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Xvive XV-U3

チャンネル数 | 6チャンネル |
最大伝送距離 | 27m(使用環境による) |
レイテンシー | 5ms未満 |
使用周波数帯域 | 2.4GHz ISMワールドワイド |
駆動時間 | 約5時間(フル充電時) |
重さ | トランスミッター:約90g レシーバー:約90g |
ダイナミックマイクを手軽にワイヤレス化できる便利アイテム Xvive XV-U3。
有線マイクに繋げて使うタイプなので、スタジオやライブハウス備え付けのマイクでも使えます。
操作も非常に簡単で、機械に詳しくない人でも取り扱える点も良いですね。

ECサイトでの口コミ数も多く、かなり売れているようです。
筆者もリハーサルスタジオで使ってみたので、その経験を基に使い方含めてレビューしていきます。
まずはXV-U3の製品仕様から解説していきます。
使用を飛ばして、レビューを読みたい方は<XV-U3をレビュー>を参照ください。
製品仕様 目次
トランスミッターとレシーバー

XV-U3は送信機であるトランスミッターと受信機であるレシーバーで構成されています。
トランスミッターはマイクのXLR端子に挿します。

レシーバーはミキサーのXLR端子に挿します。

あとはトランスミッター、レシーバーの電源を入れて、それぞれのチャンネルを合わせるだけです。

ちなみに他の方でワイヤレスを使っている人がいると、競合することがあります。
その場合はチャンネルを変えてみましょう。チャンネルは6つあります。
たけしゃん
ダイナミックマイク用

XV-U3はダイナミックマイク用のワイヤレスシステムです。
ファンタム電源の供給はできないため、コンデンサーマイクでは使えません。
コンデンサーマイクで使いたい方はXV-U3Cという製品を選択しましょう。
ちなみにXV-U3はXLRケーブルをワイヤレス化できるため、スピーカーなどにも使えるようですね。
2.4GHz帯

XV-U3は2.4GHz帯を利用したワイヤレスシステムです。
ワイヤレスマイクはB帯を使う製品が主流ですが、最近は2.4GHz帯の製品も増えています。
帯域 | 概要 |
B帯 | プロ仕様の製品で一般的な帯域 混線が少なく音飛びしにくい |
2.4GHz | Wi-FiやBluetoothでも使う帯域 音質はいいが、混線や障害物による 音飛びリスクはやや高め |
両方とも免許不要で使える帯域になっています。
B帯はBluetoothなどには使用しないため、混線が少なく動作も安定しやすいです。
対して、2.4GHzはB帯と比べて高音域の情報量が多く、同時利用できるチャンネル数も多いです。
ただ、Wi-FiやBluetoothも使用する帯域なので、人がたくさんいると音飛びするリスクは上がります。

試しにスタジオセッションで何回か使いましたが、稀に音飛びします。
4時間くらいリハやっていると、1~2回は音飛びが発生するかなという感じです。
なお、XV-U3は新スプリアス規定に対応しています。

また、取説ではマイクの増設可否については何も書いてありませんでした。
おそらくは受信機・送信機で1対1のみでの利用かと思われます。
約5時間の連続駆動

項目 | 内容 |
充電時間 | 約2.5時間 |
連続駆動時間 | 約5時間(フル充電時) |
XV-U3は付属のUSBケーブルで充電し、最大で約5時間ほど連続駆動します。

付属のUSBケーブルは2股になっており、トランスミッターとレシーバーを同時に充電できます。


USB充電なので、モバイルバッテリーを携帯しておけば出先でも安心ですね。
付属品



XV-U3の付属品はUSBケーブルとポーチです。
ポーチは小さめですが、付属品は全て入るサイズ感になっています。
Xvive XV-U3をレビュー

それでは、XV-U3を細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
使ってみた感じはかなり良いです。
音も良いですし、通信状況も安定しています。
見た目がいまいちなのが難点ですが、遠目で見ると意外と問題ないです。
レビューの目次
有線とほぼ変わらない音質

