ぎたすけ
たけしゃん
価格帯も大分上だし、期待しちゃうよね
飛ばし読みガイド
読みたい場所をクリック!
SHURE KSM8
※ブラックカラーのKSM8/B
マイクで有名なメーカー SHUREのハイエンドダイナミックマイク KSM8。
実売価格で6万円程度とダイナミックマイクの中では最も高い部類に属します。
ダイナミックマイクでは珍しく、デュアルダイアフラムを採用しています。
2枚の薄いダイアフラムを用いることで、温かみのあるナチュラルな音と安定した指向性を持ち合わせた高性能なマイクです。
たけしゃん
そんな高級なダイナミックマイクであるKSM8を製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばしてレビューを読みたい方は<SHURE KSM8をレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
カーディオイド
※公式のスペックシートから引用
KSM8の指向性はカーディオイド(単一指向性)です。
正面の音のみを拾う、音楽やスピーチ用途では一般的なタイプですね。
テストで使用した感じでは拾う範囲は普通ですが、範囲外の音は普通のマイクより遮断率高めな印象でハウリングにも強かったです。
このへんがデュアルダイアフラムの効果なのかもしれませんね。
周波数特性
※公式のスペックシートから引用
KSM8の周波数特性は40Hz~16kHzです。
中高音域が若干上がってるものの、基本的にはフラットな造りになってます。
使った感じだと、周りの音に埋もれずにくっきりとした音になってました。
音の解像度はダイナミックマイクという感じで特別な感じはなかったです。
大きさ・重量
- 大きさ(φ×H):48.3mm × 187.9mm
- 重量:330g
KSM8はハンドマイクの中では標準的なサイズ・重量です。
デュアルダイアフラムだから、少し重いのかなと思ってましたが、軽いのでハンドマイクで使うにもちょうどいいです。
自宅にあるマイクスタンドに取り付けた結果がこちら。
- ブームスタンド(TAMA)…〇
- ブームスタンド(KC)…〇
- ブームスタンド(ノーブランド)…〇
- Roycel マイクアーム…〇
- ブーム型卓上スタンド…〇
どのマイクスタンドでも問題ありませんでした。
どこでも使いやすいハンドマイクです。自宅で使用する方はマイクアームが便利です。
ワイヤレスに対応
KSM8はShureワイヤレスシステムの搭載モデルとして提供されています。
ヘッド交換式Shureハンドヘルド型ワイヤレス送信機全製品に対応しているため、ワイヤレスマイクとして使用することも可能です。
付属品
KSM8の付属品はマイクポーチとマイクホルダーです。
どちらも、KSM8専用の物が付属しています。さすがハイエンドモデル。
専用品が付属するものの、普通のSHUREのマイクポーチやマイクホルダーでも問題なく使えます。
マイクポーチは衝撃にも強いしっかりしたものですね。
さすがにハイエンドモデルだけあって、付属品も良いものがついています。
SHURE KSM8をレビュー
それでは、KSM8をレビューしていきます。
レビュー内容を箇条書きでまとめると以下の通り。
- 音質は質の良いダイナミックマイクという感じ
- 音を拾う範囲は普通だが、ハウリングしづらい
- オンマイクで歌っても低音域がキレイでクリア
- ロゴやデザインがカッコいい
僕がスタジオや自宅で使ってみた感じだと、音の解像度は質の良いダイナミックマイクという感じでした。
KSM8は音質自体より、音の広い方が工夫されてる感じで周りの音や環境に影響されにくい印象を受けました。
なので、ライブでもコンデンサーマイクのような音にしたい…という人には不向きです。
逆に色んな編成や色んな場所でライブをやっていく人には安定して良い音を出してくれそうですね。
レビューの目次
音質は割と普通
KSM8を使って、自宅でボーカルとアコギを色々レコーディングしてみました。
使ってみた感じは音質自体は割と普通のダイナミックマイクという印象でした。
音の解像度はそこまで高くないですが、中音域の力強さがあってSHUREらしい音という印象。
でも、僕が普段使ってるBETA58や定番のSM58とは少し違う色合い。
KSM8は音がこもらない感じで、他のSHUREマイクよりはスッキリした出音になってます。
KSM8を使ってボーカルとアコギをそれぞれ別録りした動画がこちら。
音自体はダイナミックマイクって感じです。
ただ、他のダイナミックマイクに比べると原音そのまんまに出てる気がしますね。録ってて生感強いなーと思いました。
価格帯が高いので、コンデンサーマイクのような繊細で高解像度の音が録れる…と思って手を出すと失敗しそうです。
たけしゃん
