ハンマリング、プリングを使いこなそう!アコギの実践的フレーズと合わせて解説

AKG P220で録っているところ

ぎたすけ

ハンマリング、プリングって簡単だし、そんな覚えることあるの?

たけしゃん

簡単なようで割と奥が深いんだよ。アコギでよく出てくるフレーズも紹介していくから、一緒に弾いてみよう!

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音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

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プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
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ハンマリング・オン

ハンマリングしているところ

ハンマリング・オン(ハンマリング)はピッキングした弦を叩いて音を出す奏法のことです。

アルペジオやストロークのアクセントとして、アコギ演奏では色んな場面で活躍します。

譜面ではスラーで表記され、Hという文字が添えられています。

Dmを使ったハンマリング

海外の譜面などでは、Hが省略されてスラーだけのときもあるので注意しましょう。

ハンマリングをうまくやるコツは以下の3点です。

  1. 指は立てて、他の弦を巻き込まないように叩く
  2. 叩く強さはそれなりに必要だが、指の力は抜く
  3. 強く叩きすぎて、他の弦まで鳴っていないか確認する

エレキギターと比べると、生楽器なので叩く強さが必要です。

その分、他の弦を巻き込みやすいので指の力は入れすぎずに対象弦だけをピンポイントで叩けるように指は立てて叩きましょう。

なお、1度のピッキングで複数回ハンマリングすることもありますが、アコギでは1回のピッキングで1度のハンマリングが基本です。

そのため、プリング・オフと組み合わせて使うことが多いですね。

後半ではハンマリング&プリングの譜例も紹介しますが、まずはハンマリング単体で練習してみましょう。

ハンマリング練習譜例1

Dコードでのハンマリング

Dコードで使うハンマリングパターン。

アコギ弾き語りでは定番中の定番で、非常によく出てきます。

アルペジオを弾く中で1弦のハンマリングフレーズを入れることが多いですが、ストロークのなかで1弦ハンマリングを入れることも多いです。

難易度的にも易しいので、まずはDのハンマリングを練習してみると良いでしょう。

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ハンマリング練習譜例2

Amを使ったハンマリングフレーズ

これもアコギ伴奏では定番のAmを使ったハンマリングフレーズです。

譜例では4弦を使って、ハンマリングしていますが2弦もよくハンマリングで使いますね。

Amはもちろん、A・A7・Am7といったコードでも開放弦を絡めたハンマリングフレーズはよく使います。

中でも、Am・Am7は色んな楽曲でよく出てくる頻出コードなのでハンマリングやプリングを絡めたフレーズを覚えておくとアルペジオのバリエーションが増えます。

色んな弦を使ってハンマリングフレーズを試してみましょう。

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ハンマリング練習譜例3

Dmを使ったハンマリング

これも定番のDmを使ったハンマリングフレーズです。

Dmも何かと出番が多いコードなので、ハンマリングを使ってアクセントをつけられると演奏の幅が広がります。

これまでの譜例に比べると、やや難しくハンマリングをする際に他の指の力が弱まって音が詰まりやすいです。

ハンマリングが上手く鳴ってるか?と同時に他の弦の音が詰まってないかも確認するようにしましょう。

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プリング・オフ

プリングしているところ

プリング・オフ(プリング)はピッキングした後に弦を引っ掛けて離すことで違う音を出す奏法です。

ハンマリング同様にアルペジオで大活躍する奏法で、ハンマリングと組み合わせて使うことが多いですね。

譜面ではスラーで表記され、Pの文字が添えられます。

tab譜のプリングオフ表記

海外の譜面だとスラーだけの場合もあり、その場合は前後の音でハンマリングかプリングか判断します。

たけしゃん

フレット位置が上がる場合はハンマリング、フレット位置が下がる場合はプリングですね!

プリングのポイントは以下の2点。

  1. 指を離す際に他の弦を巻き込まないようにする
  2. 引っ掛ける指は力を抜いて、ほどほどの強さに抑える

プリングはハンマリングほど力は必要なく、軽く引っ掛けるだけで十分です。

他の弦を巻き込んで、余計な音を出さないように気をつけましょう。

プリングについても基本的なコードとの組み合わせパターンで実際に練習してみましょう。

プリング練習譜例1

Dコードのプリング活用例

Dコードを使った定番のプリングです。

Dコードは1弦を使って、ハンマリング、プリング、ハンマリング&プリングと色んなバリエーションを使い分けます。

秦基博さんのアイなどはこのプリングパターンが多く出てきます。

秦基博/アイ(YouTube)

