SENNHEISER Profile USB Microphoneをレビュー。高音質で操作性に優れたUSBマイク

SENNHEISER Profile USB Microphone マイク角度を上にして右斜めから撮影

ぎたすけ

見た目からして高性能っぽい感じのUSBマイクだな

たけしゃん

高音質で本体操作も楽だから、配信からテレワークまで使い勝手の良いUSBマイクだね
補足

ゼンハイザージャパン様より、デモ機をお借りしました

Profile USB Microphoneの評価
音質
 (4.5)
使い勝手
 (4)
価格(22,000円程度)
 (4)
総合評価
 (4)
メリット
デメリット
  • マイクの音質が良い
  • 前面にノブがまとまっている
  • コンパクトで省スペース
  • 振動ノイズに強い
  • ヘッドホン端子は少しホワイトノイズが入る
用途 項目
原稿を読んでいる男性
ライブ配信
マイクの音質が良い
マイクを設置しているスタジオ
DTM
MacはOK
Windowsは微妙
オンラインで仕事しているところ
テレワーク
マイクの音質が良く
コンパクト

ボイス

ボーカル

製品保証は正規特約店、取扱店、代理店での購入が対象となります。

Amazonでの購入は販売元 Amazon.co.jpのみ正規品です。購入時に販売元を確認してください。

Amazonの購入元を確認する画面

その他、当サイトの商品リンクはゼンハイザー公式ストア(楽天市場・Yahooショッピング)・サウンドハウスと正規店のみを選択しています。

この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
プロフィール詳細お問い合わせ

SENNHEISER Profile USB Microphone

SENNHEISER Profile USB Microphone 正面
マイクタイプUSBコンデンサーマイク
指向特性カーディオイド
周波数帯域20 to 20,000 Hz
サンプリングレート44.1kHz、48kHz
ビットレート16bit、24bit
寸法 マイク:Ø 50 x 152 mm
スタンド:Ø 98 x 18 mm
重量マイク:350g
スタンド:60g
公式HP

SENNHEISERが2023年に発売したコンデンサータイプのUSBマイク Profile USB Microphone。

高音質なカーディオイド・コンデンサー・カプセルを搭載し、USB-C電源で駆動します。

コントロールするノブも本体前面にまとまっており、コンパクトかつ操作性に優れた作りになっています。

SENNHEISER Profile USB Microphone 正面ノブ

マイクの音質は非常に澄んだ音でUSBマイクの中でもトップレベルですね。

なお、本製品は2つのバリエーションが用意されています。

製品名付属品
Profile USB Microphone卓上スタンド
USBケーブル 1.2m
Profile Streaming Setマイクアーム
USBケーブル 3m
マイクポーチ

Profile Streaming Setはマイクアームが付属します。

本記事は卓上スタンド付属のProfile USB Microphoneを中心にレビューしていきます。

SENNHEISER Profile USB Microphone マイク角度を上にして右斜めから撮影

まずはProfile USB Microphoneの製品仕様から解説していきます。

製品仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<Profile USB Microphoneをレビュー>を参照ください。

カーディオイドマイク

単一指向性の図解

Profile USB Microphoneは正面の音を拾うカーディオイドマイクです。

他の指向性には対応していませんが、一人で使う分にはカーディオイドがあれば十分です。

なお、マイク本体は角度調整可能なチルト機能を備えています。

SENNHEISER Profile USB Microphone 右側面から撮影

卓上で使う際も角度をつけることで、話し手側にマイクを向けることができます。

口元にマイクを持っていきたい人はマイクアームが付属するProfile Streaming Setを選択しましょう。

本体機能

SENNHEISER Profile USB Microphone 正面ノブ

Profile USB Microphoneは以下の4つのボタン・ノブが搭載されています。

  • ミュートボタン
  • ゲインコントロール
  • ミックスコントロール
  • ヘッドホンボリューム

まず一番上のミュートボタンですが、軽く押し込むタイプになっています。

ミュートONにするとLEDが緑から赤に変わります。

SENNHEISER Profile USB Microphone 通常時
通常時
SENNHEISER Profile USB Microphone ミュート状態
ミュート時

