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behringer(ベリンガー) ADI21 V-TONE ACOUSTIC DRIVER DI
激安で音楽機材を販売している、behringer(ベリンガー)のアコギ用プリアンプ ADI21 V-TONE ACOUSTIC DRIVER DI。
実売価格で4,000円程度とアコギ用プリアンプとしては破格。
その割りに機能面ではかなり充実しており、シミュレーターまで内蔵している優れもの。
やっぱり、気になるのはちゃんと機能するんかい!と言うところですよね。
実用的かどうかは後述するとして、先に仕様から解説していきます。
なお、仕様は良いから実用的かどうか教えてくれ!という人は<ADI21のレビュー>を参照ください。
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ADI21 機能一覧
- 3バンドEQ
- PADスイッチ(音を小さくする機能)
- GND LIFT(ノイズ対策用の機能)
- 内蔵チューブ/マイクシミュレーション
- ON/OFF可能なフットスイッチ付き
5,000円未満とは思えない多様な機能です。
特に内蔵チューブのマイクシミュレーション付きとは驚き。
PADスイッチは-20dbのON/OFFだけです。
入力音が大きいときに手軽に音量カットするときに使えます。
GND LIFTはグランド接続のカット機能ですが、ザックリ言うと特定条件化のノイズ除去です。
ハムノイズ(ブーンという音)が出てる時にONにすると効果が出るときがあります。
なお、電源はインプットにギターシールドを接続するとONとなります。
フットスイッチでEQや内蔵チューブといったエフェクト機能を駆動させるか選択できます。
ただし、消灯している状態でもギターシールドを接続しているとTRUEバイパス機能がONになり駆動しています。
よって、ケーブル挿しっぱなしだと電池がなくなりますので不使用時は抜きましょう。
入力・出力
- インプット(LINE)
- アウトプット(XLR)
- アウトプット(LINE)
出力はXLRとLINEで2系統用意されています。
一般的なDIでよくある構成ですね。
どこの現場でも対応できる入出力です。手ごろなDIが欲しい人には良いアイテムですね。
電源はアダプタ、電池の両対応
電源はACアダプタ(別売)、電池(9V)のどちらでも駆動します。
ACアダプタの接続口は本体横にあります。
電池を入れる場所は裏面ですね。
フタを開けるためのツメ部分が奥に入ってしまっていて、やや取りづらい。
中に入っているのはプリアンプでよく使用される9V電池です。
そこまでスペースは狭くないので、一通りの電池は入りそうです。
安定は楽器用のPROCELL 9V電池ですね。
電池消耗は結構激しいので、良く使う人はACアダプタを買ったほうが良さそうです。
ACアダプタを買うなら複数のエフェクターに電源供給できるパワーサプライがおすすめです。
パワーサプライ
ADI21
behringer ADI21 V-TONE ACOUSTIC DRIVER DIをレビュー
それでは、behringer ADI21をレビューしていきます。
初めに総評すると「DI機能は使えるがエフェクト系はイマイチ」です。
あれこれいじってみましたが、僕にはADI21を通していないほうが明らかに良い音に聴こえます(苦笑)。
また、内蔵チューブやEQもブーストさせすぎると歪みます。
幸い、消灯させた状態で使えばエフェクト系の機能は殺して、ただのDIとしては使えます。
5,000円未満でDIとしてちゃんと機能するだけで価値はあるっちゃあります。
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ADI21のエフェクトを通すと音が微妙
まずはADI21に接続して、EQや内蔵チューブの機能は殺して純粋なDIとして使ったときの音を聞いてみましょう。
DI機能だけ使用した時の音
うん、良い感じ。
そもそもがFISHMANのアクティブタイプのデュアルピックアップなので、このまま全然使える音です。
さて、それではADI21のエフェクトをONにしてみましょう。
セッティングは内蔵チューブは0にして、あとはフラットな状態です。
なんか表現が難しいんですけど、音がギラっとするというか刺々しくなっちゃうんですよね。
ナチュラル感が薄れてしまってます。
EQは効くけど良い音にするのが難しい
EQは3バンドタイプでMIDだけ効かせる帯域を170Hz~3.5KHzの間で調節できる機能が付いています。
肝心のEQの効きは効くんですけど、なんかイマイチな感じの効き方なんですよね。
