ぎたすけ
たけしゃん
しかもコンデンサーマイクも繋げられたり、超多機能なんだよね
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ZOOM A1X FOUR
ZOOMのアコースティック向けのマルチエフェクター A1X FOUR。
アコギだけでなく、色んな楽器を想定してプリセットが用意されています。
対象楽器
- アコースティックギター
- サックス
- トランペット
- バイオリン
- ハーモニカ
- アコースティックベース
この他にもマイク接続して使える仕様なので、ボーカルなどにも使おうと思えば使えます。
僕の知人はボーカルとアコギで兼用してました。
本記事では主にはアコースティックギターを中心として解説を進めていきます。
それでは、A1X FOURの機能や仕様について解説をします。
飛ばしてレビューを読みたい方は<A1X FOURをレビュー>を参照ください。
機能・仕様の目次
入力・出力端子
入力・出力端子はそれぞれ、ライン接続でシンプルな作りです。
DI機能はなく、出力端子をXLRに変換はできないので注意しましょう。
楽器接続する端子とは別でAUX端子が用意されています。
オーディオ機器(スマホなど)を接続して音楽を流せます。
なお、AUX端子に接続した機器の音は内蔵エフェクトなど経由せずにそのまんま出力されます。
※取扱説明書から引用
そして、マイクがつなげるように付属品にマイクアダプタがついてきます。
マイクの接続に使う、XLR入力端子がついていてファンタム電源にも対応。
ダイナミックマイク、コンデンサーマイクともに使用できます。
アコースティック楽器といえば、マイク録りなのでマイク使えると便利ですよね。
ちなみにマイクアダプタは単三電池 ×2で動作してます。
実売価格 1.5万円程度でマイクアダプタまでついてくるのはコスパが良いですね。
さすが、安くて多機能な機種が多いZOOMです。
エフェクト
- DYNAMICS…主にコンプレッサー
- FILTER…フィルター、EQ、ワウなど
- DRIVE…オーバードライブ、ディストーションなど
- AMP…アンプシミュレーター
- CABINET…キャビネットのシミュレーター
- MODULATION…フランジャー、ピッチシフター、コーラスなど
- SFX…シンセ、シンセベースなど
- DELAY…色んなディレイ
- REVERB…色んな種類のリバーブ
- PEDAL…ボリューム、ワウ、ピッチシフトなど
- AG MODEL…有名アコギ、特殊ギターのリモデリング
エフェクトは上記11の大項目があって、そこからまた複数存在するので合計90種類のエフェクトが存在します。
いや…これすごいですね。
普通にエレキギター用のマルチエフェクターじゃないの?…となるレベルです。
更に上記のエフェクトを組み合わせて作られたプリセットも40種類ほど用意されています。
本体操作でエフェクト設定できますが、液晶も小さいので操作性はさすがにいまいちです。
数も多いので、ボタン押して目当てのエフェクトを探すのも骨がおれます。
そのため、PCで使えるGuitar Labという無料ソフトが用意されています。
Guitar Lab自体はUIもよいので、エレキでマルチエフェクター触ってる人は直感的にすんなり使えそうです。
僕もエレキギターだと、LINE6のPOD使ってたのでGuitar Labも説明書全部読まなくても一通りはわかりました。
また、Guitar Labを使うことでサックス・バイオリン・ハーモニカの追加パッチを使えるようです。
ただ、PCとA1X FOURを接続するためのケーブルは同梱されていないのでmicro USB typeBのケーブルが別途必要です。
ルーパー、チューナーもある
エフェクトの他にリズムマシーン、チューナー、ルーパー機能が搭載されています。
リズムマシーンは68のリズムパターンを使えます。
リズムパターンの選択は本体操作のみ可能みたいです。
操作自体は1~4のツマミ回して設定変えるだけなので簡単です。
また、2つのフットペダルを同時押しするとチューナーモードに切り替わります。
