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audio technica ATR2100x-USB
![ART2100x-USB](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ART2100x-USB_1.webp)
国内音響メーカーaudio technicaのXLR・USB両対応ダイナミックマイク ATR2100x-USB。
2020年10月に発売された新製品です。
XLRとUSB両対応と聞いて、ピンとくる人は少なそうですが、実は今めちゃくちゃ需要ある製品なんですよね。
まず、USBマイクとXLRマイクの特徴を見てみましょう。
![USB端子とXLR端子](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/06/AT2020USB_14.webp)
ゲーム配信をやるにはPCなどと直で繋げるUSBマイクが便利。
一方でUSBマイクはオーディオインターフェイスやミキサーに接続できません。
そのため、ライブハウスやDTMで活用するのは厳しいんですよね。
そんなわけで、ゲーム配信をやりつつ、歌ってみた・音楽制作をやってる人はUSBマイクとXLRマイクの両方を持ってる人が多いのです。
1本で一通りこなしたいという需要は年々高まっており、その需要を満たす製品がATR2100x-USBなわけですね。
まずは、ATR2100x-USBの製品仕様から解説をしていきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<ATR2100x-USBをレビュー>を参照ください。
仕様の目次
指向性
![ATR2100x-USBの指向性](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB-1.webp)
※公式マニュアルから引用
ATR2100x-USBは単一指向性マイクです。
正面の音のみを拾うタイプで、音楽用途では一般的な指向性ですね。
ATR2100x-USBの用途は喋るか歌うのどちらかが多いと思うので、単一指向性だけあれば十分です。
周波数特性
![ATR2100x-USBの周波数特性](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB-2.webp)
※公式マニュアルから引用
ATR2100x-USBの周波数特性は50~15,000Hz。
こちらも一般的な音楽用のダイナミックマイクで標準的な数値になってます。
中高音域がグッと上がってるので、ボーカルが使うにはちょうどいい感じですね。
USB接続時でも192KHz/24bitまで対応しているので、音楽演奏など高音質が求められる場面でも使えるマイク設計になってます。
接続端子
![ART2100x-USB](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_5.webp)
マイク底部分に接続端子が集まっています。
まずはPCなどに接続するUSB-C端子と、オーディオインターフェイスやミキサーに接続するためのXLR端子ですね。
![ART2100x-USBの接続端子](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_6.webp)
USB端子はUSB-Cになってますね。
地味にUSBマイクでUSB-C対応しているものはまだ少ないので嬉しいですね。
続いて、イヤホンジャックとボリュームです。マイクをUSB接続した場合にのみ機能します。
![ATR2100x-USBのヘッドホン端子と音量](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_14.webp)
イヤホンジャックは3.5mm仕様なので、一般的なイヤホンを接続できるよう仕様になってます。
音量ツマミは接続したイヤホンの音量を調節するものです。
マイクの入力音量自体は接続端末側で変更しないと変わりませんので気を付けましょう。
また、本体前面にはON/OFFスイッチがついています。
![ATR2100x-USBのON/OFFスイッチ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_2.webp)
USB接続した場合だけスイッチが点灯します。XLR接続時は点灯しませんが、スイッチのON/OFF機能は働きます。
普段、音楽用のスイッチがないマイクを使ってる人はONにし忘れそうなので気を付けてください。
付属品
マイクスタンド
![ATR2100x-USBのマイクスタンド](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_8.webp)
XLRケーブル
![ATR2100x-USB付属のXLRケーブル](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_10.webp)
USBケーブル
![ATR2100x-USB付属のUSBケーブル](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_13.webp)
![ATR2100x-USB付属のUSB-C-Aケーブル](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_12.webp)
付属品はマイクスタンドとXLRケーブル、USBケーブル×2です。
USBケーブルはUSB-CタイプとUSB-Aタイプがそれぞれ、付属しており接続する機器がどっちでも対応できるようになってます。
マイクスタンドはテレワークやゲーム配信などで使えそうな、三脚タイプが付属しています。
![ATR2100x-USBのマイクスタンド](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_8.webp)
マイキングの自由度がないため、音楽用途の方は別でマイクスタンド買ったほうが良いです。