まずはいくつか聞き比べてみましょう。
最初に基準となる全体域12時(フラット)にしたときの音です。
EQフラットの状態
何かイマイチではありますが、まあ耳に刺さったりはしないですね。
続いて、TREBLEを上げてみましょう。
刺々しさが増しましたね。EQ自体はちゃんと効果は出てます。
続いて、BASSを少しカットしてみましょう。アコギだと一番良く使うパターンです。
気持ち低音が弱くなったか…?違いがイマイチわかりませんね。
ちなみにもっと絞ると、全体の音量自体がグッと下がるので低音が弱まったのか全体が落ちたのか一層わかりません。
他のセッティングも色々ためしましたが、EQ自体はちゃんと効きます。
ただ、フラットの時点で刺々しい癖がつくので何かイマイチな感覚を受けます。
色々ためしても結局、DI機能だけの状態が一番良い(苦笑)。
ただ、音は変わるので元々の音がイマイチなエレアコならセッティング次第で、良くできそうな気もします。
内蔵チューブは音がこもる
続いては、内蔵チューブ/マイクシミュレーション機能についてですね。
内蔵チューブについてもまずは聞き比べてみましょう。
最初に基準となる内蔵チューブ0%の状態の音から。
内蔵チューブ0%の状態
続いては内蔵チューブを50%まで引き上げてみましょう。
ツマミ12時の状態がちょうど、50%です。
音に温かみが増しましたね。一方で大分こもった感じの音にもなっています。
う~ん、曲によっては良いのだろうか。僕はあんまり使わないかなぁ…。
ちなみに取り扱い説明書では「大抵の場合は内蔵チューブ100%に設定する」と記載があります。
なので、続いては内蔵チューブ100%を聞いてみましょう。
音が更に温かくなって、こもりましたね。
50%のほうがナチュラルな効き方してる気がしますねぇ。
特に最後のオープンコードでは、100%は効きすぎでアコギにしては歪みすぎな感じです。
内蔵チューブについても値段相応と言った感じですね。
アコギだと、極力歪まないで音の温かみと距離の近さだけ上手いこと出してほしいんですけど、さすがに4,000円くらいの機材じゃ厳しいですね。
PADスイッチは普通
PADスイッチは-20dbのON/OFFでONにすると音量がガクっと落ちます。
急に落ちすぎなので、3段階くらいにしてほしかったなぁと言うのが本音。
あんまり、DIでPADスイッチを使った経験がないので活用場面がイマイチわかりません。
ないよりはマシなので、出力が大きすぎる時の応急処置して活用しましょう。
電池の消耗は結構激しい
フットスイッチでエフェクト機能をOFFしても、1日ケーブル繋ぎっぱなしで電池が空になりました。
エフェクトONにしていると、ライブを10回こなす頃には電池がなくなりそうです。
活用される方は別売りでACアダプタを買ったほうが良いですね。
パワーサプライ
ADI21
behringer ADI21のメリット・デメリット
- アコギ用プリアンプの中でも群を抜いて安い
- パッシブピックアップ向けに最低限のDIが欲しい人には良い
- エフェクトを通すと原音より微妙になる
- エフェクトの効き方もイマイチ
使ってみた感じはう~ん…となってしまいました。
普段、パラアコを使っているのもあって差が歴然でした。まあ、値段の差も4倍くらいありますが…。
現状のピックアップの音がイマイチなら、ADI21のセッティングをかなり頑張って調整することで改善する可能性はありそうです。
口コミを見ると、かなり評価高いですしねぇ。
僕の家にあるエレアコだとどれも音が奥に引っ込むか、刺々しくなっちゃって使わないほうがマシでした。
とりあえず、DI機能が使える安い機種が欲しい…という人にはADI21は良い機種だと思います。
behringer ADI21 V-TONE ACOUSTIC DRIVER DI まとめ
- 実売価格4,000円程度とは思えない多機能プリアンプ
- エフェクト機能を通すと、音がイマイチになるので調整必須
- エフェクト機能を殺して、純粋なDIとしても使える
ぎたすけ
たけしゃん
ADI21 V-TONE ACOUSTIC DRIVER DIのレビューでした。
ちなみに友達から借りてレビューしたのですが、所有者の友達も買ったものの結局使ってませんでした。
セッティングを頑張れば音が良くなるのかも…とは思うんですけどね。
ただ、セッティングを頑張らないといけないものって場所変わるとダメだったりするんですよね。
毎回、リハーサルで音の調整を頑張れる時間があるわけでもないですし。
なので、プリアンプ買うなら高くても、パラアコみたいに安定して良い感じで使える製品が僕は好きです。
パラアコ
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