軽く押し込む必要があるので、タッチセンサーでよくある誤操作は起きません。

ゲインコントロールはマイク入力の音量調整ですね。

SENNHEISER Profile USB Microphone ゲインコントロール

本体操作だけでマイク入力の音量を変えられるので、ライブ配信などで便利です。

なお、マイク入力の音はダイレクトモニタリングで接続したヘッドホンに音が返ってきます。

ダイレクトモニタリング

接続したPCなどの端末を介さず、直接ヘッドホン端子にマイクの音を返す機能

SENNHEISER Profile USB Microphone 接続端子
本体背面に3.5mmヘッドホン端子がある

そして、ヘッドホン端子に流れるマイクの音、PCなど端末からの音を調整するのがミックスコントロールです。

SENNHEISER Profile USB Microphone ミックスコントロール

ミックスコントロールのノブは下記のように動作します。

回す方向効果
マイクアイコンマイク入力の音が大きくなる
端末の音が小さくなる
PCアイコンマイク入力の音が小さくなる
端末の音が大きくなる

この機能は歌枠で自身の声とカラオケの音量バランスを調整する場合などに役立ちます。

なお、本機能はヘッドホン端子にのみ適応され、リスナー側の音には影響しません。

一番下のノブはヘッドホンのボリュームです。

SENNHEISER Profile USB Microphone ヘッドホンボリューム

ミックスコントロールと併用し、自身がやりやすい音量バランスに揃えましょう。

全てのボタン・ノブがマイク前面にまとまっているため、ワンオペ配信でも使いやすいですね。

USB-C電源方式

SENNHEISER Profile USB Microphone 接続端子

Profile USB MicrophoneはUSB-C端子を採用したUSBマイクです。

公式の対応OSもUSB-C電源方式 (MacOS/iPadOS/Windows/Android対応)となっています。

試してみたところ、USB-C to Aケーブルでも普通に動作します。

また、手持ちのiOS端末にUSB 3カメラアダプタを使って接続したところ、動作は以下の通りでした。

端末検証結果
iPhone 13 Proマイク入力は正常
ヘッドホン端子は認識されず
iPad 第6世代正常に動作する

iOSは自己責任なので、USB-C電源方式 (MacOS/iPadOS/Windows/Android対応)での利用を前提に考えましょう。

付属品

SENNHEISER Profile USB Microphone 付属のUSBケーブル

Profile USB Microphoneの付属品はUSB-Cケーブル(1.2m)とテーブルスタンドです。

テーブルスタンドは最初から本体に取り付けられています。

SENNHEISER Profile USB Microphone 左斜めから撮影
マイク下の丸いテーブルが付属のスタンド

なお、マイク本体はテーブルスタンドを取り外して、別売りのマイクスタンドに取り付けることもできます。

また、Profile Streaming Setを選択すると付属品は下記に変わります。

  • ブームアーム(マイクアーム)
  • USB-Cケーブル(3m)
  • マイクポーチ

Profile Streaming Setはマイクアームが付属する代わりにテーブルスタンドは付属しません。

用途に合わせて、好きな方を選択しましょう。

個人的にはテーブルスタンドでの使い勝手が良いので、Profile USB Micのほうが良いかなと感じました。

audio technica AT-UMX3のバナー(PC)PR

Profile USB Microphoneをレビュー

SENNHEISER Profile USB Microphone デスクで正面から引きで撮影
Profile USB Microphoneの評価
音質
 (4.5)
使い勝手
 (4)
価格(22,000円程度)
 (4)
総合評価
 (4)

それでは、Profile USB Microphoneを細かくレビューしていきます。

はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。

メリット
デメリット
  • マイクの音質が良い
  • 前面にノブがまとまっている
  • コンパクトで省スペース
  • 振動ノイズに強い
  • ヘッドホン端子は少しホワイトノイズが入る

