ぎたすけ
たけしゃん
- 楽器の輸入の種類
- 主要ギターメーカーの国内正規代理店
- 正規輸入品のメリット・デメリット
- 直輸入品(並行輸入品)のメリット・デメリット
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楽器の輸入種類について
ギターをはじめとした楽器は海外ブランドが多く、ミュージシャンは輸入品を買う機会が多いです。
輸入品というのは同じ品物でも色んな種別があり、安いものにだけ飛びつくと後から痛い目にあうことが少なくありません。
本記事では輸入品の違いについて、掘り下げて解説をしていきます。
まず、輸入の種類は大きく3つあります。
- 正規輸入品…国内正規代理店を通して輸入したもの
- 並行輸入品…正規代理店を通さずに輸入したもの
- 直輸入品…正規代理店がないメーカーの商品を輸入したもの
楽器販売の世界では②並行輸入品と③直輸入品は同意義と考えましょう。
なぜなら、輸入品を買う時にミュージシャンが最も使用するであろうサウンドハウスが②と③をまとめて直輸入品と記載しているからです。
よって、本記事では直輸入品(並行輸入品)という記載で解説を進めていきます。
正規輸入品
国内正規代理店を経由して輸入された製品を正規輸入品と呼びます。
海外ブランドでも日本で一定の販売数が見込めるブランドは日本国内に国内正規代理店を立てます。
国内正規代理店は海外ブランドに変わって日本国内の小売業者やユーザーのサポートを行います。
正規輸入品のメリット・デメリット
- 日本語でのサポートを受けることができる
- 電圧など日本で使うことを想定したチェック・付属品付与が行われる
- 日本語マニュアルなどが付属することがある
- 販売価格が高い
- 国内正規代理店の対応がずさんだと値段が高いだけ
正規輸入品のメリットは日本国内にサポート体制が作られることです。
初期不良や使用方法などの不明点があった場合に日本語でのやりとりで対応してもらえます。
また、海外仕様だと日本国内で使われている電圧などの環境に適さないことが多いです。
正規輸入品には日本で使用するための変換アダプタや日本語マニュアルなどを付属で付けてくれることが多いです。
その一方で国内サービスが受けられる分の料金が上乗せされるので、直輸入品(並行輸入)に比べて価格が高いです。
また、国内正規代理店がずさんだと価格だけあがって直輸入品(並行輸入)となんら変わりません。
販売数が少ない海外メーカーだと、よくわからないところが正規代理店になっていることも割とあります。
主要アコギメーカーの正規代理店
- Martin(マーチン)…クロサワ楽器
- Gibson(ギブソン)…Gibson Guitar Corp Japan
- Taylor(テイラー)…山野楽器
- Cole Clark(コールクラーク)…イシバシ楽器
- Fender(フェンダー)…Fender Music Japan
アコギの主要なギターメーカーの国内正規代理店は上記の通り。
正規代理店以外のお店は全部、直輸入品(並行輸入品)なのか?というと、そんなこともなく各楽器店は正規代理店から卸してもらい販売をしています。
例えば、Martin(マーチン)のギターはどこの楽器店にも置いてありますが、クロサワ楽器が輸入し各楽器店に卸しているわけですね。
逆にクロサワ楽器を通していないMartin(マーチン)ギターは直輸入品(並行輸入品)ということになります。
直輸入品(並行輸入品)
直輸入品(並行輸入品)は国内正規代理店(存在しない場合も含む)を通さずに輸入している製品のことです。
楽器の世界では正規代理店がいても並行輸入しているものもあれば、正規代理店が存在しないメーカーの製品を直輸入しているケースも多数存在します。
はたまた、DTMのプラグインなどになると自身で直接海外サイトから購入するケースも少なくありません。
Amazon、楽天、サウンドハウスなどで直輸入品(並行輸入品)は多く見られるので、気づかない間に購入している人も多いはず。
直輸入品(並行輸入品)のメリット・デメリット
- 正規輸入品より安い
