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SENNHEISER XSW 2-835
![ゼンハイザーXSW2-835](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-24.webp)
マイクタイプ | ダイナミックマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数帯域 | 50 to 16,000 Hz (–3 dB) |
通信 | B型(免許不要) |
重量 | マイク:245g レシーバー:680g |
ゼンハイザーの手軽に使えるXSワイヤレスシリーズのハンドマイクタイプ XSW 2-835。
初心者にも扱いやすいオートセットアップに加え、マニュアル設定で様々な現場にも対応できます。
プロのライブでも使用されるB帯を利用したワイヤレスシステムなので、通信も安定しています。
![SENNHEISER XSW 2-835 レシーバー左側面 アンテナ取付済み](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XSW2-835-15.webp)
音楽ライブ、イベント、プレゼンテーションなど幅広い用途で活躍できる製品になっています。
まずはXSW 2-835の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<XSW 2-835をレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
免許不要のB帯
![SENNHEISER XSW 2-835 レシーバー右側面 アンテナ取付済み](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XSW2-835-14.webp)
XSW 2-835は免許不要のB帯を利用したワイヤレスシステムです。
個人が使うワイヤレスマイクの帯域は基本、下記のどちらかです。
帯域 | 概要 |
B帯 | プロ仕様の製品で一般的な帯域 混信が少なく音飛びしにくい |
2.4GHz | Wi-FiやBluetoothでも使う帯域 音質はいいが、混信や障害物による 音飛びのリスクはやや高め |
XSW 2-835はB帯ということもあって、通信は安定していますね。
僕もバンドリハやライブで使わせてもらいましたが、音飛びすることなく使えました。
2.4GHz帯のワイヤレスだと、たまに音飛びするので、ボーカルライブではB帯の製品が安心ではありますね。
![Xvive XV-U3をSHURE BETA58Aに繋いだ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XV-U3-13.webp)
なお、周波数の設定はスキャン、プリセット、チューン(マニュアル)に対応しています。
![ゼンハイザーXSW2-835 受信機のディスプレイ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-25.webp)
基本は簡単に設定できるスキャンやプリセットを使い、複雑な設定が必要な場合のみマニュアルのチューンで対応すると良いでしょう。
トゥルーダイバーシティ方式
![SENNHEISER XSW 2-835 レシーバー正面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XSW2-835-7.webp)
XSW 2-835は厳しいステージ環境に耐えられるトゥルーダイバーシティ方式を採用しています。
様々な電波が飛び交うステージ環境でも安定した通信を実現できます。
また、XSW 2-835は取外しできるアンテナが付いています。
![SENNHEISER XSW 2-835 レシーバー背面 アンテナ取付済み](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XSW2-835-16.webp)
このアンテナは付属品の他に、別売りのオプション品に付け替えることもできます。
用途に応じたアンテナを選択できるため、拡張性も高いです。
最大7台まで同時使用可能
![ゼンハイザーXSW2-835 ハンドヘルド送信機](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-18.webp)
XSW 2-835は最大7台まで同時使用できます。
そのため、グループやイベントでの使用にも適しています。
なお、送信機1台に対して受信機1台必要です。送信機だけ増やしても使えないので注意してください。
複数台使う際もスキャンモードでそれぞれに周波数を割り振ってくれるため、難しい設定は必要ありません。
送信機はe 835のマイクカプセル
![SENNHEISER XSW 2-835 マイク 前斜め](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XSW2-835-1.webp)
XSW 2-835のハンドヘルド送信機はe 835のマイクカプセルが採用されています。
e 835はボーカル用途などでよく使われるダイナミックマイクですね。
![ゼンハイザーe835](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/08/e835_1.webp)
e 835は扱いやすい音なので、ボーカルでもスピーチでも使えるマイクです。
なお、マイクカプセルの交換は非対応となっています。
ハンドヘルド送信機はアルカリ単三乾電池 2本で約10時間駆動します。
![SENNHEISER XSW 2-835 マイク 電池投入部分](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XSW2-835-5.webp)
また、マイク本体にはミュートスイッチと液晶画面が付いています。
![SENNHEISER XSW 2-835 マイクディスプレイ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XSW2-835-2.webp)
電池残量なども液晶ディスプレイで確認できるので便利ですね。
更にマイク内部には感度を調整できるスイッチも付いています。
![XSW2-835 送信機側の感度調整スイッチ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-32.webp)
公式マニュアルでは以下を参考に感度調整するよう記載されています。
dB | 使用例 |
0dB | ボーカル |
-10dB | ラウドボーカル |
-20dB | インストルメント |
-30dB | ブラス |
僕はボーカル用途で0dBだと音割れしてしまったので、-10dBで使いました。
スピーチなら0dB、ボーカル用途なら-10dBでまずは使ってみると良いと思います。
付属品
![ゼンハイザーXSW2-835 送信機](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-19.webp)
![SENNHEISER XSW 2-835 レシーバー正面 アンテナ取付済み](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XSW2-835-13.webp)
![SENNHEISER XSW 2-835 マイクホルダー](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XSW2-835-11.webp)
![SENNHEISER XSW 2-835 ACアダプタ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XSW2-835-10.webp)
![ゼンハイザーXSW2-835 ラックマウントキット](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-22.webp)
![SENNHEISER XSW 2-835 マイクポーチ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XSW2-835-12.webp)
- 受信機 EM-XSW 2
