評価:4.5
ぎたすけ
たけしゃん
用途 | 項目 |
---|---|
ライブ配信 | |
DTM | |
テレワーク |
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audio technica AT2020USB-XP
マイクタイプ | USBコンデンサーマイク |
指向性 | カーディオイド |
サンプリング周波数 | 192kHz / 24bit ※192kHz/24bitの再生は非対応 |
接続端子 | USB-C(USB 2.0) |
対応OS | Windows 10 Windows 11 macOS Catalina macOS Big Sur macOS Monterey macOS Ventura |
質量 | 約375g |
audio technicaのプロフェッショナル仕様のUSBマイク AT2020USB-XP。
人気のUSBマイクAT2020USB-XにDSPエフェクトなどの機能を加えたモデルになっています。
ノイズリダクションなどの追加で、様々な周辺環境に対応しやすい仕様になっています。
まずはAT2020USB-XPの製品仕様から解説していきます。
使用を飛ばして、レビューを読みたい方は<AT2020USB-XPをレビュー>を参照ください。
AT2020USB-Xとの違い
AT2020USB-XPはDSPエフェクト、サンプリング周波数/ビットレートなどが強化されています。
特にノイズリダクションとオートゲインの追加は配信用途で強いですね。
ノイズリダクションはいわゆるノイズ除去機能なので、配信・テレワークで便利です。
また、付属品にポップフィルターのAT8175が追加されており、よりノイズに強くなっています。
AT2020USB-Xとの価格差は4,500円程度ですが、強化部分を考えるとかなりお得になっています。
ミュートスイッチ
AT2020USB-XPは本体正面にタッチセンサー式のミュートスイッチがついています。
センサーなので触れるだけでON/OFFが切り替わります。
ミュート状態はマイク本体のLEDで確認できます。
通常は青に点灯しており、ミュートがONになると赤に変わります。
タッチセンサーなのでボタンを押す音が鳴らないのは良いですね。
会議中など誰にも気づかれずにサッとミュートをON/OFFできます。
DSPエフェクト
AT2020USB-XPは2種類のDSPエフェクトが追加されました。
エフェクト | 効果 |
ノイズリダクション | ノイズ除去機能 レベルを3段階で選べる |
オートゲイン コントロール | 声の大きさに合わせて 自動で音量調整される |
どちらも配信やオンライン会議などで便利な機能ですね。
ノイズリダクションはレベルが3段階に分かれており、前面のLEDで確認できます。
ノイズリダクションは自然な効きで非常に良い感じです。
オートゲインコントロールは声の大きさに合わせて、自動で音量調整してくれる機能です。
オートゲインもON/OFFがLEDでわかるようになっています。
オートゲインコントロールも良い効き方で使いやすいですね。
雑談・ゲーム配信なら、とりあえずONにしておいて大丈夫そうです。
なお、オートゲインをONにすると80Hzのハイパスフィルターが作動する仕様になっています。
ダイレクトモニタリング
AT2020USB-XPはマイクの入力音を直接モニターできるダイレクトモニタリング機能がついています。
本体背面の3.5mm端子に繋いだイヤホンからマイクの音を確認できます。
このダイレクトモニタリングの音量は本体前面の2つのノブで調整します。
コントロール | 効果 |
左のノブ | マイク入力音と端末の音の バランスを調整する |
右のノブ | イヤホンのボリュームを調整する |
まず、右のノブはイヤホンのボリュームです。
イヤホンに流れる音全ての音量が変わります。
そして、左のノブで端末(PCなど)からの音とマイクの音のバランスを調整できます。
例えば、カラオケ配信をする際にPCから流すオケと自分の声の音量バランスを調整する際に使います。
なお、このノブは2つとも接続したイヤホンの音にだけ影響します。
リスナーに聞こえるマイクの音量を調整する場合はマイク入力のレベルを変更しましょう。
付属品
- 専用スタンド(AT8702)
- ポップフィルター(AT8175)
- USBケーブル
- USB-C変換アダプタ
- 変換ネジ(3/8-16 – 5/8-27)
AT2020USB-XPには上記の付属品がついています。
ポップフィルターがついてくるのが良いですね。
また、卓上で使える専用スタンドも付属していますが、本体だけでマイクアームなどにもつけられます。
このあたりは用途によって使い分けましょう。
