弾き語りとバンド、活動するならどちらがよい?

こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。

今日は弾き語りとバンド活動の比較です。
まあ、音楽性が決まっていれば迷うこともない気もするんですけど意外と迷ってしまうんですよね。

隣の芝生は青く見えるとはよく言ったもので、弾き語りである程度活動しているとバンド活動に憧れてしまうんです。

逆にバンドマンが弾き語りに転向ってのは大抵はバンドが解散しちゃったとか、そういった理由が多いです。

コスト面だとか、活動するにあたってのメリット・デメリットを見て行きましょう。

この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

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プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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1. コストについて

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それではまずはコストについて。
主には活動費ですが、一般的にはバンドのほうがお金がかからないと言われていますよね。

イメージ的にはバンドのほうがお金かかりそうなんですけどね。
実際のとこ、どんなもんでしょうか。

1-1.  日々の練習

バンドは練習スタジオ行くしかないです。
弾き語りの人は練習スタジオ使う人もいれば、近くの川原だったり、カラオケだったり、部屋の中だったりしますね。

仮にバンドも弾き語りも練習スタジオで練習するとなるとコストはほとんど変わりません。
3ピースバンドの場合は明らかに高くなりますが、4人いれば大抵は4人で割り勘した金額と個人練習の金額はほぼ同等なので変わらないというわけです。

ただ、弾き語りの人はカラオケで練習できたりもできるのでコストを抑える工夫はしやすいです。

1-2. ライブのノルマ

ライブのノルマは都内の平均で下記の金額ですかね。

  • 弾き語り系のライブハウス 10,000円
  • バンド系のライブハウス  30,000円~40,000円

バンド系のライブハウスは4人で割り勘すると弾き語りの人と同等か若干安いです。
ただし、集客できた時の負担額の軽減も1/4です。

例えば、チケット2,000円で5人呼べたとすると弾き語りの人はノルマ達成なので負担額0円ですが、バンドの人はノルマ30,000円だとして、20,000円は自己負担ですから1人当たり5,000円負担しなければいけません。

まあ、そう考えるとライブノルマについても弾き語りの人が有利ですね。
最初は友達ばっかり呼ぶので、集客もバンドのほうが有利ではありますけどね。

長期的なノルマ地獄から抜け出しやすいのはどちらかというと弾き語りでしょうね。

1-3. 音源の製作

続いてはCDやらMVなど、みなさんに聴いてもらうための音源の製作です。

こちらは比べるまでもなくバンド有利です。たぶん、圧倒的。

まず、レコーディング費用やプレス費用など制作費の掛かる度合いはバンドも弾き語りも一緒です。
そうなると、人数が居る分バンドのほうが1人当たりの費用負担は少ないです。

仮に30万かかったとすると、弾き語りの人は30万丸々負担ですが、4人バンドでは1人75,000円です。
この差は凄まじいですね。

そして、弾き語りの人だってCDを作る、MVを作るとなればバンド形態でやりたいでしょう。
すると、演奏者を雇う必要が出てきます。

バンドの場合は基本的にはメンバー以外の人は入れないことが多いでしょうから、ここでも差が出てきます。

もちろん、CDの売り上げの還元率はメンバーが少ない弾き語りのほうが有利ですが、製作費の負担が小さいのは大きいです。

1-4. どっちが有利?

さて、まとめたところでどっちがコスト面的には有利でしょうか。

僕は弾き語りのほうがコスト的に安いと考えています。

バンドより弾き語りのほうが小回りが効きますからね。
練習場所にしろ、ライブ場所にしろ選択肢が広いです。

ライブだってオープンマイク行ったり、ノルマ無しの小さなカフェで弾かせてもらったりできます。
ライブステージとアコースティックギターオープンマイクとは?初心者向けにルールや流れ、東京のおすすめライブハウスを解説

音楽の制作費がバンドに比べて高くつくのはありますが、毎月の固定費ではないしね。
毎月の固定費はバンドより弾き語りの方が安いので、トータルで見ると安くつく印象。

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2. 活動について

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続いては活動について。
弾き語りとバンドどちらがやりやすいでしょうか。

