ぎたすけ
たけしゃん
- 防音賃貸物件の探し方
- 防音賃貸物件の特徴
- 防音賃貸物件の注意すべきポイント
- 賃貸物件に防音室設置を検討した体験談
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防音賃貸物件の探し方
防音の賃貸物件を探すには防音賃貸専門の不動産サイトを調べるのが良いです。
上記のサイトを見ると、東京都内の防音賃貸物件を調べることが可能です。
なお、大手不動産サイトでも楽器可、楽器相談物件は探せます。
しかも、かなりの数がヒットします。
ですが、防音室とは程遠い環境で苦情が来たら即演奏禁止…となる物件が多いです。
詳しくは後述しますが、安定して自室で演奏できる環境を探すのであれば、防音賃貸専門のサイトで探して相談しましょう。
防音賃貸物件の特徴①(家賃・場所)
防音の賃貸物件は特殊な物件なので、やや特徴があります。
僕が探してきた経験から、特徴をいくつか紹介していきます。
家賃が3割ほど高い
防音物件は家賃が高めです。
壁、ドア、窓、床、天井といった設備が重厚なので当たり前っちゃ当たり前。
相場は僕の経験では3割増しくらいです。
普通の1Kが7万円で借りられるとすると、防音物件だと9万円以上はすることが多いですね。
また、防音物件は分譲賃貸が多いので浴室乾燥や宅配ボックスなど設備が充実しており、家賃はいっそう高いというパターンが多いです。
防音マンションシリーズがある
防音マンションは各地に物件があるシリーズものがあります。
有名どころはこのあたり。
シリーズ系のマンションには音楽家の方が住んでいることが多いので、楽器を弾きたい人にとっては安心できる物件です。
その代わり、家賃はかなり高め。
1Kでも10万円はする物件ばかりなので、収入が安定していないと厳しいです。
また、敷金・礼金・保証人制度なども高めの設定が多く、初期費用から既にきつかったりします。
音大近くに集中
防音マンションや楽器可能物件は音大近くに集中しています。
具体的には…
- 江古田エリア
- 国分寺~玉川上水エリア
- 登戸~百合丘エリア
上記の3つが多いです。
特に武蔵野音大がある江古田エリアはダントツで物件数が多いです。
逆に上記エリア以外で防音物件を探そうと考えると、ピンポイントでしか見つけられません。
幸い、3エリアともに家賃相場がそう高くもなく、住みやすい環境なので防音賃貸を探すなら下見しておくと良いでしょう。
防音賃貸物件の特徴②(部屋)
続いて、防音賃貸の部屋の特徴です。
これは僕の住んできた経験によるものですが、下記のような物件です。
- 家賃は1Kで9~10万円程度(東京都内)
- 楽器演奏時間がちゃんと決められている防音物件
- 分譲賃貸
この条件の物件で感じたことを解説していきます。
密閉度が高い
防音室なのもあって、部屋の密閉度が高いです。
窓は二重サッシですし、ドアもリハーサルスタジオのドアのようにドアノブで密閉するタイプ。
密閉度高い点については良い悪いが結構あるんですよねぇ。
- 生活音は聴こえない
- 冷房・暖房の効きが良い
- 頭が痛くなるときがある
- 玄関のドアが片手じゃ開かない日がある
- 冷房を切るとすぐに暑くなる
こんなところですかねぇ。
低気圧の日とか窓を閉めて部屋に籠ってると、軽く頭痛が起きる日があるんですよねぇ。
たぶん、人によって相性があるんでしょうね。
リハーサルスタジオに長時間こもってると頭痛くなる人は危険かもしれません。
あと、低気圧の日は玄関のドアがものすごく重たくて片手じゃ開けられないレベルの日があります(苦笑)。
それだけの密閉度なので、防音の効果は高いです。
生活音は聴こえないし、ピアノの音もかすかに聴こえるくらいです。
騒音トラブルはやっぱりある
防音マンションなので騒音トラブルはない…と思いきや、普通にあります。
防音なので夜中にエレキギター弾いたり、非常識な音量で音楽聴いたりする人がいるパターンです。
僕自身、騒音トラブルにあったことはないのですがマンションの掲示板にはしょっちゅう張り紙で注意喚起されてました。
僕が住んできた防音マンションはどこも同じように騒音系の張り紙が多かったので、一定数はあるんでしょうね。
見取り図より狭く感じることが多い
例えば、8畳って書いてあるけど明らかに8畳ない場合が多いです。
前に不動産の方に聞いたときは壁が厚いので部屋が狭くなりがち…と回答されていました。
なので、見取り図は〇畳でなく縦横の長さをちゃんと見ましょう。
また、下見の際にちゃんと部屋のサイズを測って家具の配置を考えましょう。
たけしゃん
防音賃貸探しで注意すべきポイント
楽器が弾ける物件を探すと、下記の3種類の呼び方が出てきます。
- 楽器相談可能…相談可能なだけの普通の物件
- 楽器可…演奏条件などが定義されている物件
- 防音設備有…防音設備がある物件
決まった定義はないので、不動産会社によって意味合いが違ったりしますが、上記の3分類が多いです。
