評価:3.5
ぎたすけ
たけしゃん
カポ移動している動画(3:50〜)
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グライダーカポとは
正式名称はGreg Bennett Glider The Rolling Capo。
通称グライダーカポです。
黒い取付け部分が両方ともローラーになっており、小さいほうを指で押してグルグル回します。
グルグル回して、1フレットくらいは簡単に移動できます。
J-POPでありがちな、最後のサビだけ半音上に転調…といった曲で活躍します。
グライダーカポの使い方
たけしゃん
グライダーカポの取付けはいたってシンプル。
ゴムタイプのように端と端を引っ張って接続するだけ。
取付けすると見た目はこんな感じになります。
まずは前面。
続いて後ろ側。
次は実際の移動方法についての解説に移ります。
ローラーを使ったカポ移動
カポ移動は後ろ側の黒い部分を転がして移動するだけです。
しかし、これがやってみると意外と難しく奥が深いのです。
カポ移動をスムーズにやるためには、移動タイミングで下記2点をどうするか事前に考える必要があります。
- どの指でローリングさせるか
- ローリング中の演奏
なお、この2点はセットで検討する必要があります。
何故なら、鳴らす音によってローリング側に使える指が変わるからです。
どの指でローリングさせるか
選択肢
- 左手の親指
- 右手の人差し指&中指
左手の親指がメインの選択肢です。
特に半拍など瞬時移動の場合は右手を使うと、次の拍に間に合いません。
転調直前が休符(ブレイク等)やローコードであれば、左手の親指を使いましょう。
逆に転調直前が四分音符以上伸ばすのであれば、右手です。
左手でコードを抑えながら右手で弦を弾いたら、そのまま右手をクロスさせてローリングです。
ローリング中の演奏
選択肢
- 休符にする
- ベース音だけ鳴らす
- バレーコードを弾く
一番堅いのは転調直前を休符にして、左手親指で移動させることです。
右手での移調は結構練習しないと事故ります(苦笑)。
音の繋ぎ上、鳴らす必要がある場合は極力コードでなく、ベース音のみが好ましいです。
ローコードの場合はベース音を抑えながら左手親指で移動が可能です。
また、ポジションが遠い場合も左手でハンマリングしてベース音を繋ぎながら右手でローリングという対処も可能。
最後のコードを弾く場合はローリング中も音が途切れないバレーコードにしましょう。
ただ、ローリングしていると左手の力が弱まって音がビビったり、ローリング後が忙しくて事故ったり…と危ないので極力避けましょう。
カポ無しから1カポにする場合
カポ無しから途中で転調して1カポになる場合はサドル奥に取り付けましょう。
こんな感じなら問題なく音が鳴ります。
移動距離を縮めようとサドルに近づけすぎると、弦がビビるので注意しましょう。
ただ、フレット間移動と比べてナットが引っかかるので力がいります。
練習で距離感を試しておきましょう。
ちなみに僕はカポなしからの移動は不安定なので、極力避けてます。
カポなしスタートの曲なら半音ダウンチューニングにして1カポスタートとかにしちゃってます。
グライダーカポのレビュー
たけしゃん
では、グライダーカポをレビューしていきます。
はじめに総評すると…「カポ移動専用機」です!
カポ移動させるにはこれ以上のカポタストはないです。
…が普段使いするには不便なところが多く、他のカポタストを使ったほうが良いです。
…というわけで、普段用のカポを別で持っておいて、グライダーカポと併用するのがおすすめです。
僕はSHUBB C-1と併用しています。
カポ移動は最速
曲中カポ移動…というとグライダーカポ以外にもクリップタイプのPW-CP-10やKyser KG6を使う人もいます。
ですがやはり、グライダーカポが最も優れています。
クリップタイプのカポタストでは瞬時に移動はできません。
1小節ブレイクが入る…とかバンドがいてアコギが抜けても大丈夫…といった条件が必要。
1拍や半拍など一瞬での移動をするならグライダーカポしかありません。
参考動画では空白無しで、カポを1フレットから2フレットに移動させています。
この速度でカポ移動できるのはグライダーカポしかありません。
カポ移動が2フレット以上ならクリップタイプを
隣のフレットに移動させる分には便利ですが、2フレット以上先だと大変です。
…というのもローリングが結構重たいです。
左手親指で回すと1フレット移動で2回転。
2フレットだと4~5回転させるので、クリップタイプで付け替えるのと大差ありません。
3フレット以上だと明らかにクリップタイプの方が早くなります。
基本的にはグライダーカポは半音転調用。
ただし、ソロギターの場合であれば音を鳴らしながら転調を繰り返すってのもあり。
着脱は不便
SHUBB C-1やG7TH PERFORMANCE 3 CAPOに比べて着脱のしやすさは明らかに劣っています。
大した手間ではないんですけど、着脱が面倒に感じます。
日頃ギターを弾くなら、普段は他のカポタストを使ったほうが明らかに便利です。
カポ移動するとチューニングがズレる
カポ移動をするとチューニング微妙にズレることが多いです。
移動する曲の後はMCを入れるなど、あらかじめチューニングする時間を設けておきましょう。
ギターヘッドにはつけられない
画像のようにギターヘッドに付けることはできません。
ただし、サドルの奥に付けて置くことは可能。
カポタストを使用しない場合はポケットに入れるか、サドル奥に付けて置けばよいでしょう。
グライダーカポ まとめ
- グライダーカポは曲中にカポ移動させて転調に対応可能なカポタスト
- カポ移動する時はローリングに使う指と移動中に鳴らす音をあらかじめ、決めておくべし
- 転調がない曲では他のカポタストの方が便利なので併用がおすすめ
ぎたすけ
たけしゃん
グライダーカポの解説記事でした!
僕もずっと、SHUBB C-1とグライダーカポの併用です。
ちなみにギター弾き語り中心のアーティストだと最後のサビで転調する曲が少ないし、転調する時は半音じゃなくて全音転調する場合が多いので使う機会はあまりありません。
僕もグライダーカポを使う場合はバンドの曲をアコースティックギターで演奏する場合ですね。
ただ、最後のサビでの半音転調って定番手法ですが、やっぱり盛り上がります。
アコースティックギターだとやり辛いから避けたい…なんて言わずに済むようにグライダーカポでの移調をこそこそ練習しておきましょう。
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