こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。
今日はいつもと違ってエレキギターについての商品レビュー。
Line6のアンプシミュレーターPOD HD500についてです。
マルチエフェクターとは少し違いますが、用途は大して変わりません。
そんで、僕はアコギ弾き語りのシンガーソングライターなんですが、エレキギターも弾きます。
DTMとセッションイベントなどで弾く程度なのでバンドでエレキを弾いている人と比べるとやり込みは足りません。
今回のレビューについても目線はアコギ弾き語りの人が使う目線で書きます。
まあ、エレキギターメインの人が書いたHD500のレビュー記事は凄くたくさんありますからね。
おそらくはエレキギター初級~中級くらいの人で購入を考えている人は僕の記事のほうが参考になります。
同じようなレベルの人間が使った感想だから(笑)
それでは書いていきましょう。
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1. POD HD500について
HD500は現行の一世代前の商品。現行機種はHD500Xです。
商品紹介ページからHD500Xの紹介文を。
POD HD500Xは、ギター・アンプを使用していても、PAへ直接送っていても、次世代のフルレンジ・ギター・リグを活用していても対応できる、ギター・セットアップの理想的なコマンド・センターです。
フルアサイナブルなMIDIコントローラーなので、あらゆる外部ハードウェア&ソフトウェアをフットスイッチやエクスプレッション・ペダルでコントロール可能。他のLine 6製品と同時に使う場合には、さらに便利です。POD HD500Xは、スタジオやステージにおける、あらゆるタイプの接続に対応できます。
マイクを接続してボーカルやアコースティック楽器を録音することも、お気に入りのHDアンプをトラッキングすることも、ステレオFXループでストンプボックスやアウトボード・エフェクトを活用することも可能。
コンピューターへUSB接続すれば、お気に入りのDAWソフトでスタジオクオリティのマルチチャンネル録音を行えます。
また無償提供されるPOD HD Editを使用すれば、トーンの調整や整理も簡単です。-Amazon 商品紹介ページから-
ちなみにHD500とHD500Xは基本的には一緒。HD500自体がベストセラー商品ですが、その人気商品を基本は変えずにブラッシュアップさせたのがHD500X。
だからレビュー記事はHD500で書くけど、HD500Xでできないことはないと思っていい。
続いて、シリーズの紹介。HDシリーズにはサイズと機能別で4種類用意されている。
HD300、HD400、HD500、HD Proの4つ。
ただ、HDXシリーズになってHD300とHD400は無くなりました。あぁ、残念。
HD300、400の代わりとなるとAMPLIFi FX100あたりになるのかな。
HD500は上記機種なのでやれることが多く、価格も高め。
更に上になるHD Proはラックタイプだからフロアタイプ(床置きして使うライブ向け製品)だとHD500が一番上位機種です。
2. レビュー
さて、それではレビューにいきましょう。
前置きでも書きましたが僕はアコギがメインなのでエレキギターをそこまで弾いていないので、使いこなせていません(笑)
まず、何でそんなやつがこんな上位機種買ったの?ってところから、実際に買ってみてどうだったかという流れで書いていきます。
2-1. 購入動機
最初はアコギに行き詰って、エレキギターを弾いてみようと思ったのがきっかけ。
僕の好きなJohn Mayerはアコギの名手であると共にエレキギターも凄腕。
やっぱり、アコギを上手くなるにはエレキギターも勉強しなきゃ!って思い…。
バンドやってみたり、セッション行くようになったりしました。
元々、DTMではエレキギターをちょいちょい弾いていましたがプラグインでエフェクトかけたり、アンプシミュレートしたりしていたのでハードとしてのエフェクターは一切持っていなかったんですよね。
高校生の時に使っていた昔懐かしのBOSS ME-30というマルチエフェクターは実家にあったけど、さすがに古かったしね…。
んで、コンパクトエフェクターを複数台買っていくか、マルチエフェクターを一台買っちゃうかを悩んだのですが、とりあえず万能のやつを一台買っとくか!って思ってワウやヴォリュームペダルもついているHD500を買いました。
