ミュージシャンは家で楽器を弾ける環境作りをもっと真剣に考えるべき

ぎたすけ

アパートで楽器を弾いたら、すぐに苦情きそうだよな

たけしゃん

そうだね。楽器を弾ける環境って、音楽家になりたいならちゃんと考えるべき課題だよ
この記事でわかること
  • 家で楽器を弾くための環境
  • 家で楽器を弾けるメリット
  • 楽器を弾ける環境を作るコストメリット
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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家で楽器を弾くためには

シンプルな部屋

家で楽器を弾ける条件とは環境によって大きく変わります。

例えば、地方だと隣家が離れていることも珍しくなく、普通に自宅で楽器が弾けたりします

一方、東京など都心では集合住宅が多く、楽器を弾いたらすぐに苦情がきたり、そもそも賃貸契約で楽器演奏を禁止されていることが多いです。

本記事では東京などの都会で楽器を弾くための環境作りを解説していきます。

…で僕は具体的に家で楽器を弾くためにできることは下記の3つと考えています。

  1. 音を小さくして演奏する
  2. 自室に防音室を設置する
  3. 楽器演奏可能な物件に住む

それぞれを掘り下げて解説していきます。

音を小さくして演奏する

エレキギターを弾く人
メリット
  • 普通の家でも実施可能
  • 低コスト
デメリット
  • アコギなど生楽器は厳しい
  • 小さい音でしか練習できない

一番、簡単で楽な方法は音が小さい楽器で練習することです。

代表例はエレキギターです。

生音はかなり小さいので、アンプとヘッドフォンを繋いで演奏すれば周りへの影響を少ない状態で演奏できます。

また、キーボードも同じようにヘッドフォンを繋ぐことで消音での演奏ができます。

ただ、キーボードの場合は打音やペダルを踏む音が騒音となるケースが多いです。

そのため、キーボード本体を壁から離す、床に静音カーペットを敷く…といった工夫が必要です。

他にも消音機器を付けて演奏する…という手段もあります。

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また、消音機器を付けると自然に演奏はできません。

ボーカルや生楽器は音を小さくして練習すると、練習成果が出にくいので苦肉の策と言わざるを得ません。

自室に防音室を設置する

防音室

YAMAHA アビテックスを代表とする小型の防音室を自室に設置する方法です。

買うと安くても60万円くらいしますが、レンタルもやっていて、月額11,550円(税込)~から借りることも可能です。

参考 ヤマハ防音室レンタル音レント

実際に僕も東京の賃貸物件で設置しようと検討したことがあります。

ですが、20件の物件で相談して5年以上の長期契約を条件に検討してくれる大家さんが1人いたくらいで即答NGばかりでした。

なので、賃貸物件で設置できるところを探すのはかなり厳しいです。

逆に東京に実家があって、自宅で演奏できない方は積極的に設置を検討すべきです。

最もコスパが良く、自宅の練習環境を充実させられます。

楽器演奏可能な物件に住む

PCとキーボード

僕のおすすめの選択肢はこれ。楽器演奏可能な物件に住むことです。

東京都内であれば、楽器演奏可能な物件がそこそこ存在します。

家賃は高めなものが多いのですが、探すと防音設備はないものの特殊な事情で演奏可能な物件もあるものです。

特殊な事情の例

  • 周りに住宅がない
  • 音大近くで楽器を弾く人しか入居してない
  • 部屋に地下室がある

ちなみに僕は部屋に地下室があるという住宅に6年ほど住んでました。

家賃7万円で7畳の1Kになぜかハシゴで降りられる8畳の地下室が付いている物件でした。

防音設備はないですが地下室では演奏OKという条件で、6年間で一度も苦情なく快適に演奏できました。

意外と探せば、そこまで家賃が高くもなく演奏できる物件ってあるものなのです。

一方で、演奏OKで契約したのに苦情がきて演奏できなくなった…という事例もよくあるので物件探しは注意しましょう。