契約内容をちゃんと理解せずに契約すると楽器が弾ける部屋に住んだはずなのに楽器が弾けない…ということになりかねません。
本章では注意するポイントを解説していきます。
楽器相談可能は危ない
楽器相談可能となっている物件は非常に多いです。
特に大手不動産サイトだと、楽器相談可はかなりたくさん出てきます。
しかし、楽器相談可の物件は「音は筒抜けだけど、苦情が来ない程度にやってね」という物件がほとんどです。
そして、苦情が来たら演奏できなくなるケースが多いです。
また、楽器相談可の物件はピアノのみOKとしている部屋が非常に多いです。
僕が以前探した時は20件問い合わせして、アコースティックギターがOKだったのは3件のみ、ボーカル0件でした。
演奏指定時間がある物件が良い
ちゃんと、楽器演奏可能な物件は演奏指定時間の設定があります。
演奏指定時間がある物件は隣人も演奏する人が多いです。
また、賃貸契約書の特記事項にもちゃんと記載されます(僕の経験上)。
なので、指定時間内での演奏に対して苦情が入るリスクはかなり低いです。
そして、仮に苦情が入ってもあなたに明らかな非がある場合以外は演奏を制約されるようなことはありません。
契約書に楽器演奏可能の記載があるか
楽器相談可の物件でありがちですが、口頭で楽器演奏OKと言いながら契約書には楽器演奏不可となっていることがあります。
重要事項説明時に不動産担当者が契約書内容を読み上げますが、ちゃんと確認しましょう。
ちなみに僕の経験上では契約書内での記載パターンは3つありました。
- 特記事項に「楽器演奏可能」な旨が一文書かれているだけ
- 契約条項に楽器演奏可能な時間が書かれている
- 契約条項に楽器演奏については別紙に従うと書かれていて、別紙に演奏可能楽器と楽器別の指定時間一覧が記載されている
基本は①と②です。
③の例は24時間演奏可能なガチガチな防音マンションに住んだ時の事例です。
なお、僕も楽器演奏可という条件で契約することを決めたのに、禁止事項にピアノの演奏とだけ書かれていて特記事項に何もないパターンがありました。
不動産経由で大家さんにお願いして、特記事項に楽器演奏可能な旨を追記してもらいました。
賃貸物件での防音室設置
最後はオマケで賃貸物件にアビテックスなどの小型防音室設置を検討した体験談です。
異動で引っ越しすることにしたのですが、引っ越し先エリアに防音物件がないため、アビテックスをレンタルしようと思ったわけです。
結論から言うとOKしてくれる大家さんはおらず、無理でした。
ただ、YAMAHAの方は賃貸で入れてる人はたくさんいます!と最後まで仰っていたので可能な例はあるんでしょうねぇ…。
そのときの検討してわかったことをいくつかご紹介します。
防音室は1.2畳はあった方が良い
防音室内でギターを弾くなら、1.2畳は最低必要です。
1.2畳未満だとギターを動かすと突っかかるため、かなり窮屈な姿勢で演奏する必要が出てきます。
金額間や必要なスペースが大分違ってきますが、後々後悔することがないように広めのサイズを選択しましょう。
エアコン設置が困難
アビテックスはエアコンなしだと夏場は長時間いられない…とよく聞くのでエアコン設置を検討しました。
…が賃貸でアビテックス用エアコンの設置は2つの理由から困難でした。
- 排気口用で壁に穴を空ける必要がある
- 室外機を1台追加するか、マルチ室外機に変える必要がある
大家さんが今後も楽器可能物件でやっていくつもりがあれば検討してくれそうですが、普通はNG出されますよねぇ。
大家さんからNGが出る
15件ほど問い合わせましたが、1件だけ「5年間は退去しないなら」という条件を出されましたが、他は即答でNGでした。
理由はみんな一緒で「防音室の重量による床や壁の損傷が気になる」という理由でした。
YAMAHAのアビテックス営業の方と相談しながら進めていたのですが、営業の方から聞いていた話と不動産担当との温度感が違いすぎましたね。
YAMAHAの営業の方は「普通に導入してるところたくさんあるんで、すぐ見つかりますよ」というノリ。
大手不動産担当の方は「OKしてくれる大家は東京探し回っても、ほぼいないと思いますよ」というノリでした(苦笑)。
防音賃貸物件の探し方 まとめ
- 防音物件は専門の不動産サイトで探すのが良い
- 演奏指定時間が設定されている物件が安全
- 室内に小型防音室を設置するのは難しい
ぎたすけ
たけしゃん
東京都内での防音賃貸物件の探し方でした。
あらためて、おすすめの不動産サイトをご紹介。
僕はいつも音楽賃貸ネット(メジャーハウジング)で探して、相談してます。
最近だとカナデルームも条件絞った検索などが充実してきて、良い感じですね。
ライブ配信や自宅での音楽制作など、自宅環境を充実させれば音楽活動も楽になります。
毎月のスタジオ代や生活費を絞って、楽器演奏できる部屋に引っ越すのはおすすめです。
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