XV-U3をSHURE BETA58Aに接続して使ってみました。
2.4GHz帯を利用していることもあり、有線と比べても差を感じないクリアな音質です。
業務用で一般的なB帯ワイヤレスは若干ハイ痩せしますが、XV-U3は高音域もしっかりでます。

手軽にワイヤレス化できつつ、音質もこれだけ良いのは素晴らしいですね。
なお、マイクとトランスミッターの接続は念入りに奥まで挿し込みましょう。
接続できたと思いきや、ロックされてないことが割とあります。

ロックがちゃんとかかってないと、激しいマイクパフォーマンスでスポッと取れます。
しかも挿さっていれば、完全にロックされてなくとも音は出るため、見落としがちです。

本番で事故を起こさないように必ず念入りに奥まで挿しましょう。
通信状態も良い

XV-U3をスタジオセッションで使ってみました。
稀に音飛びしますが、通信状態はかなり良かったです。
伝送距離は27mですが、ライブハウスでもステージ上のXLRケーブルと接続することが大半なので距離は全く問題ないでしょう。
ただ、お客さんがたくさんいるライブでも大丈夫なのか?というとやや不安は感じます。
ライブでの安定を求めるなら、やはりB帯のワイヤレスシステムを利用すべきかなと思います。
ルックスはいまいち

XV-U3の一番の弱点はルックスです。
マイクに取付た状態がイマイチなんですよね…。
ハンドマイクで遠目から見ている分には意外と気にならないですが、ライブ写真とかだと気になります。

ゼンハイザーみたいなルックスだと最高だったんですけどね…。

このへんは好みの問題ですが、僕は好みじゃないのでリハーサルとかセッション用と割り切っています。
SENNHEISER XSW 1-825-JBとの比較
![]() XV-U3 | ![]() XSW 1-825-JB | |
周波数 | 2.4GHz | B帯 |
同時利用台数 | 6台 | 7台 |
付属マイク | なし | SKM 825-XSW |
連続駆動 | 約5時間 | 約10時間 単三電池×2本 |
実売価格 | 1.9万円程度 | 4.0万円程度 |
最後はSENNHEISERワイヤレスマイクのエントリーモデル XSW 1-825-JBとの比較です。

XSW 1-825-JBは実売価格で4万円程度しますが、ワイヤレスマイクと受信機のセット品です。
XV-U3は1.9万円程度ですが、マイクは別途買う必要があるので総額では近い価格帯になります。
この2製品を比較してみると、XSW 1-825-JBのほうが業務用に適しています。
XSW 1-825-JBは使用する周波数がB帯ですし、7台まで同時使用可能です。

駆動時間もアルカリ単三電池2本で約10時間と長めです。

一方で使えるマイクは限定されるため、手持ちの有線マイクなどは使えません。

なお、SKM 825-XSWはe 825のマイクカプセルが採用されています。
比較してみると、音質に関してはXV-U3とSHURE BETA58Aの組み合わせのほうが良かったです。
XV-U3とBETA58Aのほうが高音がクリアに感じました。

XV-U3なら有線マイクに接続できるので、既にマイクを持ってる人は安上がりなのも強いです。
一方でルックスや拡張性はXSW 1-825-JBのほうが優れています。
個人的には以下のような選択がいいかなと思いました。
- ライブでガンガン使うならXSW 1-825-JB
- 手持ちのマイクを安価にワイヤレス化するならXV-U3
- ルックスをそこまで気にしないならXV-U3
本格的にライブでガンガン使うなら、XSW 1-825-JBが良いですね。
一方で基本はスタジオリハやセッションで、たまにライブで使う程度ならXV-U3が良いかなと思います。
Xvive XV-U3 まとめ

ぎたすけ
たけしゃん
Xvive XV-U3のレビューでした。
僕も最近導入して、スタジオリハやセッションで活用しています。
手持ちのダイナミックマイクなどを手軽にワイヤレス化できるので、一台持っておくと色々便利なアイテムです。
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