簡単なようで気を付けないと、不要な音が鳴りやすいので日ごろの練習で余計な音が出てないかは注視しましょう。

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プリング練習譜例2

Dmコードにプリングを入れた演奏例

Dmを使ったプリングです。これも良く使うパターンです。

Dmもハンマリング、プリング、ハンマリング&プリングのどのパターンも良く使います。

プリングする際に他の指の力が抜けて、音が消えないようにしましょう。

最初は他の指の力をキープしながら、ハンマリングやプリングをするのは難しいかもしれないですが、慣れです。時間をかけて練習しましょう。

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プリング練習譜例3

Amを使ったプリングフレーズ

Amを使ったプリングです。

Amもハンマリング、プリングとよく使いますが、プリングが絡む場合は2弦が多い印象ですね。

2弦の3Fを小指で押さえつつ、1Fを人差し指で押さえてプリングします。

ハンマリング、プリングは小指が絡むものが結構多く、最初は小指が思ったように動きません。

また、小指を動かす際に人差し指の力が抜けてしまいがち。

小指の動きはギターを演奏する上で欠かせないものなので、根気強く小指を使うようにして慣れさせましょう。

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ハンマリング & プリング

アコースティックギターを弾いてるところ

ハンマリング & プリングはそのまんまで、ハンマリングとプリングを連続して行う奏法です。

弦をピッキングしてから、叩いて引っ掛けて離すことで複数の音を出します。

アコギの伴奏ではアクセント作りはもちろん、イントロ・アウトロのフレーズ作りにも活用される重要な奏法です。

やってみると割と簡単ではありますが、前後のリズムが崩れやすいのでリズムを一定に保つ意識は持ちましょう。

ハンマリング & プリングも実際にやってみるのが早いので、いくつか譜例をやってみましょう。

ハンマリング & プリング譜例1

Dコードでのハンマリング&プリング活用例

Dコードを使ったハンマリング & プリングの譜例です。

このフレーズは秦基博さんのアイのイントロになっています。

Dコードのハンマリングとプリングはイントロやアウトロのフレーズにも使いやすく、色んな曲で活用されています。

活用されている分、被るので自身の曲では使いづらかったりしますが、イントロ以外の色んな場面でも役立つフレーズです。

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ハンマリング & プリング譜例2

Aコードでのハンマリング & プリング譜例

Aコードを使った、ハンマリング & プリング譜例です。

星野源さんが「くだらないの中に」のライブ演奏時に使っています。

くだらないの中に/星野源(YouTube)

「くだらないの中に」ではAメロとBメロの繋ぎに使われていますが、イントロフレーズにも活用できるので割と万能なフレーズです。

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ハンマリング & プリング譜例3

優里さんのピーターパンのイントロ部分のフレーズ

最後は難しいので、参考ですが優里さんの「ピーターパン」のイントロフレーズです。

ピーターパン/優里(YouTube)

実際に演奏されているフレーズはスライド絡めてる感じもするので、上記の譜面通りではない気もしますが…ハンマリングとプリングの連続でほぼ同じ演奏ができます。

アコギだと音量出しづらい上にエレキと違って、かなりちゃんと叩いて引っ掛ける必要があるので、こういったフレーズは難しいですが課題としては面白いですよね。

上記のフレーズは指の力を抜いて、ハンマリングとプリングの動きが滑らかにできないと難しいです。

逆に指の力が抜けて早く回転できてる人はサッとできるはずです。

なかなかできない人はテンポを落として、指の力を抜いて何度も練習しながら徐々にテンポを上げてみましょう。

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ハンマリング & プリング まとめ

YAMAHA FG820
  • ハンマリングはピッキングにフレットを叩いて音を出す奏法
  • プリングはピッキングの弦を引っ掛けながら離して音を出す奏法
  • ハンマリングとプリングを組み合わせて簡単なフレーズを作るだけでも演奏に幅が出る

ぎたすけ

簡単でサッとフレーズに入れられるやつから、難しいけど派手なのまで色々あったな!

たけしゃん

弾き語りなら簡単なフレーズ入れるだけでも大分違うから、ハンマリングとプリングって大事だよね

ハンマリングとプリングの解説でした!

弾き語りでは歌がない部分で、シンプルなフレーズを組むだけでも大分変わります。

プロの弾き語りでも、ハンマリングとプリングはよく活用されています。

まずはちょっとしたフレーズから演奏に組み込み始めて、慣れてきたら複雑なフレーズなどにもチャレンジしてみるとよいでしょう。

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