評価:4
ぎたすけ
たけしゃん
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ZOOM Q8の特徴
映像素子 | 1/3インチ 3M pixels CMOSセンサ |
動画フォーマット | MPEG-4 AVC / H.264(MOV) |
音声フォーマット | WAV、AAC |
内蔵マイク | XYステレオマイク |
コネクタ | XLR/TRS コンボジャック |
充電時間 | USB:約4.5時間 AC:約2時間45分 |
連続動作時間 | 約2時間 |
重量 | 260g |
音楽機器メーカーのZOOMが販売しているハンディビデオレコーダー Q8。
広角のレンズにXYステレオマイクを搭載した高音質で録れるビデオカメラです。
2015年発売以降、便利なハンディカメラとして人気が高い製品ですね。
一方で2015年発売の製品なので、カメラの画質は現行のスマホと同じか劣るくらいです。
Q8のウリは映像より音質ですね。
内蔵のXYステレオマイクの音質はスマホ内蔵マイクとは比べものにならないレベルでキレイです。
外部マイク接続にも対応していたり、細かいところで便利な機能があるのも良いところですね。
2015年発売にしては大分考えられていて、今でも売れてる理由がわかります。
まずは製品の細かい特徴から解説していきます。
製品特徴を飛ばして、レビューを読みたい方は<ZOOM Q8をレビュー>を参照ください。
製品特徴の目次
広角160°のワイドレンズ
ZOOM Q8は広角160°のワイドレンズが採用されています。
音楽用途のビデオカメラだと、横に長いステージ撮ったりすることが多いので広角レンズが良いんですよね。
デジタルズーム機能で画角を5段階で調整できるので、広くも狭くも撮れるのがQ8の良いところですね。
前段の画像はデジタルズームで画角を狭くしてます。
1人撮影だとこれくらいがちょうどいいですね。
逆に多人数撮影の時は画角が広いモードを使うことで、全員を画角内に収めることができます。
外部マイクを接続可能
Q8はカメラ後部にXLR/TRS両対応のコンボジャックが2基搭載されています。
ファンタム電源にも対応しており、本体設定からONにすることでコンデンサーマイクを使用することもできます。
ちなみにライブ音声だったり、話し声を撮る分には内蔵のXYステレオマイクで十分です。
このXYステレオマイクがかなり高音質なので、オンマイクにしたいなどの事情がない限りは外部マイク不要に感じました。
また、音声録音用のSTEREO AUDIO モードではXYステレオマイクと外部マイク 2基の計4本のマイクでステレオ録音可能になってます。
本体にミキサー機能があって、各チャンネルの音量やPANを調整できるようになってるのでこだわる人はかなりこだわれる仕様です。
アクションカムにもなる
ZOOM Q8にはアクションカムマウント用のアダプタが付属しています。
市販のアクションカムマウントを買えば、Q8はアクションカムにすることが可能です。
例えばマイクスタンドやギターヘッドなどに取付して撮影することも可能です。
ZOOMの製品紹介ページだとギターヘッドに付けている例が出ていますね。
WebカメラやUSBマイクにもなる
ZOOM Q8はWebカメラやUSBマイクとしても機能します。
PCにUSB接続した状態だと、起動するモードを3つから選択可能になっています。
- CARD REDAR
- WEBCAM
- USB MIC
カードリーダは内蔵のSDカードを読み取るモードですね。
Webカメラモードで立ち上げると、OBS STUDIOやZOOM(オンライン会議)で認識することが可能です。
その際はマイクの音も各ソフトの音声設定でQ8を選択できるので映像、音声共にQ8だけでクリアできます。
なお、iPadの場合はCARD REDARとUSBマイクモードを使用できます。
iOSのカメラアプリなどはステレオなので、Q8のXYステレオマイクは相性良いんですよね。
iPadとの接続にはUSBカメラアダプタが必要です。
付属品
- ウィンドスクリーン
- アクセサリーマウントアダプター
- レンズカバー
- レンズフード
- ストラップ
- リチウムイオン電池
- USBケーブル
撮影や保管に必要なアイテムが一通り付属していますね。
付属のリチウムイオン電池で本体が駆動します。
USBで充電するタイプですが、カメラの電源をOFFにしないと充電できないため注意しましょう。
