プロミュージシャンになるにはフリーターになるべき?

ぎたすけ

夢を追いかける人はフリーターってイメージだよな

たけしゃん

人によると思うんだけど、プロ目指す=フリーターって方程式があるような気がして残念なんだよね

プロミュージシャンを目指す人はフリーターで下積み時代を頑張るべし。

こんなイメージがありますが、古いと思うのです。

なので、本日は「夢を追いかける人 × 働き方」について考える記事です。

 

理想は下積みなんてもんはなくて、全てが学びになること。

音楽をやっている時間はもちろん、働いている時間も生活費を稼ぐためだけじゃなく知識や経験を得るための時間とできればベスト。

充実した音楽活動を行うために仕事をどう選ぶべきか?を考えます。

この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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僕の後悔と振り返り

まず、僕の経験を振り返ってご紹介します。

僕は20代前半で上京。コールセンター(週4日×9時間)で契約社員として働きながらプロミュージシャンを目指していました。

それこそ、「プロをめざす=フリーター」という方程式に疑問を感じず、最初からバイトか契約社員しか探してなかった。

 

今、振り返ってみると正社員として働く選択肢を持っていなかったことが悔やまれます。

理由としては下記の2点。

正社員を検討するべき理由

  • 仕事内容は同じなのに正社員の方が待遇が良かった
  • 都内で1人暮らしするには正社員と同じ時間働く必要があった

20代後半で正社員になってみて、役職も上がって見えてきたことが多かったです。

それでは、1点ずつ解説していきます。

仕事内容は同じなのに正社員の方が待遇が良かった

同じ職場に同年代の正社員が何人かいました。

僕はその人たちと役職も一緒で仕事も一緒。でも、年収が80万円くらい違ったのです。

他にも福利厚生で有給日数や割引特典に差があったり。

 

10代~20代前半って正社員も新人だから、契約社員と同じ仕事やっていること多いんですよね。

 

当時はその点に不満も疑問も感じなかったですが、今思うと正社員で働いてればよかったな…と感じます。

だって、同じ時間働くなら給料高い方がいいですからね。

 

もちろん、正社員だと地方転勤のリスクはあるんですけど転勤がない会社を選べばいいだけだし。

都内で1人暮らしするには正社員と同じ時間働く必要があった

振り返ってみて、一番浅はかだったのが生活費。

結局、東京都内で1人暮らしするには正社員だろうがバイトだろうがフルタイム働く必要があったってこと。

 

…であれば同じ時間でも多く稼げる正社員で良かったなと。

そりゃ、アルバイトや契約社員はシフト制で休みを選べたりします。

 

でも、弾き語りで活動する分には土日休みと平日に有給取れれば十分でした。


…と自分の事を振り返ってみました。

こうやって、振り返ってみると全く問題なく正社員やりながら音楽活動できますね。

 

むしろ、契約社員で働いて良いことあったのか?ってレベル。

20代前半なら、まだ第二新卒枠で正社員の仕事がたくさんあったけど、全然考えなかったなぁ。

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おすすめの働き方

ぎたすけ

ここまで読んだら、わかったよ。おすすめの働き方は正社員で働くってことだろ?

たけしゃん

まあまあ、慌てずに。2パターン紹介するからさ。

続いては自分の振り返りをしてみて「おすすめの働き方」を紹介していきます。

ここでご紹介するのは2パターン。

  1. 正社員として働く
  2. アルバイト + 副業のパラレルワーカー

僕のオススメは②です。

それでは、それぞれ解説していきましょう。

正社員として働く

正社員のメリット

  • 給与水準が高い
  • 業務に関する教育を受けられる
  • マーケティングなどのビジネススキルがつけられる
  • 福利厚生が充実している

…と並べてみると日本社会は正社員が強い…としみじみと感じます。

現状、正社員として働きながら音楽活動できる人は正社員として働くことをおすすめします。

フリーターとしてフルタイム働くより、明らかにメリットあります。

 

正社員になって音楽活動を勧めるとよく言われること。

A君

正社員になったら、残業ばかりで音楽やる時間ないよ

そんなリスクは契約社員だってあります。契約社員でも鬼のように残業している人はたくさんいますからねぇ。

どっちにしろ、音楽活動を両立できなそうな会社を引いたら即刻辞めるべし。

 