また、ATR2100x-USBは普通のマイクより大きいため、普通のマイクホルダーだと入りません。
![ATR2100x-USBは普通のマイクより大きい](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_15.webp)
そのため、付属以外のマイクスタンドを使う場合は付属品の三脚スタンドからマイクホルダー部分を取り外して使いましょう。
![ATR2100x-USB付属のマイクスタンドはホルダー部分が外せる](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_16.webp)
ちなみに付属のマイクホルダーはネジ径5/8で3/8の変換ネジはついていません。
そのため、よくあるマイクスタンドにつけるには変換ネジが別途必要です。
![AE5400のマイクホルダーと変換ネジ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/AE5400_15.webp)
※AE5400付属のマイクホルダーと変換ネジ
3/8変換ネジは数百円で買えるので、マイクアームやマイクスタンドで使う人は必要に応じて購入しましょう。
ATR2100x-USBをレビュー
![ATR2100x-USBをマイクスタンドにつけたところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_9.webp)
それでは、具体的にATR2100x-USBをレビューしていきます。
ザックリと箇条書きにすると以下の通り。
- 音質はまあまあでテレワークやゲーム配信なら十分
- 音楽用途メインの人はAT2020を推奨
- iPhoneにUSB接続可能(非公式)
- ゲーム・雑談配信がメイン。歌ってみたがサブの人に最適
こんなところで、ポイントは「メインの用途は何か?」です。
ゲーム配信や雑談配信、テレワークがメインで、サブで歌ってみたなどにも使いたいなら、間違いなくおすすめです。
逆に音楽制作や声劇、ナレーションといった音質が重要になる用途がメインなら、AT2020などのXLRマイク買ったほうが良いです。
細かい話はレビューの中で演奏音源付きで解説していきます。
レビューの目次
音質はまあまあ良い
![ATR2100x-USBでレコーディングしているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/2100x-usb-1024x576.webp)
ATR2100x-USBをオーディオインターフェイス UR22Cにつないでレコーディングしてみました。
音質的にはまあまあといったところです。
数千円のUSBマイクやイヤホンマイクから乗り換えると格段に音が良いと感じるレベルです。
実際にATR2100x-USBでボーカル・アコギをそれぞれ別録りした演奏動画がこちら。
![audio technica ATR2100x-usbでレコーディングしているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/byebyeme-samune-1024x576.webp)
Bye by me(Cover)/Vaundy(YouTube)
音楽用途で使っても、問題ないレベルですね。
音がややこもっている感じはありますが、1万円くらいのダイナミックマイクだとみんなこんな感じという気もします。
むしろ1万円ちょいでUSB・XLR両対応の上で、この音質というのは大分頑張ってる感じはします。
ゲーム配信やテレビ会議などのテレワークで使う分には、十分すぎる音質です。
そして、音楽用途でも使っていけるレベルにちゃんと仕上がってます。
音楽がメインならAT2020推奨
![AT2020](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/05/AT2020_1-1024x683.webp)
ATR2100x-USBは音質もまあまあで、XLR・USB両対応という使い勝手抜群のスペックです。
とはいえ音質面だけで考えると、同価格帯のXLRコンデンサーマイクであるAT2020と比べて結構落ちます。
AT2020で録った動画
![AT2020でレコーディングしているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/hikarinituite-samune-1024x576.webp)
光について(Cover)/GRAPEVINE(YouTube)
こうやって、AT2020で録った音を聴いてみると、ATR2100x-USBよりも音がリアルでクリアなんですよね。結構な差を感じますね…。
このあたりは利便性と音質のどちらを優先するか…というお題になってきます。
そのため、購入検討にあたってあなたのメインの活動は何なのか?ということを考えるべきです。
基本がゲーム・雑談配信やテレビ会議で、歌ってみたや音楽系のライブ配信もたまにやる人はATR2100x-USBで全く問題ないです。
利便性を考えてもXLR・USB両対応のATR2100x-USBはベストな選択肢になりそう。
一方で音楽制作系やナレーション・声劇といった音がメインとなるジャンルを主にやってく人は音にこだわったほうが良いので、AT2020(XLRマイク)もしくは、AT2020USB+(USBマイク)を選択するべきです。
![AT2020USB+とAT2020](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/06/AT2020USB_15.webp)
ATR2100x-USBの登場でライト層向けに選択肢が増えたという感じですね。
音がメインとなる分野で活動する人は今まで通り、AT2020&オーディオインターフェイスという組み合わせが間違いないです。
iPhoneにUSB接続可能(非公式)
![ATR2100x-USBをiPhone7に接続](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/ATR2100x-USB_17.webp)
