ぎたすけ
たけしゃん
アコギのサイズと名称
![YAMAHA FGX5のボディ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/08/FGX5_3.webp)
まず、アコギの形状はメーカー毎に微妙に違います。
そして、形状の名称もメーカー毎に独自のものを付けています。
そのため、全メーカー共通で使えるアコギのサイズ名称はありません。
![Martin DX1とYAMAHA FGX3](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/08/FGX3_8.webp)
ただ、それだと消費者からするとわかりづらいです。
そのため、Martinのボディシェイプを基準に話すのが一般的になっています。
どのメーカーもMartinのボディシェイプと近いものを作っているため、それで困ることはほとんどありません。
![Martin DX1 トップ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/03/Martin-DX1_3-1024x683.webp)
一方でギターケースを選ぶ際などは、メーカーによって微妙に寸法が異なるので注意しないといけないわけですね。
![ギター用ハードケース](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/guitar-case1.webp)
本記事でも、MartinとTaylorのボディシェイプを中心にアコギのサイズ感を解説していきます。
アコギのボディサイズ 目次
ドレッドノート
![Martin DX1の写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/Dx1-20.webp)
まずはアコースティックギターの代表的な形状 ドレッドノートです。
MartinのDから始まる型番のギターで採用されているボディシェイプですね。
全長で約102.3cm、ボディ幅は約39.8cmとなっており、かなり大きいです。
![Martin DX1の全長とボディ幅](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/Dx1-21.webp)
生楽器としての音量も十分で、低音もしっかり出るため音に迫力があります。
どのジャンルでも万能に使える、アコースティックギターの定番シェイプです。
なお、Gibson J-45はラウンドショルダーというGibsonの独自シェイプを採用しています。
![](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/J-45-9-709x1024.webp)
ドレッドノートと比べるとボディのくびれ感がやや異なり、全長・ボディ幅もほんの少しだけ大きいです。
また、YAMAHAはドレッドノートを日本人体型に合わせたトラッドウェスタンという独自シェイプを採用しています。
![YAMAHA FGX5の全長とボディ幅](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/FGX5-24.webp)
ドレッドノートと比べると、くびれ方が異なり、全長・ボディ幅は少しだけ大きくなっていますね。
このように各メーカーで少しだけサイズ感に違いはあります。
ただ、ユーザー間で話すときは全部まとめてドレッドノートタイプと呼ぶことが多いと思います。
たけしゃん
グランド・オーディトリアム(GA)
![Taylor 814ce](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/814ce-9.webp)
最近では使用者が非常に多くなったシェイプ、グランド・オーディトリアムです。
Taylorの共同創始者ボブ・テイラーが考案したTaylorオリジナルシェイプです。
Taylorがアメリカギター市場でシェア率No.1になったので、爆発的に浸透しました。
ウエストが細くなっており、ドレッドノートよりはボディサイズが小さくなっています。
![Taylor 814ce 全長とボディ幅](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/814ce-12-709x1024.webp)
そのため、音のレスポンスがよく、女性でも抱えやすいサイズ感になっています。
音量はドレッドノートにも負けないレベルで、低音はドレッドノートほど強調はされない絶妙なバランスです。
また、このカッタウェイ仕様のグランドオーディトリアムはルックスも良いため、テレビや映画でもよく使われていますね。
![Taylor 814ce](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/10/Taylor-814ce.webp)
ちなみにMartinのOOO(トリプルオー)と比べると、ボディ幅がやや大きくなっています。
ドレッドノートとOOOの中間くらいのサイズ感という感じですね。
OOO(トリプルオー)
![](https://www.soundhouse.co.jp/images/shop/prod_img/m/martin_00028ssa_2.jpg)
ドレッドノートと並んで、昔から定番のシェイプであるOOO(トリプルオー)。
MartinのギターでOOOで始まる型番のギターに採用されています。
ドレッドノートと比べるとウエストが細く、ボディ幅も約38cmと細くなっています。
![YAMAHA FSX3の全長とボディ幅](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/FSX3-23.webp)
ドレッドノートと比べると、音のレスポンスが速く、低音もスッキリしています。
テクニカルなプレイに適しており、エリック・クラプトンなどギターの名手で使用者が多いです。
また、小柄な女性でも抱えやすいサイズ感になっており、女性アーティストの使用者も多いですね。
![YAMAHA FSX3のボディ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/08/fsx3_2.webp)
