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ピックアップのアクティブとパッシブ
![ピックアップのアクティブとパッシブについての説明図](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/active-passive2.webp)
ピックアップのアクティブ・パッシブの違いはプリアンプの有無です。
プリアンプ内蔵タイプをアクティブ、ピックアップ単体のものをパッシブと呼びます。
ではプリアンプは何かというと、アンプなどの前段で音を増幅させる機械です。
![L.R.Baggs PARA ACOUSTIC D.I. 駆動しているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/para-aco-14.webp)
ピックアップの信号は微弱なので、そのまま音響機器に送って増幅させるとノイズが発生しがちです。
そこで前段にプリアンプを置いて、クリーンな状態で十分に増幅させてから送るわけです。
![L.R.Baggs PARA ACOUSTIC D.I. 駆動しているところを下から撮った](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/para-aco-13.webp)
そして、そのプリアンプをピックアップに内蔵させたものが、アクティブピックアップです。
以上でアクティブ・パッシブの説明は終わりです。
ここからはエレアコでのアクティブ、パッシブについて掘り下げて解説していきます。
目次
エレアコはアクティブピックアップが主流
![L.R.Baggs Anthem](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/anthem-10.webp)
エレアコのピックアップは圧倒的にアクティブが主流です。
逆にエレキギターはパッシブが主流ですね。
なぜ、エレアコはアクティブが主流かというと、できるだけ低ノイズでクリーンに出力したいからです。
![Taylorのエレアコを弾いている男性](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/07/electoric-guitar.webp)
パッシブだと、音響機器に送って増幅する過程でどうしてもノイズが混入しがちです。
エレアコはエレキギターのように歪ませたりはしないため、できるだけ低ノイズにしたいわけです。
そうなると、プリアンプでクリーンに音を増幅させてから音響機器に送るのがベターです。
![オーディオミキサー](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/09/audio-mixer.webp)
そういった事情もあり、エレアコ用のピックアップはアクティブタイプが圧倒的に多いですね。
また、パッシブのピックアップを選択する方も別でプリアンプを用意することが大半です。
パッシブピックアップのメリット・デメリット
![L.R.Baggs Anthem ピエゾのElement](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/anthem-13.webp)
エレアコだとパッシブタイプのピックアップをそのまま使うとデメリットが多いです。
デメリットの例
- 音量が足りない
- 手元でボリューム調整ができない
- 音を増幅させるとノイズが目立つ
- 長距離ケーブルを這わせるとノイズが目立つ
パッシブピックアップは信号が微弱なので、接続する音響機器によっては音量が足りません。
また、音響機器側で大きく増幅させるとノイズが目立つこともあります。
そのため、そこそこ広い会場で演奏するときは、やはり別途プリアンプは欲しいものです。
![Venue.D.I 本体の画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/06/Venue.D.I_1.webp)
また、パッシブピックアップだとコントローラーはないため、手元で音量調整などはできません。
アクティブはサウンドホールやギターのボディ内にコントローラーがつくものが多いです。
![Anthem](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/08/Anthem-3-1024x768.webp)
![Taylor 814ceのピックアップ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2016/03/IMG_0325-1024x768.webp)
アクティブタイプなら手元で音量や音のトーンを調整することができます。
その分、アクティブは電池が必要ですが、パッシブは電池なしで動作します。
つまりはパッシブのピックアップを選んでも、結局はプリアンプが必要になることが多いです。
それなら最初からアクティブの方が良いと考える人が大半かなと思います。
![エレアコで演奏している人](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/guitar-electric.webp)
一方でパッシブピックアップを選択することで、プリアンプを自分で選べるというメリットはあります。
プリアンプは音に関係する機材なので、もちろん音質に影響はあります。
そのため、プリアンプを自由に選定できるパッシブの方が音作りの自由度は高いです。
![L.R.Baggs PARA ACOUSTIC D.I. 斜めから撮った写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/para-aco-10.webp)
ただ、プリアンプは二重接続しても大丈夫なので、アクティブピックアップを使いつつ、別でプリアンプを用意している人が多いです。
あとはSUNRIZE S-2など高音質で人気のピックアップがパッシブなので、パッシブを使っている方が一定数いる感じですね。
なので、パッシブを使ってる方もパッシブだからというよりは、好きなピックアップがパッシブだったという人が多いんじゃないかと思います。
プリアンプの二重接続