2-1. 人間関係

詰まるところ、これ。
弾き語りとバンド、どっちがよいかを決めるのは人間関係。

まず、バンドのほうが明らかにいいと思う点は共同作業であること。
自分の演奏や音楽性を客観的に聴いてくれる人がいる。そして、自分のことのように親身になって一緒に考えてくれる。

これは弾き語りでは得られない、本当に素晴らしいこと。
弾き語りでやっていて、最もバンドを羨ましく思う点。

だけど、「人間関係が良好であってお互いが高めあえる関係であれば」の話なんだよね。

モチベーションがバラバラで意識の低い人が個人練習をしてこなかったり、練習時間に遅刻したり。
よくみる風景だけど、こんな感じだと1人でやったほうが絶対に効率がよい。

しかし、バンドとなると解散も一苦労。
絶対に売れないと自他共にわかっているくせにバンドを脱退できない友達を何人も見てきた。

バンドって誰と組むかが本当に大事。結婚相手決めるようなもんだよな。
お互いが高めあえる関係であれば、弾き語りよりも絶対よい。だけど、組む相手によっては目標がブレていてダラダラと活動してしまう要因にもなる。

対人トラブルも多いし、平均的に見ると1人でやったほうが効率的な気がするけど。
まあ、バンドは博打って感じがする。しかも、精鋭集めても人間関係や音楽性の違いとやらで上手くいかなかったりするから、本当に難しいんだよなぁ。

2-2. 強制力

強制力というのか使命感というのか。
バンドは団体行動なので、強制力を持たせることができるんだけど弾き語りは1人だから自由なんだよね。

これは良くも悪くもなんだけど、音楽やっていくにあたっては強制力も大事。
「プロになるやつは毎日当たり前のように音楽やっているようなやつなんだよ」って言われるとそれもそうですが。

自分のためだと頑張れないけど、他人のためだと頑張れる人っているでしょ。
僕も割とそのタイプなんですけど。

そういった人はバンドのほうがよいと思いますよ。
僕もセッションやサポートの時は練習しますもん。1人で弾き語りやるより、よっぽど練習する。

1人だと怠けていても叱ってくれる人もいないからね。自己管理能力が長けていないと難しい。

2-3. アイデア

これもバンドが優れている点。
弾き語りだと自分の中からしか出てこない。バンドだと4人いれば4人のアイデアが出てくる。

しかも、そのアイデア同士が掛け合って別のアイデアが出てくる。
曲作りもバンドだと大抵はスタジオで互いに作ったリフだったり、イメージを持ち寄って作るでしょ。

1人で作っていると、こういった共作ってもんに憧れたりするもんです。

2-4. 自由度

バンドはアイデアを持ち寄って音楽を作っていけると言ったが、逆に自由度がない。

バンドは団体行動なので、みんなが決めた方針に従って音楽制作や活動をしていく必要がある。
1人でやっていれば、昨日までブルースやっていた人が明日からヒップホップをやったって誰も文句は言わない。

これは極端な例だけど、バンドだとある程度は枠組みのなかでやっていく必要がある。

といっても、ある程度の枠組みは弾き語りでも作ったほうが良い。
突拍子もない活動をやっても評価されるのはごく一部の天才だけ。以前、記事を書いた清竜人とかね。

改めて思うけど、清竜人ってすげーな。

僕も含め、凡人は活動方針など戦略をある程度はカッチリと考えて行動したほうが良い。
そして、戦略を考えれば普通は枠組みが出来てしまうもんである。

3. まとめ

結局、どっちが合っているかを考えると人による!(笑)

こうやってまとめてみると僕はバンドのほうが合っていたと思う。
まあ、弾き語りをずっとやってきたから、そう思うだけかもしれないけど。

転向する人も多いですよね。
バンドを解散して弾き語りやっている人と言えばハナレグミ。まあ、他にもいっぱいいる。

ハナレグミ - 深呼吸 【Music Video Short ver.】

逆に弾き語りやっていたけど、バンドに転向した人って誰だろ。
あんま、思いつかん。yuiくらい。

プロになると弾き語りミュージシャンも結局ライブはバンドでやること多いから、バンド活動したいとも思わないのかもな。

どっちも経験するのもよいですよね。
僕もバンドやりたいって何ヶ月に一回思います。誰か適当にバンドやってくれる人いないかなぁ。