ぎたすけ
たけしゃん
読みたい場所をクリック!
ギターのインピーダンスとは
![エレアコで演奏している人](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/guitar-electric.webp)
インピーダンスとは電気抵抗を指す言葉です。
音楽では、マイクや楽器などを音響機器に接続する際に出てくる用語ですね。
インピーダンスは高低で良い悪いというものではなく、楽器ごとの特性です。
ただ、楽器と音響機器側でインピーダンスが大きく異なると音質劣化の原因となります。
![ローインピーダンスの音響機器にハイインピーダンスの楽器を繋ぐと音質劣化が起こる](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/impedance-9.webp)
そのため、ギターを音響機器に接続する場合は、インピーダンスを把握して適切に対処する必要があります。
まず、本章ではインピーダンスの基本的な法則から解説していきます。
目次
ハイインピーダンスとローインピーダンス
![インピーダンスの説明図](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/impedance-8.webp)
インピーダンスが高いものをハイインピーダンス、低いものをローインピーダンスと呼びます。
主だった楽器のインピーダンスはこちら。
インピーダンス | 主な楽器 |
ハイインピーダンス | エレキギター エレキベース |
ローインピーダンス | マイク キーボード |
ここで重要なのはハイインピーダンスの2つの特性です。
- ローインピーダンスの音響機器に繋ぐと音質劣化が起きる
- ケーブルを長く這わせるとノイズがのりやすい
まず、ハイインピーダンスの楽器をローインピーダンスの音響機器に繋ぐと音質劣化が起きます。
![ローインピーダンスの音響機器にハイインピーダンスの楽器を繋ぐと音質劣化が起こる](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/impedance-9.webp)
この現象はよく水を通すホースで例えられますね。
![](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/10/DI_inpi2.webp)
ハイインピーダンスの機器をローインピーダンスの機器に繋げると、正しく音声信号が伝わらずに高音域などが失われてしまいます。
また、ハイインピーダンスはノイズに弱く、ケーブルを長距離這わせるとノイズが乗りやすいです。
![BELDEN #8412](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/BELDEN-8412.webp)
ハイインピーダンスの楽器を使うときは接続機器のインピーダンスやケーブルの距離など、気をつけることが色々あるわけですね。
ロー出しハイ受けが鉄則
![Venue.D.I 本体の画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/06/Venue.D.I_1.webp)
楽器と音響機器の接続において、よく言われるのが「ロー出しハイ受け」です。
これは楽器側はローで出して、音響機器側はハイで受けるというルールを指した言葉です。
前述の通り、ハイインピーダンスの楽器をローインピーダンスの音響機器につなぐと音質劣化が起こります。
![ローインピーダンスの音響機器にハイインピーダンスの楽器を繋ぐと音質劣化が起こる](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/impedance-9.webp)
そこでそうならないように「ロー出しハイ受け」を基本にせよというわけです。
なお、音響機器側がハイインピーダンスである必要はなく、楽器側よりインピーダンスが高ければOKです。
「ロー出しハイ受け」という言葉を覚えておけば、インピーダンスの基本ルールは守れますね。
ハイインピーダンスの対処法
![Gibson J-45](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/J-45-5.webp)
続いてはハイインピーダンスの実際の対処法についてです。
音質劣化や余計なノイズが載らないためにやる対応は以下のどちらかです。
エレキギターの場合は①②の両方を使い分けます。
エレアコの場合は②です。それぞれを掘り下げて解説していきましょう。
ハイインピーダンスのアンプに接続する
![ギターアンプ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/guitar-amp.webp)
多くのエレキギター用のアンプはハイインピーダンスで受けられるようになっています。
そのため、ギターをそのまま接続しても音質劣化は起こりません。
![ギターアンプのキャビネット部分](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/guitar-amp2.webp)
また、エレキギターの場合は演者のすぐ後ろにギターアンプが設置されるため、ケーブル距離も短くて済みます。
なので、エレキギターであればハイインピーダンスのまま、音響機器に接続することもよくあります。
![Gibson ES-335](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/ES-335.webp)
なお、オーディオインターフェイスにもインピーダンスを切り替えられるHi-Zという機能がついています。
![Universal Audio Volt 276](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/06/volt276-9.jpg)
通常時はロー受けの端子が、Hi-ZをONにするとハイ受けに変わります。