PCでエフェクターなどを設定できるので、音作りもDTMと同じようにできるっぽかったのも大きかったです。
そして、何で上位機種を買ったのかってのは単純です。大は小を兼ねると思ったからです(笑)
ちょうどHD500Xが出る少し前だったのもあって、HD500が安くなっていてHD400との価格差が1万もなかった時期だったんですよね。
そんで、当時はよくわかりもせず将来困ることがないように良いのを買っておこうなんて思ったわけです。
買ってみるとHD300でも俺には余裕でオーバースペックであったことに気づきましたが(笑)
2-2. 汎用性
汎用性は間違いなく高いです。
ほとんどのことはHD 500だけでできてしまいます。むしろ、できないことって何があるのか?ってレベル。
セッションでも使っていますが、これ一台で音作りは全く問題ありません。
ペダルもついているので、ワウかけるのもこれだけで大丈夫。
フットスイッチの数も豊富で曲内で音色を何種類も使い分けたい時にも非常に便利。
エフェクター8個同時使用可能であることもうれしいです。
といっても、ワウやボリュームといったペダル類も数に含まれるのでご注意ください。
うち4つのエフェクターは上段の4つあるフットスイッチにアサインすることでオンオフを瞬時に変えられます。
そして、HDシリーズにはPCで操作するためのエディターがあります。使い辛いとこもあるけれど昔の本体画面で音作りすることを考えると何と便利な時代でしょうか。
接続順を変えたり、設定弄ったりって本体側でやると、さすがにやり辛いです。
PCにUSBで繋いでエディターで操作できるのはかなり大きいですね。
また、接続先を想定したOUTPUTモードがいくつか用意されています。
- Studio/Direct
- Stack Power Amp
- Combo Power Amp
- Stack Front
- Combo Front
アンプから出すのとオーディオインターフェースに繋いで鳴らすのでは全然違います。
その時に音が変にならないように調整するモードです。
このあたりも様々な用途で使えるように初めからシミュレートされていて助かります。
モード変え忘れると、「あれ?全然違う音になっちゃった」って感じるくらいは変わります。
なお、こちらのサイトが情報量が多くて助かっています。購入した方はブックマークしておくとよいでしょう。
POD HD Man 【Line6 POD HDのレビュー、比較、使い方、音作りのコツ、最安値情報】
PODを使っている方は比較的多いので情報量も多くて助かりますね。
2-2. 音質&音作り
ライブハウスで使っていて、音質が不満だったことはないです。
コンパクトの方と比較しても負けていません。すごい。
音作りの自由度はむしろHD500のほうが高いため、上手い人が使えば素晴らしい音を作ることができるでしょうね。
エフェクターの種類も豊富で品質もよい。
アンプシミュレーターも良い出来です。DTMでもHD500に繋いでエレキギターを録音することが多いです。
前述もしていますが、接続先や接続方法によってOutputモードを切り替えるのは忘れないようにしましょう。
僕はアンプのReturnに繋いで「Stack/combo power amp」モードにして使っています。
最初はよくわかってなくて、何でこんなに音が籠っちゃうんだろう?って悩んでいました。このあたりは説明書読んでもよくわからないからなぁ。
◆CUSTOM TONE共有ページが便利
Line6の商品で助かるのが公式HPにユーザーが作った音色が公開されていることです。
これが非常に便利。
といっても頼りすぎると自分で音作りする腕が上がらないので難しいところですが(笑)
僕の場合も音作り初心者だったので、ここをよく利用させてもらいました。今でもメチャクチャお世話になっています。
洋楽の有名曲だと大体誰かしら音作りして公開してくれています。
まずは音作りを勉強するために公開されたファイルを取り込んで、音を鳴らしてみて使っているエフェクター・アンプ・パラメーターを見て勉強するとよいでしょう。
0から始めるのは相当敷居が高いのですが、PODだと人が作った音色を見て勉強できるので非常に助かります。
しかも、近しい音をもらってきて、そこから自分の欲しい音に弄っていくと作業が非常に速い。
素晴らしい効率化です。
初心者にとって、本当にありがたいサービスです。