- 日本だとほとんど販売されていない製品を買うことができる
- 国内正規代理店のサポートが受けられない
- 付属品だけでは国内で使用できないことがある
- マニュアルは基本英語のみ
直輸入品(並行輸入品)のメリットは価格が安いことです。
2割~3割安いことが多く、モノによっては正規輸入品の半額などもあります。
そして、国内ではめったに取り扱いがない製品を購入することもできます。
例えば、アコギで言うと変わったボディ形状だったり、カスタムモデルは正規輸入で取り扱いがなく直輸入品(並行輸入品)で買うことができたりしますね。
その一方で直輸入品(並行輸入品)は国内正規代理店のサポートが受けられません。
販売元が変わりにサポートすることが一般的ですが、正規代理店と比べてサポート体制が圧倒的に不十分であることが大半です。
また、海外で買ったものをそのまま国内販売しているだけのところが多く変換アダプタがないと国内使用できなかったり、説明書は英語しかなかったりします。
直輸入品(並行輸入品)を買う人は自身で対応する気持ちを持って手を出しましょう。
弾き語りと直輸入品(並行輸入品)
弾き語りをやっているプレイヤーが直輸入品(並行輸入品)と関わるのは主に下記の製品を買うときです。
- ギター
- エフェクター
- マイク
- DTM製品(主にプラグイン)
ギターとそれ以外の製品の2つに分けて解説していきます。
ギター
サウンドハウスを中心にギターの直輸入品(並行輸入品)は多いです。
国内正規代理店を通すと、価格がグッと上がるので価格差も数万円レベルで発生していることが多いです。
そして、ギターの直輸入品(並行輸入品)購入リスクは結構難しいところです。
初期不良や保証期間中に何かあった場合は購入店に問い合わせればよいですが、国内正規代理店を通らない場合は対応に時間がかかるので長期戻ってこないことが多いです。
その一方で保証期間中(1年が多い)に何事もないことも多く、保証期間後であれば正規輸入品も直輸入品も扱いは変わらないことが多いです。
ただし、輸入時に改造が施されていたり、国内で入手できないパーツ仕様がある場合は正規代理店でも修理を断ることもあるようです。
個人経営しているギター工房に持っていけば、メーカーに断られたケースでも修理はしてくれますが、交換パーツが発生すると純正品ではなくなることが多いです。
正規輸入品が何といっても安心できますが、東京のように個人経営しているギター工房が多い地域では、故障時に直輸入だから修理が出来なくなるといったリスクはほとんどありません。
マイク、エフェクター、プラグインなど
どれも直輸入品(並行輸入品)は多いです。
また、直輸入品(並行輸入品)以外に選択肢がない製品も多いです。
ただ、ギターと比べて怖いのは個人経営で修理しているようなところがあまりないことです。
初期不良や保証期間内の対応は購入店に問い合わせるとして、保証期間後に故障した場合は修理できないケースも少なくありません。
また、日本で使うには別途変換アダプタを買う必要があったり、英語マニュアルを読んでアクティベートや操作方法を把握したり…とある程度は自分で調べて何とかする必要があります。
国内正規代理店がある製品であれば、正規輸入品を買ったほうが価格は高くても安全です。
直輸入品(並行輸入品)と正規輸入品の違い まとめ
- 国内正規代理店を通さないで輸入しているものを直輸入品(並行輸入品)と呼ぶ
- 直輸入品(並行輸入品)は安いがサポート体制が不十分であることが多い
- 長い目でみれば正規輸入品のほうが安心
ぎたすけ
たけしゃん
直輸入品(並行輸入品)についての解説でした。
僕は元々、パソコンも自分でパーツ買ってきて作ってたタイプなので直輸入品(並行輸入品)についても抵抗はないんですよね。
ただ、他人に薦めるなら正規輸入品ですね。
直輸入品(並行輸入品)に手を出す人は自己責任という言葉を強く持った方が良いです。
逆に自分で何とかできるなら、同じものでも安く買えるのが直輸入品(並行輸入品)。
自身に合った選択肢を考えて、賢く買い物しましょう。
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