![Venue DIにエレアコを接続している状態](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/06/Venue.D.I_14.webp)
プリアンプは二重接続しても特に問題はありません。
そのため、エレアコだと「アクティブピックアップ→外付けプリアンプ→PA」という流れで音を送っている人が多いです。
上記の形式だとプリアンプが2つになりますが、その場合の注意点は以下の通りです。
- 前段のプリアンプで音量は十分に稼ぐこと
- EQなどは片方だけで調整すること
まず、プリアンプが二重となる場合は前段のプリアンプで音量は十分に引き上げましょう。
![L.R.Baggs Anthem](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/Anthem9.webp)
後ろのプリアンプは前段で作られた音をそのまま増幅することになります。
そのため、前段のプリアンプの音量が低く、ノイズの比率が高い状態で送ってしまうと後段のプリアンプで調整しても直りません。
![L.R.Baggs Anthem コントローラー表面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/anthem-11.webp)
前段のプリアンプで音量は引き上げて、S/N比を稼いで後ろに送りましょう。
また、どちらもEQが内蔵されているタイプの場合は片方はフラットにして、もう片方で調整しましょう。
![Taylor 814ceのピックアップ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2016/03/IMG_0325-1024x768.webp)
多くの場合はピックアップ内蔵のプリアンプより、外付けプリアンプの方がEQの調整幅が広いです。
![L.R.Baggs PARA ACOUSTIC D.I.](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/para-aco-9.webp)
なので、ピックアップ内蔵プリはフラットにして、外付けプリアンプ側で調整すると良いでしょう。
アコギ用のパッシブピックアップ
![L.R.Baggs M80](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/M80-2.webp)
続いては、アコギ用ピックアップでパッシブタイプのものをいくつか紹介します。
まず、YAMAHAの低価格帯のエレアコはパッシブピックアップが主流です。
![YAMAHA STORIA1](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/STORIA1-7.webp)
![YAMAHA LL6 ARE](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/02/LL6ARE-nt2.webp)
人気製品ではYAMAHA STORIAやLL6 AREがパッシブピックアップです。
家や部室などでアンプに繋いで弾く分には問題ないですが、大きい会場で弾く際はプリアンプを用意した方がいいかもしれないですね。
ピックアップ単体で販売しているものでは、L.R.Baggs M80がアクティブ・パッシブ切替可能なピックアップです。
![L.R.Baggs M80](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/M80-2.webp)
パッシブモードに切替えることで、外付けのプリアンプだけで音作りできます。
また、ソロギタリストの方を中心に使用者が多い、SUNRISE S-2もパッシブタイプのピックアップです。
SUNRISE S-2を使っている方はプリアンプもこだわっている方が多いですね。
ちなみに大石昌良さんもSUNRIZE S-2を使っていますが、プリアンプはパラアコを使っています。
![L.R.Baggs PARA ACOUSTIC D.I. 駆動しているところを下から撮った](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/para-aco-13.webp)
アクティブとパッシブまとめ
![L.R.Baggs Anthem 箱の中身](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/anthem-9.jpg)
- プリアンプ内蔵ピックアップがアクティブ、ピックアップのみがパッシブ
- エレアコではアクティブが主流
- パッシブを使って、自身でプリアンプを用意する人も一定数いる
ぎたすけ
たけしゃん
ピックアップのアクティブとパッシブの違いでした。
どっちが良いというものではないですが、違いを知っておくのは重要ですね。
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![Venue.D.I 本体の画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/06/Venue.D.I_1-160x160.webp)
![パラアコの入力端子](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2018/10/para_5-160x160.webp)
![エレアコで演奏している人](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/guitar-electric-160x160.webp)
![ギターシールドを3本並べた画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/Guitar-shield-160x160.webp)
![Taylorのエレアコを弾いている男性](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/07/electoric-guitar-160x160.webp)
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