ぎたすけ
たけしゃん
- コーラスとハモリの違い
- コーラス(ハモリ)のバリエーション
- コーラス(ハモリ)の練習方法
- コーラス(ハモリ)の参考になるアーティスト
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コーラス(ハモリ)とは
ぎたすけ
たけしゃん
コーラスとは合唱のことです。
歌う人が複数いて、それぞれが独立したパートを歌うことを指します。
実際の演奏やパートわけでは主旋律を歌う人をボーカル、副旋律を歌う人をコーラスと呼びます。
コーラスとハモリの違い
コーラスとハモリは同じような意味で使われることが多いですが、区分は下記の通りです。
- コーラス…主旋律と異なるメロディーを歌うこと
- ハモリ…主に主旋律のメロディーをキーを変えて重ねて歌うこと
これだけ読むとコーラスの一部がハモリという感じですね。
ただ、実際にはコーラスもハモリも同じ意味で用いられています。
ハモリの語源もハーモニーからきているので、そう考えると主旋律と異なるメロディーで和音を作ることを指しているわけですしね。
バンドをやっている人はコーラスと呼ぶ人が多く、カラオケ好きな人はハモリと呼ぶ人が多いですね。
まあ、意味が分かればどちらでも大丈夫です。
なお、異なるメロディではなく全く同じメロディを歌うことは「ユニゾン」と呼びます。
コーラス(ハモリ)のバリエーション
たけしゃん
ポップスで良く使われる、コーラスの手法は主に下記の4つ。
- 主旋と同じ歌詞でキーが異なるメロディーを重ねる
- カウンターラインを入れる
- 合いの手のようなフレーズを入れる
- 主旋律を追いかける
全部使いこなすと、音楽の幅が飛躍的に広がります。
複数人でやる音楽の楽しみも増えるので、良いですね。
主旋と同じ歌詞でキーが異なるメロディーを重ねる
最も、オーソドックスなコーラス(ハモリ)が主旋と同じ歌詞で異なるメロディーを重ねることです。
定番のコーラス(ハモリ)は主旋律に対して、3度上(長3度上)の音、もしくは3度下(短3度下)の音を重ねるパターンです。
コーラス(ハモリ)は主旋律と和音を作ることで綺麗なハーモニーとなるので、コーラスで使う音はコード構成音の中から主旋律と被らない音を選択します。
なお、「3度上」「3度下」という言葉が良く使われるものの、3度には長3度と短3度がありコードが異なると3度が指す音程差が変わります。
主旋律がドの場合のコーラス
- コードがCの場合…3度上ハモリはミ(長3度)
- コードがCmの場合…3度上ハモリはレ♯(短3度)
参考
相対音感が比較的弱くても、人は伴奏・主旋律の音に合わせてハモると勝手に長3度と短3度の適したほうを選択できてしまいます。
なので、長3度と短3度が混ぜこぜになって3度上、3度下という言葉が使われているわけですね。
慣れてくると相対音感が鍛えられ、コード構成音の中から色んな音を選択肢してコーラス(ハモリ)を付けられます。
3声、4声といったコーラスワークをすることも可能となり、音楽的な幅もかなり広がります。
【参考記事】相対音感を鍛えよう!トレーニング方法や相対音感で身につく音楽スキルを解説
カウンターラインを入れる
Goose houseの参考動画では最初の入りが2声でカウンターラインを歌ってます。
コーラスのカウンターラインは激しく動くよりは動きは少なめでコード感を出すことに努めると良いですね。
アコースティックユニットでは普通のハモリ以外のコーラスが入るとグッと演奏に魅力が出ます。
合いの手のようなフレーズを入れる
アップテンポやアゲアゲな曲で役立つのが合いの手を入れたようなコーラスです。
アイドルソングでも常套手段となっているので、イメージがわく人も多いはず。
歌とコード楽器だけよりも一気に厚みとポップさが出ます。
アコースティックユニットではもちろん、バンドでも華やかさが出るので効果的なコーラスワークです。
主旋律を追いかける
主旋律を後から追いかけるコーラス。
これも、定番手法なのでイメージがわきやすいですね。
基本的には主旋律と同じメロディーを歌うケースが多いですが、少し主旋律を変形させた場合もあります。
また、これまでのコーラス手法との組み合わせで使われることが多いです。
主旋律と似たメロディーを歌うので、音は取るのは簡単です。
その分、ボーカル力が出やすいので普通に歌っても上手い人がやらないとハマりません。
コーラス(ハモリ)の練習方法
たけしゃん
それでは、コーラス(ハモリ)の具体的な練習方法を解説していきます。
コーラス(ハモリ)は相対音感が鍛えられるまでは苦戦しっぱなしで地道な練習が必要なスキルです。
しかも、主旋律を歌うボーカルスキルとは少し違ったスキルなので、歌が上手くなれば自然とコーラス(ハモリ)もできるようになる…というのは間違いです。
実際に僕の周りでも歌が上手いけどコーラス(ハモリ)ができない人はたくさんいます。
別のスキルと考え、コーラス(ハモリ)は単独でちゃんと練習するようにしましょう。
…で本題の練習工程ですが、こんな流れです。
- コーラスのメロディーラインを明確にする
- コーラスのメロディーラインを単独で歌えるようにする
