ぎたすけ
たけしゃん
- スグに使えるEQレシピの概要
- スグに使えるEQレシピの活用方法
- スグに使えるEQレシピのレビュー
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スグに使えるEQレシピの概要
スグに使えるEQレシピは楽器別でのDAWにおけるEQ(イコライザー)活用例をまとめた本です。
対象楽器・シチュエーションは17種類(ドラムはパーツごとに1カウント)で全部で165個のセッティング例が掲載されています。
対象楽器
- キック編
- スネア編
- ハイハット
- シンバル編
- タム編
- パーカッション編
- リズム・マシン編
- ベース編
- エレキギター編
- アコギ編
- ピアノ編
- キーボード編
- ストリングス編
- ブラス編
- ボーカル編
- エフェクト編
- 2ミックス編
はじめにEQ(イコライザー)の基本的な知識や活用方法が10ページ程度書かれています。
また、付録でEQポイント早見表ミニポスターなるものがついています。
各楽器の主な帯域と帯域別のポイントをまとめたものです。これいいです。
なお、EQ(イコライザー)の説明やセッティング例で使われているソフトウェアはAVID PRO TOOLS付属のEQⅢです。
よくあるタイプのEQ(イコライザー)なので、他のEQソフトを使っている方でも困ることはないでしょう。
スグに使えるEQレシピのレビュー
たけしゃん
それでは、スグに使えるEQレシピをレビューしていきます。
総評すると「EQ(イコライザー)の効果を体験するのに適した事例集」です。
本書に載っているセッティング例がそのまんま使えることも、そこそこあります。
そして、セッティングチェンジによる音の違いや変化は体験できるのは非常に良いです。
EQ(イコライザー)についての基礎知識は必要最小限ですが、効果は読むより体験したほうが早いです。
なので、EQ(イコライザー)が良くわからない人も1冊目に本書を手に取って問題ないです。
基本的なEQ説明は載っている
最初の10ページ程度でEQ(イコライザー)についての基礎知識が載っています。
主な内容としては
- EQの歴史
- EQの種類
- EQのパラメーター
- EQの使用例
このあたりがギュッと内容を詰めて、掲載されています。
まあ、EQ初心者もこれだけあれば後は使ってみたほうが早いので、少ないようで十分な量です。
あんまり細かいことを勉強しても一通り実験してからじゃないと頭の中に入ってきませんしね。
DAW使ってないと効果は薄い
本書はDAW(PROTOOLS)のEQを使った事例集です。
なので、DTMをやる環境を持っていない人が買っても理解するのは難しいです。
こんな感じの画面で事例集が解説されています。
※Waves H-EQ
このデジタルEQの解説内容をギターエフェクターやミキサーのEQなどハードウェア(実機)に活かすのは現実的ではないです。
なので、そもそもDTMをやらない人には本書は必要ありません。
セッティング例はドラムが中心
楽器毎に章が分かれており、全部で17章あります。
そして、各章で平均10項目くらいのセッティング例が用意されています。
ただし、17章のうち7章はドラムなど打楽器系で構成されています。
実際のところバンド音源のミックスだとドラムは重要なので現実的な構成ではあります。
ただ、ボーカルやアコギのために本書を買うと情報量はそこまで多くはないということです。
各パートのパターン数
- ドラム(全パーツ合わせて)…47パターン
- パーカッション…7パターン
- リズムマシン…11パターン
- エレキベース…11パターン
- エレキギター…15パターン
- ボーカル(男女合わせて)…13パターン
- アコギ…11パターン
- ピアノ…9パターン
- キーボード(エレピ、オルガン、ストリングス、シンセベース)…11パターン
- ストリングス…7パターン
- ブラス…7パターン
- エフェクト…7パターン
- 2MIX…9パターン
こんな感じなので、ボーカル・アコギ・キーボードは色んなパターンを網羅しているわけではありません。
EQセッティングを変える事での音の違いを理解することを重きに置いて活用するのが良いでしょう。
使えるセッティング例はそこそこある
楽器の構成や曲調にもよりますが、あんまり極端なセッティング例ではないため使いやすいものが多いです。
最終的には曲ごとに自分で音を探っていくのが良いでしょうが、右も左もわからない状態だと事例集があるのは大変助かりますよね。
セッティング例を基に色々といじって遊ぶだけでも理解が早くなるので、程よいバランスのセッティング例が多いのは助かりますね。
付録のEQポイント早見表が良い
付録のEQポイント早見表は全17章それぞれの楽器毎で主要な帯域と帯域別のポイントが書かれています。
色んな楽器の主要帯域やポイントが一覧表で見られるので、どの楽器が帯域的にぶつかるのか?などが視覚的にわかりやすいです。
また、各章の終わりに書かれているTIPSが痒い所に手が届く的な知識が盛り込まれていて良いです。
メインはセッティング事例集ではありますが、おまけの内容が地味に充実しているのが本書の良いところですね。
欲を言えば、セッティング事例集を削っていいから、おまけに書いている内容をもっと増やしてほしかったですね。
Kindle Unlimtedの対象本
スグに使えるEQレシピは月額980円で対象本が読み放題のサービス、Kindle Unlimitedの読み放題対象です。
Kindleでも、付録のEQポイント早見表や各章の終わりのTIPSもちゃんと読めます。
Kindle Unlimitedなら30日の無料体験期間があり、他の音楽本もたくさん読めます。
本で欲しい人はもちろん通常版で良いですが、Kindleのほうが見開きで読みやすいのでタブレットなどを持っている人はKindle版で読むのがおすすめです。
スグに使えるEQレシピ まとめ
- スグに使えるEQレシピはEQセッティング事例集
- 実践的な事例が多く、初心者がEQの実験をするのにも使える
- Kindle Unlimitedの読み放題対象
ぎたすけ
たけしゃん
スグに使えるEQレシピの解説でした。
昨今では歌ってみた動画やライブ配信など弾き語りすとがEQ(イコライザー)を活用する場面は一気に増えました。
DAWなどのデジタルソフトのEQ(イコライザー)の知識は持っていたほうが絶対に有利。
良くわからない人こそ、本書を手に取って各セッティング例を基に音を変えまくって効果を確認してみましょう。
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