上手い人はカポタストを使わない?カポの使用頻度が減る理由を細かく解説

カポタストをつけて演奏している写真

ぎたすけ

確かに上手い人はカポタスト使ってない気がするよな。なんでだろ

たけしゃん

これは上手い下手という話じゃなくて、演奏内容によるんだよ。そのへんを解説していくね
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音楽ブロガーたけしゃん

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たけしゃん

tkshan

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ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
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上手い人にカポタストは必要ない?

MARTISAN NC-20をギターの2Fに取付

上手い人はカポタストを使わないか?というとそんなことはありません。

上手い人も必要であれば、カポタストを使います。

上手い人はなぜカポタストを使う頻度が低いのか?

それは演奏における引き出しの数が多いからです。

ギターを演奏しているところを横から撮った

演奏内容によってはカポタストが邪魔になることは多々あります。

一方で演奏内容によって、カポタストをつけた方が良い場合も多々あります。

カポタストを使うかどうかの判断で重要なことは下記2点です。

  1. 曲にあった演奏内容はどれか
  2. どの選択が音色的にベストか

この2点を考えて、最適と思える選択をすることが重要ですね。

ここからはカポタストを使うメリットとデメリットを解説していきます。

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カポタストを使うメリット・デメリット

Wingo JX-09 斜め

カポタストを使うメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。

メリット
デメリット
  • バレーコードを避けられる
  • 開放弦を活用しやすい
  • 音色を変えられる
  • ポジションを広く使えない
  • ポジションの感覚が狂う

カポタストを使う大きなメリットは開放弦を活用しやすい演奏キーに変えられることです。

例えば、カポなしだとバレーコードだらけの曲もローコード中心に変えることができます。

カポなしと1カポの演奏するコードの変化

こうすることで演奏内容を簡単にするだけでなく、開放弦を活かしたプレイができます。

特にアコギは開放弦を活用することで出せる良さがあるので、カポタストをよく使うわけです。

NSカポ 前面

また、ハイフレットにカポタストをつけることで独特の高い音を出すこともできます。

カポタストを4Fにつけて演奏している画像

アコギのアルペジオでよく使われる手法ですが、ハイフレットのアルペジオ独特の良さが出せます。

一方でカポタストのデメリットは演奏できるポジションの制約です。

カポタストをハイポジションにつけるほど、使えるフレットが少なくなります。

Wingo JX-09をギターの2Fに取付

ローフレットからハイフレットまで活用する場合はカポタストが邪魔になることも多いですね。

また、カポをつけることでポジションが横にスライドするため、ポジションマークも参考にしづらくなります。

アコースティックギターのネック部分を真横から撮った
ネック側面の黒い点がポジションマーク

特に奇数フレットにカポタストをつけると、ハイフレットのフォーム位置がわかり辛くなりますね。

そのため、ポジションを広く使った演奏ではカポタストをつけると混乱しがちです。

特にセッションなどで臨機応変に対応するときはあまりカポタストは使いたくないですね。

楽器やジャンルによるカポタストの利用

Fender stratocaster

続いては楽器やジャンルの違いによるカポタストの利用についてです。

ギターの中でも、カポタストをよく使うジャンルとあまり使わないジャンルがあります。

ザックリまとめると、下表のようになっています。

カポの使用楽器・ジャンル
よく使う弾き語り
アコギ(歌もの)
あまり使わないエレキギター
クラシックギター
ジャズ系
補足

曲や演奏スタイルにもよるので、上表はただの一般論です

なぜよく使うのか、逆になぜあまり使わないのかをしっかり理解することが重要です。

ここを理解することで演奏の幅を広げやすくなります。

アコギはカポタストをよく使う

Gibson J-45

まずはカポタストをよく使うアコースティックギターです。

理由は単純で開放弦やローコードを使った演奏が多いからです。

ギターを演奏しているところを横から撮った

特に弾き語りや歌モノではローコードのストロークやアルペジオがよく合います。

そのため、ローコードや開放弦を活用することが難しいキーだとカポタストで演奏キーを変えるわけです。

Fコードをカポタストで簡単にする

エレキギターだとカポタストをほぼ使わない人でも、アコギの演奏では多用することはよくあります。

ただし、演奏ジャンルにもよります。

アコギでもジャズ系のジャンルを演奏する場合はカポタストはほとんど使いません。

Cmaj9のギターコードフォームを押さえている写真

この点は後述の<ジャズ系もカポはあまり使わない>を参照ください。

エレキギターはカポをあまり使わない

Fender stratocaster

続いてエレキギターですが、エレキはあまりカポタストを使いません。

理由は下記の3点です。

  • ハイポジションで演奏することが多い
  • ローからハイまで広く使うことが多い
  • バレーコードが苦ではない

エレキギターだと音色、ミュートのしやすさなどを理由にハイコードを活用することが多いです。

また、ギターソロやフレーズ弾きもするので、1曲でローからハイまでフレットを広く使います。

エレキギターを弾いている男性

そうなると、カポタストを使うメリットよりデメリットの方が多いです。

そのため、アコギに比べるとカポタストを使う頻度は格段に落ちます。

MARTISAN NC-20

ただ、ギターボーカルはアコギのようにエレキを弾くこともあるので、カポタストを使うことがあります。

リードギターだとカポタストは邪魔になることの方が多いので、ほとんど使わないですね。

ジャズ系もカポはあまり使わない

JAZZ CLUBのステージ

ジャズやジャズ調のポップスをやるときもカポタストはあまり使いません。

使わない理由は主に下記の2点です。

  1. ジャズ系の曲は細かい転調が多い
  2. ジャズコードは開放弦を使うものが少ない

まず、ジャズやジャズ調のポップスは曲中の細かい転調が多いです。

そのため、カポタストをつけても演奏しやすくならないことが大半です。

Nashville capoを2カポにつけた状態

また、ジャズでよく使うジャズコードは移調に対応しやすいように開放弦を使わないものが多いです。

Dmaj9のギターコードフォームを押さえている写真2
Dmaj9

そのため、ジャズ系の楽曲ではカポタストを使うメリットがあまりありません。

カポタストがあるとポジション感覚が狂い、移調に対応しづらいのでむしろ向いていません。

なので、最近人気のジャズコードを活用したおしゃれポップスでもカポタストは使わないことが多いですね。

焚き火の前でアコースティックギターを弾いてる様子

このように演奏の幅が広がるほど、カポタストが邪魔になるケースも増えていきます。

そういった背景から「上手い人はカポタストを使わない」という話が出てくるわけです。

なので、引き出しの少ない人が無理をしてカポ使わずに演奏するメリットは一つもありません。

アコースティックギターを演奏しているところ。左手の写真

演奏のレパートリーを増やしていった結果、自然とカポタストの使用頻度が下がるわけです。

上手い人はカポタストを使わない理由 まとめ

Wingo JX-09 斜め
  • 上手い人も普通にカポタストは使う
  • 演奏の幅が広くなるとカポタストが邪魔になることも多い
  • 楽器や演奏ジャンルによってカポタストの使用頻度は変わる

ぎたすけ

なるほど。アコギ弾き語りとかで無理にカポ使わないってのは無駄な努力なんだな

たけしゃん

まあ、色んなジャンルの曲を練習すると勝手に使う頻度が減るから意識する必要はないよ

カポタストと演奏技術についての解説でした。

結論ばかり追いかけずに経緯や過程に目を向けることが大事です。

カポタストは演奏を簡単にする道具ではなく、演奏をより良くするための道具と考えられるといいですね。

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