公式サイトだと、WindowsとMacに対応となっていますが、iPhone7にUSB接続しても普通に使えました。
実際にnanaの録音をしてみましたが、問題なく録音できました。
![nanaの録音画面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/nana_30-576x1024.webp)
また、ATR2100x-USBはモニタリング用のイヤホン端子がついているので、nanaで伴奏を聴きながら歌をRECすることも可能です。
![ATR2100x-USBのイヤホンジャックと音量ツマミ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_14.webp)
ちなみにイヤホンジャックに挿したイヤホンからはマイクの音(ダイレクトモニター)と接続端末から流す音の2種類が流れます。
例えば、PC(接続端末)でオケを流してATR2100x-USBで歌うとイヤホンにはオケと歌声の両方が聴こえます。
そして、イヤホンジャック上の音量ツマミは接続端末からの音について音量を調整するものです。
上記の例で言うと、PCから流しているオケの音量だけ変わります。
![ATR2100x-USBのイヤホンジャックと音量ツマミ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_14.webp)
マイクの入力音量はこのツマミでは調整できないので、接続端末側から音量調整が必要です。Windowsであればサウンド画面ですね。
![ATR2100x-USBの入力音量をサウンド設定画面で変更する](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/ATR2100x-usb.webp)
※Windowsのサウンド画面
iOSの場合はマイクの入力音量はアプリ側で調整するしかありません。
例えばnanaであればマイク下にあるフェーダーを上げましょう。
![nanaの録音画面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/nana_30-576x1024.webp)
ちなみに細かい話ですが、マイクの入力音を上げてもATR2100x-USBに接続したイヤホンに流れる、ダイレクトモニターの音量は変わりません。
どうやら、ダイレクトモニターの音量は変えられないみたいです。
つまり、イヤホンに流れてるマイクの音量と実際に録音されるマイクの音量は連動していません。
イヤホンで聴くと音量バッチリでも、ライブ配信でリスナーに聴こえる音は非常に小さい…となりそうなのでテスト配信をして確認しましょう。
色々と書きましたが、USBマイクは音をモニターすること自体できないものが多いので、ATR2100x-USBは多機能な設計になってます。
ゲーム配信やテレワークで使うには困ることは基本なさそうです。
ゲーム・雑談配信がメイン。歌ってみたがサブの人に最適
![ATR2100x-USB](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/ATR2100x-USB_4.webp)
レビューをしてきましたが、僕の結論はこれ。
ATR2100x-USBは配信やテレワークなど喋る系の用途がメインで、サブで歌ってみたなど音楽用途もやる人におすすめの製品です。
あとライブ配信の幅を広げて色々やろうと考えてる人にも良いですね。
喋るだけならUSBマイクだけで良いですが、BGM流したり、カラオケやりたくなるとXLRマイク&オーディオインターフェイスにしたほうが便利ですしね。
USB・XLR両対応マイクだと、どんな状況でも対応しやすいですし、マイクを買い替える必要もないので便利です。
audio technica ATR2100x-USB まとめ
![外でPC作業をする女性](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/09/summry_7.webp)
- USB・XLR端子 両対応のダイナミックマイク
- 音質はまあまあ良いが、音楽メインの人はAT2020にしたほうが良い
- ゲーム配信・雑談配信などがメインで、音楽もサブでやる人にマッチする製品
ぎたすけ
たけしゃん
ATR2100x-USBのレビューでした。
こういった便利製品が登場するのはありがたいですね。
今後、テレワークやライブ配信をやる人はどんどん増えるでしょうし、オンラインでのイベントも増えるの間違いないですしね。
USBマイクは便利ですが、色々やろうと思うとオーディオインターフェイスが必要になることが多いのでXLR接続も可能なのは思った以上に便利です。
![BlueのUSBマイクを並べた](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/12/blue-usb-160x160.webp)
![ライブ配信をやっているPCデスク](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/08/live-streaming-160x160.webp)
![MPM1000U 正面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/07/MPM-1000U_3-160x160.webp)
![AT2020USB+とAT2020](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/06/AT2020USB_15-160x160.webp)
![コンデンサーマイクを10本並べた画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/11/condencer-mic-160x160.webp)
![DTMをやっているデスク](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/02/dtm8-160x160.webp)
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