液晶画面でチューニング状態が表示されますが、一般的なチューナーと一緒です。
周波数変更も可能となっています。
ルーパーについても2つのペダル操作で使える、よくある感じのルーパーになってます。
左ペダルを押すとRECが始まる
再度押すとプレイモードに
右ペダルで再生停止
本体操作でループ音をエフェクトの前・後ろのどちらに置くか、ループの停止方法の指定など細かい設定ができるようになってます。
エクスプレッションペダル
エクスプレッションペダルとは上図のでかいペダルのこと。
設定からペダル系のエフェクトを組み込むことで、ボリューム調整やエフェクトのかかり具合を調整できます。
ただし、ペダルの調整幅が浅いので、そんなに細かい調整はできません。
とはいえ、アコギ伴奏などで曲中に音量を上げ下げするには使えます。
ちなみにエクスプレッションペダルなしのA1 FOURという機種もあります。
弾き語りの人は浅いペダルで微調整する余裕ないと思うので、エクスプレッションペダルは要らないかなと感じます。
価格も2,000円くらい安くなるので、エフェクトやリズムマシーンを使いたいだけならA1 FOURで良いですね。
電源は3種類
- ACアダプタ(別売り)
- USBケーブル
- 単三電池 ×4
電源供給は上記の3種類から選択できます。
ACアダプタが別売りなので、手軽に使えるのは単三電池ですね。
単三電池は本体裏側に入れるところがあり、4つ必要です。
連続駆動時間は最大18時間(LEDバックライトOFF時)なので、電池駆動も安心して使えます。
長時間繋ぎっぱなしで使う人は別売りACアダプタを買うといいでしょう。
A1X FOUR
A1 FOUR
ACアダプタ
ZOOM A1X FOURをレビュー
それでは、ZOOM A1X FOURをレビューしていきます。
はじめにレビュー内容を箇条書きでまとめると、以下の通り。
- ノイズは非常に少なくて綺麗に出力される
- エフェクトは多種多様で何でもできる
- AG MODELでピエゾのエレアコは結構いい感じになる
- 取扱説明書読まない人にはつらい
基本的にはエフェクターで色々遊びたい人向けの製品です。
ただ、ノイズが非常に少なくてアコースティック・リモデリング機能が優秀なのでこれだけで使い勝手良いんですよね。
また、多機能なので感覚的に操作して使いこなすのはしんどいです。
取扱説明書はちゃんと読んで、操作系は覚える必要があるし、取扱説明書もかなり量は多いです。
最近は便利アプリに慣れてしまって、こういった取説とのにらめっこがしんどくなってるのはありますね(苦笑)。
ただ、学生の時とかにこういった機械をおもちゃにして遊んでた人って、自力が本当に強いんですよねぇ。
そういった意味でぜひ、遊び倒してほしい1台ではあります。
レビューの目次
ノイズが少なくて音がキレイ
A1X FOURはノイズが載らずにキレイに音が出力されます。
Taylor 814ceのピエゾピックアップで音を聴き比べてみましょう。
ピックアップの音
A1X FOUR(エフェクトなし)
A1X FOURを通してもノイズの量は全然変わらないですね。
音量上げても大丈夫なので、ノイズの観点だけで見ても結構な優れものです。
なお、プリセットのアコギ用エフェクトかけても、ノイズは少ないままです。
プリセットのD-28リモデリング
アコギの音はできるだけ、そのまんま出力されてほしいので、これだけ影響ないのはうれしいですね。
アコギのリモデリングは良い感じ
A1X FOURにはピックアップで失われてしまうボディ鳴りを再現するリモデリング機能が搭載されています。
これがなかなかに良い感じでピエゾ臭さを補正してくれます。
ピックアップの音
プリセットのD-28リモデリング
大分、自然で豊かな響きになってますよね。
D-28以外にもJ-45など24種類のリモデリングが搭載されています。
プリセットも色々と用意されています。
プリセットのAG Vintageの音も聴いてみましょう。
AG Vintage
ザクザクでGibsonの小振りなギターを再現したような感じを受けます。
このリモデリング機能はピエゾには大分いい感じに作用するので、かなり実用的に仕上がってます。
A1X FOUR
A1 FOUR
