。

Canonの一眼レフ

サウンドマーカー機能で動画と音声の両方に目印になるトーン信号を入れられるので同期させるのも楽です。

バンドでスタジオ演奏を動画撮影する際などに重宝します。

僕自身もセッションやオープンマイクの録音用でH1nを買いましたが、もっと色んな場面で活躍しそうです。

バンドやユニットでは、誰か1人がH1nを持ってると非常に便利です。

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ZOOM H1n まとめ

ZOOM H1n 外箱
  • 90°XYステレオマイク搭載のハンディレコーダー
  • オートレベルとリミッター搭載で初心者でも使いやすい
  • PC、スマホ、カメラの外部マイクとしても利用可能

ぎたすけ

iPhoneでいいじゃんと思ってたけど、割と違うもんなんだな

たけしゃん

そうだね。一手間必要だけど、iPhoneよりは大分良い音で録れるね

ZOOM H1nのレビューでした。

オートレベルとリミッターで手軽に高音質で録音するのは厳しかったですが、一手間かけるとスマホよりは大分キレイに録れました。

バンドリハーサルからインタビューや動画撮影まで、幅広く活躍できるマルチなハンディレコーダーですね。

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