さすがゼンハイザーだけあって、音質はとても良いですね。

ノブの配置やサイズ感も使いやすい仕様になっており、とてもいいです。

ヘッドホン端子に少しホワイトノイズが入る点だけが惜しいですね。

マイクの音質はクリアでとても良い

SENNHEISER Profile USB Microphone マイク角度を上にして右斜めから撮影

Profile USB Microphoneはマイクの音質がとても良いですね。

個人的にはaudio technica AT2020USB-Xと並んで、USBマイクでトップレベルの音質です。

2万円前後の主だったUSBマイクのサンプル音を用意したので聴き比べてみてください。

Profile USB Microphone

SENNHEISER Profile USB Microphone 正面

ボイス

ボーカル

AT2020USB-X

audio technica AT2020USB-X

ボイス

ボーカル

Blue Yeti X

blue-yeti x

ボイス

ボーカル

YAMAHA AG01

YAMAHA AG01 BK 正面

ボイス

ボーカル

いかがでしょうか。

筆者の録っている所感ではProfile USB MicrophoneとAT2020USB-Xがワンランク良く感じます。

この2機種は声がナチュラルに録れていて、音も鮮明です。

Profile USB MicrophoneとAT2020USB-Xを比べると、Profile USB Microphoneは原音に忠実な音ですね。

SENNHEISER Profile USB Microphone 右斜め上から撮影

AT2020USB-Xは若干、高音が華やかに聞こえます。

audio technica AT2020USB-X

ただ、この2製品はかなり音の特性が似ているので、差はないように感じました。

マイクの音質を重視する方はProfile USB MicrophoneかAT2020USB-Xを選択すると良いですね。

ヘッドホン端子は少しホワイトノイズが入る

SENNHEISER Profile USB Microphone 接続端子

Profile USB Microphoneのヘッドホン端子は少しだけ「サー」というノイズが入ります。

マイク入力とヘッドホンボリュームを0にしてもノイズが入りますね。

このノイズの大きさは接続するイヤホン・ヘッドホンのインピーダンスなどによって変わるようです。

手持ちの環境だと下記のような結果でした。

使用アイテム状態
ゼンハイザー IE 100 PRO
IE 100 PRO
サーという音が
ハッキリ聞こえる
SONY MDR-7506
MDR-7506
サーという音が
微かに聞こえる
SENNHEISER HD 400 PRO
HD 400 PRO
ノイズは聞こえない

イヤホンはSHURE SE215なども試しましたが、やはりサーというノイズが聞こえます。

逆にヘッドホンの場合はほとんど気にならないレベルです。

USBマイクなので、ヘッドホン端子の音質はあまり重要ではないですが、リスニングでも活用する人は他の製品がいいかもしれません。

SENNHEISER Profile USB Microphone 上から撮影

なお、ヘッドホン端子の音質自体は非常に良いです。

クリアでクッキリした音で、USBマイクの中でも一番良いと感じました。

だからこそ、惜しいですね。改善されると嬉しいですが…。

操作性に優れた作り

SENNHEISER Profile USB Microphone 通常時

Profile USB Microphoneは操作系のボタン・ノブが前面にまとまっています。

これは地味に珍しく、多くの製品でゲインコントロールは背面になることが多いです。

AKG Lyra-Y3
AKG Lyraは前面・背面でノブが分かれている

配信やテレワーク中に音量操作する場合、背面ノブをいじるのはきついんですよね。

なので、前面にまとまっているProfile USB Microphoneは理想的なデザインです。

SENNHEISER Profile USB Microphone 通常時

ライブ配信・テレワーク・動画制作など、どの用途でも使いやすい作りになっています。

振動ノイズに強い

SENNHEISER Profile USB Microphone 左側面

Profile USB Microphoneはテーブルスタンドで使っても、振動ノイズに強いです。

キーボードの振動ノイズを拾わないので、テレワークでも使い勝手が良いですね。

こちらも比較用のサンプル音を用意したので、聴き比べてみてください。

Profile USB Microphone

SENNHEISER Profile USB Microphone 正面

AT2020USB-X

audio technica AT2020USB-X

AT2020USB-Xはドスドスという振動ノイズを拾っています。

対して、Profile USB Microphoneはキーボードの打鍵音のみで振動ノイズは拾っていません。

ちなみにAT2020USB-Xも別売りのショックマウント買い足せば振動ノイズを拾わなくなります。

audio technica AT2020USB-XをAT8455で専用スタンドに取付した

Profile USB Microphoneは付属品だけで振動ノイズに強いのでテレワークでも使い勝手がいいですね。

競合製品との比較

製品SENNHEISER Profile USB Microphone 正面
Profile USB
Microphone
YAMAHA AG01 BK 正面
AG01
audio technica AT2020USB-X
AT2020USB-X
メーカーSENNHEISERYAMAHAaudio technida
指向性カーディオイドカーディオイドカーディオイド
種類コンデンサーコンデンサーコンデンサー
ビットレート48kHz / 24bit192kHz / 24bit96kHz / 24bit
エフェクトなしEQ
COMP
リバーブ
なし
実売価格約22,000円約25,000円約17,800円
ECサイトAmazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス
公式ストア
Amazon
楽天市場
サウンドハウス