ただ、プロに近づけば近づくほど音楽の仕事でスケジュールが埋まってきます。

そこまで活動が活発化し、収入もそこそこもらえる段階までくると、残業が多くない会社でも正社員と両立するのは厳しいです。

 

正社員として働きながら音楽活動を行い、活動が活発化してきたら仕事を辞めて音楽に専念する。

この選択肢は非常に有効で合理的。

昨今では正社員で働きながら本格的に音楽活動している人は増えてきた気がします。

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アルバイト + 副業のパラレルワーカー

パラレルワーカーのメリット

  • 時間の制約が少ない
  • 音楽業界の仕事が選択できる
  • 副業は音楽活動にも有益

続いて「アルバイト + 副業のパラレルワーカー」。

アルバイトは派遣社員でも可。

アルバイト単体では生活していけないですが、副業の収入も併せて生活費を稼ぐパターン。

正社員と異なり、時間の制約が少なく副業側の選択によっては音楽活動と生活費を稼ぐ行為がイコールになるのが強み。

ここではアルバイトと副業を分けて解説していきます。

アルバイト(派遣社員)

まずはアルバイト(派遣社員)の解説から。

選択肢として勧めるのは下記の2点。

  • 派遣社員で短時間×高時給で働く
  • 音楽業界の仕事をする

派遣社員で短時間×高時給で働く

派遣社員は長期で働くには不向きですが、短時間勤務で高時給な仕事を選ぶことができます。

週3勤務で月12~13万円くらい稼いで、後は副業側で補填できれば理想的。

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音楽業界の仕事をする

続いては音楽業界の仕事について。

音楽業界の仕事はアルバイトで低賃金が基本。

職種としては下記のようなものがあります。

  • 楽器屋の店員
  • ライブハウス・練習スタジオの店員
  • レコード会社のスタッフ
  • アーティストのマネージャー

収入が少ないのが難点。都内でも時給1,000円前後の仕事が多いです。

ですが、音楽の知識が手に入り、現場の経験も積めるというメリットは強力。

副業側の収入で補填しつつ、生活費を抑えられると理想的ですね。

副業を作ろう

 

さて、アルバイト(派遣社員)を解説したところで副業へ。

主な副業例

  • ブロガー
  • YouTuber
  • クラウドワーカー

…など。年々選択肢が増えています。

 

そして「ミュージシャン × 副業」は相性が良いです。

ブロガー、YouTuberは音楽というジャンルで稼いでいる人は既にたくさんいます。

クラウドワーカーも例えばココナラだとこんな選択肢があります。

ココナラにある音楽系の仕事

  • 作曲・アレンジ
  • 仮歌・歌入れ
  • 楽器演奏
  • 歌声の悩み相談
  • 音楽の技術相談
  • 音楽・楽器レッスン

 

また、僕的におすすめなのはブログ。

ブログを書くことでいろんなメリットがあります。

  • 自身の知名度を上げる
  • 副収入を得る
  • 発信力を高めることができる

ブログはどこでも、いつでも作業できるため副収入を作れると働き方の自由度が上がります。

また、このブログのように音楽に関連した内容でも収益をあげられるので、自身の音楽活動とリンクさせて相乗効果も狙うことができます。

音楽ブログの始め方と稼ぐ方法を基礎から解説

まとめ

  • おすすめの働き方は正社員 or パラレルワーカー
  • 何も考えずにフリーターで働くと正社員と比べて非効率
  • 音楽に紐づく副業を見つけられると尚良し

ぎたすけ

バンドマンなんて、フリーターで一生懸命働いてるイメージだったけど、非効率なのか。

たけしゃん

実際やってみて、振り返ると非効率だったよ。僕も過去に戻れたら絶対選択しないね。副業をとにかく頑張っていると思う

プロをめざすなら、フリーターになるべきか?

本記事のタイトルですが、回答は「どっちでも良い」です。

 

「プロになること」と「フリーターになること」は基本的に関係ありません。

正社員でもプロになれる人はなれるし、フリーターでも同じこと。

 

重要なのは自分にとって、どの働き方が適しているかを常識にとらわれずにしっかり考えることです。

「プロをめざす=フリーター」という固定観念は即刻捨てたほうがいい。

難しいですが、自分なりの答えを一生懸命探しましょう。その経験は絶対無駄にはならないはずです。