なお、別売りで専用ショックマウントも販売されています。
キーボードを打ちながら会議、配信をやる人は振動ノイズ対策で買っておいた方がいいです。
audio technica AT2020USB-XPをレビュー
それでは、AT2020USB-XPをレビューしていきます。
初めにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
予算的に問題ないなら、間違いない選択肢という感じですね。
音質、機能面のどちらで見ても非常に優秀です。
専用アプリはないものの、本体調整だけで困ることはほとんどありません。
USBマイクではトップレベルの音質
AT2020USB-XPで音声を色々録ってみましたが、音質はクリアでとても良いです。
USBマイクの中ではトップレベルに良いですね。
他のUSBマイクのサンプル音も比較用で用意したので、聴き比べてみてください。
AT2020USB+
BLUE Yeti X
HyperX QuadCast S
SHURE MV7
他社製品と比べても、音の解像度はワンランク上に感じますね。
なお、AT2020USB-Xと比べたところ、音の違いは感じませんでした。
そのため、どちらにするかは次のDSPエフェクトが欲しいかどうかになりますね。
ノイズリダクションは自然な効き方
下記の音声は車の走行音をそこそこ大音量で流して録音したものです。
自然な効き方をしていますね。
LV2からわかりやすく、走行音が小さくなっています。
安いUSBマイクのノイズリダクションだと、効き方が強烈で声も細くなるんですよね。
その点、AT2020USB-XPは自然な範囲で効いてくれるので良いです。
とはいえ、多少の変化はあるので環境に合わせてレベルを設定しましょう。
エアコンやPCの動作音を抑えたいだけなら、LV1で十分です。
オートゲインで音量調整も楽
AT2020USB-XPは自動で音量調整してくれるオートゲインコントロールがついています。
オートゲインをONにすると下図のようにVol設定を変えても一定の音量になります。
ボリューム設定が苦手な人でも使いやすいですね。
ちなみにオートゲインを設定する際はマイク入力の音量は低めにしておきましょう。
下図を見てもわかりますが、現在の入力音量を基に音量を上げ下げしているようです。
そのため、入力音量が高いと無言のときに環境ノイズを拾ってしまいます。
逆に小さめにしておけば、声を発するときだけ音量を上げてくれるので便利です。
Blue Yeti Xとの比較
最後は競合製品との比較です。
ここでは価格帯が近く、ノイズリダクションが使えるBlue Yeti Xを選出しました。
まずは音質ですが、筆者の所感ではAT2020USB-XPのほうが良いと感じました。
ヘッドホン端子の再生音もAT2020USB-XPのほうが高出力かつ低ノイズでクリアに聴こえます。
Yeti Xも音は十分良いですが、AT2020USB-XPは更にワンランク良いという印象ですね。
また、本体サイズもAT2020USB-XPのほうが小さいです。
Blue Yeti XはUSBマイクの中でもトップレベルに大きいため、サイズ感はかなり差があります。
そのため、省スペースでの配信・テレワークではAT2020USB-XPのほうが断然使いやすいですね。
逆に機能面に関してはYeti Xのほうが優れています。
PCで使える専用ソフトウェアは様々なエフェクトが搭載されており、ボイスチェンジャーなどもあります。
指向性も4種類に対応しており、AT2020USB-XPよりは幅広い用途にも対応できます。
筆者の所感では、1人の配信・テレワークで使うならAT2020USB-Xをおすすめします。
逆に複数人の配信・会議で使ったり、ボイスチェンジャーなどの機能も欲しい人はYeti Xをおすすめします。
両方使った所感では、後発のAT2020USB-XPのほうが全体的に質が高いと感じました。
Yeti Xはかなり前に発売された製品なので、2023年発売の製品と比べると分が悪いですね。
audio technica AT2020USB-XP まとめ
- ノイズリダクション、オートゲインがついたUSBマイク
- USBマイクでは音質はトップレベルに良い
- ノイズリダクションは自然な効きで使いやすい
ぎたすけ
たけしゃん
audio technica AT2020USB-XPのレビューでした。
AT2020USB-Xの時点で完成度の高いマイクでしたが、さらに使いやすくなっていますね。
ノイズリダクションやオートゲインの効き方も自然で、このへんはさすがオーディオテクニカだなと思いました。
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