ちなみにYAMAHAのOOOに近いシェイプはフォークタイプという名称になっています。
多くのメーカーは同じギターシリーズで、ドレッドノートとOOOに近いサイズバリエーションを用意していますね。
![YAMAHA FGX3とFSX3を並べた写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/fgx3_fsx3-5.webp)
なお、MartinにはOOOのほかにOO(ダブルオー)とO(シングルオー)があり、どんどん小さくなります。
ドレッドノートジュニア
![](https://www.soundhouse.co.jp/images/shop/prod_img/m/martin_djr1002x_2.jpg)
続いては、割と最近シェア率を伸ばしている通常のギターとミニギターの中間的なサイズです。
このサイズ感は浸透している共通名称がないので、Martinを例に説明します。
Martinはドレッドノートを15/16サイズ(93%程度)にしたドレッドノートジュニアというサイズを用意しています。
![D-28とDJRとリトルマーチン](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/DJR2.webp)
ドレッド ノート | DJr | リトル マーチン | |
全長 | 約1022mm | 約950mm | 約865mm |
スケール | 約645mm | 約609mm | 約584mm |
ボディ幅 | 約396mm | 約360mm | 約319mm |
スケールの長さを約609mmと短くして、ボディ幅も約360mm程度とドレッドノートより一回り小さくなっています。
ミニギターと比べると音量が大きく、低音も鳴るのでドレッドノート寄りのサウンドです。
小さいギターが欲しいもののミニギターだと音が軽くて困る…という人にうってつけですね。
ちなみにこのサイズ感に近いものだと、Taylor GS MINIも有名です。
![](https://www.soundhouse.co.jp/images/shop/prod_img/t/taylor_gsminirosess.jpg)
GS MINIはグランド・シンフォニーというシェイプを小型化したギターとなっています。
GS MINIもドレッドノートジュニアもサウンド・サイズ感ともにちょうど良いので人気があります。
ミニギター
![Martin LXM](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2018/12/mini-guitar-1024x768.webp)
最後は携帯性に優れたミニギターです。
通常のギターの3/4(75%)程度のサイズ感で、自宅に置いておくにもちょうどいいサイズ感です。
![Martin LXMの寸法](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/Martin-LXM-28-768x1024.webp)
![Martin LXMとGibson J-45の寸法](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/Martin-LXM-29.webp)
通常サイズのギターと並べて見ると、大分小さいのがわかりますね。
下図はドレッドノート、ドレッドノートジュニア、ミニギターを並べた画像です。
![D-28とDJRとリトルマーチン](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/DJR2.webp)
ドレッド ノート | DJr | リトル マーチン | |
全長 | 約1022mm | 約950mm | 約865mm |
スケール | 約645mm | 約609mm | 約584mm |
ボディ幅 | 約396mm | 約360mm | 約319mm |
ドレッドノートジュニアはそこまで小さく感じないですが、ミニギターは一気に小さく感じます。
![リトルマーチンでYouTube動画のレコーディングしているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/11/miniguitar-youtube.webp)
その分、音量も小さめで低音は薄く、シャカシャカしたサウンドです。
また、スケールが短いため、チューニングが狂いやすく、通常サイズのギターと比べるとやや扱い辛いです。
とはいえ、エド・シーランのようにミニギターを使って活躍しているアーティストもいます。
![Martin LXM 正面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/01/lxm_3-1024x683.webp)
ミニギターは本格的な活動から、お出かけ用、自宅での作業用など様々な用途で使えるのが人気です。
![アコースティックギターの種類](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/guitar-type2-160x160.webp)
![色違いのアコースティックギター3本](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/02/acoustic-guitar-160x160.webp)
![色んなギターケースが飾ってある写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/guitar-case2-160x160.webp)
![ミニギターとドレッドノートの全長を比較した画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/02/mini-guitar8-160x160.webp)
![アコースティックギターを椅子に立てかけている写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/06/acoustic-guitar10-160x160.webp)
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