ぎたすけ
たけしゃん
AUXはアンプやスピーカー、コンポといったオーディオ機器とDAWやミキサーといった音響機器で用途が異なります。
本記事ではそれぞれを分けて解説しますので、見たい内容を選んで読んでください。
AUXとは
AUXはオグジュアリー(Auxiliary)の略で「補助」という意味です。
主には以下の用途で使用します。
- スマホをアンプやスピーカーに繋ぐ
- iPodなどのオーディオ機器をアンプやスピーカーに繋ぐ
例えば、BluetoothスピーカーはBluetooth接続できる端末で使うものです。
ですが、Bluetooth非対応のものをつなげて音楽を流したいこともあるので、補助的にAUX端子を搭載しておくわけです。
同様にギター用アンプやオーディオインターフェイスでもAUXを搭載している製品があります。
特にギターアンプやキーボード(鍵盤)でAUX端子があると、スマホで曲を流しながら練習できます。
曲に合わせて演奏できると、練習効率が格段に良くなりますよね。
筆者も普段はギターアンプにスマホとヘッドホンを繋いで、エレキギターの練習をしています。
また、路上ライブやライブ配信でも、アンプやオーディオインターフェイスにスマホを繋いでオケやBGMを流すことができます。
そういった理由から非常に便利なAUX端子ですが、細かい点をいくつか紹介していきます。
接続に使うケーブルの種類
AUXとスマホなどの機器を接続する際は3.5mmの3極ケーブルを使用します。
Lightning端子のiPhoneは3.5mm端子がないため、Lightning-3.5mm変換プラグを間に挟む必要がありますね。
ちなみに最近はAUXとしての機能も、Bluetoothで対応している製品が主流です。
ただ、Bluetoothだと電波の途切れや音の遅延もあるので、AUX端子が付いていると安心ではありますね。
オーディオインターフェイスでAUX搭載は少ない
オーディオインターフェイスでAUX端子を搭載している製品はかなり少ないです。
基本的にはライブ配信に特化した製品のみ、AUX搭載という感じですね。
一応、AUXがなくとも、3.5mm-6.3mmケーブルを使えばスマホやオーディオ機器とオーディオインターフェイスを接続できます。
実際にコンボジャックなどに3.5mm-6.3mmケーブルでスマホを接続している人は割と多いようです。
ただ、機種によってノイズが出る場合もあります。
そのため、スマホを繋いで使いたいならAUX端子がある製品が安心ですね。
ちなみにYAMAHA AG03mk2のAUXは4極入出力にも対応しています。
4極入出力はイヤホンマイクなどに利用される端子で、入力と出力の両方に対応できます。
具体的にはスマホとオーディオインターフェイスを繋いで、ハイクオリティなマイクなどを使用したスマホ通話ができたりします。
また、その通話をライブ配信に流すことも簡単にできます。
通常のスマホ通話やLINE通話などにプロユースの外部マイクを使えるので、通話が超高音質になりますね。
AG03mk2はライブ配信はもちろん、テレワークなどでも便利なオーディオインターフェイスです。
DAWやミキサーにおけるAUX
DAW(音楽制作ソフト)やミキサーにもAUXというチャンネルがあります。
意味は一緒で「補助」的なチャンネルになります。
ただ、一般のオーディオ機器とは少し用途が異なるため、ミュージシャンなら違いは理解しておいたほうが良いです。
特にライブやDTMをやってる人の中ではAUXというとDAWやミキサーでの話のほうが多いです。
話が混合しないように違いを理解しておくと、会話もスムーズになります。
DAWにおけるAUX
DAWにおけるAUXは主に複数トラックをまとめる際に使用されます。
例えば、ドラムの場合はハイハット、スネア、タムなど、それぞれのパーツをバラバラに録音するのが一般的です。
しかし、mixの後半ではドラムを一括りにして、エフェクトや音量を調整したいことも多いです。
そのため、ドラム用のAUXトラックを立ち上げて、そこに各パーツの音をまとめるわけですね。
また、リバーブなどの空間系エフェクトもAUXトラックにインサートすることが多いです。
リバーブは多くのトラックにかけますが、各トラックに個別にインサートすると動作が重いですからね。
リバーブ用のAUXトラックを作って、そこに各トラックの音を送ると効率的に処理できます。
ミキサーにおけるAUX
最後はライブハウスやリハーサルスタジオにあるミキサーのAUXです。
ミキサーのAUXは基本的にDAWと一緒で複数トラックの音をまとめる用途で使用されます。
AUXを活用することでメインスピーカーに送る音とは別管理できるため、演奏者のモニター用の出力としても使用されます。
もちろん、DAWと同じように1つのエフェクトを複数トラックに適用させるためにも使用されます。
ちなみにミキサーにもスマホなどを挿せる端子が用意されていますが、それはAUXとは呼ばないようです。
そもそも、ミキサーは色んな楽器の音を取りこむのがメイン用途だからでしょうかね。
AUX まとめ
- AUXは「補助」という意味の言葉
- オーディオ機器ではスマホやオーディオプレイヤーを挿せる端子
- DAWやミキサーでは複数トラックをまとめる用途で使われる
ぎたすけ
たけしゃん
AUXについての解説でした。
最近は一般のオーディオ機器でもAUXは良く付いているため、DAWやミキサーのAUXと混ざりがちです。
何の製品のAUXなのか?で話が大分変わってくることを知っておくと、会話で困ることも減るでしょう。
よく読まれている記事
初心者が覚えるべき ギターコード 10個を練習用の譜例付きで解説
男性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。音域チェックできる音源付き
コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2024年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜
初心者向けアコースティックギター おすすめ6選。購入するギターの選び方を107名のアンケート調査付きで解説
ギターのストロークパターンを練習しよう。弾き語りでよく使う譜例 10パターンで解説
ギターのカポタストでキー変更するための上げ方、下げ方を役立つ早見表と合わせて解説
ギター初心者も弾ける簡単な曲 おすすめ50選。練習時のポイント解説付き
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
女性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。参考アーティストも合わせて紹介
アコギ メーカー11社を解説。ブランドごとの特徴やおすすめのギターを紹介