ACアダプタ
リズムマシーンの音も良い感じ
A1X FOURに内蔵されているリズムマシーンも良い感じの音質です。
オーソドックスなタイプから、凝ったリズムまで種類豊富に用意されています。
何種類かサンプルで聴いてみましょう。
クリック音
カホン
シャッフル
練習でもライブでも使えます。
リズムの再生・停止はフットペダルで行えますし、リズム再生しながらエフェクトかけたギターを演奏もできます。
リズムと組み合わせれば、弾き語りに幅を出すこともできますね。
オーディオ機器とつなげるAUX端子もあるので、色々と遊べる仕様になっています。
飛び道具的なエフェクトも多彩
エフェクトにはオーバードライブ、ディストーション、空間系、ワウなどエレキギターで活躍するものがたくさん搭載されています。
例えば、オーバードライブで歪ませてオートワウかけるとアコギでこんなサウンドも…。
オーバードライブ&ワウ
全然アコギ感がありません(笑)。
こんな感じでエレキギター的なサウンドを色々と作り出せます。
また、コンプレッサーをハードにかけたパキパキなアコギとかも簡単に作れます。
ハードコンプ
バンドサウンドによく潜んでそうなパキパキなアコギがピエゾで作れちゃうから良いですよね。
普通にピエゾにコンプ強くかけても刺々しさ残っちゃうことが多いんですけど、これは比較的使えそうな音です。
このサンプルはほんのごく一部。
本当に色んなエフェクトが入ってます。1台買えば、当面は遊び倒せそうです。
ボーカルでもまあまあ使える
A1X FOURは楽器向けの機種ですがコンデンサーマイクを繋げられるので、ボーカルにも使えます。
コンプレッサーとリバーブをかけて録った音源がこちら。
まあ、普通にそこそこな感じで録れます。
ただ、楽器向けにチューニングされていて、パラメーター設定も簡素なので作りこむのは難しいです。
コンプレッサーの効きがパラメーターいじってもボーカル向きにはならなかったです。
なので、ボーカル向けにエフェクター買うなら、ボーカル用のZOOM V6とかのほうが良いですね。
楽器向けに買って、ついでにボーカルでも利用するレベルならA1X FOURも割といけます。
ZOOM V6
主にライブで役立つ機種
A1X FOURにはオーディオインターフェイス機能はありません。
そのため、DTMや配信などで使うならオーディオインターフェイスは別途買う必要があります。
最近の機種はDSPエフェクトがあったり、そもそもDAWでエフェクトを後からかけるのが主流なのでDTM用で買うのはいまいちです。
逆にライブでの活用は色々やれそうです。
また、エフェクトのかけ録りやAUX端子の存在などライブ配信でも割と役立ちそうな機種です。
知人はオーディオインターフェイスの前に繋いで、nanaの歌・アコギ録りで使ってました。そういった用途もいけそうな機種ですね。
やはり、メインはライブでの楽器用のマルチエフェクターですが、機能が豊富なのでアイデア次第で色々と使いまわせそうです。
そして、やっぱりノイズの少なさはすごいなと思います。
低ノイズで優秀なアコギリモデリング機能が使えるだけで、A1X FOURを買う価値がありますね。
A1X FOUR
A1 FOUR
ACアダプタ
ZOOM A1X FOUR まとめ
- アコースティック楽器向けのマルチエフェクター
- ノイズが少なくて、アコギ・リモデリング機能が優秀
- 多彩なエフェクトで色々と遊べる
ぎたすけ
たけしゃん
アイデア次第で何でもできちゃう機種だね
ZOOM A1X FOURのレビューでした。
こういった、何でもできちゃうマルチエフェクターって遊び甲斐があっていいですよねぇ。
年々、音楽で遊ぶという概念が薄れてきてるので久々に色々といじってみると面白かったです。
そして、こういった機械を遊び倒す経験を作ると自力で実験するようになるので本当に大切なことだなぁと感じました。
A1X FOURは便利ですが、便利以上にエフェクターで遊ぶという大事な訓練ができる機種だなと思いました。
A1X FOUR
A1 FOUR
ACアダプタ
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