- 主旋律と合わせて歌ってみる
前述の「主旋と同じ歌詞でキーが異なるメロディーを重ねる」というオーソドックスなコーラス(ハモリ)でチャレンジしてみましょう。
コーラスのメロディーラインを明確にする
コーラス(ハモリ)の練習で最も大事なポイントは実はコーラスのメロディーラインを明確にすることなのです。
相対音感が比較的高い人だと、3度上とかなら適当にハモれちゃうんですよね。
適当なハモリばかりやってると、細かいところの音があってなかったり、コード感が身につかなかったり…といつまでも成長しません。
3度上ハモリはできるけど、下ハモはいつまで経ってもできない…という人は、大半が正確なコーラスラインの確認をしないことが原因です。
…で肝心のコーラスのメロディーラインを確認する方法ですが、耳コピが最適です。
コーラスラインを耳コピできると、楽器の音やコードも耳コピできるようになるのでコーラスだけでなく楽器プレイヤーとしても成長できます。
ただ、最初から耳コピはハードルが高いです。
まずは楽譜を買って、コーラスのメロディーラインを正確に確認しましょう。
ギタースコアやバンドスコアにはボーカル&コーラスの楽譜もついていることがほとんどです。
楽器を弾く人は自身の楽器で楽譜記載のコーラスラインを弾いてみましょう。
楽器を弾かない人はスマホの鍵盤アプリなどを使い、コーラスラインを正確に把握しましょう。
コーラスのメロディーラインを単独で歌えるようにする
コーラスのメロディーラインを確認したら、まだ主旋律とは合わせません。
コーラスのメロディーラインを単独で歌えるまで覚えます。
楽器を弾く人は楽器でコードを鳴らしながら、コーラスのメロディーラインを歌いましょう。
カラオケ音源などに合わせて歌うのも良いです。
コーラスのメロディーラインをしっかり覚えることでコーラス精度も上がりますし、自身でオリジナルのコーラスをつくるためのノウハウ作りになります。
主旋律と合わせて歌ってみる
コーラスのメロディーラインを単独で歌えるようになったら、主旋律と合わせて歌ってみましょう。
最初は主旋律に引っ張られて、音がズレるため主旋律の音量を下げて練習しながら、少しずつ上げていくと良いでしょう。
主旋律に引っ張られる場合は「コーラスのメロディーラインを単独で歌えるようにする」に戻りましょう。
伴奏(コード)に合わせて、コーラスのメロディーラインを歌うことを体に染み込ませれば、主旋律に引っ張られなくなります。
コーラス(ハモリ)の参考になるアーティスト
たけしゃん
Goose house
参考動画でも、いくつも挙げていますがコーラスと言ったらGoose house。
シンプルなアコースティック編成に匠なコーラスワークで厚みとバリエーションを作っています。
色んな楽曲がYouTubeにアップされているので、コーラスパターンを勉強するには最適なアーティストです。
Little Glee Monster
ボーカルグループ、Little Glee Monsterです。
アカペラからバンドサウンドまで幅広くありますが、どの楽曲も5人の声が中心となっています。
全員が歌が上手くて、コーラスも素晴らしく上手いですねぇ。
コーラスワークも声がいくつも重なって、複雑になっているので中~上級者向けですね。
TRICERATOPS
3ピースバンドであるTRICERATOPS。
このバンドはコーラスワークが卓越しており、バンドでもアコースティックでも素晴らしい演奏を魅せてくれます。
TRICERATOPSを見るとバンドもコーラスが上手いかどうか?は相当重要なんだなぁと感じさせられます。
コーラスを活用できると、色んな演奏形態や演奏スタイルをこなせるので音楽の幅が圧倒的に広がりますね。
The Beatles(ビートルズ)
卓越したコーラス…といえば外せないのが、The Beatles(ビートルズ)。
ジョンとポールの掛け合いはバリエーションがほんとに豊富ですごいです。
現在のポップスにおけるコーラスワークもThe Beatles(ビートルズ)が参考にされていることが多く、題材として話題に出てくることも多いです。
コーラスワークを勉強するなら、ぜひ聴いてほしいアーティストです。
コーラス(ハモリ)についてのまとめ
- コーラスとハモリの意味は実用的には一緒
- コーラス(ハモリ)には色んなパターンがあって組み合わせると有効
- コーラス(ハモリ)を練習するならコーラスラインを明確にして、きちんと覚えること
ぎたすけ
たけしゃん
コーラス(ハモリ)の解説でした!
コーラスができると自宅でのDTMでも非常に有効ですし、楽器のサポート依頼も一気に増えます。
地味ですが、本当に重要なスキルなのでボーカルやっているなら、身に付けて置いて損はありません。
コーラスのメロディーラインを正確に把握して、単独で正確に歌えるようになる。
これがコーラス練習のポイントですよ!
色んな人とハーモニーを奏でられるようになると、音楽の幅が広がって楽しさも倍増します。
ぜひ、コーラス(ハモリ)を習得して新しい音楽の扉を開けましょう!
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