代わりに指向性は狭くないのに音被りが少なくハウリングに強かったり、マイク距離を変えても低音域が自然に調整されたりとライブ用途ではすごく使いやすい仕様になってます。
KSM8の強みは音質よりはライブ環境での使いやすさなんだなと感じました。
音質的にコンデンサーマイクのような繊細さが欲しい方はハンドヘルド型コンデンサーマイクを検討した方がいいですね。
音を拾う範囲は普通でハウリングに強い
スタジオで音源を鳴らした状態で色々使ってみましたが、KSM8はハウリングに強いですね。
テスト用で一緒に持ってったBETA58やSM58だとハウリングする状況でも普通に大丈夫でした。
かといって、音を拾う範囲は普通なんですよね。BETA58よりは広いです。
このあたりがデュアルダイアフラムの実力なんでしょうか。
音を拾う範囲は普通だけど、余計な音は拾わないような仕様になってそうです。すごい。
ハンドリングノイズも少ないし、ライブ用マイクとしての完成度はすごく高いです。
さすが、ハイエンドモデル。
オンマイクでも低音がキレイ
マイクは近づけば低音域のレスポンスが高まるのですが、KSM8はその影響が少ないです。
すごく近くで歌っても低音域が回ってボワーっとならずに自然なレベルで収まるようになってます。
低音域がうまく調整されるのはデュアルダイアフラムを使うことで近接効果が大幅に低減しているためなのですが、これがすごく便利なんですよね。
ハンドマイクで感情を入れて歌ってると、マイクの位置近くなりすぎてボワボワになったりしがちですからね。
KSM8は良い感じに調整されるので、楽で良いです(笑)。
マイクのルックスがカッコいい
KSM8はグリル部分にSHUREのロゴマークがついていて、かっこいいです。
カラーはシルバーとブラックがあるのですが、僕はブラックが断然好きです。
マイクの形状もスタイリッシュで良いですね。
マイクスタンドにつけても、ハンドマイクで持ってもおしゃれ感がしっかり出ます。
マイクのルックスはライブの写真や動画でもボーカルマイクって必ず映るので、地味に重要ですからね。KSM8のルックスのよさは魅力的ですね。
ここまでKSM8をレビューしてきましたが、使いやすさやルックスの高さはさすがハイエンドモデルだなと感じました。
一方で価格も普通のダイナミックマイクよりだいぶ高いので、色んな環境・色んな編成でライブをたくさんこなすプロミュージシャン向けだなぁ…とも感じる製品でしたね。
SHURE KSM8 まとめ
- ダイナミックマイクでは珍しいデュアルダイアフラムを採用したマイク
- 音質は割と普通だが、ハウリングに強く近接効果を抑制するためライブで便利
- 色んな環境・編成でたくさんライブするプロ向けのマイク
ぎたすけ
たけしゃん
SHURE KSM8のレビューでした!
レビューするのに知人に貸していただいたのですが、勉強になって面白いマイクでした。
なかなか、手を出しづらい価格帯ですが、ライブをたくさんやっていくのに長く愛用できるマイクが欲しいと思っている方は検討してみてはいかがでしょうか。
関連記事
SHURE BETA58Aをレビュー。スーパーカーディオイドの定番ボーカル用マイク SENNHEISER e935をレビュー。音の抜けがよく、使い勝手が良い人気のダイナミックマイク AKG D7をレビュー。老舗マイクメーカーのスーパーカーディオイドのダイナミックマイク 【2024年】ダイナミックマイク おすすめランキングベスト10。ライブ、配信の両方で使える選び方を解説 ボーカルマイク おすすめランキングベスト10【2024年】ープロアーティスト使用マイクも紹介ー 配信用マイク おすすめ12選。配信マイクの選び方、注意点を細かく解説よく読まれている記事
初心者が覚えるべき ギターコード 10個を練習用の譜例付きで解説
男性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。音域チェックできる音源付き
コンデンサーマイク おすすめ17選【2024年】。ボーカルレコーディングで定番の製品を徹底比較。
初心者向けアコースティックギター おすすめ6選。購入するギターの選び方を107名のアンケート調査付きで解説
ギターのストロークパターンを練習しよう。弾き語りでよく使う譜例 10パターンで解説
ギターのカポタストでキー変更するための上げ方、下げ方を役立つ早見表と合わせて解説
ギター初心者も弾ける簡単な曲 おすすめ50選。練習時のポイント解説付き
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
女性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。参考アーティストも合わせて紹介
アコギ メーカー11社を解説。ブランドごとの特徴やおすすめのギターを紹介