また、録音・録画には別売りのSDカードが必要です。
SD/SDHC/SDXCカードが使えますので、別途用意しましょう。
公式の2020年4月現在で動作確認されているカードで対応カードを確認できます。
ちなみに掲載情報が古いのかビックカメラに行ったら、掲載品はなかったので掲載されているメーカーの現行品を買って無事に動作しました。
ZOOM Q8をレビュー
それでは、ZOOM Q8を細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通り。
ZOOM Q8は音質が良くて、多機能なのがウリですね。
一方で2015年発売の製品なのもあって、カメラの画質だと最新のiPhoneなどには負けそうです。
なので、スマホより画質を向上させたいという人向けの製品ではありません。
「広角なカメラが欲しい」「音質が良いカメラが欲しい」といった人向けの製品です。
レビューの目次
音質はかなり良い
ZOOM Q8の特筆すべき点はXYステレオマイクの音質が良い点です。
iPhoneの内蔵マイクと比べると大分差があります。
ZOOM Q8
iPhone 内蔵マイク
大分違いますよね。
カメラをポンと設置して録るだけで、これだけの音で録れるのはすごいです。
オンライン会議をしていても、音質ってかなり重要な要素ですからね。
プレゼンなどする人はZOOM Q8レベルの音質だと相手への伝わり方が全然違うと思います。
音周りの機能が豊富
ZOOM Q8はファンタム電源対応のコンボジャックが2基あるので、外部マイクも自由に付けられます。
なかなか、ビデオカメラにコンボジャックついてる製品ないですからね。
加えて、カメラ本体の設定にミキサー機能がついてます。
音量、PANの調整以外にも、チャンネル毎にローカットフィルターやコンプレッサー・リミッター機能が使えます。
液晶ディスプレイで操作するので、操作性はイマイチですが、カメラ本体でここまで音を調整できる製品はほとんどないでしょうね。
音楽用途など音を重視するビデオカメラが欲しい人には最適な製品と言えますね。
画質は最新スマホと比べると分が悪い
ZOOM Q8は画質はまあまあと言うレベルです。
最新のiPhoneとかと比べると分が悪いですね。広角レンズもiPhone 11以降は搭載されていますしね。
なので、スマホカメラからの画質向上を求めるならZOOM Q8ではないですね。
Q8は手軽に高音質でそれなりの画質で録れるのがウリです。
スタジオでのバンドリハだったり、ちょっとしたセッションををサッと高音質で録るには最適なアイテムです。
液晶ディスプレイが回転して自撮りが楽
ZOOM Q8は液晶ディスプレイが回転するので、自撮りが非常に楽です。
ギター弾き語りを撮る場合はカメラアングルの調整が地味に面倒で、液晶ディスプレイを見ながら調整できないと結構しんどいです。
スマホ撮影時もインカメにすれば良いだけ…と思いきや、インカメだとズーム機能とか使えなくなるのが多いです。
そうなると、今度は画角調整とかが厳しいんですよね…。
なので、ZOOM Q8のように液晶ディスプレイが回転するタイプのカメラがあると撮影が非常に楽です。
録音ボタンも本体上部にあるので、自撮りの体勢から押しやすいです。
自撮り撮影には適した造りになっているので、ライトにカバー動画作るにはちょうどいいです。
価格帯的にも3.6万円程度と機能の割には大分安いので、下記の3点をまとめて対応するつもりで買うとコスパも良いですね。
- カバー動画の撮影
- スタジオやライブハウスでの撮影
- オンライン会議やライブ配信時のWebカメラ
カバー動画撮影だと画質はそれなりで良いですが、音質はこだわりたいですからね。
一眼レフとか買うほどの予算は作れないけど、そこそこの画質で高音質に動画を撮りたい人におすすめの製品です。
ZOOM Q8 まとめ
- 画質はまあまあで音質が良いハンディビデオレコーダー
- 音周りの端子や機能は非常に充実しており、本体機能だけで色んなことができる
- WebカメラやUSBマイクとしても動作するのでビデオレコーダー以外でも用途は色々ある
ぎたすけ
たけしゃん
ZOOM Q8のレビューでした!
「スマホ」と「一眼レフ + 外部マイク」の中間くらいのポジションですね。
「一眼レフ + 外部マイク」となると10万円くらいは予算要りますからね。3.6万円程度で程ほどの環境が作れるので貴重な存在です。
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