音楽がデキるやつは仕事もデキる論は正しいのか

こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。

「音楽もデキるやつは大抵、仕事だって人よりデキるのよ」

僕が昔、ボーカルを習っていた先生とご飯を食べている際に言われたこと。

僕も当時、そう思った。もちろん例外はあるけど、大抵は当てはまると。
その当時から5~6年経ちます。仕事もそれなりにやってきて、果たしてどうだったのか。

音楽がデキるやつは仕事もデキるのかを語ります。
※これは音楽≠仕事じゃない人向けの記事です。

この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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1. 仕事と音楽に必要な共通事項

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仕事と音楽活動の共通はないように見えるが、実はかなり多い。
仕事、音楽だけじゃない。人より秀でるための能力や技術って大体、どの種目でも同じようなもん。

1-1. 自己分析力

仕事においても、音楽においても自己分析力は非常に重要。
なかなか、客観的に自分を振り返ることってできないもんなんだよね。

自分の曲を聴いてみて、何が悪いのかを書き出してみるのもよい。周りの人に聴いてもらって意見をもらうのもよい。

仕事においても自己分析能力が重要。そして自分だけではなく、自分のチームの全体と個別の自己分析が大事。
音楽で言えばバンドもそうかな。自分だけじゃなくてチームとしての自己分析が大事。

弾き語りよりバンドがいいところはチームであること。
自己分析する際も客観的な意見をメンバーにもらえるし、メンバーも他人事じゃないから真剣に考える。

弾き語りとバンド、活動するならどちらがよい?

弾き語りの人は周りに自分しかいないから、より一層自己分析力を考える必要がある。
たまにはチームで動いてみることをオススメします。

1-2. 課題解決力

僕のコラムによく出てくる、この言葉。
仕事でも音楽でも超重要。

基本的な流れとしてはやっぱり「PDCAサイクル」

  1. PLAN(計画)
  2. DO(実行)
  3. CHECK(評価)
  4. ACT(改善)

PDCAサイクル回し始める前に0として「分析」するとよい。
まわし始めたら、分析はCHECKの項目でやるから、最初だけでよい。

そして、ちゃんと回す方法としては「PLAN」で設定する目標を高すぎず、低すぎないものにすること。
「CHECK」と「ACT」は面倒でもちゃんとやること。

この2点が大事。仕事でも回しているようで回っていない場合は大抵は上記のどちらかができていない。

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2. 音楽デキる=仕事がデキる?

考える女性

共通点をお話ししたところで、本題へ。
音楽がデキる人は仕事もデキるのか。

2-1. 音楽がデキる人は仕事もデキることが多い

音楽がデキる人に仕事もデキる人は多い。これは事実。

PDCAサイクルがちゃんと回せている…とまではいかなくても課題分析して解決する力がある人が多いからだ。
音楽活動を計画的かつビジョンを持って行っていれば、こういった力はつく。

日頃の練習で効率も考えて、創意工夫している人ほど音楽が上手くなるが、仕事も同じ。
効率を考え、理屈を考えて自身で工夫していくことが大事。

そして、音楽活動を円滑に行うためにはコミュニケーション能力は必須。
営業力や交渉力も必要。仕事で必要になるものは結局、音楽活動でも必要なのだ。

基本的には人より秀でるための手法やマインドなんてのは、どこの世界も大して変わらない。運動神経が良い人がどの競技やっても、平均点以上なのと一緒。

その意味で考えれば、音楽活動において人より秀でていれば仕事もできるもんだ。

2-2. 音楽がデキても仕事がデキない人はいる

仕事がデキる人が多いといっても、やっぱり例外はいる。
音楽がデキる人で仕事がデキないのは大体下記のどれか。

  • 心が病んでいる
  • コミュニケーション能力皆無
  • 常識がなさすぎる

うーむ。どれも一筋縄ではいかなそう。

■心が病んでいる

病んでいる人ほど、常人では書けないような歌詞やメロディーを生み出す。正に才能ってやつだ。
音楽においては才能に惹かれて人気が出ることはある。

音楽では素晴らしい才能だが、仕事ではひたすら「普通の人」が好まれるので病んでいる人は厳しい。

■コミュニケーション能力皆無

音楽は能力があるやつが正義ってところはある。
弱肉強食的な。

仕事は能力あるやつが正義なのは新卒数年目まで。
立場が上がれば上がるほど、周りの人間を円滑に動かせるやつが正義である。

音楽は魅力的な音を奏でる人が1人いるだけで、100人がかりで音を出しても勝てない。
ビジネスの世界は逆。1人の能力がいくら高くても多数には勝てない。だから、多数を上手くマネジメントできる人が強い。

残念ながら、音楽で自分の能力が秀でていて個人プレーで長年頑張っていた人間はサラリーマンで成功することは難しい。

■常識がなさすぎる

これは20代前半までは許される。アラサーから世間の目は一気に厳しくなる。
仕事できる能力がいくらあっても、常識がないと仕事できないと分類される。

サラリーマンって無駄なルール多すぎるんだよな。
音楽ばっかり、ずっとやっていると世の中の無駄なルールと触れることがあまりないから、サラリーマンになると知らないことが多すぎる。

よくあるのが、スーツ持ってないって人。
これが20代前半ならわかるんだけど、ずっと音楽ばっかりやっている人の中には40代でスーツやネクタイを1つも持っていない人とか普通にいる。

アラサー以上の人間がスーツやネクタイ何も持ってないとか言ってみ。
周りの目が恐ろしく冷ややかだし、それだけで「アイツは駄目だ」って評価下されたりする。

それでも、まあスーツだったら、買えばいい。

他にも名刺交換だったり、挨拶だったり、座る席だったり細かい常識ルールが多すぎる日本。
サラリーマンを何年かやっていれば知っていて当たり前だけど、30になって初めてサラリーマンやる人はわからんて、そりゃ。

そして、言葉遣いもそう。
これまた、20代前半ならいいが30近くなって言葉遣いが社会人不適格レベルだと周りの目はあまりに厳しい。

こういった細かいルールって、アラサーになって教えてくれる人なんていないんだよな。
でも、知らないと能力合っても一発アウト判定出されたりする。

常識がないことで「仕事ができない」って分類するのもおかしいんだけど、分類されちゃう悲しき日本社会。

3. まとめ

  • 音楽も仕事もデキる人になるための能力は似ている
  • なので、音楽デキる人は大抵は仕事もデキる
  • 音楽デキても仕事がデキない人はいる

うーん、書いていて思ったけど難しいね。

音楽やりながら、バイトしている人も正社員やっている人もいるけど音楽も仕事も成功するための秘訣は大体同じようなもんって思えば仕事中も少しは楽しいんではないか。

下記の記事でも書いたけど、今の音楽業界は個性的な才能がある人よりは共感を得ることができる努力を重ねた凡人が受け入られやすい。

音楽の才能とは?才能の意味、才能がある人とない人の違いを解説

努力を重ねた凡人ってのは大抵は何の仕事やっても人並み以上にできるよ。

なんだか着地点を見失ってきたから、このあたりでやめておこう。
逆説的だが、仕事デキるやつは音楽もデキる。だから、サボってねーで仕事も頑張れ。以上!