最後は改めて競合製品との比較です。

ここでは価格帯が近いYAMAHA AG01とaudio technica AT2020USB-Xと比較していきます。

YAMAHA AG01との比較

まず、YAMAHA AG01は製品コンセプトが大分違います。

YAMAHA AG01 BK 正面

Profile USB Microphoneは音質重視、AG01は機能面重視という印象を受けました。

AG01は音質ではProfile USB Microphoneよりやや劣る印象ですが、エフェクトや機能面は圧倒的です。

AG ControllerにAG01を接続した画面
専用アプリで細かく調整可能

また、ループバック機能など、ライブ配信で便利な機能が多数内蔵されています。

その分、本体サイズもかなり大きいです。

YAMAHA AG01 W
ホワイトカラーのAG01

対して、Profile USB Microphoneは機能面はある程度絞って、音質とサイズ感を重視した製品です。

SENNHEISER Profile USB Microphone 斜め上から撮影

マイクの音質も良く、コンパクトなので省スペースでも活用しやすいです。

高度な配信で活用する方はAG01、シンプルな配信・動画制作・テレワークなど幅広く使うならProfile USB Microphoneがおすすめです。

AT2020USB-Xとの比較

続いて、コンセプトも近いaudio technica AT2020USB-Xとの比較です。

audio technica AT2020USB-X

AT2020USB-Xはマイクの音質が良く、Profile USB Microphoneと比べてもほぼ互角です。

この2製品の主な違いは以下の2点です。

  • AT2020USB-Xには本体にゲインコントロールがない
  • Profile USB Microphoneはヘッドホン端子に微量なノイズが入る

まず、AT2020USB-Xには本体にゲインコントロールがついていません。

audio technica AT2020USB-Xをマイクアームに取付

そのため、PC側のサウンドプロパティなどで調整が必要です。

Profile USB Microphoneは本体に調整できるノブがあるため、瞬時の調整が楽ですね。

SENNHEISER Profile USB Microphone ゲインコントロール

また、ノブ自体もProfile USB Microphoneのほうがメモリが付いているので調整しやすいです。

audio technica AT2020USB-Xのボリューム
AT2020USB-Xは現在、何%なのかわからない

そのため、操作性の面ではProfile USB Microphoneのほうが優位ですね。

一方でヘッドホン端子はProfile USB Microphoneは「サー」というノイズが少し入ります。

SENNHEISER Profile USB Microphone 左斜めから撮影

AT2020USB-Xはノイズもなくキレイです。

リスニング用途でも使う場合はAT2020USB-Xを選んだほうが良いですね。

なお、ゲーム配信やテレワークなどの用途であれば、Profile USB Microphoneでも特に問題ないです。

Audio Technica(オーディオテクニカ)
¥19,800 (2024/11/21 01:38:44時点 Amazon調べ-詳細)

Profile USB Microphone まとめ

SENNHEISER Profile USB Microphone 正面
  • 高音質で操作性に優れたUSBコンデンサーマイク
  • マイクの音質はクリアでUSBマイクの中でもトップレベル
  • ヘッドホン端子はイヤホンだと「サー」というノイズが少し入る

ぎたすけ

確かに前面にボタンやノブが集まっているのは操作しやすくて良いな

たけしゃん

1人で配信やテレワークしていると、本体前面で調整できるのはとても便利だね

SENNHEISER Profile USB Microphoneのレビューでした。

マイクの音質は非常に良いため、配信・動画制作などに使いやすいです。

また、コンパクトなのでテレワークやウェナビーなどの業務用途でも便利ですね。

関連記事

BlueのUSBマイクを並べた【2024年】USBマイク おすすめランキングベスト10。参考音源付きで失敗しない選び方を徹底解説! ライブ配信をやっているPCデスク配信用マイク おすすめ12選。配信マイクの選び方、注意点を細かく解説 audio technica AT2020USB-Xaudio technica AT2020USB-Xをレビュー。録音・再生ともに高音質なハイクオリティUSBマイク blue-yeti xBlue Yeti Xをレビュー。超多機能で全部入り的なUSBマイク RODE PSA1のアームを伸ばした状態。左から撮影マイクアーム おすすめランキングベスト5。選び方や視界の邪魔にならない位置を解説 コンデンサーマイクを10本並べた画像コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2024年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