- ハンドヘルド送信機 SKM 835-XSW
- マイクロホンクランプ MZQ 1
- 電源 NT 12-5 CW
- 単3電池 ×2
- ラックマウントキット
- ポーチ
- マニュアル
XSW 2-835には豊富な付属品が同梱されています。
必要なものは一通り入っており、ラックマウントキットもあるのでラックに取付けることも可能です。
また、パッケージ自体がケースになっており、取っ手がついています。
少し大きいですが、付属品を全部パッケージに入れて持ち歩くことができます。
SENNHEISER XSW 2-835をレビュー
![ゼンハイザーXSW2-835 送信機と受信機2](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-26.webp)
それでは、XSW 2-835を細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
設定が簡単で、通信も安定しているので良いです。
あとはコスパの面でXSW 1-825と悩むところかなと思うので、そのへんも触れていきます。
レビューの目次
音飛びなどなく、安定した動作
![ゼンハイザーXSW2-835 送信機と受信機](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-23.webp)
XSW 2-835をライブハウスやリハーサルスタジオで使用してみました。
B帯なのもあって長時間の使用でも音飛びすることなく、安定した通信状態を保っていました。
2.4GHz帯のワイヤレスシステムと比べると、ノイズや音飛びに対する耐性は大分強いと感じました。
![Xvive XV-U3をSHURE BETA58Aに繋いだ右側面の写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XV-U3-11.webp)
一方で音質面は有線のe 935などと比べると、どうしても高音域の抜けや透明感では劣るかなと感じました。
![ゼンハイザー e 935](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/e935-32.webp)
音質だけで言うとe 935に2.4GHz帯のXSW-D XLR BASE SETを付けたほうが良かったですね。
![XSW-D XLR BASE SETをe 935に取付けた4](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW-D-XLR-BASE-SET-9.webp)
XSワイヤレスシリーズでもe 935のマイクカプセルを選択出来たら良かったな…と感じました。
とはいえ、XSW 2-835もボーカルマイクとして十分に使える音質です。
![ゼンハイザーXSW2-835 ハンドヘルド送信機](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-18.webp)
僕も先日、ボーカルとしてライブで使いましたが、ワイヤレスでも十分良い音でした。
このへんはさすがゼンハイザーというところですね。
セットアップは非常に簡単
![ゼンハイザーXSW2-835 受信機のディスプレイ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-25.webp)
XSW 2-835の良いところはセットアップが非常に簡単なところです。
機械が苦手な人でも簡単に設定できます。
一通りの手順を解説すると以下の通りです。
送信機の電源をオフにし、受信機を起動。上下ボタンで「PRESET」を選択
![ゼンハイザーXSW2-835のセットアップ方法。PRESETを選択](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-28.webp)
点滅状態のプリセットバンクを上下ボタンで選択し、SETボタンを押す。
![ゼンハイザーXSW2-835のセットアップ方法。プリセットバンクとチャンネルを選択](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-29.webp)
プリセットバンクを選んだら、チャンネルも同じやり方で選択する
送信機を起動し、底のSYNCボタンを長押し。受信機のSYNC表示が点滅する
![ゼンハイザーXSW2-835のセットアップ方法。送信機の底のボタンを押す](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-27.webp)
受信機のSYNC表示が点滅していることを確認し、SYNCボタンを押す
![ゼンハイザーXSW2-835のセットアップ方法。受信機のSYNCを押す](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-31.webp)
以上でセットアップは終了です。
1度設定してしまえば、次回からは電源を入れるだけで勝手にSYNCされて使えます。
なので、ライブやイベントで使用する場合は事前に設定しておきましょう。
また、SCANモードでは空き周波数を自動検出することができます。
他の演者さんがB帯ワイヤレスシステムを使用する場合はスキャンを実行して空き周波数を探すと良いですね。
XSW 1-825との違い
![]() XSW 1-825 | ![]() XSW 2-835 | |
最大同時使用台数 | 7台 | 7台 |
オートスキャン | 〇 | 〇 |
設定モード | スキャン プリセット | スキャン プリセット チューン |
アンテナ | 内蔵アンテナ | 外付けアンテナ |
受信方式 | アンテナダイバーシティ | トゥルーダイバーシティ |
ラックマウントキット | なし | 付属 |
マイクカプセル | e 825 | e 835 |
実売価格 | 4万円程度 | 6.8万円程度 |
XSW 2-835の下位モデルになるXSW 1-825との違いにも触れておきましょう。
主な違いは受信方式とマニュアル設定への対応ですね。
![SENNHEISER XSW 1-825 マイクとレシーバー](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XSW1-825-11.webp)
XSW 1-825は内蔵アンテナでアンテナダイバーシティ方式なので、XSW 2-835のほうが通信は安定しています。
また、XSW 1-825はスキャン・プリセットでの周波数設定ですが、XSW 2-835はチューン(マニュアル)での周波数設定にも対応しています。
![ゼンハイザーXSW2-835](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-24.webp)
そのため、XSW 2-835のほうがシビアな現場での安定力・対応力に優れています。
ただ、僕がスタジオやライブハウスで使った範囲ではXSW 1-825で全く問題ありませんでした。
バンドでライブをやるとか、貸し会議室でイベントをやるといった用途ならXSW 1-825で大丈夫です。
![SENNHEISER XSW 1-825 マイク下部](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/02/XSW1-825-5.webp)
XSW 2-835はもう少し難しい現場でも柔軟に対応できる製品になっています。
SENNHEISER XSW 2-835 まとめ
![ゼンハイザーXSW2-835 送信機と受信機3](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/03/XSW2-835-20.webp)
- オート、マニュアルの両設定に対応したワイヤレスシステム
- B帯を使うため、通信が安定している
- 7台まで同使用可能できるため、拡張性も高い
ぎたすけ
たけしゃん
SENNHEISER XSW 2-835のレビューでした。
設定は簡単ながらも、様々な現場で対応できる仕様なのが良いですね。
個人で所有する分にはXSW 1-825で十分と感じましたが、様々な現場環境で使いたい人はXSW 2-835を選択すると良いでしょう。
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