ただし、多くのオーディオインターフェイスは一部チャンネルのみHi-Z対応となっています。
![Steinberg UR22C](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/UR22C-46.webp)
そのため、エレキギターやエレキベースを直接繋げる際はHi-Z対応チャンネルを選ぶ必要があります。
ローインピーダンスに変換してから音響機器に接続する
![L.R.Baggs PARA ACOUSTIC D.I. 駆動しているところを下から撮った](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/para-aco-13.webp)
続いてはローインピーダンスに変換してから、音響機器に送るパターンです。
知らないうちにこっちで対処している人が大半だと思います。
というのもエフェクターやプリアンプは「ハイ受けロー出し」になっているものがほとんどなのです。
![Xotic EP Booster](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/Xotic-EP-Booster.webp)
つまり、楽器からハイインピーダンスで受け取った信号をローインピーダンスに変換して出力しています。
そのため、大半の方は知らないうちにローインピーダンスに変換されているわけです。
ちなみにROLAND JC-120(ジャズコ)などはこの状態に合わせてインプットが2つ用意されています。
ギターを直接繋ぐ場合はHIGH、エフェクターを挟むときはLOWと接続先が分かれています。
![](https://www.soundhouse.co.jp/images/shop/prod_img/r/roland_jc120aa.jpg)
また、エレアコに関しては大半のピックアップがプリアンプ内蔵のため、ローインピーダンスに変換して出力されています。
![Anthem](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/08/Anthem-3-1024x768.webp)
そのため、そのままミキサーに接続しても音質劣化などは起こりません。
ただし、プリアンプがないパッシブタイプのピックアップもあります。
![L.R.Baggs M80](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/M80-2.webp)
その場合はハイインピーダンスで出力されるため、プリアンプやDIを間に挟んでローインピーダンスに変換しましょう。
インピーダンス まとめ
![リハーサルスタジオ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/12/studio-1.webp)
- インピーダンスは電気抵抗のこと
- 楽器ごとにインピーダンスは異なり、ギターはハイインピーダンス
- ギターをそのままローインピーダンスの機材に接続すると音質劣化する
ぎたすけ
たけしゃん
ギターのインピーダンスについての解説でした。
エフェクターやプリアンプが勝手に変換してくれるので、知らずに対応できていることが多いですね。
一方で知らずに音質劣化を引き起こしている場合もあるため、知識としてはちゃんと押さえておいたほうが良いです。
関連記事
![Venue.D.I 本体の画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/06/Venue.D.I_1-160x160.webp)
![パラアコの入力端子](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2018/10/para_5-160x160.webp)
![L.R.Baggs PARA ACOUSTIC D.I. 斜めから撮った写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/para-aco-10-160x160.webp)
![エレアコで演奏している人](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/guitar-electric-160x160.webp)
![ギターシールドを3本並べた画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/03/Guitar-shield-160x160.webp)
![Taylorのエレアコを弾いている男性](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/07/electoric-guitar-160x160.webp)
よく読まれている記事
初心者が覚えるべき ギターコード 10個を練習用の譜例付きで解説
男性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。音域チェックできる音源付き
コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2024年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜
初心者向けアコースティックギター おすすめ6選。購入するギターの選び方を107名のアンケート調査付きで解説
ギターのストロークパターンを練習しよう。弾き語りでよく使う譜例 10パターンで解説
ギターのカポタストでキー変更するための上げ方、下げ方を役立つ早見表と合わせて解説
ギター初心者も弾ける簡単な曲 おすすめ50選。練習時のポイント解説付き
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
アコギ メーカー11社を解説。ブランドごとの特徴やおすすめのギターを紹介
Bmコード(ビーマイナー)の押さえ方。ギターでキレイに鳴らすためのコツや良く使うコードフォームを解説