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自宅で楽器を弾けるメリット

ピアノのある部屋

自宅で気兼ねなく、楽器を弾けるメリットは何といっても練習量の増加です。

最近では、ライブ配信やDTMの活用が一般的になってきたので自宅からできる音楽活動も増えてきた…という点も見逃せません。

その反面、家には誘惑がたくさんあります。

スマホでYouTubeを見たり、マンガを読んだり、ゴロゴロ寝たり…と練習の妨げになるものはいくらでもあります。

僕自身も楽器が弾ける家に住む前は週5~6回はリハーサルスタジオに個人練習で通ってました。

今考えると、自宅で演奏できるようになっても練習の密度はさほど変わっていない感じもします。

しかし、目標をしっかり定めると自宅で楽器を弾ける方が断然練習します。

来月ライブがある、再来月セッションがある…など練習しないといけない状況を作るのとセットで自宅の演奏環境を整えると効果絶大です。

メンタル的には大変ですけど、自分を追い込めば追い込むほど自宅で演奏できる環境を最大限活用できます。

そして、自宅で演奏できない人に対してどんどん差を付けることができます。

たけしゃん

僕も急な仮歌の仕事が来ても、地下室のおかげで対応できたり、色々と助かることが多かったですね

楽器を弾ける環境を作るコストメリット

お金

僕の例で言うと、当時は月給20万円くらいのアルバイトで生計を立てており家賃5.5万円の家に住んでました。

月30~40時間くらいはスタジオで個人練習しており、スタジオ代は平均で月2万円くらいかけてました。

そしてもっと練習したいと思って、家で楽器が弾ける物件を探して家賃7万円の地下室付き物件に引っ越したわけです。

家賃は1.5万円あがりましたが、単純計算でトータルコストは5,000円浮いたことになります。

お金以外でもスタジオまでの移動時間(自転車で片道15分)が削減されたり、自室の演奏環境が重宝されて、仮歌やアコギ録りの仕事がもらえたり…とメリットは山ほどありました。

今はネットでの仕事のやりとりが当たり前になったので、なおさら自宅環境への投資によるコストメリットは大きいです。

僕の個人的な意見ですけど…

バンドマンやシンガーソングライターでプロを目指している人は日常の練習環境について真剣に考えてない人が多すぎると思います。

僕も色んな人から「自宅で演奏してトラブルにならない環境が羨ましい」と言われました。

けど、環境って自分の努力次第で作れますからね。

ましてやプロを目指している人は環境次第で将来が大きく変わってきますから、本当に真剣に考えて行動すべき。

そして、限られたお金で優先順位を考えたときに、日常の練習環境への投資は最優先に考えるべきです。

例えば、高い楽器を買ったって日頃弾けないんじゃ意味がありません。

お金がないなら楽器は安くて良いので、その分のお金を日常の練習環境作りに投資するべきです。

生活費の優先順位を決めて、物件を探す。

これだけを真剣にやれば、意外と簡単に楽器が弾ける部屋に住めるものなんですよね。

家で楽器を弾ける環境作り まとめ

サボテンと本
  • 家で楽器を弾ける環境作りは楽器演奏可能な物件に住むのがベスト
  • 実家住まいの人は小型防音室の設置を検討すべし
  • プロを目指している人は自宅の演奏環境にちゃんと投資すべし

ぎたすけ

家で演奏してたら張り紙貼られたとか壁ドンされたって言ってる人多いよな

たけしゃん

多いね。お互いに嫌な気持ちになるし、殺人事件に発展した例もあるし、ちゃんと環境作りを頑張ったほうが良いよ

家で楽器を弾ける環境作りについての記事でした。

僕は最初に東京出てきたときに住んだ部屋以外はずっと楽器演奏可能な物件に住んでます。

最初の家で消音とか色々対策を考えましたが、コスト的にも環境的にも楽器演奏可能な物件に住むのがベストと判断したからです。

それからは楽器を弾ける物件探しが毎日の日課になってましたが、おかげで毎回良い家に住めてます。

才能や努力よりも環境を整えるのが重要という話はビジネスでも良く出ますが、ほんとにそうだと感じます。

より良い環境は自身の努力でそれなりに作れるので、これまで真剣に考えてこなかったなら一度ガッツリ考えてみましょう。