2-3. デカイ&重い
ここまでいいことをたくさん書きましたが、悪いところです。
寸法、重量:546(W)x75(H)x261(D) mm, 4.8kg
とにかくデカくて重い…。
エレキギター担いで、PODを持っていくと中々の重さです。
デカいのはライブハウスでは大して苦になりませんが、宅録に使う際など自宅に置くとなかなかスペースを取ります。
そして重さも加わって持ち運ぶのが辛いです。車移動の人は大して苦労はないですが、電車移動だと中々に大変です。
いっぱい、弾くときはいいですが2~3曲のためにこんだけ重いものを持っていくのは、やや気が引けます。
僕自身も曲数少ない時用に持ち運びが楽なシステムを考えようかと何度も思ったくらいです。
使用用途によっては初めから、小型で軽いものを買ったほうがよいです。
2-4. オーバースペックだけど痒い所に手が届かない
よほど、多様な使い方をしない限りはHD500はオーバースペックです。
僕なんてやれることの3割も使っていないと思います。
それだけに多種多様で何でもやれる機種です。そのかわりデカイ&重い。
大半のプレイヤーは1~2個下の機種で必要十分です。僕も正直、これだけのハイスペックな機種は分不相応だったなと感じます(笑)
といっても大は小を兼ねます。価格差が大したことなくて、サイズ感も問題がなければHD500Xを買いましょう。
当時もHD400と価格的に1万円差くらいでした。将来的にもスペック面で困ることはなさそうなので、そう考えるとお得な買い物だったと感じます。
本当に重いところはネックですが…。
◆痒い所に手が届かない
このあたりはどこまで本気でやり込むかって話にも直結しますが、汎用性は申し分ないですが機能性では単品で販売されているものに負けます。
例えばペダルですが、さすがに5万程度の商品にくっついているペダルなので、単独販売されているワウ・ボリュームペダルと比べて明らかに使い勝手が悪いです。
0か100かの調整なら困りませんが微妙なニュアンス付けで中途半端に踏むときなどはHD500付属のペダルで対応するのは難しいです。
拘る方は別途ペダルを単品で買って外付けしている人もいるみたいです。
他にもディレイを始めとした各種エフェクターについても音作りしていて万能に対応できるように用意されていますが、ピンポイントに○○のエフェクター独自な世界観!などは出せません。
とにかくこだわる人はピンポイントにコンパクトエフェクターを買って使い分けたほうがいいです。
このあたりが、上位ギタリストがマルチエフェクターを使用しない理由なんでしょうね。マルチエフェクターは万能ですが細部まで拘れません。
ちなみに僕のレベルではマルチエフェクターで十分です。
この、拘るって世界観には惹かれますが、ここで書いている「拘る」ってレベルは並大抵ではありません。
並大抵の人の拘りはHD500で十分出せます。マルチかコンパクトか選ぶ際に意外と大事なポイントなので誤解しないようにしましょう。
3. まとめ
- 音質&汎用性共に素晴らしい商品。これ1台で何でもできちゃう
- 公式HPにユーザーが作った音色が公開されていて非常に便利
- デカい&重い
使っていて、機能性で困ったことはありません。間違いなく良い商品です。
しかし、個人的にはとにかく重いのがネック。持ち運びが大変。
とりあえず、エフェクターをたくさん持ちたいって考える初級者&中級者はHD500のワンランク下のHD300とかで十分なんですけど、なくなっちゃったのが痛い。
まあ、HD500Xならその願いを問題なく叶えられて、今後成長した時の使用範囲の拡大にも対応できるのですが、デカくて重くて高いですからねぇ~。
後発のAMPLIFi FX100がいい感じに見えましたがエフェクトの個別オンオフがペダルでできなかったり、ライブ向けというよりはDTM向け製品のようだし、イマイチフィットする商品がなくなってしまった印象。
といっても、僕は重い以外の不満はありません。
自由度は凄く高いし、品質も高く丈夫。ライブ使用に最適なHD500Xを重さ以外はオススメします!
あと、説明書見ても何が何だかわからない上に詳細なものは英語です。
POD HDシリーズを買う人は下記の本を一緒に買っておくことを強く!強く!オススメします。
Line 6 PODパーフェクト・ガイド (CD付) (リットーミュージック・ムック)
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