作曲を上手くなるには完成癖をつけたほうがよい

こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。

本日は作曲について。
作曲で悩む人は多いのではないでしょうか。

なかなか、良いメロディーができない。
良い歌詞が書けない。

そんな中で、断片的に良いメロディが浮かぶ時は結構あるんです。
しかし、その後のメロディや歌詞が中々いいのが出てこずに「サビだけ」「Aメロだけ」できて、そこから進まずにお蔵入りする曲がないでしょうか。

あと、逆に「このサビは駄目だ」と思って途中で作るのやめちゃうパターン。

僕はものすごくあるんですが(笑)
ある時期から、それじゃ駄目だと思って完成癖をつけるように方向性を変えました。今日はそんなお話。

この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

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プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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1. 完成癖をつける重要性

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完成癖とは、1曲ちゃんと作る癖をつけようってこと。

結構、作曲家やっている人とも良く話す題材なんだけど、みんな重要って言う完成癖について。
なぜ、重要なのかを説明します。

1-1. 試行錯誤する能力の向上

作曲・作詞を相当やり込んでいる人ならともかく、そこそこの人だと「サビだけ」「Aメロだけ」できて、そこから良いメロディが出てこないのは引き出しが少ないことが原因です。

そして、この引き出しってのを増やすのは中々に大変。
様々なジャンルやパターンの曲を作っていって、ようやく増えていくのが引き出しなのです。

だから、「サビだけ」、「Aメロだけ」できて他のパートに繋げられなかったら、最初は良くなくていいから試行錯誤してメロディを繋げる努力をするしかないのです。

色んなお題を設けて、完成させるところまで頑張れば少しずつ成長していきます。

  • 曲中に1回は必ず転調させること
  • 大サビを入れること
  • サビ始まりであること

などなど。色んなお題を設けてみましょう。中々曲を作りずらく感じますが、試行錯誤して完成までこぎつけられれば、レベルアップです。

こうして、試行錯誤をしてみるとある程度は方程式が見えてきますし、同じコード進行であっても異なるメロディラインをつけることができるようになってきます。

ここまでくると、「サビだけ」できている曲に良質なAメロ・Bメロを付けることができるようになってきます。

完成癖をつけることで、何とか完成まで持っていくためにない知恵を絞ります。
良い曲が生まれなくとも、この知恵を絞ることが明日の名曲を生む土台になるわけです。

1-2. 組み立ての経験

サビを作った時点でパッとしないから捨てちゃおうと思うのはもったいないです。
捨ててしまうよりは練習と思って最後まで作曲しちゃいましょう。

Aメロ>Bメロ>サビなど邦楽は大枠の組み立て方式が数種類決まっています。
色んなパターンの組み立てを実際にやってみるのは有効です。

どこぞの既存曲を真似て、ボツ曲を使って同じ組み立てをしてみるなど実験的に取り組んでみるとよいです。

作詞にしても同様です。
ワンコーラスだけとフルコーラス書くのでは全然異なります。

一番と二番の歌詞の繋がりや変化は重要です。ボツ曲でもフルコーラス分の歌詞を書くだけでも相当勉強になります。

熟練してきたらサビを作った時点でボツにするのもいいと思いますが、ある程度経験を積むまではボツ曲であっても最後まで作ってみましょう。

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2. 完成癖をつけるために必要なこと

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続いて、完成癖をつけるために必要なことです。
完成癖をつけるためには考え方を大きく変える必要があります。

2-1. 回り道しよう

作曲で陥ることが、とにかく最短ルートを突っ走りたくなることです。

サビを作った時点で「このメロディじゃだめだ。ボツにしよう」と考えてしまうこと。

完成させてからボツにしましょう。

え?そんなの時間の無駄じゃん。

そう、思うでしょ。しかし、この時間の無駄こそが大事なんですよ。

最初は引き出しがないのです。
自分が作曲できるもんでグッとくるメロディーなんて、そんな何種類もない。

気に入らなくてボツにしていった結果、採用された作品を聴くと全部同じような曲ができていることに気づきますよ。

グッと来なかった曲は実験くらいの気持ちで試行錯誤して完成させてみましょう。

とにかく良い曲以外はつくらない…なんて考えていると成長が遅くなります。
変な曲やボツ曲を大量に生み出すことが実は一番実力をつける手段です。焦らず、回り道しましょう。

2-2. 妥協しよう

「妥協することは悪いこと」という風習があるように感じます。
しかし、妥協は何事においても重要です。

妥協って結構難しいんですよ。
妥協しちゃいけないところもあるし、妥協しすぎないことも大事。その一方で完璧を求めすぎてもダメ。

作曲においても同じ。
妥協ってものすごく重要。

最初は完璧を求めすぎて曲が作れないジンクスにかかってしまいがち。
まずは妥協して、そこそこでいいから完成させることを重視しましょう。

そうして、何曲も作っていくと妥協していいところとダメなところが徐々にわかってきます。

最初からガチガチに力は入れずに、そこそこで諦めて数作りましょう。

3. まとめ

  • 完成癖をつけることで試行錯誤するようになる
  • 完成癖をつけることで経験値を早く・効率的に稼げる
  • レベルアップするためには回り道や妥協をすることが大事

昔の自分を振り返っても、打率10割狙う勢いで作っていた。

打率10割狙うために大事な事って何だと思います?

それは絶対打てそうな投手以外は対戦しないことです。
作曲で言うと、良質なメロディーが作れそうなモチーフが出るまで曲作りしないこと。それじゃ上手くならねーわな。

打率2割くらいで十分なんですよね。
それよりはとにかく作って作曲する経験を増やすことが大事。

知り合いのプロの作曲家がプロとして活動する前の1年で100曲作って編曲したそうですが、1年で劇的に成長したと言っていました。
確かに聞いていても劇的に成長したと感じました。

つまりは手を動かした量なんだよなぁ…とつくづく感じます。
俺も手を動かして、お蔵入りの曲いっぱい作ろう(笑)